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8章 このゲームはこの世界のどこまで影響を及ぼしているのか
不確定要素を確定させるために
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今朝もジャスが宿まで連絡に来た。ダンジョン攻略は本日は休みだそうだ。
マリーがふさぎ込んでいるらしい。それなりにエルフの森に入れ込んでいたからな。けれども正直なところ、昨日は休みでありがたかった。ニーヘリトレとの調整がうまくいっていない。
今、俺の中には神樹が2体入っている。コルディセプスは以前と変わらず俺を侵食して食い荒らそうとしているが、ニーへリトレはまた違う。油断すると俺と同化しようとする。コルディセプスと異なり害意はないというか寧ろ好意のようなものを感じるのだが、さりとて油断して乗っ取られてはたまらない。だから昨日は一日かけて体の調整をした。自分の中でこいつらと俺の区分けをする作業に費やした。
「アレク、俺は今日はダンジョンに潜る。お前も来るか?」
「そうだな。行こう。それより体は大丈夫なのか?」
「まぁ大丈夫だろ」
アレクは随分心配そうに俺を見るが、特に体調が悪いわけではない。客観的には昨日1日ベッドで寝ていたわけだから心配されても仕方はないのかもしれないが。
転移陣で32階層まで移動する。そういえばここの階層ボスはエントの森だな。エルフの森にかかりきりですっかり忘れていたが、倒すのはそれほど大変ではないだろう。
「グラシアノ。メンテナンスだ」
「わかった」
グラシアノは上着を脱ぐ。
ザビーネとセバスチアンが回収したスヴァルシンの破片を与えると、その両下腕から上腕の途中にかけてにぽわりぽわりと新たに黒い線が浮かんだ。けれどもそれは未だ欠けている。まだ、足りない。けれども足りない部分はそう多くはない。たくさんの線の中心に丁度丸い隙間がある。そこがおそらく、スヴァルシンのコアというべきものが収まるのだろう。
そしてそのコアはザビーネがペンダントトップにしていた大きな宝石もどきだろう。けれどもその他に線がところどころ欠けている部分がある。それが未だ見つかっていないスヴァルシンの欠片部分だろう。
マクゴリアーテを吸収した時、グラシアノは成長した。2歳ほど年をとったように思われる。成長というよりは融合というほうが正しいのかもしれない。おそらくだが、スヴァルシンを吸収しきればまた成長するのだろう。ようするに今スヴァルシンのコアを与えれば、スヴァルシンの新たな能力というものを得ることができるかもしれないが、グラシアノがでかくなってマリーにバレる。
だからグラシアノを成長させるのであれば次の対象を吸収させるときと同時に、だ。
目下、それはギローディエだ。グラシアノはギローディエが自分と同じ魔王であると言う。そして魔王は同じ階層に現れれば明確にわかるのだという。
ギローディエ以外にも魔王がいるのかという問いかけは要領を得ない。いるような気はするらしい。少なくともギローディエとは異なる魔王の反応をエルフの森で感じたが、遭遇していないからそれがどのような存在かはわからない。
グラシアノは自らを魔王だという。魔王というものはよくわからないが、他の魔王を吸収して成長する存在のようだ。そしてグラシアノが言うには同じ魔王同士はその存在を相容れない。何故かと聞いてもそれはよくわからず、本能的なもののようだ。
同じ魔王であるから他の存在によって不安定になる。だから互いに殺し合う運命にある、そう感じるらしい。
そうすると、グラシアノ自身は未だ遭遇していないが、アレグリットも魔王である可能性がある。マクゴリアーテはグラシアノによく似ていた。スヴァルシンはバラバラでよくわからないが、ギローディエもグラシアノによく似ているらしい。姿形が似るのだろうか。俺も一目見ておけばよかった。
「グラシアノ、お前はギローディエを殺したいのか」
「おい、ソル」
「……わかりません。でも同化するべきものって、そう思う。それに多分ギローディエも同じように思うはずで、僕を殺しに来る、そう思うんだ」
「エルフの森で会った時は話し合いをしたんだろ?」
「うん、でもあれは話し合いというか、多分ギローディエが意思を抑えられていたから」
「意思を……?」
グラシアノは少し言い難そうにアレクを見る。
「ギローディエはカステッロという人の奴隷になっているんでしょう?」
「そういえば奴隷紋を見たんだったか」
ギローディエの胸にはビアステット家の紋章があったそうだ。
テイムというのはようは奴隷化だ。
亜人を従えるのもモンスターを従えるのも方法は同じだ。上位者の名を下位者に刻みつけることによって支配する。下位者は上位者に逆らえない。
「多分ギローディエは僕ら、というかあの森にいた人を襲ってはいけないって命令されてるんでしょう?」
「そうなんだろうな」
「だから多分、あんまり襲う気持ちにならなかったんじゃないかと思う」
「他の場所で会うと襲ってくるのか?」
俺はギローディエに直接は会ってはいないが、ジャスがいうにはそれなりに腕は立ちそうだと言っていた。
