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どうやらかなりのピンチのようです。
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グォォォオオオッッ!!
突然声が聞こえると同時に身体に衝撃を受ける。
その衝撃のせいで、視界が少しだけ曇る。
だがしかし、すぐにその痛みも引いていく。
「キュピ」
アリルの回復魔法だろう。
痛みが無くなり、視界が晴れる。そして、攻撃してきた本人を視界に入れる。
そこにいたのは、ゴブリン......のような魔物だった。
見た目はゴブリンに近いのだが、他のゴブリンとは違い、頑丈そうな防具を身に付けている。武器も棍棒ではなく大斧のようなものだ。大きさもゴブリンとは比にならない大きさだ。
そんな大斧の攻撃で死んでいないのは、あいつの攻撃は直撃しなかったからだろう。あんなものまともに当たっていれば、今頃身体は真っ二つだ。
直撃しなかったことに安心すると同時に、多大な不安に襲われる。
空振りであの威力。その事実は、あいつの強さを物語っている。
今の俺達では到底勝てない敵だ。それくらい俺でも分かる。
ーー逃げないと。
本能が逃げろと警告を発する。
アリルを巻き込んでのテレポートを発動する。
「瞬間移動 ーテレポ......」
そこまで発したところで詠唱を止める。
いや、止められたと言った方が正しいだろうか。
その巨体には見合わないスピードで俺へと突進してきたのだ。
「ぅ......あ...。」
アリルの方へと向かうのを見て逃げるように言おうとする。
だが、ダメージのせいで声が出ない。
そして、アリルが戦闘態勢に入る。
それはお前に勝てる相手じゃない。
ゴブリンの気を引くために、最大限のファイアボールを撃ち放つ。
だが、それも振り返ったゴブリンの一振りにより"魔法を斬られる"。
その瞬間に絶望する。
どうすればいい。俺は策を考える。だが、負ける未来しか見えてこない。
そんな時、アリルがゴブリンの背後から魔法を撃つ。
だがそれも、大斧によって消されてしまう。
「グォォォオオッ!」
しかし、ゴブリンの手には少しだが火傷のようなものがあった。
アリルの魔法のせいだろう。何故当たったか?それは距離の問題だろう。
そうだ。あいつでも至近距離で魔法を撃たれればそれは回避しようがないだろう。
ならばいい方法がある。
少し希望が見えた俺はニヤリと笑う。
「アリル!もう一度だ!」
俺の掛け声でアリルが魔法をもう一度発射する。
それに対してゴブリンが斬りかかるが、同時にゴブリンの背中で爆発する。
成功だ。
何をしたかと言うと、アリルの魔法が斬られる寸前にアリルの魔法に対してテレポートを使ってみたのだ。
出口をゴブリンの背後にすれば回避不可の攻撃の完成だ。
これなら勝てる。
火力にならない俺は、ひたすらアリルの回避と魔法のテレポートをする。
ゴブリンには何が起こっているのか理解できない。
まさか倒れている俺がテレポートでサポートしてるとは思いもしないだろう。
俺のことを視野にも入れずアリルへの攻撃を続ける。
ひたすらサポートしていると、突然脱力感に襲われる。
まさか。
そう思いステータスを確認する。
やはりだ。
MPがもう無い。
俺は忘れていた。空間魔法の欠点を。
それは、MP持ちの悪さだ。
ここまでMPを底上げしている俺でもMP切れするという事は他の人であれば確かにまともに戦闘で使えないだろう。
残りの魔力でサポートし尽くしたところで相手が膝をつく。
「アリル!あと少しだ!」
そういうと、魔法を発動しだしたアリルの上に火の球が現れる。
それは、だんだんと大きくなっていく。
5秒ほどしたところでゴブリンが立ち上がる。
それと同時に魔法が発射される。
それに向かいゴブリンは大斧を振りかぶる。
ーーMPがもう足りない。
アリルの魔法をテレポートさせようとするが、魔力が足りず失敗に終わる。
ゴブリンは魔法に斬りかかる。
そして、大斧と魔法がぶつかる瞬間。大きな爆発が起きる。
砂埃が舞う。
だんだん晴れていく砂埃の中。
そこにいたのは、既に地面へと力無く倒れ込んでいるゴブリンだった。
