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おなじもの
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「今年は、7月から9月まで一切仕立て依頼は断るように」
父が久しぶりに王都にやってきて挨拶もそこそこにそう告げた。
なにかあっただろうか。王族や大貴族のご成婚とか、王族の成年の儀がある場合には、うちは一時的に王家専属対応することはあるけど。それも両親で対応していて、店の対応にあれこれ言われることはなかった。
「ああ、社交界デビューの年ですか」
アトスのほうが先に気がついた。そっか、あれか。気分が盛り下がる。いや、可愛らしい、お嬢さんたちがキラキラしてまぶしっ! というのはいいのだけど、寝られない、手が死ぬ、笑顔が虚ろになると身体的ダメージが。
今年は人数が多そうなんだよな……。店頭に置いたドレス効果で、若い娘さんが素敵と飛び入りで入店することが多かった。
店頭には今は青い涼やかなドレスが飾られている。胸元の下にサッシュベルト。スカートを膨らませずすとんとしたフォルムが目新しい。時折煌めいて見えるのは刺繍の銀糸の部分で、見た目軽やか、実際着るずっしり、である。それだけでなく布が軽すぎてめくれてしまいそうになるので裾に重しを入れるという発想もすごいものだと思う……。おしゃれは体力ですわね! と変な刷り込みをしてしまったような。
それはさておき、少し前から社交界デビューというものが、貴族のものだけではなくなった。
先代の王が、多くのものに門戸を開くべきだと主張し、そうなった。わりと裕福な家の子が一生に一度の思い出にと参加することも増えつつある。
その付属品として付いてくる親が子をそっちのけで日ごろ会えない者たちと関わり合いたがることはあったが、概ね平穏である。
さて、わざと多くのものを呼ぶにも理由はある。
貴族も子だくさんという時代も終焉を迎え、かつては10人兄弟も珍しくなったが、今は3~6人程度で家によっては1人ということもある。
その結果、社交界デビューの夜会を開くには人数が足りなくなってきた。元々、毎年だったのが、3年に一度の催しにもなっていたが、それも怪しい見通しが立ってしまった、らしい。
この国における社交界デビューは皆揃いの衣装を着けることになっている。国からレンタルである。これが参加費用となる。
人が減る、参加費用が減る、夜会の資金が減ることにつながり、社交界デビューをなくすのではなく、人を増やすことにした。ということ、らしい。このあたりは、父情報なのでどこかであっているかわからない。
「懐かしいですね。俺はサイズが微妙に合わなくて新調する問い合わせをしました。
クレアは、一つ下の年ですか?」
「あ、いや、その」
行ってない。のである。アトスとは4つ違うので年齢的にはデビューの年は合わないのは確かである。
興味がなかったというより、仕事が忙しかった。当日のド修羅場が終わった後にあ、私、参加してなくないか? と家族一同気がついたくらいである。あの時期の忙しさは異常で、皆の頭から私の社交界デビューはすっぽ抜けていた。
なお、次兄もしてない。長兄だけはどうにか参加したけど、両親が付き添いではなく、伯父が連れて行った。
そのあたりの事情は、店員たちも知っている。ただ、それを口にしたりする者はいない。口が堅いのである。
アトスに怪訝そうに見られてから、気がつかれてしまったようである。
「いやぁ、すまないね。
ほら、貸される衣装だけでなく、装飾品は自前だから組み合わせだの現状復旧可能な小物のとりつけで二か月くらいどうにもならなくてね」
