乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜

ひろのひまり

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56.新しい生活が始まりますが大丈夫ですか?

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 あの日から何度かネスルと一緒にヘルとニーさんに会いに冥界へと行きました。
行く度に何故かお兄様がいるのには驚いたけど…。

 ニーさんとネスルの関係も上々でよく二人でニヤニヤしながら消えるようになってきました。
どこで何してるのかは教えてくれません。


 そしてラスク…じゃなくて、ラタトスクはちょくちょく家に遊びに来るようになりました。
彼の言い分では、自分に名前を付けたから半契約した!との事。
私の言い間違えている名前(ラスク)を今は名乗っているそうです…。
そんなのいいのかな??

 彼は自分は諜報部隊だ!情報屋なんだ!っと息巻いていて何か色々と教えてくれるのですが、私にはさっぱり?とりあえず何を言っているのかわかりませんでした。

 
 まあ結局の所、契約精霊はオベロン、契約獣はロウ、セル、ネスル、半契約?獣でラスク…といった素晴らしい家族に囲まれながら、特に大きな事件が起こる事なく日々楽しく小等部を卒業する事ができました。


 ちなみに、テオとアディはいつも仲睦まじく、見ているこっちが恥ずかしくなるような甘さで付け入る隙無し!状態です。
なので、アディは王妃教育を受けながら小等部に通うハイパー小等生となっていました。

 沢山一緒に遊びたかったのに…とも思ったけど、アディの努力は本当に凄くて私ものんびり遊んでる暇は無いのかな?なんて思わせられたりしたモノです。遊んでたけどね。
 まあ、時間が空いた時とかメルとレティと一緒に王宮のアディの部屋に遊びに行ったりして女子会したりお泊まり会したり、と元の世界でできなかった事が沢山やれました。
楽しかった!!


 …そんなこんなで月日も流れ、今年から中等部へ進む事になります!
早いなぁ…あっという間だったな…。

 中等部からは寮生活になります。
お父様もお母様も、お兄様が寮に入る時は特に心配も何もしておらず、すんなりと見送っていたのに、私の番になった途端にものすごい心配してきました。

 お兄様にもしっかり見てやって!と何度も何度も言う始末…。
 
 …私、そんなに信用ないですか?


 今回お母様から言われた禁止事項や約束が何個かあって

・これ以上契約獣は増やすの禁止
・学園内での木登り禁止
・お菓子の買い食い禁止
・町へ出る時は必ず誰かと一緒に行く事
・魔法を使用する時は必ず誰か力のある人と一緒に行う事

…とまだまだ他にもありますが、このような内容です。

 
 寮は王族は付き人、従者、侍女、メイド等を連れて来てもいいのですがそれ以外はダメだそうです。(アディはテオの婚約者なので侍女OK)
上記以外でも学園の許可があれば連れて来てもOKだそうです。

 部屋割りは公爵、侯爵家は一人部屋。
伯爵家以下は二人部屋となるそうです。
私は二人部屋とかでも良かったんだけどね、楽しそうじゃない?
 でもまあ、私の場合はロウ、セル、ネスル、(ラスク)がいるから、一人部屋で良かったのかもしれません。

 この中等部への進級で上位爵位の婚約者枠に収まろうと必死になる人達も多いので気をつけてと言われました。

 そう言われればこのベルナー家…いい歳した子供が三人もいるのに誰一人として婚約者が決まっておらず、皆躍起になる原因になっているみたいです。

 でもね…お兄様はヘルマニアすぎて本人にその気もないですし、リュドなんかは自分はマルタン王家とベルナー家に生涯尽くすと言い張って、婚約なんて!と断り続けています。
ちなみに、闇属性に対しての認識がこの数年でしっかり正しいものが根付き、稀少属性として人気が出ております。

 やっぱりね!!
私が前にリュドに言った通りになっています。
 
 私は…というと、お話は色々と来ているらしいのですが、お父様もお母様ものんびりしたモノ(?)でまぁ、そのうちね、と言っておりました。

 噂では、レオが候補者筆頭に名を挙げているので、強引には誰も来れないらしいです。
 お兄様なんて、なんならリュドに家督を継いでもらって…なんて言ってるくらい…。

 
 まあ、家の事等もありますがこれからの学園生活を考えるとワクワクが止まりません。

 中等部からは森に実戦訓練に出たり、友好関係にある隣国に研修旅行という名の旅行があったり。
楽しそうな事ばかり。
 
 お兄様達は来年から高等部なので今年一年間は同じ学園棟で学ぶ事ができます。
上級生と組んでの実戦訓練もあるので楽しさは倍増しますね!

   
 この世界でも学園では生徒会なるものがあって、成績上位者が役職に就いています。
どうしてもできない理由がある場合のみ辞退もできるみたいです。
 
 今の生徒会は、生徒会長がテオ、副会長がお兄様、会計がローラン、書記がマティ、庶務にイザベルが。
 レオは本来なら会長や副会長をやれる成績だけど、辺境伯であるので何かあればそちらを優先しなければいけないので、辞退したそうです。
なので相談役として生徒会と関わっているそうです。
 
 通常王子がいる学年は成績関係なく王子とその側近が生徒会を運営していくらしいのですが、テオ始め今の生徒会役員は皆さん成績でも上位者だそうです。
 一年生の後期からこの体制でやっているそうで、円滑にまわっているらしいです。
 
 ……という事は、お兄様達が高等部へ上られたら次はヴィータとその側近が生徒会を運営していくのか…。

 大丈夫…かな?

 あとは色々な委員会もあるそうで、それらは立候補制だそうです。


 寮生活も楽しみだし、色々と増える行事も楽しみです!!

 
 何も問題が起こらない事を祈って……。



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