死ぬまで俺は男なんだ!

鬼龍院美沙子

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報復するのは己なり!

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還暦になり俺は親父がしていた店を継いでいる。
上場企業をわずか半年で親父が倒れて継ぐことになった。
高校大学と武道してたが俺は身体が小さい。
身長167体重61胸囲110ウエスト78の体型だ。
結婚はしてない。
理由は金がないからだ。
俺と一緒に歩んでくれる女はこの世にいなかった。
技術を要するクリーニングだ。
高校時代の柔道部のOB会に何十年ぶりに呼ばれた。
同期生はほとんどが警察関係者だ。
俺は大学卒業時に警視庁を希望してたがSP希望だったが身長が足りないので断念した。
上場企業に就職してたが父親が倒れ俺は店を継ぐことになった。
弟や妹は薬剤師や医者になってるがもう30年以上会ってない。
母親が今話題の新興宗教に洗脳されて俺は人格破綻されたから。
精神的病だと自治体まで動かし俺は銀行取引さえ止められた。
女もみんな去って友人も去って行った。
会場に入りお前まだ柔道か合気道してるのか?色々言われた。何度かむかついて同期の警察関係者と殴りあいの喧嘩をしたから。俺は負けない!
お前見てたら俺は自分がいかに立派か自信つく!
金も休みもないお前大変やな!
家もないやろ?孫の世話で大変や!
エエなぁ独身で!
この言葉に俺はテーブルのビールを投げ着けて帰ってきた。
行かなければ良かった。
俺は飲み屋街の中に入りショットバーで1人で水割りを飲んでた。
色々なことが頭を駆け巡る。
親父が亡くなる時に俺は親父にもう誰もお前を庇ったり助けたりはしないから。
誰とも殴り会いの喧嘩するな!
お前は相手を破壊してくるから。
そんな言葉を思い出した。
還暦前で俺についてくる女もいなかったのは俺が甲斐性ないからだと自分の不甲斐なさに呆れた。
金もない!あるのは借金だけ!
でも若さだけはある。
見た目はもう還暦なのに50歳以下にしか見えない。

俺は人生の中で昨年プロポーズした女の子がいて一緒に暮らすとわずか3ヶ月で女が急に別れを切り出した。
理由は彫り物してるヤクザの女で俺から金を引き出そうとしたがなかったからだ。
付き合ってすぐに入籍したいと言うからこの女変やなぁと思ってた。
やっぱりそうだった。
それに俺を身元保証人にして金をあらゆる所から引き出し俺に被せて逃げるつもりだった。

自分はこんなにダメ人間か?
軽い男に見られるのか?
自分が悲しくなった。

タクシーで自宅に帰り俺は裸になり知らない間に寝てしまった。

もう死のうと思い俺はその時から腕立て伏せを最低100回スクワット100回それに店のチラシを毎晩300~500まくことにした。

それに孫子の兵法をもう一度読みあさった。
それに葉隠れ。

俺は決めた。いつ死んでも良いからメチャクチャにしてやると。

腕立て伏せを倍にしてスクワットも倍にして俺は死ぬと決めた。

服装もいつも作業着だとプロポーズしたヤクザの女にちゃんとした物着ろやボロオヤジと指摘されたのを思い出した。
靴も新たにした。
眼鏡も髪型も変えた。
プライベートではコンタクトにするようにして俺は仕事との自分を完全に別けた。

飲み屋に行く訳ではない。
たまに知り合いのカラオケスナックに行く位だそれも年に三回位。料金は俺から1000しか取らない。

YouTubeで自分が歌えそうな歌を探して何度も聞いて歌手みたいに歌えるようになった。

メタボでハゲで刺青入れて薬毒中毒の男が男らしいと言う元女。5分もあればこのヤクザを半殺しにしてやるのに。
思い出して俺は10円硬貨を二つに折り曲げてしまった。

スポーツジムに行きたいが暇と金がない。
とにかく俺は自重トレーニングに励んでる。
また体重が落ちた。
ドンドン痩せて行く。
プロボクサー選手みたいな体格になってる。 
とにかくトレーニングして身体を変えて行った。
地元の商工会で俺は強制的に健康診断されてる。