「勝っ......た...。」
勝利を確認した俺は、急な疲労感によって意識を失った。
突然声が聞こえると同時に身体に衝撃を受ける。
その衝撃のせいで、視界が少しだけ曇る。
だがしかし、すぐにその痛みも引いていく。
「キュピ」
アリルの回復魔法だろう。
痛みが無くなり、視界が晴れる。そして、攻撃してきた本人を視界に入れる。
そこにいたのは、ゴブリン......のような魔物だった。
見た目はゴブリンに近いのだが、他のゴブリンとは違い、頑丈そうな防具を身に付けている。武器も棍棒ではなく大斧のようなものだ。大きさもゴブリンとは比にならない大きさだ。
そんな大斧の攻撃で死んでいないのは、あいつの攻撃は直撃しなかったからだろう。あんなものまともに当たっていれば、今頃身体は真っ二つだ。
直撃しなかったことに安心すると同時に、多大な不安に襲われる。
空振りであの威力。その事実は、あいつの強さを物語っている。
今の俺達では到底勝てない敵だ。それくらい俺でも分かる。
ーー逃げないと。
本能が逃げろと警告を発する。
アリルを巻き込んでのテレポートを発動する。
「瞬間移動 ーテレポ......」
そこまで発したところで詠唱を止める。
いや、止められたと言った方が正しいだろうか。
その巨体には見合わないスピードで俺へと突進してきたのだ。
「ぅ......あ...。」
アリルの方へと向かうのを見て逃げるように言おうとする。
だが、ダメージのせいで声が出ない。
そして、アリルが戦闘態勢に入る。
それはお前に勝てる相手じゃない。
ゴブリンの気を引くために、最大限のファイアボールを撃ち放つ。
だが、それも振り返ったゴブリンの一振りにより"魔法を斬られる"。
その瞬間に絶望する。
どうすればいい。俺は策を考える。だが、負ける未来しか見えてこない。
そんな時、アリルがゴブリンの背後から魔法を撃つ。
だがそれも、大斧によって消されてしまう。
「グォォォオオッ!」
しかし、ゴブリンの手には少しだが火傷のようなものがあった。
アリルの魔法のせいだろう。何故当たったか?それは距離の問題だろう。
そうだ。あいつでも至近距離で魔法を撃たれればそれは回避しようがないだろう。
ならばいい方法がある。
少し希望が見えた俺はニヤリと笑う。
「アリル!もう一度だ!」
俺の掛け声でアリルが魔法をもう一度発射する。
それに対してゴブリンが斬りかかるが、同時にゴブリンの背中で爆発する。
成功だ。
何をしたかと言うと、アリルの魔法が斬られる寸前にアリルの魔法に対してテレポートを使ってみたのだ。
出口をゴブリンの背後にすれば回避不可の攻撃の完成だ。
これなら勝てる。
火力にならない俺は、ひたすらアリルの回避と魔法のテレポートをする。
ゴブリンには何が起こっているのか理解できない。
まさか倒れている俺がテレポートでサポートしてるとは思いもしないだろう。
俺のことを視野にも入れずアリルへの攻撃を続ける。
ひたすらサポートしていると、突然脱力感に襲われる。
まさか。
そう思いステータスを確認する。
やはりだ。
MPがもう無い。
俺は忘れていた。空間魔法の欠点を。
それは、MP持ちの悪さだ。
ここまでMPを底上げしている俺でもMP切れするという事は他の人であれば確かにまともに戦闘で使えないだろう。
残りの魔力でサポートし尽くしたところで相手が膝をつく。
「アリル!あと少しだ!」
そういうと、魔法を発動しだしたアリルの上に火の球が現れる。
それは、だんだんと大きくなっていく。
5秒ほどしたところでゴブリンが立ち上がる。
それと同時に魔法が発射される。
それに向かいゴブリンは大斧を振りかぶる。
ーーMPがもう足りない。
アリルの魔法をテレポートさせようとするが、魔力が足りず失敗に終わる。
ゴブリンは魔法に斬りかかる。
そして、大斧と魔法がぶつかる瞬間。大きな爆発が起きる。
砂埃が舞う。
だんだん晴れていく砂埃の中。
そこにいたのは、既に地面へと力無く倒れ込んでいるゴブリンだった。
「勝っ......た...。」
勝利を確認した俺は、急な疲労感によって意識を失った。
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