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第1章 奇跡の村娘降臨
第7話 出発
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両腕から離れない薄着の美女二人の、押し当てられる柔らかい弾力の誘惑に抗い勝ち、悟はやっと二人を引き離した。
「いい加減、落ち着け。俺はいつまでも此処に長居する気は無い」
ナイトバロンの砦を出て、悟達は森の泉で休憩を取っていた。悟、アレックス、リリム、アンナを除く他の囚われていた7人の女性達は未だにショックから立ち直れてはいなかった。突然村を襲われて沢山の知り合いが殺されるのを目撃、体感したのだから無理も無い話だ。
しかし、砦に残るのは危険だったので、とりあえず泉まで来たものの、誰も動こうとしなくなったのだ。
「アレックス、ナニゲ村と、コイツらの村の場所は分かるのか?」
「ハイ、彼女達の村はテンデ村と言ってナニゲ村とは近い場所にある村です。しかし、今はどちらの村も悲惨な状態ですので、きっと国軍が調査と安全を確保する為に閉鎖していると思います。なので、村にはまだ帰れないでしょう」
「国軍?そんな奴等が居るなら、何でこんな事態になる前にナイトバロンを討ちに出なかったんだ?」
「この国、ナゲイラ国は極めて貧困な国ですので、屈強な戦士の軍隊も国境の最前線に立つ人数しか居らず、領土の末端のこの辺りの国軍は、一時的に雇われた冒険者か街の警備隊といった実力のあまり無い者達ばかりです。ナイトバロンの様な大人数で隊列を組んで襲って来る魔物に、挑戦するような胆力のある人間は居ませんよ」
「しばらく村にも帰れないならどうするんだ?」
女性達を見て悟は頭を掻きながら苛立つ事しかできない。そこでようやく悟はアルテの体に変わり始める。名残惜しそうな顔でリリムが見ていたが、アンナはやはり姉の姿の方が落ち着けるようだ。
「僕の考えでしたら、先ずは王都に赴きナイトバロンを討伐した事を報告するべきだと思います。その上で、彼女達の保護をお願いしてみるというのはどうでしょうか?」
「おお、それは良いな。やるじゃないかアレックス」
今の状況には最善の方法かもしれない。アレックスの頭をワシャワシャと粗く撫でて褒めると、照れて紅くなった。
「と、とにかく、今は王都に向かいましょう」
「じゃあ皆んな行こうか」
アレックスを先頭にして、王都に向けて悟達は歩みを進める。しかし、歩みの遅い女性達が多い為、思うように移動できないでいた。
「ふふふ、お待たせ~」
そこへ一台の荷馬車がやって来た。二頭の馬の御者をリリムがしている。荷台には幌があり、中も広く八人は乗れるだろう。
「そんな人数じゃあ何日経っても王都に着かないわよ?だから私の砦から持って来てあげたわ。悟、褒めて?」
移動途中から姿を見なくなったので何処に行ったのかと思っていたが、気が利いている行動だなと、頭を優しく撫でてやる。
途端に恍惚とした表情を浮かべ擦り寄ってくる。そしてアレックスにどうだと言わんばかりに胸を突き出した。
「女達は後ろに乗りなさい。アレックス、貴方は馬に乗って。悟は私と御者をしてね?」
全員を誘導し終えると、狭い御者台に密着して座り込んで来る。何故かアレックスとアンナの視線が痛い。
「とにかく出発しよう」
馬に鞭を入れ再び進行を開始した。徒歩とは違い進みが早い。難点なのは、まだ林道ですらない荒れた場所を走るので、酷く揺れる事だ。しばらく腰が痛い状態が続いたが、ようやく森を抜けて街道へと辿り着いた。
「此処から王都までどれくらい掛かるんだ?」
「このペースだと、後二日程で着くと思います」
おいおい、馬車で二日も掛かる距離を徒歩で行くつもりだったのか?ツッコミを入れたくなるのをグッと抑える。
「途中で飯や泊まる場所なんかはあるのか?」
「途中に幾つか村がありますので、そこで泊まるようにします。問題はお金が余り無いのと、リリムの姿ですね」
「お金か…確かに俺は無一文だしなぁ。ナイトバロンの宝物でも持って来れば良かったな。それとリリム、魔族なら姿は人間に変えられるんじゃないか?」
「ふふふ。お金なら私が持っているし、当然変身できるわよ。例えばこんな風にね」
狭いのにいきなり隣でリリムは変身を始める。髪は黒髪ロング、肌は黄色人つまりはアジア人の肌色。スタイルも変身前と変わらない程のナイスプロポーション。顔は少し面長で目端が少し釣り上がている。綺麗系のスレンダー美女だ。
