ベストナイン

秋本シラキ

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第4球 本格的始動

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高校に入学して4日目、俺達は野球部に入部した。部員は10人。これじゃあ甲子園に行けない・・・

ヨウマ「もっと入ればな~~(汗)」

真澄「まぁ、しょうがないよ」

パル岡「この野球部が有名になれば、後から入りたがる人が増えるかもしれないけどね」



とにかく今は10人でやっていくしかなかった。翌日、早速本格的な練習が始まった。

監督「それでは今日はいきなりバッティング練習から始めます!みんながどれだけ打てるか見てみたいので。ヨウマ君と一郎君はピッチング練習をしてください」

野球部員達「は~~い!!」



8人:2人に分かれた。



そして練習が始まった。俺はちょっと離れたところから、打撃練習をしているところを見ながら投球練習をしていた。

効果音「カッキーーーン!!!」

監督「お~~~!!!」

野球部員達「すげ~~!!」



今打ってるのは、真澄だった。

ヨウマ「みんな、驚いてる(笑)」



真澄が打撃練習を終えた。

監督「君、なかなかいいね!打球がするどいよ!」

真澄「ありがとうございます!」



それから順番に打撃練習が行なわれたが、この日一番の注目を浴びたのが、4番候補のセオスだった。



効果音「カコーーーーン!!!!」

野球部員達「わおーーー!!!」

監督「すごっ!!」



セオスの打球は、軽々と柵越えを連発した。

セオス「これでもまだ本調子じゃないっすよ~」

監督「え!?まだ飛ぶのか!?」

セオス「えぇ。すごい時は、場外に飛びますから」

野球部員達「場外!!??」



全員、度肝を抜かれた。

ヨウマ「彼が4番だったら、投げるのが楽になるな~~」



それと俺は、一郎の球にも驚いた・・・



一郎の球は、俺よりも速かった・・・

効果音「ビュン!!!」

ヨウマ「・・・・・え!?」



その速さは、150キロ近かった・・・

ヨウマ「は・・・速・・・」

一郎「抑えやってたからねぇ~」



頼れるストッパー候補が現れた。



セオスや一郎ももちろんすごいが、野手はみんなすごい打球を放っていた。

監督「みんな打撃うまいな!全員クリーンナップ打てるレベルですよ!」



北原監督は部員を褒め称えた。



と、その時、俺は練習を見てる人がいるのを目撃する。

ヨウマ「ん??あれ?よこちんじゃんか!」



よこちんがしまこ・さいち・歩を連れて練習を見に来ていた。

よこちん「みんな野球うまいね~~」

しまこ「ね~~すごいね!」

さいち「うまい人達が集まったって感じね!」

歩「試合やったらいつも10点ぐらい入りそうね!」



真澄も気付いた。

真澄「お!早速見に来てるな!」

パル岡「何が??」

真澄「ほら、あの一番左にいるのがよこちんだよ」

パル岡「・・・・・え~~!!??随分大人っぽくなったね!!」



パル岡は驚いた。



練習初日(?)は無事終わった。

真澄「ふ~~疲れた~~(汗)」

ヨウマ「疲れたね!」

よこちん「二人ともお疲れ~~・・・あれ??パル岡君!?」

パル岡「あ、覚えててくれてたんだ!久しぶり!」

よこちん「え~~!!同じ学校だったんだ!!」



よこちんもパル岡の事を覚えていた。今日は疲れたので家でゆっくりする事にした。

ヨウマ「は~~・・・自分の部屋が一番落ち着く♪」



運良く(?)明日から土日で連休だったので、ゆっくり体を休めることができる。

ヨウマ「高校入って随分気疲れしたしな~~。でも、これからは土日も練習あったりすんのかなぁ・・・」



連休が終わり、月曜日を迎えた。放課後、グランドに集まった。

監督「今日はノックやります!ヨウマ君と一郎君はピッチャーゴロを捕る練習します。」



今日はノックの練習だった。この日一番の注目を浴びたのが、セカンドの純だった。

純「とーー!!はーー!!」

監督「ナイスプレー!!」

野球部員「う・・・うまい・・・」

純「うわーー、今日もユニフォームが真っ黒だ」



純はどんな球にも飛びつき、ファインプレーを連発した。

監督「これは相手チームからしたら相当嫌だろうなぁ」



練習を終え、部員達はある事を考えた。

泰彰「なんかさ~~、マネージャーとか欲しくない?」

浩一「あ~~欲しいね!」

大我「誰かやってくんないかなぁ・・・」

セオス「ポスター作って募集してみようか!?」



そう、今の野球部にはマネージャーが必要だった。

八木っちょ「誰かポスター作れる人~~??」



ここで俺が立候補した。

ヨウマ「はい!俺作ります!」

真澄「マジで!?」

パル岡「お~~、頑張れよ!」



その日の夜、俺は部屋でポスターを書いた。果たして、誰かやってくれる人は現れるのかな・・・・・




第5球へ続く
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