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8章 このゲームはこの世界のどこまで影響を及ぼしているのか
サンダー・ドラゴンとの決戦 2
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気楽に言ってくれるぜ。
けれども主人公はこのマリーなのだ。このゲームの世界では未だ、それは如何ともし難いことだろう。バグは外縁からこの世界を破壊するのだろうけれど、マリーはその中心にいるんだから。
ばくばくする心臓をなるたけ無視してニーヘリトレの檻を飛び出す。
サンダードラゴンは長い首を伸ばして腹立たしげに唸り声を上げている。さっきから檻の内側に上手く雷をおとせずに苛ついているようだ。
……サンダー・ドラゴン。俺を見ろ。
そう思うと途端にサンダー・ドラゴンの視線がギョロリと俺を向く。
圧がスゲェ。体の周りがピリピリと余計に帯電する。
おそらく俺に雷撃をターゲッティングしようとしているのだろう。俺を狙った雷は二股に別れてニーへリトレの避雷針と壁に打ち込んだ集雷ポイントに別れて落ちた。けれども檻から離れるごとに俺の近くに落雷する割合が増えていく。
大丈夫だろうな、俺のラック。急に不安になり足元がぐらりと揺らぐ。落ち着け、俺。考えたって仕方がない。もうやるしかない。こんな一か八かなんて大嫌いだ。
狙いが定めづらくなるよう縦横に走り続ける。あんまり体力があるタイプでもないんだけどな。
雷撃が近くに落ちるたびに俺の耳はその轟音で効かなくなり、視界は白に染まる。糞。なんで俺ばっかりこんな役なんだよ。もっといい目を見てもいいんじゃないか。そんな愚痴が沸き起こるけれど、至近に落ちる雷がもたらすヒリヒリとする恐怖にどんどん心は埋め尽くされていく。
こんな中で当てないといけないのかよ。糞。
懐からスリングを取り出し弾をセットする。
投石というものは古典的な武器だが訓練期間が短くて済むという大きな利点がある。それに飛距離も威力も並の弓を超える。
確か前世のギネス記録が500メートル弱だったはずだ。
そこにマリーがスリングに刻んだ飛距離アップの術式と、弾に刻んだ貫通力アップの術式。そしてこれに俺のラックを乗せる。このフィールドで試した時、1キロ先のワイバーンに命中した。
だからあのサンダー・ドラゴンにも当たる。
振り返ると悠然と周囲を見回すサンダー・ドラゴンと目が合い、その瞬間視界が真っ白に埋め尽くされた。畜生!
腕に力を込める。スリングを振り回す。
この弾は当たる。
当たる。
当たる。
当たる。
絶対に当たる。
必ず当たる。
「当たらなきゃやってらんねぇ!」
そう叫んで真っ白な視界の中で振り抜いたスリングは、間もなくギャウという音で命中を知る。
チカチカした視界が僅かに戻ると再び視界は白くなる。また新しい雷が近くに落ちたんだろう。足が地面を伝わってくる雷にピリリと揺れる。
もう知るかよ。
どうせ見えねぇ。
でも当たるんだ。
必ず当たる。
当たる。
投擲スキルなんかなくても、目なんかみえなくても俺は俺のラックで当てる。
……でも当たってるのかな。さっきからサンダー・ドラゴンの声は聞こえない。というかもはや何も聞こえない。
「糞! わかんねえ!」
そう叫んだが自分の声も骨から伝わるくぐもった音がするだけで、耳からは聞こえなかった。
ああそうか。単純に耳が死んだのか。耳と頭がじんじんと痛い。鼓膜が破れてるんじゃないだろうな。そういえばなんだか頭がくらくらする。足元もふらふらだ。耳が働かないから三半規管も壊れてるんだろうか。いや、そんなことよりとりあえず弾を打つんだ。
後はもう流れ作業のように走り回りながらスリングを番えてサンダー・ドラゴンがいると思う当たりに狙いをつけて全力で放つ。持ってきた弾は30発。それを粗方打ち尽くした頃、視界は再び戻ってきた。目を上げるとサンダー・ドラゴンの高度が下がっている。
そうすると……狙いどおりに効いているのか?
