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第四章 書斎
二
しおりを挟む柏宮の自宅は、変哲のない木造建築、二階建てのアパート。新しいとも古いとも言い難い。築年数で言えば十年に満たない程度か。尚哉の自宅と、良い勝負だった。
彼は二階に住んでいたらしい。野本、尚哉、大河内のご指名で呼ばれた橋本の三人は、大家の老人に事情を説明する。
「これこれこういう理由でして」
「はあ。それはまた、大層なことで…」
野本の説明に、大家の老人は目を丸くさせ、口を半開きにする。その後、ひどく緩慢な動作で、目的の部屋の鍵を持ってきた。
大家の老人に礼を言い、三人でアパートの階段を昇る。人と人がすれ違い様にぶつかりそうな程の狭い通路。柏宮の部屋は、通路の一番奥に位置していた。表札は無かった。人の移り変わりが激しい都内では、よくあることである。
焦茶色の玄関扉のドアノブを、橋本が掴む。そのまま左右にがちゃがちゃと回す。次に前後に力を込めたようだが、結果は同じ。やがて野本と尚哉に目を向けた。
「開きません」
「そのために、鍵を借りてきたんだよ」尚哉は半ば呆れ顔をしながら、「それにお前、なに素手でべたべた触ってんだ。手袋はどうした」そう問うと、橋本は困り顔となった。
「あ。すみません、署内に忘れちゃって」
説教をしようとするも、野本に肩を軽く叩かれる。振り向くと、言っても無駄だと彼の顔が物語っていた。
橋本は今年度から刑事部に配属されたばかりの新米刑事である。半年は経つけれども、遅刻はするわ、今のような捜査ミスはするわ、事務処理にミスは多いわで、そのたびに叔父の大河内の署長室に呼ばれ、叱られている。何故彼が刑事部に配属されたのか。誰しもが疑問に思う程だった。
尚哉は小さく嘆息して、ポケットから手袋の予備を取り出し、橋本に渡した。すみませんと頭を掻きながらどちらも受け取り、いそいそと手袋をはめる。そんな彼を見ていると、あの四角四面な署長と少なからず同じ血が通っているとは思えなかった。
彼の代わりに、尚哉が鍵を使い、扉を開錠する。三人、順々に室内へと入る。
間取りは道中調べたとおり。玄関扉を開けてすぐ目の前に狭い廊下があり、その先にはスライド式の扉がある。廊下右手側には二口コンロのキッチン、左手側には風呂とトイレと思われる扉が二つあった。
物をあまり置かない人間だったのだろうか。廊下には洗剤等生活必需品以外に、特段気になるものは無い。水場の確認は後回しにして、尚哉達は顔を前に向けた。木製のスライド扉。鍵穴は無い。簡単に開けられそうだ。
橋本は振り向き、野本と尚哉に目で合図する。野本が二度肯くと、橋本はゆっくりと扉に手をかけ、そのままそれを横にスライドさせた。
スライド扉の先には、十畳程の縦に細長い部屋が広がっていた。室内は厚手のカーテンで外の光が遮られ、薄暗い。よく見えないが、人の気配は感じられない。
「俺、開けてきます」
橋本は臆することなく、室内を縦断する。かさかさと小気味良い音を立てながら、真正面にあったカーテンを開けた。途端、室内の情景が明るみに曝された。
「なんだ、これ」野本が呟いた。無論、尚哉も同じ思いだった。
室内には黒のスタンディングデスク、焦茶の掛け布団を被ったシングルサイズのベッドと、細長い本棚が置かれていた。家具らしい家具はそれだけだったが、床には、大量の用紙が、そこら中に散乱している。まるで急いで何か、探し物をしたかのような。もしくは、盗難にあった後のような有様だった。
正面向かって右の壁一面に、直径三メートル以上の巨大なホワイトボードがある。壁にきっちりと固定され、取り外すことはできなそうだ。
