何でもありな異世界冒険～目指せ！スローライフ～

8.お金が入ったので街をぶらぶらするらしい

あの後も、公爵家御一家と当たり障りなくお話して、公爵さんから困ったことがあればいつでも訪ねて来て良いとお言葉を貰った。

権力者のツテゲットだぜ！

挨拶もそこそこに、素晴らしいおもてなしもされ、褒美も貰え、大満足で公爵家からそろそろお暇しようとする。

玄関まで見送りをしてもらい、恐縮しつつレーガンさんにウッズさんから借りた金貨を渡してもらうようお願いした。

直接返したかったが、任務に出ていていないと言われたので、仕方ない。

来たとき同様、馬車を用意してくれており、街まで送ってもらう。

「何から何までありがとうございました。」

「いやいや、これくらい何てことはない。
また、遊びに来てくれても構わない。」

「ぜひ、また来てください。」

公爵の後に、女神が微笑みながら言った。
はぁ、美しい………

「はい。ぜひ。
今日は、ありがとうございました。」

少しでも、かっこいい男に見えるように、
イケメン対応を心掛ける。ｷﾘｯ！

ケツが痛くなる馬車に乗り込み、動き出したときにスマホをみる。
貰った金貨2000枚をスマホに入れる。
すると、インベントリに入らず、\マークアプリ︵金庫アプリと呼ぼう︶に入っていた。

なんて便利な！

これでネットスーパーで買えるかな
お金、心許なかったから試せへんかったけど……
早速、宿で試してみよ！
楽しみやなぁ～ﾜｸﾜｸ

「セト様、街に着きましたが、どうされますか？
宿までお送りもできますが」

「あ、ここで大丈夫です。
ここに来たばかりなので、色々みて周りたいですし」

「承知致しました。」

公爵家から街までは30分程だった。
案外近いな
宿は遠かったんやな

とか、思ったがマップを見る限りそんなに遠くなかった。
馬車で通ろうとすると、道幅的に、遠回りになるだけやった。

なるほどね

馭者の人とバイバイしたあと、街を見て歩く。
串焼きとか、屋台が色々出ている広場にきた。
美味そうな匂い……

1個だけ……

「おばちゃん！1本ちょーだい」

「はいよ！銅貨3枚よ」

牛肉みたいな串焼きを貰い、お金を渡す。

すぐ近くに座って食べれるスペースがあり、そこで串焼きを食べる事にした。

一口食べる………味薄っす

胡椒足らへんやん。
ペッパーくん……

ネットスーパーの調味料を探す

ペッパーくん………

…あ、あった。

︵ポチっ︶

購入ボタンを押すと胡椒が、目の前に出てきた。
慌てて周りを見る

よかった！誰も見てへんかった！
あっぶなぁ～めっちゃ無意識やったわ！
これからは気をつけなアカンな

串焼きに胡椒をかけて、一口

うっまぁ～コレよ！
何か炭酸欲しいなぁ。

|||はっ！

無意識にスマホに手に掛けていた。
これ以上は、宿に戻ってからやな

そういえば、飯ってインベントリ入れれんのかな？

「……やってみよ～」

串焼き屋台に戻り、追加で5本頼むと
おばちゃんが「気に入ったのかい？」と笑い、
オマケしてくれた。

「おおきに」

紙袋にまとめて入れてくれ、受け取る。
そのまま、誰も見てないことを確認してから串焼きをインベントリに入れる。

|||入った！

スマホを確認しても、ちゃんと入っていた。

インベントリ
　　　　ムコの実　　　　　　×15
　　　　チシャの実　　　　　×30
　　　　ククリの実　　　　　×25
　　　　ヤブカ草　　　　　　×20
　　　　ヨモギ草　　　　　　×35
　　　　ブラッディー・ベア　×1
　　　　ホーンボアの串焼き　×5

………ホーンボアってなんぞ？

美味しかったからええか！

その後も街をぶらぶら見て、欲しい物を購入してみたり︵ほとんど食いもん︶して、満足した俺はマップを確認する。

「さて、そろそろ宿に戻ろか！」