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2章 飯屋と鍛冶屋
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加治屋「あぁ・・・そう言えば、お前何の包丁買ってくれるんだ?」
徳井「・・・そうだったな!すっかり忘れてたよ。って言うか、お前んとこの店ってどんな包丁売ってんだ?」
加治屋「いやそれより・・・、お前の飯屋って何をメインに出してんだよ?」
徳井「うん?・・・メインって言ってもなぁ・・・。肉料理も魚料理も色々あるしなぁ・・・。
特に偏りはないと思うけどなぁ・・・?」
加治屋「そんなとこだろうと思ったよ。あのなぁ・・・包丁ってのは用途別、食材によっても違う。
つまり包丁と言えど、物によっては使い分けて行った方が良いんだ。
その方が刃こぼれも防げるし、それに料理の味にも影響する。さっきお前も言っていたようにな?」
徳井「へぇ・・・、包丁ってそんなに種類があるのか・・・。俺あんまり気にせずに使ってたからな。
ところで、どんな包丁があるんだ?あ・・・、俺あんまり金使いたくないから出来るだけ格安な物にしてくれ!」
加治屋「・・・わかった、俺がいくつか見繕ってやるよ。その方が良さそうだ。
それに、その分割り引いといてやるし。」
徳井「おぉ、悪いな!!料理は得意なんだが、こう言う道具についてはめっぽう弱くてな。
やっぱり持つべき物は鍛冶屋だな!?」
加治屋「何だそれ、あぁ・・・その代わり、俺がお前の店に来た時何か奢れよ?たまには町にも顔を出さんとな。」
徳井「あぁ、任せろ!とっておきを振る舞ってやるよ!フルコースを用意してやろう!」
加治屋「いやお前、思いっ切り金をふんだくろうとしてねぇか?って言うかフルコースって何が出るんだよ!」
そんなこんなで、加治屋が用途別に選んだ包丁を購入した徳井は、
購入した包丁を風呂敷に包んで帰る用意をしていた。
徳井「あぁ・・・、そう言えば。客が言ってた話なんだけどよぉ・・・。」
加治屋「何だよ?お前が好きなギャルでもいたのか?」
徳井「いや俺別にギャル好きじゃねぇよ!?そうじゃなくて・・・ここからそう遠くない場所でよ、
新しい鉱石が発見されたんだってさ。今度その調査が行われるらしいんだけどよ。」
加治屋「鉱石か・・・。この辺りで見つかるのは珍しいな?」
鉱石の言葉に、少し興味ありげに加治屋は徳井に聞き返していた。
徳井「お前鉱石とかに興味あるだろ?暇な時があったら行ってみたらどうだ?調査の見学は自由だってよ。」
加治屋「そうだな・・・。せっかくだし行ってみるか・・・、それっていつなんだ?」
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