女冒険者、ひとめぼれした相手がざまぁ系主人公だった

まじまじ

文字の大きさ
5 / 9

5

しおりを挟む
いつの間にか拠点まで帰ってきてた。
ユーリくんの顔が忘れられない。

その日は、ドロップアイテムを換金しに行くことも忘れて、布団の上で転がり続けた。

翌日、ドロップアイテム換金を思い出したリタは、ついでに冒険者ギルドでユーリくんについて情報収集することにした。


「おう、リタじゃねぇか!こんな時間に来るとは珍しいな!」

「ゲルトさんは相変わらず飲んでるんですね」

「俺の名前知ってたのか。万年ソロのリタさんが返事するなんてほんとに珍しいぞ。つい俺にも春が...」


リタは普段周りに反応を示さない。
情報収集のために聞き耳を立てることはあっても、ソロである以上変に関わりを持つと厄介事に巻き込まれることがあるからだ。
そして、リタ自身周りに対して興味を持っていない。

そのため、リタは今回のように個人的な事についての情報収集が苦手なのである。

そんなリタでも上手くできる可能性があったのが、呑んだくれとして有名な中年冒険者、ゲルトであった。

彼は冒険者ギルドに入り浸って酒を飲んでいるため、ほとんどのテルニアの冒険者と顔見知りでもある。
そして、反応を示さないリタにも毎回懲りずに話しかけてくる数少ない冒険者でもあった。


「春とかそういうわけないでしょ。今日はたまたまそういう気分なの」

「ほほう?なんかいいことでもあったのか」

「まぁ、そんなとこね。ところで、ユーリっていう冒険者知らない?彼に用件があるのよ」

「あ?ユーリ?あぁ、金獅子んとこのユー坊か」

「金獅子?」

「おめえ金獅子知らんのか。ここで最高ランクのA級だぞ」


思わず沈黙する。
そういえば最近新しくA級パーティが生まれたとかいう話を聞いたような聞いてないような。

納得である。
ユーリくんは確かにソロでもかなりの強さを誇るだろう。
パーティランクとソロランクでは、パーティランクの方が高くなる。
当然ながらパーティの方が対応力も何もかもソロより上になりやすいからだ。

ユーリくんは明らかにソロB級のリタより強く、特B級以上は確実で下手したらA級以上だ。
そんな彼が参加するパーティも当然A級以上になる。


「まったく、お前さんも少しは周りに興味持っとけよ...おっさん心配になるぞ」


ユーリくん以外に興味はないが、まぁ考えておこう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

処理中です...