「って言うか、朱美じゃないか!リリム、俺の記憶を覗いたな!?」
生前の元カノの姿に、思わず声を荒げてしまう。特に嫌な別れ方をしたので見たくは無い顔なのだ。
「あら、朱美という名前なの?別に彼女みたいな酷いことは私はしないわよ。貴方一筋ですもの。ただ、貴方の好みのタイプを知りたかっただけよ」
と言いつつも、姿を新たに変更しようとしないで笑顔でこちらを見続ける。悟はしばらく我慢したが結局根負けしてしまった。好みのタイプには違い無かったし、中身は朱美では無いのだから。
「分かったよ、好きにしろ。そんな事より、お前は砦に帰らなくて良いのか?ずっと留守にしてるとマズイんじゃないか?」
「あ~砦なら大丈夫。ホブゴブリンにずっと待機するように任せてきたから。上司の誰か来ても私は旅に出たって言うように伝えてあるわ」
「良いのかそれで?」
「ええ、構わないわ。大体、好きであの砦に居たわけじゃないし~。あそこでリリスが悪魔らしくしろって怒るから仕方なく住んでただけよ~」
悪魔の上下関係がどうなってるかわからないので、これ以上は好きにさせとこうと思う。砦で勝手に死なれても困る。それなら守れる近場に居させる方が安心だ。
「アルテさん、そろそろ最初の村、メジハ村に到着します。今日はもう日が暮れてきたので、そこで食事と宿を取りましょう」
言われて辺りを見渡すと日が沈みだし、夕焼け空になってきていた。思えば今日は朝から戦ってばかりだ。【チャクラ】のおかげで疲れは一切無いけど。転生して二日目だというのに、すっかりこっちの世界を受け入れてしまっている。
ポツポツと民家が見え始め、しばらく進むと村の入り口を発見した。中に入り先ずは村人を探す。すぐに中年の男性を発見した。
「こんばんは~。すみません、この村で泊まれる宿みたいな家は有りませんか?」
「うわぁ、姉ちゃん何つー格好してるんだ!?あ、ああ、宿な?宿は無いけど、空き家ならあるぞ。この道の先の突き当たりにある家がそうだ。壁に一部穴が開いてるが、泊まる分には問題無い」
アルテ達の格好に驚きつつも、男性は丁寧に教えてくれた。最後まで鼻の下が伸びてはいたが。
言われた通りに進んで行くと、古びた板作りの民家があった。荷馬車を止めて中を確認する。多少の誇りは立つものの、充分睡眠は取れるだろう。これで衣食住の住は確保できた。次は食よりも、衣を先に確保した方が良さそうだ。アレックス以外、ほぼ下着姿の女性ばかりなのだから。
「アレックス、すまないが村の女性達の衣装を分けて貰ってくれ。事情は話しても構わないし、お金を少し払っても良い。できれば食事の手配も頼む」
リリムからお金を少し貰いアレックスに渡す。事情を話さないと女性に服をくれと頼むのは変態扱いされそうだ。俺なら絶対嫌だが、アレックスは素直に任せて下さいと走って行った。アレックス、君はとても良い少年だ。
20分くらいして、アレックスが人数分の衣装を集めて帰ってきた。使い古した衣装ばかりだが、下着よりは断然見た目に困らない。村娘にはピッタリな衣装かもしれない。全員が着替えを終えるのを確認すると、アレックスは軽く咳払いをした。
「それでは、皆さん僕に付いてきて下さい。村長さんが食事の準備をしてくださりましたので、今から向かいます」
ぞろぞろと歩いて村長宅に向かった。扉を開ける前から、良い匂いが外まで届いていた。元気の無かった女性達も、少しだけ笑顔が見れる。
中に入ると、広間に沢山の料理が並べてあった。野菜を中心とした料理が多いが、鶏肉や猪肉といった肉料理もあった。
そのテーブルの奥に座っている老人の男性が村長だろう。こちらを優しく見つめている。その横には料理を作ってくれたのだろう村の女性達が並んでいる。
「やぁ、いらっしゃい。大変な目にあったね。このくらいの事しか出来ないけれど、沢山食べて少しでも休んで行くといい」
「村長さん、村の方々、この度は大変お世話になります。このご恩はいつかお返し致します」
悟は代表として頭を下げた。後ろの皆んなも頭を下げる。
「よいよい。さぁ、座って食べなさい」
遠慮なく料理をご馳走になる。元気の無かった女性達は泣きながら食べてる娘や、夢中でがっつく娘も居たりして、思い思いに食事の時間を過ごした。
最後に何度も御礼を言って空き家に戻る。そのまま、それぞれが寝やすい場所を探して寝始める。三人で固まり寝る娘達や、隅で一人寝る娘など様々だが、どの娘も安心した表情で眠りについている。アレックスは大の字で寝ている。
