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二章 御伽の国
59 武闘会(1) side金髪
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ようやく、武闘会の日が来たぜ。
朝から村のあちこちで村人たちが大騒ぎしてる。酒も、料理も食べ放題だ。
俺は武闘会に出場予定だから、飲むことはないけどな。
軽く体を動かして、準備をしよう。
「団長、そろそろトーナメント表が発表されますぜ」
「おう、見に行くか」
俺たちが作った武闘会会場に、大きな紙が張り出されている。
参加者一覧と、トーナメント表だな。
まずは参加者一覧から見ようか。
悪魔 アーさん
魔狼 フェン
白魔狼 シラユキ
エルフ シルフィ
ビービートル カブさん
人 ルールー
人 ヤニム
人 ナオキ
魔槍姫 バレンタイン
堕天使 ソロネ
堕天使 スヤリス
堕天使 アラエル
聖騎士 ホープ
金髪 ブッチャー
「おれだけおかしいだろ! なんで種族が人じゃなくて金髪なんだよ!」
誰だこれ作ったやつ。いや……バレンタインとソロネだったな。あいつら、やってくれるな。
まぁいい。次はトーナメント表を見るぞ。
参加者は14名だから、ふたりがシードか?
一回戦組み合わせ
アーさん 対 シラユキ
ブッチャー 対 シルフィ
フェン 対 スヤリス
カブさん 対 ルールー
ヤニム 対 アラエル
ナオキ 対 バレンタイン
シード枠がホープっていう飛び入り参加のやつと、ソロネだなの2名だな
俺の相手はシルフィか……。参加者はある程度予想していたし、それぞれの対策も立ててある。
大丈夫なはずだ。
「団長、相手はシルフィさんですかい」
「みたいだな。化け物の中でも比較的戦いやすい……はずだ」
アーさんやバレンタイン、堕天使の連中が相手じゃないだけましだ。
よし。やってやるぞ。
会場にはきちんと控え室が用意されている。控え室には簡単な食事と、武器、防具が置かれていてどれを選んでもいいようになってるんだな。
逆に言えば、控え室にあるもの以外の武器や防具は使えない。魔法で作りだしたりするのはありってルールだから、置いたある武器を使うやつはあんまりいないと思うぜ。
「では、第一回ノアの村武闘会の開催を宣言します!」
会場の方では、マーガレットの挨拶とともに村人たちの歓声が上がる。太鼓での演出もされてるみたいで、かなり盛り上がってるな。
……すこし、緊張してきたかもしれねぇな。
いや、大丈夫。体のキレは悪くないし、頭も回ってる。
まずは、最初の試合である、アーさん 対 シラユキの戦いを見よう。
どちらも、俺から見たら化け物だ。アーさんは一体で国を相手に喧嘩できると言われる超級悪魔よりも、さらに2つほど位が上の帝級悪魔。
シラユキも、凶暴で獰猛な魔狼の進化種。
どんな戦いになるんだ……。ていうか、シラユキってどんな声してるんだ? そっちの方が気になってきた……。
「さぁー! 今年も祭りがやってまいりました! この村一番の強者を決める祭、武闘会のぉ……開っ催だぁ!」
今年の解説もミレーか。あいつ、普段村にいる時って何してるんだっけか。あんまり見たことがない気がするんだが。
「武闘会の審判はマーガレット様が務めます! 会場にはマーガレット様の結界が貼られているので、戦いの余波が来ることは無いのでご安心くださぁい! それじゃあ、さっそく血湧き肉躍る戦いを見ましょう。マーガレット様、お願いしまーす!」
「では……一回戦、アーさん 対 シラユキ の試合……始め!」
マーガレットの掛け声と共に、結界の中に凄まじい魔力が渦巻く。
アーさんが全身から魔力を放出してるな。そしてその魔力を媒介にして、大量の魔法を同時発動してる。
「小手調べと行こうか、シラユキ!」
小手調べとは思えない魔法の量じゃねぇか?
魔法による弾幕が貼られるが、シラユキはそれを口元に魔力を集中して強化し、簡単に噛み砕いてる。
うわぁ……俺だったらあの魔法がかすっただけで死ぬぜ? なんでシラユキは噛み砕いて前進できるんだ?
「クハハハハ! やるなシラユキ。ならばこれはどうだ?!」
アーさんが手を変えたな。魔法をうちやめて、真っ黒な炎で辺り一面を焼き尽くしていく。
すげぇ魔法だ。魔力が少ない俺には一生出来ないな。
それに、あの魔法もかすったら俺は消し炭になる。生き残れるか不安になってきたぜ。
お? シラユキはそんな魔法に対して、自分の周りを守るように氷を生み出して対抗したな。
「そう来たか。だがそれでは止まらんぞ?」
「グゥ……!」
対抗しているように見えたが、アーさんの魔法の方が強い。シラユキはどんどん追い込まれていく。
魔法の力押しだな。アーさんのイメージが攻撃的過ぎるし、それを実現できるだけの力がアーさんにはある。
シラユキは自分の魔法がアーさんの魔法に勝つイメージを出来てないな。
シラユキがそのまま負けるかと思ったら、観客席から2つの遠吠えが響く。
ファオランとシランか! その声を聞いたシラユキは力を振り絞り、魔力を乗せた咆哮でアーさんの炎をかき消した。
そしてそのまま身体のサイズを最大まで大きくして、一気にアーさんの所まで突っ込む。
おおおお、シラユキが得意な近接戦に持ち込んだぞ!