気まずそうな父の顔よ。普通、貴族のお嬢様はしているものだ。私、例外中の例外。それを気にしてはいないけど。貴族社会で社交して生きていくつもりなかったので。
「…………なるほど」
なにか納得されたようである。
「クレアが、婚約者もなく、独身でいられた理由がわかりました」
「んん?」
親子で顔を見合わせてしまった。
「ろくに申込もなかったし、断っていたからでは」
「社交界にデビューしてないからもあると思いますよ。あれは結婚の申し込みの受付をしているという印でもあるので」
「……そうだっけ」
ものすっごい素で父が言っております。
私は知らなかったの? という顔をしているけど、あ、そいうのもあったんだ? と思ってたり……。いやぁ、興味ないし、忙しいしでね。
そもそも、申し込みあったのか、という話でもあって。断ったというなら、きっと、私の都合にも悪い相手だったんだろうし。
「体面を気にするような大貴族ほど、手出しできないでしょう」
「この、弱小、男爵家の娘、いるの?」
そもそも論になってきた。頭痛そうに額を押さえられた。すまない。建国以来貴族のすみっこに居続けているんだ。どこかで出世しろよ、と思わなくもないが、我が家、これで生きているので。
「もし、娘が生まれたら、俺が仕切りますね?」
「へ? き、気がはやいような」
「いいですね?」
「はい」
圧に負けた。
生まれもしていない娘よ。君の運命はわが手にないようだ。まあ、なんか、そのときになると忘れそうなので任せたほうが良かったような……。
「ま、まあ、とにかく、しばらくは受け付けませんと知らせを出しておくこと。
それから、社交界デビューのお嬢さんの受付は、事前登録からの抽選。そのあたりの対応を今年から覚えてもらう。恨まれぬようにするのが苦心するのがな……。やめようかな」
半分ボヤキだった。
それから厳格なルールの元、抽選し、狂乱の二か月を過ごすことになった。
お嬢様がたは、私至上、一番かわいい、というものを目指すアスリートのようだった。あらゆる相談が持ち込まれ、素敵な歩き方、ドレスの捌き方、ダイエット、素肌の手入れなどの専門家に話を聞くことになった。
さらに華憐に歩くのか、かっこよく歩くのか、可愛さを売るのか、全部違う歩き方をマスターする羽目になるとは思わなかった。なぜって、そのレクチャーしてるの騎士団の知り合いだったので……。本人顔だしNGじゃ、仕方ない。
裾捌きは義姉に。その他、伝手を駆使し乗り越えたら、なんか、社交デビュー教本(女性向け)が出来上がっていた。
なんで?
著者名で揉めているという話ではあるけど、またできちゃうのかな。
さて、当日にお嬢様たちを見送ってはぁと椅子に座ってぐったりした。皆が皆、そんな感じである。怒涛。これは絶対忘れるって。
「……娘は母に、頼んでおくことにします」
この怒涛の日々に思うところがあったのか、アトスはそういった。
そのほうが、無難である。
何もかも終わった、と言いたいところだが残念ながら、明日からは現状復旧の修羅場が待っている。
ドレス、使いまわしなので、元に戻せということである。もうほんとさぁ……。
「次は断ろう」
という話は、前回も聞いたなぁとぼんやり思いだす。でも、みんなキラキラしてたしなぁ。ああいうのを見ると断れない。
はぁ、今日はベッドで泥のように眠ろう。そう気を抜いて軟体セイブツのように机にへばりついていたら、父から肩を叩かれた。
「ほら、クレアも着替えなさい」
「は?」
「用意したよ。ちゃんとね」
「そうよ。遅くなってごめんなさいね」
……はい?
目の前にお出しされたのは、社交界デビュー用のドレスだ。え、いつの間に? 呆然としているうちにお疲れだったはずの店員さんたちにあれよあれよと着替えさせられていた。ぴったりサイズだよ!
