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9章 この世界におけるプレイヤー
ギローディエとグラシアノ
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「改めて宜しくお願いするわ」
「あの、宜しくお願い致します」
37回層の転移陣。そこで改めて挨拶をして、グラシアノはぎこちなくギローディエの手を取った。これからこの階層を共にする。
グラシアノの表情はとても居心地が悪そうだったけれど、戦闘になりそうな感じではないことに胸をなでおろす。近くで見るとよく似ている。どことなく姉弟のようだ。
転移陣まではビアステッド家のテイマーがギローディエを送ってきたが、用事がすんだり地上に戻る時にはイェールヴィーンの管理邸に立ち寄って返還するように、と言われ、先ほど別れたばかり。
ギローディエはカステッロ家にテイムされているからカステッロ家の関係者が同行しなければ転移陣を使えないのだろう。
テイマーが去るとギローディエは大きく伸びをした。
「さて、これからティーフベルグに行くんでしょう?」
「ええ。ギローディエさんは行ったことがあるんですよね?」
「呼び捨てでいいわよう。カステッロ様以外のだいたいの人にはギーって呼ばれてるからそれでもいいし。ティーフベルグはカステッロ様と2回、それからこっそり2回行ってみたわ。グラシアノちゃんも感じるんでしょう? 誰かいるの」
「ええ」
「でもいると思うところって地面の下なのよねぇ。それで技師さんたちがいうにはティーフベルグは鉱脈筋から離れているんですってぇ。だからカステッロ様はティーフベルグは掘らないの。マリオン様が掘るなら丁度いいからご同席させて頂きたいわぁ」
「あの、そんなに話しても大丈夫なんですか?」
「いいのいいの、これは隠してないから」
川沿いの右側岸壁に沿って進む。
ギローディエは大人しくついてきて、モンスターと戦闘になったときには弓を操っていた。大抵の場合は百発百中のようだ。ジャスティンやアレクが言うには、その弓の技量はジャスティンを上回るそうだ。反対にギローディエはジャスティンのメイン武器が弓ではないことに驚いていた。武器といえばジャスティンは今回はクネニの長弓は置いてきて、イェールビーンで購入した長弓を使用している。グラシアノは短弓を畳んで背嚢に仕舞ってある。不測の事態は減らしたい。
その道行は最初は少し緊張していたけれども、ギローディエはこちらに敵対する意思などないらしく、どちらかというとのんびりと冒険に勤しんでいるようだ。
そしてパーティは無事にティーフベルグに辿り着く。この町は規模としてはイェールヴィーンより数段小さい。けれども禿山で石と埃ばかりのイェールヴィーンと違って、ティーフベルグの山は緑に覆われている。
そんなティーフベルグの主要産業は狩猟だ。切り立った岸壁は峻厳な山に繋がり、希少な毛皮を持つ動植物やモンスターが複数生息し、コロニーを形作っている。そしてその肉はイェールヴィーンに運ばれ、その糧食となっている。
「やっぱりここは鉱山っていう感じじゃないわねぇ」
「ええと、ギローディエはどのへんに埋まっていると思われますか?」
「そうねぇ。北東の方かしら。あっち。本当に山の中っていう位置関係。グラシアノちゃんもそう?」
「ええ……そうですね」
どことなくエルフの森にも似た雰囲気のティーフベルグの町の宿で、広い部屋を2つとる。
私とジャスティンとグラシアノ、それからアレクとソルとギローディエがセットだ。本当は性別で部屋を分けるべきなのかもしれないけれど、ギローディエが本当に信用できるかまだわからないから。ウォルターとはいずれは合流する予定だけれど、今回は別行動。
その夜、宿の食堂で一緒に御飯を食べた。産業と立地のせいか、少し苦味のある山菜類を中心としたサラダと甘めの芋のスープ。それからジビエというか、この村で狩られたホーンディア肉の煮込み。少し臭みがあるけれど野趣に溢れた味で、なかなか独特だった。私はちょっとだけ苦手。
「なんだかこういう感じって初めてよ」
「こういう感じ? カステッロ様のお家はどんな感じなんでしょうか?」