今後カステッロと敵対することはあるのだろうか。
「あの、僕の中にはマクゴリアーテもスヴァルシンもいるんだ。でも僕が1番上にいるからもう2人は何も考えたり感じたりはしないの」
「ふうん?」
「ギローディエは僕の一番上を取りに来る。多分本来の僕らはそういうものなんだと思う」
「本来は?」
「ギローディエは多分、自分が魔王だってことを思い出してない。けれども少しだけそれを感じてるんだと思う。だから僕が同じ階層にいることに気がついて会いにきたんだ、と思う」
「思い出したらどうなる?」
「多分僕を襲いに来る。それで僕を吸収して、1番上になろうとする。僕もすごく落ち着かない。自分が2人いるみたいで、でも2人いちゃ駄目なんだっていう気分になる」
妙な生態だ。蠱毒のようなものなのだろうか。グラシアノはこれまでを見る限りそれほど好戦的なようには見えない。
魔王というものに会うのは俺も初めてだが、聞いた話によると賢者のように千差万別なものらしい。だからこの『同化しあう魔王』という性質はこのグローリーフィア迷宮の魔王の性質なのだろう。
「お前も奴隷になればそういう気分にならなくなるのか?」
「ソル」
「ようはお前がダンジョン深層についてくるのは、深奥にいる魔王を吸収するためなんだろう?」
「……そうかもしれない。なんだかものすごく不安になるんだ。自分以外の自分がいることに」
「グラシアノ、魔王を吸収するには死体があればいいのか? その、スヴァルシンのように」
「ううん。多分僕が殺さないといけないんだ」
「殺す?」
「そう。マクゴリアーテみたいにその生命を終わらせる必要がある、んだと思う。スヴァルシンはまだ生きている。本体は今はソルが持っているでしょう?」
同じ魔王の居所がわかる、のか。
そういえばマクゴリアーテのときもグラシアノはコアを自分で破壊していたな。
吸収するだけであればともかく、同化とか進化とかいう過程にはそれが必要なのかもしれない。
「おし、とりあえず同期する。座れ」
「わかった」
ー構造の担い手ゴヴニュに願う。理の糸を紐解き全てを明かせ。
術式を通じてグラシアノの中に埋め込んだ俺の意識にアクセスする。なぜだかニーへリトレもついて来たがっているが、遮断する。現状においてこれ以上の不確定要素はリスクが高い。
グラシアノの姿をしたもう1人の俺が俺を振り返る。
「どうだ?」
「この間とかわんねえな」
「ギローディエについては?」
「わかんね。けどこいつ変なこと言ってたぞ」
「変なこと?」
「ギローディエは奴隷紋に縛られてる。けれどもそれより魔王の繋がりのほうが強いらしい」
「さっき言ってた1番上というやつか」
「そうそう。そんな性質なんだろうな。だから奴隷にしてもおそらく魔王戦では指揮下におけないぞ」
マリーがふさぎ込んでいるらしい。それなりにエルフの森に入れ込んでいたからな。けれども正直なところ、昨日は休みでありがたかった。ニーヘリトレとの調整がうまくいっていない。
今、俺の中には神樹が2体入っている。コルディセプスは以前と変わらず俺を侵食して食い荒らそうとしているが、ニーへリトレはまた違う。油断すると俺と同化しようとする。コルディセプスと異なり害意はないというか寧ろ好意のようなものを感じるのだが、さりとて油断して乗っ取られてはたまらない。だから昨日は一日かけて体の調整をした。自分の中でこいつらと俺の区分けをする作業に費やした。
「アレク、俺は今日はダンジョンに潜る。お前も来るか?」
「そうだな。行こう。それより体は大丈夫なのか?」
「まぁ大丈夫だろ」
アレクは随分心配そうに俺を見るが、特に体調が悪いわけではない。客観的には昨日1日ベッドで寝ていたわけだから心配されても仕方はないのかもしれないが。
転移陣で32階層まで移動する。そういえばここの階層ボスはエントの森だな。エルフの森にかかりきりですっかり忘れていたが、倒すのはそれほど大変ではないだろう。
「グラシアノ。メンテナンスだ」
「わかった」
グラシアノは上着を脱ぐ。
ザビーネとセバスチアンが回収したスヴァルシンの破片を与えると、その両下腕から上腕の途中にかけてにぽわりぽわりと新たに黒い線が浮かんだ。けれどもそれは未だ欠けている。まだ、足りない。けれども足りない部分はそう多くはない。たくさんの線の中心に丁度丸い隙間がある。そこがおそらく、スヴァルシンのコアというべきものが収まるのだろう。
そしてそのコアはザビーネがペンダントトップにしていた大きな宝石もどきだろう。けれどもその他に線がところどころ欠けている部分がある。それが未だ見つかっていないスヴァルシンの欠片部分だろう。
マクゴリアーテを吸収した時、グラシアノは成長した。2歳ほど年をとったように思われる。成長というよりは融合というほうが正しいのかもしれない。おそらくだが、スヴァルシンを吸収しきればまた成長するのだろう。ようするに今スヴァルシンのコアを与えれば、スヴァルシンの新たな能力というものを得ることができるかもしれないが、グラシアノがでかくなってマリーにバレる。
だからグラシアノを成長させるのであれば次の対象を吸収させるときと同時に、だ。