アーさんは高火力の中距離魔法を得意してるはず、近接戦ならば勝負はわからなーーなにぃ?!
「クハハ! 血が、滾る!」
まさかのアーさんが近接戦だと?! しかもさっきよりもノリノリじゃねぇか!
シラユキの攻撃を正面から受け止めての、アーさんの怒涛の近接ラッシュが始まった。
「オラオラオラァ!」
「グゥ?!」
うわぁ、アーさん、昔の血が騒いでるのか、完全に悪魔って感じだ。こんなの見たらマーガレットも引くんじゃないのか?
いや、めちゃくちゃ盛り上がって応援してるわ。
シラユキも耐えてるし、反撃に転じてるけどアーさんの素早さに追いつけてない。身体を大きくした分、速さで負けてるな。
そして、一方的に攻撃を受け続けたシラユキはさすがに耐えきれなくなったのか、降参した。
「おおおおおお! 最初の戦いを制したのはぁ、アァァァァさんだァァァァァ!」
ミレーの勝鬨と共に、観客席が大いに盛り上がる。
悪魔連中の盛り上がりがすごいな。全員同じトゲトゲのついた服を着てアーさんの勝利を祝ってる。
俺もアーさんの勝利を祝っておこう。シラユキは大丈夫か? マーガレットが回復魔法をかけてるから大丈夫そうだな。
「続いての対戦に参りましょう。エルフの代表! 怒らせたら怖い人ランキング1位、シルフィ!
そして対するは……この村の金髪といえばこの男、ブッチャー!」
なんだよその紹介の仕方。もうちょっとなんかあんだろ!
とはいえ、俺の番だ。
歓声の上がるなか、シルフィの正面に立って構える。
「手加減はしませんよ、ブッチャー。マーガレット様にいいとこを見せたいですから」
「俺だって負ける気はねぇよ。シルフィ」
シルフィの持ってる武器は弓。矢は魔法で作りだすつもりだな。あとは短剣か。
「2人とも、気合十分なようです! それではマーガレット様お願いします!」
「はい! シルフィ 対 金髪 の試合……始め!」
朝から村のあちこちで村人たちが大騒ぎしてる。酒も、料理も食べ放題だ。
俺は武闘会に出場予定だから、飲むことはないけどな。
軽く体を動かして、準備をしよう。
「団長、そろそろトーナメント表が発表されますぜ」
「おう、見に行くか」
俺たちが作った武闘会会場に、大きな紙が張り出されている。
参加者一覧と、トーナメント表だな。
まずは参加者一覧から見ようか。
悪魔 アーさん
魔狼 フェン
白魔狼 シラユキ
エルフ シルフィ
ビービートル カブさん
人 ルールー
人 ヤニム
人 ナオキ
魔槍姫 バレンタイン
堕天使 ソロネ
堕天使 スヤリス
堕天使 アラエル
聖騎士 ホープ
金髪 ブッチャー
「おれだけおかしいだろ! なんで種族が人じゃなくて金髪なんだよ!」
誰だこれ作ったやつ。いや……バレンタインとソロネだったな。あいつら、やってくれるな。
まぁいい。次はトーナメント表を見るぞ。
参加者は14名だから、ふたりがシードか?