俺の裸を見るなりジム行ってるのかと聞いてきた。

高校時代の現役の時にの体型に徐々に戻っる。

俺は毎日人生がこれで終わりだと思って生きてる。
だから気に入った女性には俺は遠慮しないで声を掛けるようになった。
それは独身で俺と年齢差がないような女性に。
まずいるわけない。

しかし俺は日本画の展覧会に1人で行き色々と見てたら声を掛けられた。

高校時代の同級生の女性だ。
彼女は画家になり会場に絵を展示してある。
その絵から私は死ぬまで女ですと俺と同じ思いを感じた。
俺は名刺を持たないから走り書きで携帯を教えて彼女から名刺をもらった。
しばらくして彼女から電話があり自分の作品についての感想を求められた。
せっかくだから食事でもしながらと少しお洒落な所で真剣な話しをした。
帰り際に送りますよ。安心して軽貨物車だからと言って彼女を乗せて送り届けた。
彼女はまた会ってくれるか俺に聞いてきた。
いつでも良いよ。
まどろっこしいから俺の彼女になれよと言うとうんと言う。
帰ってから俺はまた腕立て伏せや腹筋をしてシャワーを浴び寝た。
朝7時半から俺は仕事をやり夜7時頃に終わる。
売上がない日でも年中無休でしてる。
ウソか本当か定かではないが女性画家は毎日連絡くれる。
俺は仕事終わると彼女の職場に行き必ず一礼してから入る。
芸術とはその人物の魂を込めた真剣勝負の世界でその人物の値打ちを表す所だと俺は思ってるから。
終わるまで俺は彼女の絵を見てる。
飽きない。
俺の部屋に一枚売ってくれとお願いした。
あげるから。
ダメだ君の魂が思いが入った作品だ。20万はするだろう?
彼女は最初の殺の作品だと言って上半身裸で合掌してる絵を差し出した。俺を心配してくれてる絵だ。
俺は彼女に俺の勝手だけどいつまでも大切にさせて欲しい。
彼女に向かって言ってしまった。
彼女はニコニコして約束だからと言って俺の両頬に手を挟んでキスしてきた。
ご飯食べに行こうと俺は彼女の手を握り有名なトマトラーメンを一緒に食べた。
一緒にいて楽しい。嬉しい。
俺は自分を磨く為に字も練習してる。それに算数から数学も勉強してる。
ねぇ本当に私で良いの?
後悔しないって約束できるの?
俺は自分の人生がまともではないことを少しだけ話した。
俺はもう誰も思い出にしたくない。本当に信じ会って生きて行きたいと言うと彼女は目にいっぱい涙を浮かべて私が幸せにしてあげると言う。俺は店の中で涙をハンカチでふきとった。
帰ろうと彼女を車に乗せて明日も早いんだろう?と言うと絵画教室は休みらしい。
どこか連れて行ってと潤んだ瞳で言う。
俺は彼女を見つめて俺で良いのか?本当に信じて愛してしまうからねと泣いて言ってしまった。
もう1人やないからね。
私が奥さんやよ。
色々私もあるから入籍はしないけど本当の奥さんよ。
抱いてと泣いてた。
近くのラブホテルに入りお互いの全身を舐めて確かめあい本当に二度と離れられないように狂ったみたいに抱いた。
お互いの排泄物も全部舐めて離れられなくなった。
抱いても抱いても足りない。
常にお互いの舌を重ねてないと生きて行けない。
彼女はすぐに一緒に暮らそうと言う。本当にすぐに一緒に暮らしてる。
彼女の絵があらゆる所で評価されて色々な所に彼女は行く。
俺は彼女の姿を少し離れて見守ってる。
必ず俺に愛してるとラインが1日に10通以上くる。
愛して止まらない。俺は自分磨きを怠らないようにしてる。
仕事もバリバリこなしてる。
彼女は私があなたの生活の面倒見てあげるからヒモ旦那でいてと言う。太股に俺の名前を刺青してる。
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