表面には、大きく印刷されたS区の地図。でかでかと掲げられている。地図の所々に人や場所の写真が貼ってあり、赤、青、黒のマーカーで文字が書かれていた。
柏宮は何かを調べていたのだろうか。不審に思いつつもボードを見ていたところ、尚哉は声を上げそうになった。
地図上で、一番大きな赤のマーカーで大きく囲まれている箇所。その丸の上には「藍田家」と、赤字で書かれていた。
藍田家。藍田製薬の、藍田家のことだ。場所も間違いない。尚哉と接点は無い。しかしこの家には、従姉妹の志織が三年前に嫁いでいた。相手は社長の藍田真琴。父親の尚人からそれを聞いた時、彼女がどんな豪邸に住むのか、興味本位で調べたことがあった。
藍田家を示す赤丸の下には、全部で八枚の写真が貼ってあった。写真一枚につき一人写っている。下には名前が、赤のマーカーで書かれている。
藍田勝治 未 藍田雛子 未
藍田真琴 未 藍田志織 未 藍田瑛子 未
清河助三郎 未 塩原芳美 済 遠藤保盛 未
志織の写真と名前はもとより、勝治や真琴のものもあることから、藍田家の家族構成だろう。後ろの三人は苗字が違うため、会社の人間だろうか。いや、藍田家と表されていることを考えると、使用人あたりが妥当か。
「おい。これ、見てみろよ」
野本が尚哉と橋本を呼んだ。彼はホワイトボードの別の場所…青いマーカーで丸く囲まれた場所を指差していた。
その場所にも、写真が貼ってあった。一人の中年男が写っている。引き攣ったような笑顔だ。写真を撮られる手前、無理して笑顔を作った。そう感じられる、ぎこちない表情。
尚哉らは、その男をよく知っていた。佐伯三郎。顔剥ぎ事件の、最初の被害者である。
「場所も間違いないです。この道路でした」
「もう一つの青丸もそうか」
野本の言うとおりで、二番目の被害者の棚橋綾子の遺体が発見された場所にも青丸と写真が貼ってある。写真の彼女は険しい表情。仕方なく撮られてやっているんだ。そんな、不満の声が聞こえてくる気がした。
藍田家はともかく、柏宮は顔剥ぎのことを、個人的に調べていたことになるのか。一体、何故だろう。
「先輩」橋本が、尚哉を呼ぶ。
「どうした?」
「ここに先輩がいますよ」
橋本の指先、尚哉の写真が貼ってあった。バーカウンターの椅子に座る自分は、目の前の女性と談笑しているようだ。どこで撮影されたものなのか、それは不明だが、明らかに隠し撮りと思える構図だった。
「ここ、先輩が通ってるっていうガールズバーじゃないですか。この子、先輩のお気に入りの子ですよね」
「…そうみたいだな」
「撮られていたの、気付かなかったんですか」
「ユサちゃんと会ってる時間は、俺は刑事じゃない。気が抜けていても、仕方ないだろ」
「そうですか」
気の無い返事の橋本。尚哉は一つ咳払いをしてごまかす。
尚哉の写真が貼られたところには、藍田家同様に、複数枚の写真が貼られていた。
芳川貴明 未 芳川尚人 未 芳川尚哉 未
他にも人が写った写真は沢山あったが、大きいサイズで貼られているのは三人のみだった。貼られた場所は、芳川薬品本社のある場所。
「柏宮さんは、藍田家と芳川家の人間…私も含めてでしょうか。両家と顔剥ぎに、何かしらつながりがあると思っていたんでしょうか」
「そうかもな。よいしょ」野本が、屈んで床にばら撒かれた用紙を拾う。「見ろ。ボードに貼られている彼らの行動スケジュールが書かれているぞ。探偵業を名乗るだけあるよ。お前のもあるんじゃないのか」
野本の言うとおりだった。足下の用紙を摘み上げる。A四版の大きさの用紙に、行間の開いた文章が虫のようにのたくっている。そのどれもが、写真の人物達の詳細な情報だった。すぐには見つからないが、自分のものもあるのだろうか。彼に普段から監視されていたことを考えると、鳥肌が立った。
