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26話 ぶっ飛び王女様
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「や、やめてくれ、言う、言うから!」
「やっと素直になったわね。で、誰?」
「俺たちは……」
と、ジャンがそこまで言い掛けた時。
「その手をお離しなさい、この性悪女!」
少し離れたところから、女性の声が小路地に響く。
――やっと来たわね。
そう思いながら、私はその声の主の方へと顔を向けた。
と、同時に私は言われた通りジャンの首を掴んでいたその手を離す。
ジャンはいまだ地面で痛みに悶えているゲイルをやや強引に引っ張り、その声の主である女性の方へと歩み寄った。
そして二人はその女性の前で跪く。
「申し訳ございません、失敗しました」
「見ればわかりますわよ!」
その女性は敵意剥き出しの目つきで私を睨め付けている。
「ねえ、あなた。リアン様とはどのようなご関係なのかしら?」
腰ほどまでに伸ばされた長く美しいピンクの髪色と、ひとめでわかるほどの超一級品な特注らしき真紅のフレアスカート。そしてところどころのアクセサリーに刻まれた王家の紋様。
彼女のことを誰だか、私はすぐに理解していた。
「お初にお目にかかりますわ、カテドラル王国第二王女であらせられるエルフィーナ王女殿下」
私はわざとらしくスカートの端を指先でつまんでカーテシーで挨拶をして見せる。
「私のこと、ご存知だったんですのね? 私はあなたのことなんて初めて知りましたけれど」
「エルフィーナ王女殿下は有名ですから。ところで穏やかではありませんね。何故私たちにこんな真似をしてきたのですか?」
「何故って当然でしょう。突然私のリアン様に泥棒猫が出現したんですもの。私はね、常日頃からリアン様の行動範囲には見張りをつけておりますの。そうしたら今日は見たこともない女と一緒だと言うから後をつけてみたんですのよ」
やっぱりこういうことだと思っていた。
リアン様は先々月の舞踏会のあった日から第二王女のエルフィーナ殿下にとても気に入られていて、今もリアン様に言い寄っていると聞いていたからだ。
「で、あなたはなんなんですの? どこの貴族の娘?」
「エルフィーナ王女殿下、この女は地方の男爵家の娘でリアン様の婚約者だそうです」
私が答える前にジャンが王女殿下へとそう教えていた。
「こ、こんやく……ですって? ば、馬鹿なこと言わないでちょうだい! リアン様に婚約者だなんて!」
エルフィーナ王女殿下はジャンに向かって凄い剣幕で怒鳴ると、その険しい表情のまま今度は私の前へと近づき、威圧してきた。
「冗談、ですわよね? あなたのようなチンチクリンな小娘がリアン様の想い人だなんて。背丈もちっちゃくてまるで魔法を習いたての幼児みたいなあなたがリアン様とだなんて。不釣り合いにもほどがありますわ」
チンチクリンとはなんともまあ酷い言われようね。
これでも背が低いこと、結構気にしているというのに。
「冗談ではありません。私はリアン様から言い寄られたのです。愛しているから婚約者になってほしい、と」
「なッ……う、嘘をおっしゃい! リアン様がそのようなことを言うはずがありませんわ! リアン様は私のことを愛しているはずですもの!」
「はあ? 何をおっしゃっておられるのですか王女殿下。あなた様の方がリアン様へ一方的に言い寄っているだけで、リアン様はお困りになられているのをご存知ないと?」
「そんなわけありませんわ! 先日、王宮内のカフェテラスで二人でお茶会をしていた時にもリアン様は私のことを綺麗で可愛らしいと愛を囁いてくれましたもの!」
「んんー? しかしそれでは愛しているとは言っていないのではありませんか?」
「はん、馬鹿な娘ですわね。綺麗で可愛らしいと思っているということは私のことを愛しているというのと同意義ですわ」
うーん、この王女様。中々にぶっとんでいるわね。
「何を仰っておられるのです王女殿下。あなた様は以前にもリアン様からお付き合いすることはできない、ときっぱりお断りされているはずです。その時リアン様はこうも仰ったはずです。自分には心に決めた人がいるから、と」
そう、リアン様は私がヴァンと婚約者になる前、先々月の舞踏会の翌日に私と偶然(を装って)出会い、それから彼の心は私に向いている。
そしてその後、リアン様はきっぱりと王女殿下にそうお断りの返事をしているのだ。
「ええ、そうですわ。その心に決めた相手というのがこの私、エルフィーナですわよ」
――ん?
