ワンナイトラブの相手は彼氏の弟でした

羽月咲羅

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「ここで抱かれたら、俺を思い出さずにはいられないだろ?」

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「冷やすつもりだったけど、反対に熱くさせちゃった?」
「…っバカ」
「そんな顔で言われてもね。キスだけで感じてただろ」
「…!」

 羽琉の手が服の中に入ってくる。
 そのまま揉みしだくように胸を触られて、蕾を弾くように軽く弄った。

「あっ…」

 ただ触れられただけで甘い声が漏れる。
 この体はもう羽琉を求めずにはいられなくて、彼がすることにいちいち反応してしまう。
 たとえ『好き』の気持ちがなくても、どこまでも続く快楽に溺れる。

「だ、め…っ」

 口だけの抵抗。
 本当は触れてほしくて舐めてほしくて、もっと感じたくて仕方ない。
 羽琉が触れた先から熱を帯びていき、気持ちよくなっていく。
 ここまで来たらもう体の疼きを止めることはできず、濡れていくばかりだった。

「紗奈が言うダメはイイと同意語だろ。すごくとろけた顔してる」
「…っ」
「ねえ、紗奈のこと、食ってもいい? ダメって言われても食うけど」

 羽琉の手がいつもと同じように体を這って、スカートの中へと忍び込んでくる。
 そのまま下着の中へと侵入して、敏感な部分を優しく愛でていく。
 そのたびに蜜が溢れて、キッチンの前だというのに甘い声を漏らさずにはいられなかった。

「あっ、あぁんっ」

 二人きりのキッチンに水音と喘ぎ声が響く。
 リビングのテレビからは音が漏れているのに、全然耳には届かない。
 与えられる刺激がとにかく強くて、快楽にはやっぱり逆らえない。
 ギュッと強く抱き着き、浅い呼吸を繰り返すのに精一杯だった。

「いつも思うけど、ほんと感度イイな。その声聞くだけでヤバい」

 それは羽琉がうまいから。
 気持ちいいところをピンポイントで責められたら、我慢しようにもできない。
 欲情がどうとか抜きにしても、羽琉とのセックスはとにかく癖になる。

「は、る…っ」
「ん?」
「……ここじゃ、イヤ。」

 抱き着いたまま言うと、羽琉は少し体を離して紗奈を見つめる。
 瞳を柔らかく細めて、小さく笑みを漏らした。

「紗奈、やっぱエロいね。かわい」

 軽いキスの後、抱っこされて紗奈と琉生の寝室へと連れて行かれた。


「なんでいつもこっちの部屋なの」

 ベッドに体を沈めて覆い被さってくる羽琉を見つめてそう聞くと、彼は口元に笑みを浮かべたまま紗奈の頭を撫でる。

 関係を持ち始めてからずっと、セックスする時は決まってこの部屋。
 同居をして初めてシた時は、羽琉が使っていた部屋だったのに。
 でも、あの部屋を使ったのはあれっきりで、あれ以来ずっとここだ。
 琉生と紗奈がいつも二人で寝てるベッドで。
 セックスの時の匂いが残ってる気がして、いつも夜は気が気でない。
 琉生が気付くんじゃないかと、それにヒヤヒヤせずにはいられない。

「俺のシングルだし、こっちのベッドのほうが広いじゃん」
「…それだけ?」
「んー、他にも理由はあるけどね」

 意味深にそう言われて、なに、と言うように見つめる。
 羽琉は意地悪そうに微笑み、さっきより更に体を寄せてきた。

「――終わったら教えてあげる」

 そして、意識を失うほどに激しく抱かれたのは言うまでもない。
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