「い、いつの間に」
髪もきちんと結われ、薄化粧も、動かないでくださいねと……。
「できました」
出荷されました。
両親に涙ぐまれて、いや、そのぉという、身の置き場のない気持ちをですね。別に気にしていたということはなかったんだけど。親的には気になるところかもしれない。こうして準備されたのは嫌ではない。なんといえばいいかわかんないけども。
そういえば、アトスがいないと思ったらば。
「エスコートさせてもらってもいいかな」
こちらも正装にお着換えで。
……なんか、ちょっとね、裏家業の。いやいや、かっこいいのですがね、種類が、さ。黒はダメだなと脳内のリストにメモる。次は紺だな。
そんなことを考えている間に、少し不安そうに眉が下がっていき、慌てて私は手を差し出した。
こうして、既婚者で、年齢制限を超越しているけど社交デビューしてきたのである。
父が久しぶりに王都にやってきて挨拶もそこそこにそう告げた。
なにかあっただろうか。王族や大貴族のご成婚とか、王族の成年の儀がある場合には、うちは一時的に王家専属対応することはあるけど。それも両親で対応していて、店の対応にあれこれ言われることはなかった。
「ああ、社交界デビューの年ですか」
アトスのほうが先に気がついた。そっか、あれか。気分が盛り下がる。いや、可愛らしい、お嬢さんたちがキラキラしてまぶしっ! というのはいいのだけど、寝られない、手が死ぬ、笑顔が虚ろになると身体的ダメージが。
今年は人数が多そうなんだよな……。店頭に置いたドレス効果で、若い娘さんが素敵と飛び入りで入店することが多かった。
店頭には今は青い涼やかなドレスが飾られている。胸元の下にサッシュベルト。スカートを膨らませずすとんとしたフォルムが目新しい。時折煌めいて見えるのは刺繍の銀糸の部分で、見た目軽やか、実際着るずっしり、である。それだけでなく布が軽すぎてめくれてしまいそうになるので裾に重しを入れるという発想もすごいものだと思う……。おしゃれは体力ですわね! と変な刷り込みをしてしまったような。
それはさておき、少し前から社交界デビューというものが、貴族のものだけではなくなった。
先代の王が、多くのものに門戸を開くべきだと主張し、そうなった。わりと裕福な家の子が一生に一度の思い出にと参加することも増えつつある。
その付属品として付いてくる親が子をそっちのけで日ごろ会えない者たちと関わり合いたがることはあったが、概ね平穏である。
さて、わざと多くのものを呼ぶにも理由はある。
貴族も子だくさんという時代も終焉を迎え、かつては10人兄弟も珍しくなったが、今は3~6人程度で家によっては1人ということもある。
その結果、社交界デビューの夜会を開くには人数が足りなくなってきた。元々、毎年だったのが、3年に一度の催しにもなっていたが、それも怪しい見通しが立ってしまった、らしい。
この国における社交界デビューは皆揃いの衣装を着けることになっている。国からレンタルである。これが参加費用となる。
人が減る、参加費用が減る、夜会の資金が減ることにつながり、社交界デビューをなくすのではなく、人を増やすことにした。ということ、らしい。このあたりは、父情報なのでどこかであっているかわからない。
「懐かしいですね。俺はサイズが微妙に合わなくて新調する問い合わせをしました。
クレアは、一つ下の年ですか?」
「あ、いや、その」
行ってない。のである。アトスとは4つ違うので年齢的にはデビューの年は合わないのは確かである。
興味がなかったというより、仕事が忙しかった。当日のド修羅場が終わった後にあ、私、参加してなくないか? と家族一同気がついたくらいである。あの時期の忙しさは異常で、皆の頭から私の社交界デビューはすっぽ抜けていた。
なお、次兄もしてない。長兄だけはどうにか参加したけど、両親が付き添いではなく、伯父が連れて行った。
そのあたりの事情は、店員たちも知っている。ただ、それを口にしたりする者はいない。口が堅いのである。
アトスに怪訝そうに見られてから、気がつかれてしまったようである。
「いやぁ、すまないね。
ほら、貸される衣装だけでなく、装飾品は自前だから組み合わせだの現状復旧可能な小物のとりつけで二か月くらいどうにもならなくてね」
気まずそうな父の顔よ。普通、貴族のお嬢様はしているものだ。私、例外中の例外。それを気にしてはいないけど。貴族社会で社交して生きていくつもりなかったので。
「…………なるほど」
なにか納得されたようである。
「クレアが、婚約者もなく、独身でいられた理由がわかりました」
「んん?」