「お姉ちゃん、一緒に寝よう?」
「悟、添い寝してあげるよ?」
アンナやリリムがうるさかったが、先に二人で寝るように仕向けて全員が寝静まってから、悟はようやく眠りにつくのだった。
「いい加減、落ち着け。俺はいつまでも此処に長居する気は無い」
ナイトバロンの砦を出て、悟達は森の泉で休憩を取っていた。悟、アレックス、リリム、アンナを除く他の囚われていた7人の女性達は未だにショックから立ち直れてはいなかった。突然村を襲われて沢山の知り合いが殺されるのを目撃、体感したのだから無理も無い話だ。
しかし、砦に残るのは危険だったので、とりあえず泉まで来たものの、誰も動こうとしなくなったのだ。
「アレックス、ナニゲ村と、コイツらの村の場所は分かるのか?」
「ハイ、彼女達の村はテンデ村と言ってナニゲ村とは近い場所にある村です。しかし、今はどちらの村も悲惨な状態ですので、きっと国軍が調査と安全を確保する為に閉鎖していると思います。なので、村にはまだ帰れないでしょう」
「国軍?そんな奴等が居るなら、何でこんな事態になる前にナイトバロンを討ちに出なかったんだ?」
「この国、ナゲイラ国は極めて貧困な国ですので、屈強な戦士の軍隊も国境の最前線に立つ人数しか居らず、領土の末端のこの辺りの国軍は、一時的に雇われた冒険者か街の警備隊といった実力のあまり無い者達ばかりです。ナイトバロンの様な大人数で隊列を組んで襲って来る魔物に、挑戦するような胆力のある人間は居ませんよ」
「しばらく村にも帰れないならどうするんだ?」
女性達を見て悟は頭を掻きながら苛立つ事しかできない。そこでようやく悟はアルテの体に変わり始める。名残惜しそうな顔でリリムが見ていたが、アンナはやはり姉の姿の方が落ち着けるようだ。
「僕の考えでしたら、先ずは王都に赴きナイトバロンを討伐した事を報告するべきだと思います。その上で、彼女達の保護をお願いしてみるというのはどうでしょうか?」
「おお、それは良いな。やるじゃないかアレックス」
今の状況には最善の方法かもしれない。アレックスの頭をワシャワシャと粗く撫でて褒めると、照れて紅くなった。
「と、とにかく、今は王都に向かいましょう」
「じゃあ皆んな行こうか」
アレックスを先頭にして、王都に向けて悟達は歩みを進める。しかし、歩みの遅い女性達が多い為、思うように移動できないでいた。
「ふふふ、お待たせ~」
そこへ一台の荷馬車がやって来た。二頭の馬の御者をリリムがしている。荷台には幌があり、中も広く八人は乗れるだろう。
「そんな人数じゃあ何日経っても王都に着かないわよ?だから私の砦から持って来てあげたわ。悟、褒めて?」
移動途中から姿を見なくなったので何処に行ったのかと思っていたが、気が利いている行動だなと、頭を優しく撫でてやる。
途端に恍惚とした表情を浮かべ擦り寄ってくる。そしてアレックスにどうだと言わんばかりに胸を突き出した。
「女達は後ろに乗りなさい。アレックス、貴方は馬に乗って。悟は私と御者をしてね?」
全員を誘導し終えると、狭い御者台に密着して座り込んで来る。何故かアレックスとアンナの視線が痛い。
「とにかく出発しよう」
馬に鞭を入れ再び進行を開始した。徒歩とは違い進みが早い。難点なのは、まだ林道ですらない荒れた場所を走るので、酷く揺れる事だ。しばらく腰が痛い状態が続いたが、ようやく森を抜けて街道へと辿り着いた。
「此処から王都までどれくらい掛かるんだ?」
「このペースだと、後二日程で着くと思います」
おいおい、馬車で二日も掛かる距離を徒歩で行くつもりだったのか?ツッコミを入れたくなるのをグッと抑える。
「途中で飯や泊まる場所なんかはあるのか?」
「途中に幾つか村がありますので、そこで泊まるようにします。問題はお金が余り無いのと、リリムの姿ですね」
「お金か…確かに俺は無一文だしなぁ。ナイトバロンの宝物でも持って来れば良かったな。それとリリム、魔族なら姿は人間に変えられるんじゃないか?」
「ふふふ。お金なら私が持っているし、当然変身できるわよ。例えばこんな風にね」
狭いのにいきなり隣でリリムは変身を始める。髪は黒髪ロング、肌は黄色人つまりはアジア人の肌色。スタイルも変身前と変わらない程のナイスプロポーション。顔は少し面長で目端が少し釣り上がている。綺麗系のスレンダー美女だ。
「って言うか、朱美じゃないか!リリム、俺の記憶を覗いたな!?」
生前の元カノの姿に、思わず声を荒げてしまう。特に嫌な別れ方をしたので見たくは無い顔なのだ。