「そうねぇ、当主は別格で、あとはみんな同じ感じ。それぞれ担当する仕事によってスケジュールがきっちり決まっていて、たいていはそれぞれ定められた時間に大きな食堂で食べているみたいだわ。私はカステッロ様と一緒の時は、毒味も兼ねてカステッロ様と一緒に食べてるの。でもカステッロ様って食事中はあんまりしゃべらないからなぁ、結構静かなのよ」
「へぇ。少しだけ意外」
「そうねぇ。カステッロ様は見た目が厳ついから結構誤解されてるけれど、案外紳士なのよう」
そう言ってギローディエが首を傾げた。
あのエルフの森のことを考えると紳士とはとても思えはしない。真理としてはそう思うのだけれど、マリオンとしては立場が違うんだっていうこともわからなくもない。この世界は身分というもの、それからモンスターを含めた危険というものが存在する。
エルフが資源というのも真理としては承服しかねるものの、マリオンとしてはダンジョン内の物資どころか自らの領土の人員も全て資源なのだ。貴族というものはその領土のために存在し、領土を富ませて領民に還元する義務がある。そう考えると義務を怠っているのは私のほうなんだ。私のダンジョン探索ははゲンスハイマー家に全く貢献していない。
そして和やかに食事が終わったその夜。
「グラシアノ、大丈夫? ギローディエと一緒にいても平気?」
「あの、大丈夫、です。多分僕がテイムされたままなのもあるのかもしれないけど」
「無理はするな。もし何かあれば地上で留守番をしててもかまわないんだ」
「ありがとうございます、アレク。大丈夫。僕も埋まっている人が気になるんです」
テイムというものが何なのかはよくわからないけれど、何か精神を縛るものなのかもしれない。
『幻想迷宮グローリーフィア』の中では欠片同士が出会って戦闘にならなかったことは一度もなかった。けれども私が25階層を超えた時、つまり欠片がポップした時はすでに1年を経過してバグの真っ只中にあり、彼らはポップしたその瞬間にすでにバグが内包されている。あるいはバグによって得られるべき能力や情報が取得できていない。
『欠片は敵対する』というのはゲームが定めた設定なのだとすると、その設定が上手く働いていないのかもしれない。できればこのままずっと働かなければいいのだけれど。……けれどもそうすると、グラシアノが強化できない。グラシアノはもう私達のパーティの立派な戦力で、でも。
元々が恋愛ゲームなのもあるのだろうけれど、私が会う人はみんな私に好意的で、少なくとも敵対的ではない。
『幻想迷宮グローリーフィア』では最初は戦闘から入るはずのギローディエもマクゴリアーテも。
カステッロもウォルターとは相性が悪いようだけれど、私に対してはとりたてて敵意を見せることはなかった。エルフの森で敵対したというのに。
これはゲームの作用なのか、それともカステッロが紳士的だからなのか、それはよくわからないけれど。
「グラシアノ、埋まっている人についてなにかわかる?」
「いいえ、その、誰かいるとは思ったけど正直埋まっているとは思っていなかったんです」
「まぁ、そうでしょうね」
「その人は出てこられるのでしょうか」
「ギローディエのさっきの話でも、その人はちっとも動いていないみたい。だから放っておいたら出てこないのかも」
ゲームではイベントを進めない限りベルセシオは現れなかった。ベルセシオに会いに行くにはイベントをスタートさせる必要がある。それはとても心が重い、ゲームでも鬱イベント扱いだった。
ドワーフの魔王、ベルセシオ。彼はこの山の奥深くに埋められている。それはこの村の秘密になっている。
けれどもそのイベントを進めよう。ベルセシオがバラバラになっていたり既に討伐されていたりすることはないだろう。何しろ岩塊に守られているんだから。そしてグラシアノとベルセシオが出会った時、そしてギローディエとベルセシオが出会った時、彼らは戦うのだろうか。
色々考えながら眠りについた翌朝は晴れていた。
グラシアノとギローディエの指し示す距離と方角はだいたい同じ。ティーフベルグから北東方向におよそ1キロ、方角は斜め下。つまり山の中だ。
ティーフベルグの村人の話を聞く。それがフラグを立てる方法だ。
「とても快適でした」
「ありがとうございます。またお越しの歳はご利用下さい」
「ところで1つ噂を聞いたのですが」
「噂。ですか?」
「ええ、イェールヴィーンには良質な鉱石がたくさん出て、このティーフベルグでは良質な宝石がたくさん出ると聞いたの」
「それは……どちらでそのお話を聞かれたのでしょう。そのような話は私どもも初めて耳にするのですが」