親子で顔を見合わせてしまった。
「ろくに申込もなかったし、断っていたからでは」
「社交界にデビューしてないからもあると思いますよ。あれは結婚の申し込みの受付をしているという印でもあるので」
「……そうだっけ」
ものすっごい素で父が言っております。
私は知らなかったの? という顔をしているけど、あ、そいうのもあったんだ? と思ってたり……。いやぁ、興味ないし、忙しいしでね。
そもそも、申し込みあったのか、という話でもあって。断ったというなら、きっと、私の都合にも悪い相手だったんだろうし。
「体面を気にするような大貴族ほど、手出しできないでしょう」
「この、弱小、男爵家の娘、いるの?」
そもそも論になってきた。頭痛そうに額を押さえられた。すまない。建国以来貴族のすみっこに居続けているんだ。どこかで出世しろよ、と思わなくもないが、我が家、これで生きているので。
「もし、娘が生まれたら、俺が仕切りますね?」
「へ? き、気がはやいような」
「いいですね?」
「はい」
圧に負けた。
生まれもしていない娘よ。君の運命はわが手にないようだ。まあ、なんか、そのときになると忘れそうなので任せたほうが良かったような……。
「ま、まあ、とにかく、しばらくは受け付けませんと知らせを出しておくこと。
それから、社交界デビューのお嬢さんの受付は、事前登録からの抽選。そのあたりの対応を今年から覚えてもらう。恨まれぬようにするのが苦心するのがな……。やめようかな」
半分ボヤキだった。
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お嬢様がたは、私至上、一番かわいい、というものを目指すアスリートのようだった。あらゆる相談が持ち込まれ、素敵な歩き方、ドレスの捌き方、ダイエット、素肌の手入れなどの専門家に話を聞くことになった。
さらに華憐に歩くのか、かっこよく歩くのか、可愛さを売るのか、全部違う歩き方をマスターする羽目になるとは思わなかった。なぜって、そのレクチャーしてるの騎士団の知り合いだったので……。本人顔だしNGじゃ、仕方ない。
裾捌きは義姉に。その他、伝手を駆使し乗り越えたら、なんか、社交デビュー教本(女性向け)が出来上がっていた。
なんで?
著者名で揉めているという話ではあるけど、またできちゃうのかな。
さて、当日にお嬢様たちを見送ってはぁと椅子に座ってぐったりした。皆が皆、そんな感じである。怒涛。これは絶対忘れるって。
「……娘は母に、頼んでおくことにします」
この怒涛の日々に思うところがあったのか、アトスはそういった。
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何もかも終わった、と言いたいところだが残念ながら、明日からは現状復旧の修羅場が待っている。
ドレス、使いまわしなので、元に戻せということである。もうほんとさぁ……。
「次は断ろう」
という話は、前回も聞いたなぁとぼんやり思いだす。でも、みんなキラキラしてたしなぁ。ああいうのを見ると断れない。
はぁ、今日はベッドで泥のように眠ろう。そう気を抜いて軟体セイブツのように机にへばりついていたら、父から肩を叩かれた。
「ほら、クレアも着替えなさい」
「は?」
「用意したよ。ちゃんとね」
「そうよ。遅くなってごめんなさいね」
……はい?
目の前にお出しされたのは、社交界デビュー用のドレスだ。え、いつの間に? 呆然としているうちにお疲れだったはずの店員さんたちにあれよあれよと着替えさせられていた。ぴったりサイズだよ!
「い、いつの間に」
髪もきちんと結われ、薄化粧も、動かないでくださいねと……。
「できました」
出荷されました。
両親に涙ぐまれて、いや、そのぉという、身の置き場のない気持ちをですね。別に気にしていたということはなかったんだけど。親的には気になるところかもしれない。こうして準備されたのは嫌ではない。なんといえばいいかわかんないけども。
そういえば、アトスがいないと思ったらば。
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こちらも正装にお着換えで。
……なんか、ちょっとね、裏家業の。いやいや、かっこいいのですがね、種類が、さ。黒はダメだなと脳内のリストにメモる。次は紺だな。
そんなことを考えている間に、少し不安そうに眉が下がっていき、慌てて私は手を差し出した。
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