「リアン様はとてもとても利発的で理知的で繊細かつ奥ゆかしいおかた。リアン様の言葉の意味はすぐに理解しましたわ。まだ自分は王女殿下には相応しくない存在なので、いつの日か私に相応しい男らしさを身につけて必ず迎えに行く。それまで待っていてほしい、と」
……何を言っているんだコイツは?
「つまり、私のことを心に決めた相手ではあるけれど、今はまだ付き合えない、という意味だということなのですわ」
あらあらあらー。
中々に凄いぶっ飛んだ解釈をするのね。さすがは王女様だわ。普通の人の感覚とはひと味もふた味も違うわね。
「残念ですが違います。単純に王女様のことは好きではないので付き合えず、私のことを心に決めた人だとリアン様は仰っているのです」
「うふふ、あなた、中々おかしな解釈をなさるのね。これだから田舎者は」
そっくりそのまま返されてしまった。
しかしコイツは難儀だわ。この手のタイプの女は会話が成り立たない可能性が激高なのよね。
「おおかた、あなたは地方からこちらにやってきたばかりで、偶然リアン様と出会って彼の素敵なところに惹かれてしつこく彼へと強引に言い寄っていたのでしょう? なんともまあ浅ましくて醜くてがめつい女ですわね」
この人、言ってることが全部そのまま自分のことなんだけれど、本気で全くそう思ってないあたりマジもんでやべーやつだわ。
さて、どうしたもんかしらねえ。
「やっと素直になったわね。で、誰?」
「俺たちは……」
と、ジャンがそこまで言い掛けた時。
「その手をお離しなさい、この性悪女!」
少し離れたところから、女性の声が小路地に響く。
――やっと来たわね。
そう思いながら、私はその声の主の方へと顔を向けた。
と、同時に私は言われた通りジャンの首を掴んでいたその手を離す。
ジャンはいまだ地面で痛みに悶えているゲイルをやや強引に引っ張り、その声の主である女性の方へと歩み寄った。
そして二人はその女性の前で跪く。
「申し訳ございません、失敗しました」
「見ればわかりますわよ!」
その女性は敵意剥き出しの目つきで私を睨め付けている。
「ねえ、あなた。リアン様とはどのようなご関係なのかしら?」
腰ほどまでに伸ばされた長く美しいピンクの髪色と、ひとめでわかるほどの超一級品な特注らしき真紅のフレアスカート。そしてところどころのアクセサリーに刻まれた王家の紋様。
彼女のことを誰だか、私はすぐに理解していた。
「お初にお目にかかりますわ、カテドラル王国第二王女であらせられるエルフィーナ王女殿下」
私はわざとらしくスカートの端を指先でつまんでカーテシーで挨拶をして見せる。
「私のこと、ご存知だったんですのね? 私はあなたのことなんて初めて知りましたけれど」
「エルフィーナ王女殿下は有名ですから。ところで穏やかではありませんね。何故私たちにこんな真似をしてきたのですか?」
「何故って当然でしょう。突然私のリアン様に泥棒猫が出現したんですもの。私はね、常日頃からリアン様の行動範囲には見張りをつけておりますの。そうしたら今日は見たこともない女と一緒だと言うから後をつけてみたんですのよ」
やっぱりこういうことだと思っていた。
リアン様は先々月の舞踏会のあった日から第二王女のエルフィーナ殿下にとても気に入られていて、今もリアン様に言い寄っていると聞いていたからだ。
「で、あなたはなんなんですの? どこの貴族の娘?」
「エルフィーナ王女殿下、この女は地方の男爵家の娘でリアン様の婚約者だそうです」
私が答える前にジャンが王女殿下へとそう教えていた。
「こ、こんやく……ですって? ば、馬鹿なこと言わないでちょうだい! リアン様に婚約者だなんて!」