そしてその太い足に何本かの弓が突き刺ささり、サンダー・ドラゴンは大きく体をくねらせた。
ジャスの弓の命中範囲まで降下してきている。サンダー・ドラゴンが大きくその顎を開き、上空から雷を呼び寄せると、雷の白い筋は不自然な軌道を描いてサンダー・ドラゴンに命中した。
よし。刺さってる!
俺が投擲したのは返しのついた銅弾だ。刺さればそのサンダー・ドラゴンの表皮に留まり、雷を集める。避雷針と同様に。
落雷。それは当然ながら確率論もでかいけれども、近く、大きく、落ちやすいところに落ちるのだ。
だから上空の雷雲に近ければ近いほど、そこに雷は落ちやすい。サンダー・ドラゴンは落ちる地点を指定する。そこに最も雷が落ちやすくなる。けれども俺は雷の落ちやすい銅弾をサンダー・ドラゴンにたくさん打ち込んだ。
ここの地形は鍋の底。鍋上空の雷は必ずサンダー・ドラゴンがいる空域を通って落ちて来る。それならば俺たちより上空にいればいるほど、誘電率の高い銅を纏うサンダー・ドラゴンへ落雷する可能性が高まる。だからその雷を避けて、サンダー・ドラゴンはジャスの攻撃が当たる空域まで降りてきた。
今のヘイトは直接サンダー・ドラゴンに攻撃しているジャスに集まっている。そもそも俺の銅弾はあの分厚い皮膚に食い込めばいい程度のものだから、ダメージはちっとも与えてないだろうから。
そして先程から雷撃の半分はニーヘリトレの樹冠に落ち、半分はサンダー・ドラゴンに落ちるのを繰り返している。そろそろ雷が効かないことをサンダー・ドラゴンも学習する頃だろう。そうしてようやく、その頭を物理攻撃に切り替える。そしてそれを俺が願う。
サンダー・ドラゴンは一度ふわりと宙に舞い上がり、角度を変えて急降下を始める。陣の真上にいるジャスを目掛けて。
ジャスはその巨体を軽々と避けて退き、その着地にニーヘリトレが揺らぐ。けれどもサンダー・ドラゴンは着地した姿勢でグラシアノによって縫い止められ、慌てたように左右を見渡す間にアレクが首を切り落とす。
それを確認した時、俺は地面に倒れ伏していた。なんだか身体中がだるくて熱い。
次の瞬間、たくさんの雷雲は次第に薄くなり、未だ残る雲間を突き抜けて細い光が何本も差し込み始める。
ああ、本当に倒したんだな。
そう思っているとマリーが駆け寄る姿が見えた。大慌てで滑稽だ。なんだか懐かしいな。なんとなく前世を思い出す。これで胸がでかけりゃな。
目の前でマリーは口をパクパクとさせている。ああ、そうか、聞こえないんだった。
なんとか右腕を上げて耳を指さしてから手を振る。驚いたような顔のマリーは急いで俺のフルヘルメットを外してポーションを飲ませる。
飲めば飲むほど体が痛くて気持ちが悪くなる。体の麻痺が治れば痛みを感じるようになる。
それでようやく思い当たった。雷の直撃は全て防げたが、近くに落ちすぎた。おそらく側雷撃をそれなりに食らっている。落ちた雷が周囲に飛散した欠片に感電したんだ。雷の時に高い木の近くにいてはならない。その木に落ちた雷が地面を伝って感電するから、というやつだ。ニーヘリトレの檻は十分な安全距離をとって設置したが、自分のことは考えてなかったな。
無我夢中だったからあまり気にしなかったが、その大部分は耐電装備がなんとかしてくれたのだろう。けれどもそれを僅かに貫通したものが内部の俺に影響を及ぼしている。
やがてニーヘリトレを解いたソルがやってきて代わりに回復魔法をかけ始める。
「ウィル。よくやった。それにしても何で雷が落ちねぇんだよ。意味わかんねぇ」
「うっせぇ。俺は運がいいんだよ。運魔法だ」
「知らねぇよ。だがお前がパーティにいるのを認めてやることにした。マリーを狙ってないみたいだしな」
「あんなペチャパイ興味ねぇ」
