こんな人生、いいのか、悪いのか

かぁくん

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一章14 サンタからのプレゼント

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次の日


駿は落ち込んでいた。

心「駿君、どうしたの?風邪?」
駿「別に」
春「朝から元気ないの。本当どうしたの?」
駿「別に」
春「あ、そ。皆昨日の事覚えてる?」
心「覚えてるよ」
春「あー!楽しみ!」

えみ(春ちゃん何かいいものもらったのかな?)

学校が終わり、皆えみの家に集まった。

春「おじゃましまーす!」
舞「はい、いらっしゃい!」
舞美「皆久しぶり!何?今日は何すんの?」
春「サンタさんから貰ったもの言い合うんです!」
舞美「へー。何か楽しそうじゃん」
春「じゃー私ね!」
心「うん」
春「私は持って来たの!」

春は持って来たバッグをガサガサ探す。

春「これ!」

春は着せ替え人形を自慢そうに見せた。

心「ふーん」
春「何?ふーんて」
舞美「そうだよ!ふーんてなんだ!凄いいいじゃん!」
心「人形なんて貰っても嬉しくないし」
春「私の欲しかったやつだったの!じゃー心君は何貰ったの?」
舞美「そうだそうだー」
心「僕も持って来た」

すると心も持って来たカバンの中をあさった。

カバンの中からビデオを出した。
心が出したのは有名な映画のビデオだった。

舞美「えー!いいなー!」
心「いいでしょ?ここで見ていい?」
春「見よ見よ!」
心「で、駿君はテレビ来たの?」
舞美「え?テレビ頼んだの?」
駿「うん」
舞美「で?きたの?」
駿「こなかった」
春「え?じゃあ何だったの?」
駿「ビデオ」

皆がしばらく黙ると舞美が言った。

舞美「いいじゃん!何回も見れるし!」
駿「うちビデオ見れない」
舞美「え?」
駿「テレビ頼んだのに」
舞美「きっと重たくて持って来れなかったんじゃない?」
駿「けどビデオ見れないのに」
舞美「まぁいいじゃん!貰えたんだから!」
駿「けど見れないのに」
舞美「まぁそんな落ち込むな!今度うちで見よう!で?えみちゃんは?」

するとえみはいつも寝ている部屋に行きプレゼントを持って来た。

春「まだ開けてないの?」

えみは頷く。

心「そうなんだ!じゃあ早く見よ!」
春「結構大きいじゃん!」

えみは丁寧に包装を取り始める。
みんなは黙っている。

春「服だ!」
心「え?服?」

心(かわいそ)

舞美「服じゃーん!よかったね!着てみよ!」

えみは嬉しそうな顔をした。

舞美「着れるかなぁ?私が手伝ってあげる」

そして隣の部屋に行った。

舞「みんなー!ケーキあるからフォーク持ってってー」
駿「ケーキ!?おい!心!行くぞ!」

駿は急に元気になった。

心と駿がフォークを持って来たタイミングで隣の部屋から声が聞こえる。

舞美「みんなー!開けるよー!」

扉が開くとそこには黄色のワンピースを着たえみが笑顔で立っていた。

春「えー!可愛いー!」

心は唖然としていた。

舞美「でしょ?おい。心。どうよ?感想は?」

だが心は黙ったままえみを見ていた。
えみは少し心の顔を見て恥ずかしそうに下を向いた。

舞美「おい。心?」
心「ん?何?」
舞美「何でもない。見とれちゃってるよ。えみちゃん、可愛いってー」

えみは少し微妙な顔をした。

舞「えー!?えみちゃん可愛いじゃん!よかったねー!」

舞はケーキを持って来ながら言った。

えみは嬉しそうに頷いた。
そしてホールのショートケーキを置いた。

春「えー!凄い!これ作ったんですか?」
舞「そーだよー?皆が来るって聞いてたから朝から頑張ったの!」
舞美「苺乗せたの私ね」
春「美味しそー!」
舞美「苺の置き方大事だから」
駿「いいから早く食べよ!」
舞美「苺買って来たの私ね」
舞「わかったよ!うるさいなー」
舞美「春ちゃん、私もすごいでしょ?」
春「あ!はい!」
舞「はい、じゃあ切ってくばるよー!」
駿「俺の大きいやつにしてー!」
春「皆一緒!」
舞美「春ちゃん。私も大きいのがいいかも・・・」
春「えー!おばさんもですか!?」
舞美「心も大きいのがいいよね?」

心はえみをまだ見ていた。

舞美「ダメだ。本当にえみちゃんに見惚れてる。おい心!」
心「うん」

舞がケーキを配り終え春が言う。

春「いただきます!」
駿、舞美「いただきます!」
舞「召し上がれ!」
舞美「おい!心!いらないの?」
心「あ、いただきます」
舞「はい」

そして心はケーキを見た。

心「え?何でこんな大きいの?こんな食べれない」
舞美「ダメだこいつ」
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