一回戦組み合わせ
アーさん 対 シラユキ
ブッチャー 対 シルフィ
フェン 対 スヤリス
カブさん 対 ルールー
ヤニム 対 アラエル
ナオキ 対 バレンタイン
シード枠がホープっていう飛び入り参加のやつと、ソロネだなの2名だな
俺の相手はシルフィか……。参加者はある程度予想していたし、それぞれの対策も立ててある。
大丈夫なはずだ。
「団長、相手はシルフィさんですかい」
「みたいだな。化け物の中でも比較的戦いやすい……はずだ」
アーさんやバレンタイン、堕天使の連中が相手じゃないだけましだ。
よし。やってやるぞ。
会場にはきちんと控え室が用意されている。控え室には簡単な食事と、武器、防具が置かれていてどれを選んでもいいようになってるんだな。
逆に言えば、控え室にあるもの以外の武器や防具は使えない。魔法で作りだしたりするのはありってルールだから、置いたある武器を使うやつはあんまりいないと思うぜ。
「では、第一回ノアの村武闘会の開催を宣言します!」
会場の方では、マーガレットの挨拶とともに村人たちの歓声が上がる。太鼓での演出もされてるみたいで、かなり盛り上がってるな。
……すこし、緊張してきたかもしれねぇな。
いや、大丈夫。体のキレは悪くないし、頭も回ってる。
まずは、最初の試合である、アーさん 対 シラユキの戦いを見よう。
どちらも、俺から見たら化け物だ。アーさんは一体で国を相手に喧嘩できると言われる超級悪魔よりも、さらに2つほど位が上の帝級悪魔。
シラユキも、凶暴で獰猛な魔狼の進化種。
どんな戦いになるんだ……。ていうか、シラユキってどんな声してるんだ? そっちの方が気になってきた……。
「さぁー! 今年も祭りがやってまいりました! この村一番の強者を決める祭、武闘会のぉ……開っ催だぁ!」
今年の解説もミレーか。あいつ、普段村にいる時って何してるんだっけか。あんまり見たことがない気がするんだが。
「武闘会の審判はマーガレット様が務めます! 会場にはマーガレット様の結界が貼られているので、戦いの余波が来ることは無いのでご安心くださぁい! それじゃあ、さっそく血湧き肉躍る戦いを見ましょう。マーガレット様、お願いしまーす!」
「では……一回戦、アーさん 対 シラユキ の試合……始め!」
マーガレットの掛け声と共に、結界の中に凄まじい魔力が渦巻く。
アーさんが全身から魔力を放出してるな。そしてその魔力を媒介にして、大量の魔法を同時発動してる。
「小手調べと行こうか、シラユキ!」
小手調べとは思えない魔法の量じゃねぇか?
魔法による弾幕が貼られるが、シラユキはそれを口元に魔力を集中して強化し、簡単に噛み砕いてる。
うわぁ……俺だったらあの魔法がかすっただけで死ぬぜ? なんでシラユキは噛み砕いて前進できるんだ?
「クハハハハ! やるなシラユキ。ならばこれはどうだ?!」
アーさんが手を変えたな。魔法をうちやめて、真っ黒な炎で辺り一面を焼き尽くしていく。
すげぇ魔法だ。魔力が少ない俺には一生出来ないな。
それに、あの魔法もかすったら俺は消し炭になる。生き残れるか不安になってきたぜ。
お? シラユキはそんな魔法に対して、自分の周りを守るように氷を生み出して対抗したな。
「そう来たか。だがそれでは止まらんぞ?」
「グゥ……!」
対抗しているように見えたが、アーさんの魔法の方が強い。シラユキはどんどん追い込まれていく。
魔法の力押しだな。アーさんのイメージが攻撃的過ぎるし、それを実現できるだけの力がアーさんにはある。
シラユキは自分の魔法がアーさんの魔法に勝つイメージを出来てないな。
シラユキがそのまま負けるかと思ったら、観客席から2つの遠吠えが響く。
ファオランとシランか! その声を聞いたシラユキは力を振り絞り、魔力を乗せた咆哮でアーさんの炎をかき消した。
そしてそのまま身体のサイズを最大まで大きくして、一気にアーさんの所まで突っ込む。
おおおお、シラユキが得意な近接戦に持ち込んだぞ!
アーさんは高火力の中距離魔法を得意してるはず、近接戦ならば勝負はわからなーーなにぃ?!
「クハハ! 血が、滾る!」
まさかのアーさんが近接戦だと?! しかもさっきよりもノリノリじゃねぇか!
シラユキの攻撃を正面から受け止めての、アーさんの怒涛の近接ラッシュが始まった。
「オラオラオラァ!」
「グゥ?!」
うわぁ、アーさん、昔の血が騒いでるのか、完全に悪魔って感じだ。こんなの見たらマーガレットも引くんじゃないのか?
いや、めちゃくちゃ盛り上がって応援してるわ。
シラユキも耐えてるし、反撃に転じてるけどアーさんの素早さに追いつけてない。身体を大きくした分、速さで負けてるな。
そして、一方的に攻撃を受け続けたシラユキはさすがに耐えきれなくなったのか、降参した。
「おおおおおお! 最初の戦いを制したのはぁ、アァァァァさんだァァァァァ!」
ミレーの勝鬨と共に、観客席が大いに盛り上がる。
悪魔連中の盛り上がりがすごいな。全員同じトゲトゲのついた服を着てアーさんの勝利を祝ってる。
俺もアーさんの勝利を祝っておこう。シラユキは大丈夫か? マーガレットが回復魔法をかけてるから大丈夫そうだな。
「続いての対戦に参りましょう。エルフの代表! 怒らせたら怖い人ランキング1位、シルフィ!
そして対するは……この村の金髪といえばこの男、ブッチャー!」
なんだよその紹介の仕方。もうちょっとなんかあんだろ!
とはいえ、俺の番だ。
歓声の上がるなか、シルフィの正面に立って構える。
「手加減はしませんよ、ブッチャー。マーガレット様にいいとこを見せたいですから」
「俺だって負ける気はねぇよ。シルフィ」
シルフィの持ってる武器は弓。矢は魔法で作りだすつもりだな。あとは短剣か。
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