そこまで言って、意識はふらりと飛んで行った。
けれども主人公はこのマリーなのだ。このゲームの世界では未だ、それは如何ともし難いことだろう。バグは外縁からこの世界を破壊するのだろうけれど、マリーはその中心にいるんだから。
ばくばくする心臓をなるたけ無視してニーヘリトレの檻を飛び出す。
サンダードラゴンは長い首を伸ばして腹立たしげに唸り声を上げている。さっきから檻の内側に上手く雷をおとせずに苛ついているようだ。
……サンダー・ドラゴン。俺を見ろ。
そう思うと途端にサンダー・ドラゴンの視線がギョロリと俺を向く。
圧がスゲェ。体の周りがピリピリと余計に帯電する。
おそらく俺に雷撃をターゲッティングしようとしているのだろう。俺を狙った雷は二股に別れてニーへリトレの避雷針と壁に打ち込んだ集雷ポイントに別れて落ちた。けれども檻から離れるごとに俺の近くに落雷する割合が増えていく。
大丈夫だろうな、俺のラック。急に不安になり足元がぐらりと揺らぐ。落ち着け、俺。考えたって仕方がない。もうやるしかない。こんな一か八かなんて大嫌いだ。
狙いが定めづらくなるよう縦横に走り続ける。あんまり体力があるタイプでもないんだけどな。
雷撃が近くに落ちるたびに俺の耳はその轟音で効かなくなり、視界は白に染まる。糞。なんで俺ばっかりこんな役なんだよ。もっといい目を見てもいいんじゃないか。そんな愚痴が沸き起こるけれど、至近に落ちる雷がもたらすヒリヒリとする恐怖にどんどん心は埋め尽くされていく。
こんな中で当てないといけないのかよ。糞。
懐からスリングを取り出し弾をセットする。
投石というものは古典的な武器だが訓練期間が短くて済むという大きな利点がある。それに飛距離も威力も並の弓を超える。
確か前世のギネス記録が500メートル弱だったはずだ。
そこにマリーがスリングに刻んだ飛距離アップの術式と、弾に刻んだ貫通力アップの術式。そしてこれに俺のラックを乗せる。このフィールドで試した時、1キロ先のワイバーンに命中した。
だからあのサンダー・ドラゴンにも当たる。
振り返ると悠然と周囲を見回すサンダー・ドラゴンと目が合い、その瞬間視界が真っ白に埋め尽くされた。畜生!
腕に力を込める。スリングを振り回す。
この弾は当たる。
当たる。
当たる。
当たる。
絶対に当たる。
必ず当たる。
「当たらなきゃやってらんねぇ!」
そう叫んで真っ白な視界の中で振り抜いたスリングは、間もなくギャウという音で命中を知る。
チカチカした視界が僅かに戻ると再び視界は白くなる。また新しい雷が近くに落ちたんだろう。足が地面を伝わってくる雷にピリリと揺れる。
もう知るかよ。
どうせ見えねぇ。
でも当たるんだ。
必ず当たる。
当たる。
投擲スキルなんかなくても、目なんかみえなくても俺は俺のラックで当てる。
……でも当たってるのかな。さっきからサンダー・ドラゴンの声は聞こえない。というかもはや何も聞こえない。
「糞! わかんねえ!」
そう叫んだが自分の声も骨から伝わるくぐもった音がするだけで、耳からは聞こえなかった。
ああそうか。単純に耳が死んだのか。耳と頭がじんじんと痛い。鼓膜が破れてるんじゃないだろうな。そういえばなんだか頭がくらくらする。足元もふらふらだ。耳が働かないから三半規管も壊れてるんだろうか。いや、そんなことよりとりあえず弾を打つんだ。
後はもう流れ作業のように走り回りながらスリングを番えてサンダー・ドラゴンがいると思う当たりに狙いをつけて全力で放つ。持ってきた弾は30発。それを粗方打ち尽くした頃、視界は再び戻ってきた。目を上げるとサンダー・ドラゴンの高度が下がっている。
そうすると……狙いどおりに効いているのか?
