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「そんなに欲求不満なら、俺が満たしてやろうか」
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「ねえ紗奈さん、ひとつ教えてあげる」
閉じた瞼をまた上げて顔を起こすと、アルコールが一気に回ったように少しぐらついた。
「男ってバカだからさ、そんなこと言われたら調子いいこと考えちゃうんだよ」
「えっ?」
「そんな隙見せたら簡単につけ込まれちゃうよ? こんなふうに」
いきなり羽琉に頭を掴むように引き寄せられ、次の瞬間には唇を奪われた。
思いもしないことに驚いて目をパチクリとさせ、抵抗も拒絶もできなかった。
「ふ、抵抗しないんだ?」
羽琉は笑ってまた強引に唇を重ね、今度はさっきよりも激しさを増す。
そのキスが気持ちよく感じるのは、きっとお酒のせいに違いない。
――この人、キスうまい。
唇を重ねながら思ったのは、嫌という気持ちじゃなくてそんなことだった。
好きでもない人とキスをするなんて、そんなの嫌に決まってるのに。
だけど、その気持ちはどこかへ行き、重ねられる唇がたまらなく気持ちよくて仕方ない。
「紗奈さん、顔エロ。すっごいそそられる」
「…っ」
「そんなに気持ちよかった? もしかして、こういうキスも久しぶりだったりして?」
図星すぎてなにも言えない。
琉生はキスはしてくれてもいつも軽いもので、舌を絡めたりもしない。
そういう雰囲気になるのを拒んでるようで、そうならないようにしてるようで。
それはセックスをしたくない、抱きたくないと言われてるようで悲しかった。
「はは、そりゃあ欲求不満になるわけだ」
本当のこととはいえ羽琉の言葉に恥ずかしくなって、誤魔化すようにまたグラスを傾けた。
「そんなに欲求不満なら、俺が満たしてやろうか」
小さく声を上げた瞬間また唇を重ねられて、それがやっぱりすごく気持ちよくて抵抗ひとつできそうにない。
自然と口から甘い声が漏れ、合わさった二人のものが伝っていく。
自然とそういう気持ちにさせられて、体が疼くようだった。
お酒のせいなのかキスのせいなのか、体が少しずつ熱を帯びていく。
どうしよう、すごくセックスしたくなってきた。
こんなキスをさせられたせいで、もっと気持ちよくなりたくて仕方なくなる。
唇が離れると羽琉の手がそっと腰を撫でるように回されて、ビクッとした。
だけど、キスの余韻が残るせいで、それを嫌だと思わなかった。
それもこれもきっと、欲情が溢れて膨らんでいってるからだ。
「ホテル行こっか」
羽琉は口元を妖しく歪めて、耳元に口を寄せてそう誘ってきた。
それに頷いてしまった自分は、きっとどこか狂っていたのかもしれない。
***
どうしてこうなったのか。
気付けば、さっき会ったばかりの男とベッドの上にいて甘い声を上げていた。
体に走る感覚は久しぶりすぎて、あまりにも気持ちよすぎて、琉生のことを考える余裕もないほど久しぶりのセックスに溺れた。
琉生とのセックスでも、こんなになるまで乱れたことはなかったのに。
「…ッぁっ……ん…!」
今自分の中で激しく蠢いているのは好きでもない男なのに、羽琉が律動を繰り返すたびに中から溢れる蜜が量感を増す。
奥深くまで突かれて、お腹の中がいっぱいでうまく呼吸もできない。
でもそれがとにかく気持ちよくて、荒い息を途切れ途切れに漏らすだけ。
「イイ声で啼くね、紗奈」
さっきまで〝紗奈さん〟だったくせに、ベッドに入った途端に呼び捨てにされた。
でも、不思議とそれが嫌じゃなくて、湿った声で呼ばれるたびに体が疼く。
閉じた瞼をまた上げて顔を起こすと、アルコールが一気に回ったように少しぐらついた。
「男ってバカだからさ、そんなこと言われたら調子いいこと考えちゃうんだよ」
「えっ?」
「そんな隙見せたら簡単につけ込まれちゃうよ? こんなふうに」
いきなり羽琉に頭を掴むように引き寄せられ、次の瞬間には唇を奪われた。
思いもしないことに驚いて目をパチクリとさせ、抵抗も拒絶もできなかった。
「ふ、抵抗しないんだ?」
羽琉は笑ってまた強引に唇を重ね、今度はさっきよりも激しさを増す。
そのキスが気持ちよく感じるのは、きっとお酒のせいに違いない。
――この人、キスうまい。
唇を重ねながら思ったのは、嫌という気持ちじゃなくてそんなことだった。
好きでもない人とキスをするなんて、そんなの嫌に決まってるのに。
だけど、その気持ちはどこかへ行き、重ねられる唇がたまらなく気持ちよくて仕方ない。
「紗奈さん、顔エロ。すっごいそそられる」
「…っ」
「そんなに気持ちよかった? もしかして、こういうキスも久しぶりだったりして?」
図星すぎてなにも言えない。
琉生はキスはしてくれてもいつも軽いもので、舌を絡めたりもしない。
そういう雰囲気になるのを拒んでるようで、そうならないようにしてるようで。
それはセックスをしたくない、抱きたくないと言われてるようで悲しかった。
「はは、そりゃあ欲求不満になるわけだ」
本当のこととはいえ羽琉の言葉に恥ずかしくなって、誤魔化すようにまたグラスを傾けた。
「そんなに欲求不満なら、俺が満たしてやろうか」
小さく声を上げた瞬間また唇を重ねられて、それがやっぱりすごく気持ちよくて抵抗ひとつできそうにない。
自然と口から甘い声が漏れ、合わさった二人のものが伝っていく。
自然とそういう気持ちにさせられて、体が疼くようだった。
お酒のせいなのかキスのせいなのか、体が少しずつ熱を帯びていく。
どうしよう、すごくセックスしたくなってきた。
こんなキスをさせられたせいで、もっと気持ちよくなりたくて仕方なくなる。
唇が離れると羽琉の手がそっと腰を撫でるように回されて、ビクッとした。
だけど、キスの余韻が残るせいで、それを嫌だと思わなかった。
それもこれもきっと、欲情が溢れて膨らんでいってるからだ。
「ホテル行こっか」
羽琉は口元を妖しく歪めて、耳元に口を寄せてそう誘ってきた。
それに頷いてしまった自分は、きっとどこか狂っていたのかもしれない。
***
どうしてこうなったのか。
気付けば、さっき会ったばかりの男とベッドの上にいて甘い声を上げていた。
体に走る感覚は久しぶりすぎて、あまりにも気持ちよすぎて、琉生のことを考える余裕もないほど久しぶりのセックスに溺れた。
琉生とのセックスでも、こんなになるまで乱れたことはなかったのに。
「…ッぁっ……ん…!」
今自分の中で激しく蠢いているのは好きでもない男なのに、羽琉が律動を繰り返すたびに中から溢れる蜜が量感を増す。
奥深くまで突かれて、お腹の中がいっぱいでうまく呼吸もできない。
でもそれがとにかく気持ちよくて、荒い息を途切れ途切れに漏らすだけ。
「イイ声で啼くね、紗奈」
さっきまで〝紗奈さん〟だったくせに、ベッドに入った途端に呼び捨てにされた。
でも、不思議とそれが嫌じゃなくて、湿った声で呼ばれるたびに体が疼く。
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