宿屋の主人は人の良さそうな顔に困惑を浮かべながらそう呟いた。おかしいな、ゲームではそんな話知らない、帰ってくれ。そう言われるはずなのに。
「あの、宜しくお願い致します」
37回層の転移陣。そこで改めて挨拶をして、グラシアノはぎこちなくギローディエの手を取った。これからこの階層を共にする。
グラシアノの表情はとても居心地が悪そうだったけれど、戦闘になりそうな感じではないことに胸をなでおろす。近くで見るとよく似ている。どことなく姉弟のようだ。
転移陣まではビアステッド家のテイマーがギローディエを送ってきたが、用事がすんだり地上に戻る時にはイェールヴィーンの管理邸に立ち寄って返還するように、と言われ、先ほど別れたばかり。
ギローディエはカステッロ家にテイムされているからカステッロ家の関係者が同行しなければ転移陣を使えないのだろう。
テイマーが去るとギローディエは大きく伸びをした。
「さて、これからティーフベルグに行くんでしょう?」
「ええ。ギローディエさんは行ったことがあるんですよね?」
「呼び捨てでいいわよう。カステッロ様以外のだいたいの人にはギーって呼ばれてるからそれでもいいし。ティーフベルグはカステッロ様と2回、それからこっそり2回行ってみたわ。グラシアノちゃんも感じるんでしょう? 誰かいるの」
「ええ」
「でもいると思うところって地面の下なのよねぇ。それで技師さんたちがいうにはティーフベルグは鉱脈筋から離れているんですってぇ。だからカステッロ様はティーフベルグは掘らないの。マリオン様が掘るなら丁度いいからご同席させて頂きたいわぁ」
「あの、そんなに話しても大丈夫なんですか?」
「いいのいいの、これは隠してないから」
川沿いの右側岸壁に沿って進む。
ギローディエは大人しくついてきて、モンスターと戦闘になったときには弓を操っていた。大抵の場合は百発百中のようだ。ジャスティンやアレクが言うには、その弓の技量はジャスティンを上回るそうだ。反対にギローディエはジャスティンのメイン武器が弓ではないことに驚いていた。武器といえばジャスティンは今回はクネニの長弓は置いてきて、イェールビーンで購入した長弓を使用している。グラシアノは短弓を畳んで背嚢に仕舞ってある。不測の事態は減らしたい。
その道行は最初は少し緊張していたけれども、ギローディエはこちらに敵対する意思などないらしく、どちらかというとのんびりと冒険に勤しんでいるようだ。
そしてパーティは無事にティーフベルグに辿り着く。この町は規模としてはイェールヴィーンより数段小さい。けれども禿山で石と埃ばかりのイェールヴィーンと違って、ティーフベルグの山は緑に覆われている。
そんなティーフベルグの主要産業は狩猟だ。切り立った岸壁は峻厳な山に繋がり、希少な毛皮を持つ動植物やモンスターが複数生息し、コロニーを形作っている。そしてその肉はイェールヴィーンに運ばれ、その糧食となっている。
「やっぱりここは鉱山っていう感じじゃないわねぇ」
「ええと、ギローディエはどのへんに埋まっていると思われますか?」
「そうねぇ。北東の方かしら。あっち。本当に山の中っていう位置関係。グラシアノちゃんもそう?」
「ええ……そうですね」
どことなくエルフの森にも似た雰囲気のティーフベルグの町の宿で、広い部屋を2つとる。
私とジャスティンとグラシアノ、それからアレクとソルとギローディエがセットだ。本当は性別で部屋を分けるべきなのかもしれないけれど、ギローディエが本当に信用できるかまだわからないから。ウォルターとはいずれは合流する予定だけれど、今回は別行動。
その夜、宿の食堂で一緒に御飯を食べた。産業と立地のせいか、少し苦味のある山菜類を中心としたサラダと甘めの芋のスープ。それからジビエというか、この村で狩られたホーンディア肉の煮込み。少し臭みがあるけれど野趣に溢れた味で、なかなか独特だった。私はちょっとだけ苦手。
「なんだかこういう感じって初めてよ」
「こういう感じ? カステッロ様のお家はどんな感じなんでしょうか?」
「そうねぇ、当主は別格で、あとはみんな同じ感じ。それぞれ担当する仕事によってスケジュールがきっちり決まっていて、たいていはそれぞれ定められた時間に大きな食堂で食べているみたいだわ。私はカステッロ様と一緒の時は、毒味も兼ねてカステッロ様と一緒に食べてるの。でもカステッロ様って食事中はあんまりしゃべらないからなぁ、結構静かなのよ」