エルフィーナ王女殿下はジャンに向かって凄い剣幕で怒鳴ると、その険しい表情のまま今度は私の前へと近づき、威圧してきた。
「冗談、ですわよね? あなたのようなチンチクリンな小娘がリアン様の想い人だなんて。背丈もちっちゃくてまるで魔法を習いたての幼児みたいなあなたがリアン様とだなんて。不釣り合いにもほどがありますわ」
チンチクリンとはなんともまあ酷い言われようね。
これでも背が低いこと、結構気にしているというのに。
「冗談ではありません。私はリアン様から言い寄られたのです。愛しているから婚約者になってほしい、と」
「なッ……う、嘘をおっしゃい! リアン様がそのようなことを言うはずがありませんわ! リアン様は私のことを愛しているはずですもの!」
「はあ? 何をおっしゃっておられるのですか王女殿下。あなた様の方がリアン様へ一方的に言い寄っているだけで、リアン様はお困りになられているのをご存知ないと?」
「そんなわけありませんわ! 先日、王宮内のカフェテラスで二人でお茶会をしていた時にもリアン様は私のことを綺麗で可愛らしいと愛を囁いてくれましたもの!」
「んんー? しかしそれでは愛しているとは言っていないのではありませんか?」
「はん、馬鹿な娘ですわね。綺麗で可愛らしいと思っているということは私のことを愛しているというのと同意義ですわ」
うーん、この王女様。中々にぶっとんでいるわね。
「何を仰っておられるのです王女殿下。あなた様は以前にもリアン様からお付き合いすることはできない、ときっぱりお断りされているはずです。その時リアン様はこうも仰ったはずです。自分には心に決めた人がいるから、と」
そう、リアン様は私がヴァンと婚約者になる前、先々月の舞踏会の翌日に私と偶然(を装って)出会い、それから彼の心は私に向いている。
そしてその後、リアン様はきっぱりと王女殿下にそうお断りの返事をしているのだ。
「ええ、そうですわ。その心に決めた相手というのがこの私、エルフィーナですわよ」
――ん?
「リアン様はとてもとても利発的で理知的で繊細かつ奥ゆかしいおかた。リアン様の言葉の意味はすぐに理解しましたわ。まだ自分は王女殿下には相応しくない存在なので、いつの日か私に相応しい男らしさを身につけて必ず迎えに行く。それまで待っていてほしい、と」
……何を言っているんだコイツは?
「つまり、私のことを心に決めた相手ではあるけれど、今はまだ付き合えない、という意味だということなのですわ」
あらあらあらー。
中々に凄いぶっ飛んだ解釈をするのね。さすがは王女様だわ。普通の人の感覚とはひと味もふた味も違うわね。
「残念ですが違います。単純に王女様のことは好きではないので付き合えず、私のことを心に決めた人だとリアン様は仰っているのです」
「うふふ、あなた、中々おかしな解釈をなさるのね。これだから田舎者は」
そっくりそのまま返されてしまった。
しかしコイツは難儀だわ。この手のタイプの女は会話が成り立たない可能性が激高なのよね。
「おおかた、あなたは地方からこちらにやってきたばかりで、偶然リアン様と出会って彼の素敵なところに惹かれてしつこく彼へと強引に言い寄っていたのでしょう? なんともまあ浅ましくて醜くてがめつい女ですわね」
この人、言ってることが全部そのまま自分のことなんだけれど、本気で全くそう思ってないあたりマジもんでやべーやつだわ。
さて、どうしたもんかしらねえ。
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