「あら、朱美という名前なの?別に彼女みたいな酷いことは私はしないわよ。貴方一筋ですもの。ただ、貴方の好みのタイプを知りたかっただけよ」
と言いつつも、姿を新たに変更しようとしないで笑顔でこちらを見続ける。悟はしばらく我慢したが結局根負けしてしまった。好みのタイプには違い無かったし、中身は朱美では無いのだから。
「分かったよ、好きにしろ。そんな事より、お前は砦に帰らなくて良いのか?ずっと留守にしてるとマズイんじゃないか?」
「あ~砦なら大丈夫。ホブゴブリンにずっと待機するように任せてきたから。上司の誰か来ても私は旅に出たって言うように伝えてあるわ」
「良いのかそれで?」
「ええ、構わないわ。大体、好きであの砦に居たわけじゃないし~。あそこでリリスが悪魔らしくしろって怒るから仕方なく住んでただけよ~」
悪魔の上下関係がどうなってるかわからないので、これ以上は好きにさせとこうと思う。砦で勝手に死なれても困る。それなら守れる近場に居させる方が安心だ。
「アルテさん、そろそろ最初の村、メジハ村に到着します。今日はもう日が暮れてきたので、そこで食事と宿を取りましょう」
言われて辺りを見渡すと日が沈みだし、夕焼け空になってきていた。思えば今日は朝から戦ってばかりだ。【チャクラ】のおかげで疲れは一切無いけど。転生して二日目だというのに、すっかりこっちの世界を受け入れてしまっている。
ポツポツと民家が見え始め、しばらく進むと村の入り口を発見した。中に入り先ずは村人を探す。すぐに中年の男性を発見した。
「こんばんは~。すみません、この村で泊まれる宿みたいな家は有りませんか?」
「うわぁ、姉ちゃん何つー格好してるんだ!?あ、ああ、宿な?宿は無いけど、空き家ならあるぞ。この道の先の突き当たりにある家がそうだ。壁に一部穴が開いてるが、泊まる分には問題無い」
アルテ達の格好に驚きつつも、男性は丁寧に教えてくれた。最後まで鼻の下が伸びてはいたが。
言われた通りに進んで行くと、古びた板作りの民家があった。荷馬車を止めて中を確認する。多少の誇りは立つものの、充分睡眠は取れるだろう。これで衣食住の住は確保できた。次は食よりも、衣を先に確保した方が良さそうだ。アレックス以外、ほぼ下着姿の女性ばかりなのだから。
「アレックス、すまないが村の女性達の衣装を分けて貰ってくれ。事情は話しても構わないし、お金を少し払っても良い。できれば食事の手配も頼む」
リリムからお金を少し貰いアレックスに渡す。事情を話さないと女性に服をくれと頼むのは変態扱いされそうだ。俺なら絶対嫌だが、アレックスは素直に任せて下さいと走って行った。アレックス、君はとても良い少年だ。
20分くらいして、アレックスが人数分の衣装を集めて帰ってきた。使い古した衣装ばかりだが、下着よりは断然見た目に困らない。村娘にはピッタリな衣装かもしれない。全員が着替えを終えるのを確認すると、アレックスは軽く咳払いをした。
「それでは、皆さん僕に付いてきて下さい。村長さんが食事の準備をしてくださりましたので、今から向かいます」
ぞろぞろと歩いて村長宅に向かった。扉を開ける前から、良い匂いが外まで届いていた。元気の無かった女性達も、少しだけ笑顔が見れる。
中に入ると、広間に沢山の料理が並べてあった。野菜を中心とした料理が多いが、鶏肉や猪肉といった肉料理もあった。
そのテーブルの奥に座っている老人の男性が村長だろう。こちらを優しく見つめている。その横には料理を作ってくれたのだろう村の女性達が並んでいる。
「やぁ、いらっしゃい。大変な目にあったね。このくらいの事しか出来ないけれど、沢山食べて少しでも休んで行くといい」
「村長さん、村の方々、この度は大変お世話になります。このご恩はいつかお返し致します」
悟は代表として頭を下げた。後ろの皆んなも頭を下げる。
「よいよい。さぁ、座って食べなさい」
遠慮なく料理をご馳走になる。元気の無かった女性達は泣きながら食べてる娘や、夢中でがっつく娘も居たりして、思い思いに食事の時間を過ごした。
最後に何度も御礼を言って空き家に戻る。そのまま、それぞれが寝やすい場所を探して寝始める。三人で固まり寝る娘達や、隅で一人寝る娘など様々だが、どの娘も安心した表情で眠りについている。アレックスは大の字で寝ている。
「お姉ちゃん、一緒に寝よう?」
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