目下、それはギローディエだ。グラシアノはギローディエが自分と同じ魔王であると言う。そして魔王は同じ階層に現れれば明確にわかるのだという。
ギローディエ以外にも魔王がいるのかという問いかけは要領を得ない。いるような気はするらしい。少なくともギローディエとは異なる魔王の反応をエルフの森で感じたが、遭遇していないからそれがどのような存在かはわからない。
グラシアノは自らを魔王だという。魔王というものはよくわからないが、他の魔王を吸収して成長する存在のようだ。そしてグラシアノが言うには同じ魔王同士はその存在を相容れない。何故かと聞いてもそれはよくわからず、本能的なもののようだ。
同じ魔王であるから他の存在によって不安定になる。だから互いに殺し合う運命にある、そう感じるらしい。
そうすると、グラシアノ自身は未だ遭遇していないが、アレグリットも魔王である可能性がある。マクゴリアーテはグラシアノによく似ていた。スヴァルシンはバラバラでよくわからないが、ギローディエもグラシアノによく似ているらしい。姿形が似るのだろうか。俺も一目見ておけばよかった。
「グラシアノ、お前はギローディエを殺したいのか」
「おい、ソル」
「……わかりません。でも同化するべきものって、そう思う。それに多分ギローディエも同じように思うはずで、僕を殺しに来る、そう思うんだ」
「エルフの森で会った時は話し合いをしたんだろ?」
「うん、でもあれは話し合いというか、多分ギローディエが意思を抑えられていたから」
「意思を……?」
グラシアノは少し言い難そうにアレクを見る。
「ギローディエはカステッロという人の奴隷になっているんでしょう?」
「そういえば奴隷紋を見たんだったか」
ギローディエの胸にはビアステット家の紋章があったそうだ。
テイムというのはようは奴隷化だ。
亜人を従えるのもモンスターを従えるのも方法は同じだ。上位者の名を下位者に刻みつけることによって支配する。下位者は上位者に逆らえない。
「多分ギローディエは僕ら、というかあの森にいた人を襲ってはいけないって命令されてるんでしょう?」
「そうなんだろうな」
「だから多分、あんまり襲う気持ちにならなかったんじゃないかと思う」
「他の場所で会うと襲ってくるのか?」
俺はギローディエに直接は会ってはいないが、ジャスがいうにはそれなりに腕は立ちそうだと言っていた。
今後カステッロと敵対することはあるのだろうか。
「あの、僕の中にはマクゴリアーテもスヴァルシンもいるんだ。でも僕が1番上にいるからもう2人は何も考えたり感じたりはしないの」
「ふうん?」
「ギローディエは僕の一番上を取りに来る。多分本来の僕らはそういうものなんだと思う」
「本来は?」
「ギローディエは多分、自分が魔王だってことを思い出してない。けれども少しだけそれを感じてるんだと思う。だから僕が同じ階層にいることに気がついて会いにきたんだ、と思う」
「思い出したらどうなる?」
「多分僕を襲いに来る。それで僕を吸収して、1番上になろうとする。僕もすごく落ち着かない。自分が2人いるみたいで、でも2人いちゃ駄目なんだっていう気分になる」
妙な生態だ。蠱毒のようなものなのだろうか。グラシアノはこれまでを見る限りそれほど好戦的なようには見えない。
魔王というものに会うのは俺も初めてだが、聞いた話によると賢者のように千差万別なものらしい。だからこの『同化しあう魔王』という性質はこのグローリーフィア迷宮の魔王の性質なのだろう。
「お前も奴隷になればそういう気分にならなくなるのか?」
「ソル」
「ようはお前がダンジョン深層についてくるのは、深奥にいる魔王を吸収するためなんだろう?」
「……そうかもしれない。なんだかものすごく不安になるんだ。自分以外の自分がいることに」
「グラシアノ、魔王を吸収するには死体があればいいのか? その、スヴァルシンのように」
「ううん。多分僕が殺さないといけないんだ」
「殺す?」
「そう。マクゴリアーテみたいにその生命を終わらせる必要がある、んだと思う。スヴァルシンはまだ生きている。本体は今はソルが持っているでしょう?」
同じ魔王の居所がわかる、のか。
そういえばマクゴリアーテのときもグラシアノはコアを自分で破壊していたな。
吸収するだけであればともかく、同化とか進化とかいう過程にはそれが必要なのかもしれない。
「おし、とりあえず同期する。座れ」
「わかった」
ー構造の担い手ゴヴニュに願う。理の糸を紐解き全てを明かせ。
術式を通じてグラシアノの中に埋め込んだ俺の意識にアクセスする。なぜだかニーへリトレもついて来たがっているが、遮断する。現状においてこれ以上の不確定要素はリスクが高い。
グラシアノの姿をしたもう1人の俺が俺を振り返る。
「どうだ?」
「この間とかわんねえな」
「ギローディエについては?」
「わかんね。けどこいつ変なこと言ってたぞ」
「変なこと?」
「ギローディエは奴隷紋に縛られてる。けれどもそれより魔王の繋がりのほうが強いらしい」
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