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「まだやってるの?」
「も、もとはと言えばお前のせいだアリシア!」
「そ、そうよ!お姉様が悪いのよ!」
「何を言ってるのよこの馬鹿共が。リアムの所業でたぶん家はとり潰し。あなたがたも一族まとめて処刑ってことになるかもね」
アリシアがそう言うと、ライアとメリッサの顔から血の気が引く。そして同じタイミングで気を失い倒れた。
「あはははは」
その様子がまたツボに入ったのか王子はテーブルに突っ伏して笑い声をあげる。
「む……無理……君たち面白すぎるよ……」
「笑いすぎですよ、王子」
「そ、そうだね……これ以上笑うと死んでしまいそうだ。……さて、アリシアはこの二人をどうしたい?」
「私が決めるのですか?」
アリシアの疑問に、王子はもちろんと言わんばかりに頷く。
「僕が決めてもいいけど、それだと処刑になっちゃうからね」
「処刑……」
アリシアの中で、婚約破棄という形で裏切られたことに対しての復讐心はもう満足していた。侯爵家はもう前通りには行かないだろうし、家ごと取り潰される可能性も高い。リアムは間違いなく処刑であるし、ライアとメリッサも社交界には二度と戻って来れないような仕打ちを受けた。
処刑をしてしまったら、これからの人生の中で後悔する日が来る、アリシアはそんな思いを持っていた。
「……王国から、遠い場所へ」
「追放だね。わかった、そう手を回しておくよ」
「ありがとうございます」
王子はあっけらかんにアリシアの判断を受け入れると、素早く兵士に指示をしてライアとメリッサの身柄を確保する。
「さて、侯爵家は取り潰し。その財産の多くはきみの父が横からかっさらって行くだろう。今回の喧嘩は君の家の圧勝というわけだ」
王子はそう言うとにっこり笑う。王子の笑顔には裏があることがほとんどない。素直に嬉しいという感情を表に出していた。
「君と僕の協力関係も終わりってことだね、残念だよ」
「……ありがとうございました。ファリス様」
「お、珍しく名前で呼んだね」
アリシアが頭をあげると、顎に手を当てて何かを考え込んでいるファリス王子と目が合う。
「なんです?」
「いや……アリシア、よかったら僕の婚約者にならない?」
「嫌です」
アリシアは即答する。顔はいいし、権力もあるものの、王子の性格は貴族の中ではかなり浮いている。アリシアもそこが好きになれなかった。
「即答だね! やっぱり面白いよ、僕が婚約を申し込んだら普通は即答で受けてもらえるんだけどね」
王子は断られたのに、より嬉しそうにしながらうんうんと頷く。
「なにを頷いてるんです?」
「いやー、僕もそろそろ父上から婚約者を決めるよう言われててね。ようやくその気になったというわけだ!」
「……頑張ってください」
アリシアは王子から距離を取り心にもない応援の言葉を口にする。
「アリシア! 僕は諦めないぞー!」
「諦めてください!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
かくして、アリシアとライアの婚約破棄騒動は終了した。アリシアを裏切ったライアとメリッサは遠い遠方の地に追放され、侯爵家は取り潰しとなる。
アリシアには王子というあらたな災難が生まれたのだが……二人がこの先どうなったのか、それは誰にも分からない。
「も、もとはと言えばお前のせいだアリシア!」
「そ、そうよ!お姉様が悪いのよ!」
「何を言ってるのよこの馬鹿共が。リアムの所業でたぶん家はとり潰し。あなたがたも一族まとめて処刑ってことになるかもね」
アリシアがそう言うと、ライアとメリッサの顔から血の気が引く。そして同じタイミングで気を失い倒れた。
「あはははは」
その様子がまたツボに入ったのか王子はテーブルに突っ伏して笑い声をあげる。
「む……無理……君たち面白すぎるよ……」
「笑いすぎですよ、王子」
「そ、そうだね……これ以上笑うと死んでしまいそうだ。……さて、アリシアはこの二人をどうしたい?」
「私が決めるのですか?」
アリシアの疑問に、王子はもちろんと言わんばかりに頷く。
「僕が決めてもいいけど、それだと処刑になっちゃうからね」
「処刑……」
アリシアの中で、婚約破棄という形で裏切られたことに対しての復讐心はもう満足していた。侯爵家はもう前通りには行かないだろうし、家ごと取り潰される可能性も高い。リアムは間違いなく処刑であるし、ライアとメリッサも社交界には二度と戻って来れないような仕打ちを受けた。
処刑をしてしまったら、これからの人生の中で後悔する日が来る、アリシアはそんな思いを持っていた。
「……王国から、遠い場所へ」
「追放だね。わかった、そう手を回しておくよ」
「ありがとうございます」
王子はあっけらかんにアリシアの判断を受け入れると、素早く兵士に指示をしてライアとメリッサの身柄を確保する。
「さて、侯爵家は取り潰し。その財産の多くはきみの父が横からかっさらって行くだろう。今回の喧嘩は君の家の圧勝というわけだ」
王子はそう言うとにっこり笑う。王子の笑顔には裏があることがほとんどない。素直に嬉しいという感情を表に出していた。
「君と僕の協力関係も終わりってことだね、残念だよ」
「……ありがとうございました。ファリス様」
「お、珍しく名前で呼んだね」
アリシアが頭をあげると、顎に手を当てて何かを考え込んでいるファリス王子と目が合う。
「なんです?」
「いや……アリシア、よかったら僕の婚約者にならない?」
「嫌です」
アリシアは即答する。顔はいいし、権力もあるものの、王子の性格は貴族の中ではかなり浮いている。アリシアもそこが好きになれなかった。
「即答だね! やっぱり面白いよ、僕が婚約を申し込んだら普通は即答で受けてもらえるんだけどね」
王子は断られたのに、より嬉しそうにしながらうんうんと頷く。
「なにを頷いてるんです?」
「いやー、僕もそろそろ父上から婚約者を決めるよう言われててね。ようやくその気になったというわけだ!」
「……頑張ってください」
アリシアは王子から距離を取り心にもない応援の言葉を口にする。
「アリシア! 僕は諦めないぞー!」
「諦めてください!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
かくして、アリシアとライアの婚約破棄騒動は終了した。アリシアを裏切ったライアとメリッサは遠い遠方の地に追放され、侯爵家は取り潰しとなる。
アリシアには王子というあらたな災難が生まれたのだが……二人がこの先どうなったのか、それは誰にも分からない。
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