「でも、どうして藍田家と芳川家なんでしょう。両家の中に、顔剥ぎがいるとでも考えていたんですかね」
「それだと、俺も顔剥ぎの容疑者ってことになるぞ。お前は俺が犯人の可能性もあるって言いたいのか」
「ゼロ、ではありませんよね」じろりと見る橋本を「いい加減にしろ」と尚哉は一蹴する。
「誰が、好き好んで人の顔を剥ぐんだよ。いくら金を積まれても嫌だね」
人の顔を剥ぐ。目の前の軽薄な若者の顔をまじまじと見た。この顔の側面に鋸が何かの刃の切っ先を当て、切断し終えるまで押して引いて。手を動かすたびに吹き出す血飛沫。己の体に染み込む間も、事を終えるまでそれを続ける…リアリティが無い。吐き気がする。それを実行するなど、それこそ荒唐無稽な作り話みたく、実感が湧かない。
「いや。案外良い線なのかもしれねえぞ」しかしそこで、野本が二の句を継いだ。
「野本さんまで。こいつの冗談に合わせなくて良いんですよ」
「いや。俺が考えていたのは、この写真の意味だよ。橋本が言ったこととは逆だ逆」
「逆?」
野本はボードに目を向けたまま、続ける。「写真の人物達の中に犯人がいるんじゃない。写真の人物達が、犯人のターゲットなんじゃねえかってことだよ」
目を丸くする両名に向かって、「見ろ」野本は指を差す。「佐伯と棚橋のところに『済』とある。済…済んだ。何かをやり終えた。殺しを終えた。そういう意味だろ、これは」
一理あった。被害者二人の下には、「済」の赤字が書かれているのだ。
「他の奴らの名前の下には『未』がある。殺し終えていないってことなんだろうかね」
「でも、そうなるとですよ。被害者が顔剥ぎの正体だったと?」
「あり得なくは無いって話さ」
「いやいや」橋本が異を唱える。「柏宮は三人目の被害者ですよ。彼、殺されちゃっているじゃないですか」
「うーん、まあな。ちなみに、芳川はどう思う?」
「…考えられる説としては」橋本と野本の目を、尚哉は交互に見た。「四つあります」
「ほう、そんなにあるか」
尚哉は肯く。「野本さんの言うように、柏宮さんが顔剥ぎであることを前提とすれば、これまでの犯行は、彼がやったことなのかもしれません。
しかし今回、彼は殺されています。つまり一つ目としては、彼の犯行を模倣した何者か…いわゆる二代目ともいえる何者かが、彼を殺害した可能性です」
「その場合、被害者と二代目の関係はどうなんでしょう」橋本が首を傾げる。
「顔剥ぎは、柏宮さんと顔見知りの人間なんだと思う。赤の他人が、警察でもたどり着けなかった顔剥ぎの犯行に、辿り着けるとは思えないし」
「分からねえぞ。偶然目撃したかもしれん。それに例えばだが、柏宮の犯行を目撃した二代目の波長が、偶然合っていた。そんなことも、あるかもしれない」
「まあ、それはそうですが…」野本の意見を否定するだけの根拠は無かった。
「とにかくそれが、一つ目か」
「ええ。続いて二つ目は、犯人は柏宮さんともう一人が、共謀して事に及んだ場合です」
「本部の意見と同じか」野本は太い腕を組む。「つまり、共犯だったってことか」
「はい。でも、それがなんらかの理由で共犯関係が破綻し、もう一人が彼を殺害した可能性が考えられます」
「なんらかの理由?」
「例えば、ええと。そうですね、柏宮さんがこれまでのことを悔やみ、警察に自主したいと言ったとか。共犯関係にヒビが入る事柄なんて、いくらでもありそうじゃないですか」
「確かにそうだな。じゃあ、三つ目は?」
「三つ目。柏宮さんが顔剥ぎということはこれまでと変わりませんが、彼を殺した犯人は、模倣ではなく、己の意志でそれを行った可能性。いわゆる私的制裁ってやつです」