そしてその太い足に何本かの弓が突き刺ささり、サンダー・ドラゴンは大きく体をくねらせた。
ジャスの弓の命中範囲まで降下してきている。サンダー・ドラゴンが大きくその顎を開き、上空から雷を呼び寄せると、雷の白い筋は不自然な軌道を描いてサンダー・ドラゴンに命中した。
よし。刺さってる!
俺が投擲したのは返しのついた銅弾だ。刺さればそのサンダー・ドラゴンの表皮に留まり、雷を集める。避雷針と同様に。
落雷。それは当然ながら確率論もでかいけれども、近く、大きく、落ちやすいところに落ちるのだ。
だから上空の雷雲に近ければ近いほど、そこに雷は落ちやすい。サンダー・ドラゴンは落ちる地点を指定する。そこに最も雷が落ちやすくなる。けれども俺は雷の落ちやすい銅弾をサンダー・ドラゴンにたくさん打ち込んだ。
ここの地形は鍋の底。鍋上空の雷は必ずサンダー・ドラゴンがいる空域を通って落ちて来る。それならば俺たちより上空にいればいるほど、誘電率の高い銅を纏うサンダー・ドラゴンへ落雷する可能性が高まる。だからその雷を避けて、サンダー・ドラゴンはジャスの攻撃が当たる空域まで降りてきた。
今のヘイトは直接サンダー・ドラゴンに攻撃しているジャスに集まっている。そもそも俺の銅弾はあの分厚い皮膚に食い込めばいい程度のものだから、ダメージはちっとも与えてないだろうから。
そして先程から雷撃の半分はニーヘリトレの樹冠に落ち、半分はサンダー・ドラゴンに落ちるのを繰り返している。そろそろ雷が効かないことをサンダー・ドラゴンも学習する頃だろう。そうしてようやく、その頭を物理攻撃に切り替える。そしてそれを俺が願う。
サンダー・ドラゴンは一度ふわりと宙に舞い上がり、角度を変えて急降下を始める。陣の真上にいるジャスを目掛けて。
ジャスはその巨体を軽々と避けて退き、その着地にニーヘリトレが揺らぐ。けれどもサンダー・ドラゴンは着地した姿勢でグラシアノによって縫い止められ、慌てたように左右を見渡す間にアレクが首を切り落とす。
それを確認した時、俺は地面に倒れ伏していた。なんだか身体中がだるくて熱い。
次の瞬間、たくさんの雷雲は次第に薄くなり、未だ残る雲間を突き抜けて細い光が何本も差し込み始める。
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そう思っているとマリーが駆け寄る姿が見えた。大慌てで滑稽だ。なんだか懐かしいな。なんとなく前世を思い出す。これで胸がでかけりゃな。
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飲めば飲むほど体が痛くて気持ちが悪くなる。体の麻痺が治れば痛みを感じるようになる。
それでようやく思い当たった。雷の直撃は全て防げたが、近くに落ちすぎた。おそらく側雷撃をそれなりに食らっている。落ちた雷が周囲に飛散した欠片に感電したんだ。雷の時に高い木の近くにいてはならない。その木に落ちた雷が地面を伝って感電するから、というやつだ。ニーヘリトレの檻は十分な安全距離をとって設置したが、自分のことは考えてなかったな。
無我夢中だったからあまり気にしなかったが、その大部分は耐電装備がなんとかしてくれたのだろう。けれどもそれを僅かに貫通したものが内部の俺に影響を及ぼしている。
やがてニーヘリトレを解いたソルがやってきて代わりに回復魔法をかけ始める。
「ウィル。よくやった。それにしても何で雷が落ちねぇんだよ。意味わかんねぇ」
「うっせぇ。俺は運がいいんだよ。運魔法だ」
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