晴明、異世界に転生する!

るう

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第三章 鉱山都市マリザン

3-14 コウキの出番

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「ともかく! 今の状態のまま放置するのは危険だし、先に降りて行ったロッゾさんが心配だ。応急処置ですが、僕が浄化の術式を行います」

 セインは不毛な会話を断ち切るように、ぴしゃりと言った。

「えっ、浄化……できるのですか?」
「応急処置です。その後、ロッゾさんの安否を確認がてら下までおりて、なお状態が悪いようなら、正式にギルドからロルシー家に依頼を出してください。祓い人が、責任をもって処理するので」

 言外に、これからはギルドを通じて、正式なロルシー家の専門家を雇うように念を押した。ぐずぐずと真実を話す気がないベンに、引導を渡したも同然だった。
 その言葉に何やら違和感を感じたのか、ボダンも胡乱な目になってベンを見た。

「で、では、この方はもしかして……」
「はっ、いや、だが仕事はちゃんとしただろう! そ、それに! お、おま……セイン、様は穢れ払いの術なんか使えなかったはず、で……、だから」

 仕事をきちんとするのは当然で、問題はそこじゃないはずだが、ベンはとにかく話題を変えようと必死だった。本当に往生際の悪いことだ。

「ああ、それね。お前も見たことがあるだろう? この……」

 セインは、フードの中を後ろ手で探って、ソレを手のひらに乗せた。

「コウキの能力だ」
「あ、あ……あの時の! 炎の中にいた……うっ、うわ!」

 現れた炎に包まれたひよこから、目を焼くほどの凄まじい熱を感じ、ベンは飛びのくように後ろへ下がった。ついでに足元の石に躓き、そのまま思いっきり尻もちをついてしまう。

「こっ、これはまた驚いた。思いっきり燃えているが、そんなところに入れて大丈夫なのかい」

 まじまじと顔を近づけ不思議なひよこをガン見するボダンは、対照的にまったく熱を感じておらず、いきなりコケたベンを不思議そうに振り返った。
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