「二人が殺され、更なる犠牲者が出る前に、柏宮の行動を止めようとした。警察に頼れば、証拠や取り調べ等の順序を踏んだ対応が故に時間がかかるかもしれない。それで、手っ取り早く私的制裁か。考えられなくもない、が」
野本の煮え切らない言い方から、尚哉と同じ考えであることは見て取れた。
「これはパスだな」
「ええ、まあそうですよね」
「どうしてです?」
きょとんとした表情の橋本に説明する。「正義感でやったんなら、顔剥ぎと同じやり方は取らないだろうから。それをすることに意味があるのは、顔剥ぎ本人だけだろ」
「なるほど」
私的制裁であれば、やり方なんてなんでも良いのである。尚哉自身、これは考え得る可能性の一つというだけであり、尚哉個人の考えとしては違うと思っていたので、それはそれで良かった。
「最後は?」
「四つ目は、柏宮さんは顔剥ぎの正体を知ってしまった。そんな柏宮さんを、顔剥ぎが口封じのために殺した。そんな可能性です」
尚哉がそう述べたところで、野本が鼻を鳴らした。
「まあ、これだろうな」
「そうですか。三つ目はともかく、最初の二つはどうです?」
「良い線だが、俺の中ではしっくりこない」野本は眉間に皺を寄せ、うーんと唸る。「四つめ以外は柏宮が犯人か、もしくは犯人の一味ってことだろう。『済』の文字からそれも可能性はあるが、俺は柏宮は、犯人サイドの人間じゃない気がするんだよな」
「どうしてでしょう」
「もし、顔剥ぎの正体を知っていたなら、こんな、いかにも顔剥ぎを調べていますといった部屋の様子はおかしいんだよ。思うに、柏宮は顔剥ぎが誰か、正体までは知らなかったんじゃないのか」
顔剥ぎは、自分を調べる柏宮のことを邪魔に思った。だから殺した。それこそ、周囲を飛び回る蝿を殺すかの如く。野本の主張は、的を射ているようにも思えた。
しかし、そうなると、再び原点の疑問にかえることになる。柏宮は何故、顔剥ぎのことを調べていたのだろう。
「よし。とりあえずこんなもんか。橋本」
「はい?」
「本部に連絡して、ここに人を寄越すよう言っておいてくれ」
「あ、はい」
「それが終わったら、俺達は別のところに行くぞ」
「別のところ?」
「そこだよ、そこ」
野本はホワイトボードに貼られた一箇所、写真を指さした。女性が写っている。歳は四十ぐらいか。痩せ形で、髪を後ろでまとめ上げ、額を出している。幸の薄い、のっぺりとした顔。写真の下には、塩原芳美と書かれていた。
「これまでの被害者が『済』だとしたら、彼女は違うはずだろ」
佐伯三郎、棚橋綾子、それと柏宮雄介。顔剥ぎによる被害者は、この三人だけだ。塩原芳美の名前など、今回の事件が始まってから一度も聞いた覚えは無かった。
まさか。口の中が渇く。彼女ももう、殺されて?
「芳川、写真を撮っておいてもらえるか。名前と顔写真があれば、役所に聞いて所在は分かる。このまま彼女に会いに行くぞ。…もっとも、まだ顔があればの話だが」
尚哉は肯き、スマートフォンで、芳美の写真と、念のためホワイトボード全体の写真も撮影しておいた。
そこでようやく、尚哉はそれに気が付いた。一点、ホワイトボードに書かれたそれに、目が留まった。
藍田家の枠の外。ひっそりと黒のマーカーで書かれたその名前。名前の下には写真も貼られていない。故に目立たなかった。
どうして、彼の名前が?
尚哉はその名前を知っていた。というより、彼のことを忘れた日は一度も無かった。しかし彼の名前がここにあるということが、不自然に思えた。
「おい。先行くぞ」
野本は尚哉に声をかけると、電話を終えた橋本と共に玄関に向かう。彼らをちらりと見た後に、尚哉はその名前をズームアップし、撮影した。画面に大きく、その名前が表示される。
『 若月 孝司 』
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