「へぇ。少しだけ意外」
「そうねぇ。カステッロ様は見た目が厳ついから結構誤解されてるけれど、案外紳士なのよう」
そう言ってギローディエが首を傾げた。
あのエルフの森のことを考えると紳士とはとても思えはしない。真理としてはそう思うのだけれど、マリオンとしては立場が違うんだっていうこともわからなくもない。この世界は身分というもの、それからモンスターを含めた危険というものが存在する。
エルフが資源というのも真理としては承服しかねるものの、マリオンとしてはダンジョン内の物資どころか自らの領土の人員も全て資源なのだ。貴族というものはその領土のために存在し、領土を富ませて領民に還元する義務がある。そう考えると義務を怠っているのは私のほうなんだ。私のダンジョン探索ははゲンスハイマー家に全く貢献していない。
そして和やかに食事が終わったその夜。
「グラシアノ、大丈夫? ギローディエと一緒にいても平気?」
「あの、大丈夫、です。多分僕がテイムされたままなのもあるのかもしれないけど」
「無理はするな。もし何かあれば地上で留守番をしててもかまわないんだ」
「ありがとうございます、アレク。大丈夫。僕も埋まっている人が気になるんです」
テイムというものが何なのかはよくわからないけれど、何か精神を縛るものなのかもしれない。
『幻想迷宮グローリーフィア』の中では欠片同士が出会って戦闘にならなかったことは一度もなかった。けれども私が25階層を超えた時、つまり欠片がポップした時はすでに1年を経過してバグの真っ只中にあり、彼らはポップしたその瞬間にすでにバグが内包されている。あるいはバグによって得られるべき能力や情報が取得できていない。
『欠片は敵対する』というのはゲームが定めた設定なのだとすると、その設定が上手く働いていないのかもしれない。できればこのままずっと働かなければいいのだけれど。……けれどもそうすると、グラシアノが強化できない。グラシアノはもう私達のパーティの立派な戦力で、でも。
元々が恋愛ゲームなのもあるのだろうけれど、私が会う人はみんな私に好意的で、少なくとも敵対的ではない。
『幻想迷宮グローリーフィア』では最初は戦闘から入るはずのギローディエもマクゴリアーテも。
カステッロもウォルターとは相性が悪いようだけれど、私に対してはとりたてて敵意を見せることはなかった。エルフの森で敵対したというのに。
これはゲームの作用なのか、それともカステッロが紳士的だからなのか、それはよくわからないけれど。
「グラシアノ、埋まっている人についてなにかわかる?」
「いいえ、その、誰かいるとは思ったけど正直埋まっているとは思っていなかったんです」
「まぁ、そうでしょうね」
「その人は出てこられるのでしょうか」
「ギローディエのさっきの話でも、その人はちっとも動いていないみたい。だから放っておいたら出てこないのかも」
ゲームではイベントを進めない限りベルセシオは現れなかった。ベルセシオに会いに行くにはイベントをスタートさせる必要がある。それはとても心が重い、ゲームでも鬱イベント扱いだった。
ドワーフの魔王、ベルセシオ。彼はこの山の奥深くに埋められている。それはこの村の秘密になっている。
けれどもそのイベントを進めよう。ベルセシオがバラバラになっていたり既に討伐されていたりすることはないだろう。何しろ岩塊に守られているんだから。そしてグラシアノとベルセシオが出会った時、そしてギローディエとベルセシオが出会った時、彼らは戦うのだろうか。
色々考えながら眠りについた翌朝は晴れていた。
グラシアノとギローディエの指し示す距離と方角はだいたい同じ。ティーフベルグから北東方向におよそ1キロ、方角は斜め下。つまり山の中だ。
ティーフベルグの村人の話を聞く。それがフラグを立てる方法だ。
「とても快適でした」
「ありがとうございます。またお越しの歳はご利用下さい」
「ところで1つ噂を聞いたのですが」
「噂。ですか?」
「ええ、イェールヴィーンには良質な鉱石がたくさん出て、このティーフベルグでは良質な宝石がたくさん出ると聞いたの」
「それは……どちらでそのお話を聞かれたのでしょう。そのような話は私どもも初めて耳にするのですが」
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