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第二部 セルフィニエ辺境伯領編
第百四十五話 お兄ちゃんとピクニック?
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「森で狩りか……」
放課後ピクニックに誘われたことをお兄ちゃんに伝えると、何故だかお兄ちゃんは難しい顔をした。
「どうしたの? 森嫌い?」
「いや狩り自体はいいんだがな。オレは弓矢も扱えるから。だがその森では魔物が出ることもあるのだろう?」
お兄ちゃんは魔物が怖いのだろうか。
「入口の方なら魔物も出ないって言ってたよ」
「だが狩りをしていれば何らかの拍子に奥まで入り込んでしまうこともあるだろう。その時に魔物が出てくれば普通の貴族は魔術で応戦するものではないか?」
「あ……」
すっかり失念していた。
そうだ、そんな羽目になったりしたらお兄ちゃんが魔術を使えないことがバレてしまう。
「じゃあ、お兄ちゃんはピクニックに来るのやめる?」
「……いや、ここで断ってもいずれ辺境伯に誘われる日は来るだろう。ならば今の内に行くのも悪くはない。たとえ魔術が使えたとしても十代前半の内から襲われた際に咄嗟に魔術を使えるような者は少ないと聞く。万が一のことがあっても何とか誤魔化せるだろう」
「やったー! お兄ちゃんと一緒にピクニックだー!!」
僕は諸手を上げて喜んだ。
「いや言っとくが多分オレたちは別行動だと思うぞ?」
「え……?」
お兄ちゃんの言葉に固まる。
「年齢的にオレは大人たちの狩りに加わることになるだろう。その間弓矢も扱えない年齢の子供たちは安全な場所で遊んでいることになるだろう。一緒に行動するのは昼食を摂る時くらいではないか?」
ガーン! なんたることだ!
「せっかくお兄ちゃんと一緒にピクニックに行けると思ったのに……」
僕があからさまにガッカリすると、お兄ちゃんがふふっと笑う。
「その代わり湖に行く時は食べ物を持っていって二人きりでピクニックをしよう。それでいいだろう?」
「湖でピクニック……!」
お兄ちゃんの言葉に僕はあっという間に元気を取り戻した。
心なしか『二人きりで』のところに力が篭もっているような気がした。
「うん、ピクニック行こうねお兄ちゃん!」
楽しみが増えた。
ケイスくんたちとのピクニックも楽しみだし、お兄ちゃんと湖でピクニックも楽しみ!
ミニ発表会に向けて練習もしなきゃいけないし、こりゃ熱で寝込んでる暇なんてないぞ!
放課後ピクニックに誘われたことをお兄ちゃんに伝えると、何故だかお兄ちゃんは難しい顔をした。
「どうしたの? 森嫌い?」
「いや狩り自体はいいんだがな。オレは弓矢も扱えるから。だがその森では魔物が出ることもあるのだろう?」
お兄ちゃんは魔物が怖いのだろうか。
「入口の方なら魔物も出ないって言ってたよ」
「だが狩りをしていれば何らかの拍子に奥まで入り込んでしまうこともあるだろう。その時に魔物が出てくれば普通の貴族は魔術で応戦するものではないか?」
「あ……」
すっかり失念していた。
そうだ、そんな羽目になったりしたらお兄ちゃんが魔術を使えないことがバレてしまう。
「じゃあ、お兄ちゃんはピクニックに来るのやめる?」
「……いや、ここで断ってもいずれ辺境伯に誘われる日は来るだろう。ならば今の内に行くのも悪くはない。たとえ魔術が使えたとしても十代前半の内から襲われた際に咄嗟に魔術を使えるような者は少ないと聞く。万が一のことがあっても何とか誤魔化せるだろう」
「やったー! お兄ちゃんと一緒にピクニックだー!!」
僕は諸手を上げて喜んだ。
「いや言っとくが多分オレたちは別行動だと思うぞ?」
「え……?」
お兄ちゃんの言葉に固まる。
「年齢的にオレは大人たちの狩りに加わることになるだろう。その間弓矢も扱えない年齢の子供たちは安全な場所で遊んでいることになるだろう。一緒に行動するのは昼食を摂る時くらいではないか?」
ガーン! なんたることだ!
「せっかくお兄ちゃんと一緒にピクニックに行けると思ったのに……」
僕があからさまにガッカリすると、お兄ちゃんがふふっと笑う。
「その代わり湖に行く時は食べ物を持っていって二人きりでピクニックをしよう。それでいいだろう?」
「湖でピクニック……!」
お兄ちゃんの言葉に僕はあっという間に元気を取り戻した。
心なしか『二人きりで』のところに力が篭もっているような気がした。
「うん、ピクニック行こうねお兄ちゃん!」
楽しみが増えた。
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