ベストナイン

秋本シラキ

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第2球 高校生活のスタート

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俺達は昭和高校に着き、まずはクラス分けを見た。すると・・・

ヨウマ「あ~~俺A組だ!」

真澄「出席番号1番だね!(笑)てか!!俺もA組だよ!!」

ヨウマ「お~~一緒じゃんか!!すげ~~!!」



なんと、俺は真澄と同じクラスだった。

よこちん「あ!ね~私もA組よ!!」

ヨウマ「ウッソ!!??」

真澄「3人とも同じクラス!?奇跡じゃん!!」



なんと、よこちんもA組だった。小学校も中学校も、俺達3人が全員同じクラスになったことなんてなかった。高校に来て初めての事だ。

よこちん「すごいね~~!!こんなの初めてね!」

真澄「そうか!今までみんな違うクラスだったもんね!」

ヨウマ「3人が同じクラスって、幼稚園のキリン組以来じゃない??(笑)」

よこちん「年長の時ね(笑)キリン組とかなつかしいんだけど(笑)」



そんななつかしい話もしながら、俺達は教室へ向かった。

真澄「ここが教室か~~」

よこちん「新しくできた学校だから、とっても綺麗ね!」

ヨウマ「なんて綺麗な教室なんだ~~・・・」



そして、担任の先生が教室に入って来て、そのまま入学式へ。いよいよ高校生活が始まるって感じだ。俺達は名字が「あ」「た」「よ」で始まるから、出席番号がバラバラ。だからちょっと寂しかったな。

ヨウマ「(二人とも俺の後ろにいるのか。あ~心細い・・・)」



入学式が終わり、俺達3人は帰宅した。

よこちん「早く友達作らなきゃな~」

真澄「そうだね!でも同じ教室に二人がいることで、結構気持ち的に楽だよ♪」

ヨウマ「俺もそう♪でも早く慣れなきゃね!」



翌日、俺達は小・中学校の時のように、3人で登校した。

ヨウマ「またこれからも3人で登校できるんだね!」

真澄「不思議なもんだよね~(笑)」

よこちん「さすがに大学はみんなバラバラだろうけどね(笑)」



この時、よこちんの口から「大学」とゆう言葉が出たが、何も言い返せなかった。そう、俺達は高校卒業したらすぐにプロに行きたかったからだ。でも、実はよこちんはその事をこっそり知っているんだけどね。



そして教室に着いた。3人の席はバラバラ。俺は1番前で、真澄は教室のド真ん中で、よこちんは1番後ろ。見事に離れた。寂しい・・・


今日はまだ授業は始まらず、担任の先生による簡単な説明だけで終わった。

ヨウマ「この席すげ~キツイよ~(汗)」

真澄「あ~~、俺自分から行くタイプじゃないから、まだ友達できそうにない・・・」



俺と真澄はちょっと悩み気味だった。でも、よこちんは・・・

しまこ「こんにちわ!」

よこちん「え!?あ、こんにちわ!」

しまこ「ね~私と友達になってくれない?」

よこちん「うん!いいよ~♪」



早速同じクラスの友達が出来ていた。

真澄「あ!うらやましい・・・あの子、俺の前に座ってる子かな?」



よこちんは俺と真澄の事をしまこに話した。

よこちん「あの二人、私の幼馴染なんだよ~」

しまこ「え~~すごいね!」



そんで俺と真澄はよこちんに呼ばれた。

よこちん「ちょっと二人とも来て~~」

真澄「あ、はい・・・」

ヨウマ「い、行きます・・・」



よこちんは俺と真澄を紹介した。

よこちん「こっちが真澄でこっちがヨウマ。二人とも野球の天才なのよ~~」

しまこ「へ~~すごいわね!二人ともよろしくね!」

真澄「あ、はい!」

ヨウマ「よろしくっす!」

しまこ「真澄君は私の後ろに座ってるよね?もうドンドン話しかけてね」

真澄「あ、はい!あざーーっす!!」



入学二日目にして、友達第1号が出来た。



翌日、今度はしまこから友達を紹介された。

しまこ「この二人、昨日できたばかりの友達なんだけど、さいちと歩ね!」

さいちと歩「よろしく~~」

ヨウマと真澄とよこちん「あ、よろしく~~」



また友達が増えた。

しまこ「さいちは私の前に座ってるから昨日声かけてみたの。んで歩はさいちと同じ中学校なんだって!」

よこちん「そうなの~~??二人とも同じ学校受けたんだ~~」

真澄「俺達3人は幼稚園から一緒だけどね♪」

さいち「本当~~!!??」

歩「ドラマのヒロインみたいね(笑)」



すぐ打ち解けられた。

しまこ「野球部入ったら、私達応援するから頑張ってね!」

ヨウマと真澄「ありがとう!!」



しまこがよこちんに声をかけたことがキッカケで、俺達3人は少しづつ高校生活に慣れ始めてきた。


入学して3日目の帰り道・・・

ヨウマ「なんか、肩の荷が降りた感じがするね!」

真澄「そうだね!あとは野球部に入って、野球部に慣れていくって感じかな♪」

ヨウマ「そうだね~~♪あ~~早く野球したいな~~」



するとよこちんが・・・

よこちん「ねぇ!久しぶりにバッティングセンター行かない??」

ヨウマ「お~~いいね!!」

真澄「最近バット振ってなかったしな!行くか!」



俺達はバッティングセンターに向かった。



そしてバッティングセンターに着いた。まずはよこちんが挑戦。

効果音「カキーーン!!」

ヨウマ「ナイスバッティーーング!!」

よこちん「うふふっ♪」



続いて真澄がやった。

効果音「カキーーン!!」

ヨウマ「お~~センター前ヒット!!」

真澄「にゃはっ♪」



最後に俺がやった。

効果音「カキーーン!!」

真澄「お~~!!やっぱエースはバッティングもうまいな~!」

ヨウマ「照れるな~~(笑)」



3人とも終わったので、バッティングセンターを後にした。



すると真澄が突然、バッティングセンターについて文句を言い出した。

真澄「どこもそうなんだけどさ~、なんで左打席って1個しかないの!?しかも左打席だと球速1種類しかないし、いろいろ試せないじゃん!!左打ちの人間の身にもなってみろ!!(笑)」



そう、真澄は右投げ左打ちなので、いつもバッティングセンターに行くとこうゆう事に困ってしまう。

ヨウマ「仕方無いって!右打ちの人間が圧倒的に多いんだから・・・」

真澄「んまぁそうなんだが・・・てか俺は全野球人に左打ちをおすすめしたい!なぜなら1塁ベースに近いから内野ゴロが内野安打になるんだぞ!イチローはそのおかげもあってヒットの数が・・・」

ヨウマ「わかったわかった(笑)もういいって(笑)」



真澄は話し出すと止まらなくなるのですぐさま止めた(笑)



入学して4日目。この日は部登録の日。そう、俺達が野球部に入部する日だ。

真澄「なんかドキドキするな~~」

ヨウマ「ね~~!どんな人達と野球が出来るんだろう・・・」

よこちん「私も楽しみだよ~~♪」



放課後、俺と真澄はグランドに向かった。

真澄「なんか緊張する(笑)」

ヨウマ「お、俺も(笑)」



果たして、どんな人達が俺達二人を待ち受けているのだろうか!?




第3球へ続く
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