ベストナイン

秋本シラキ

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第5球 マネージャー大募集!

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俺はマネージャー募集のポスターを作り、翌日、早速学校の壁に貼った。

ヨウマ「誰かやってくれる人、いないかなー・・・」

真澄「野球好きな人ならやってくれるっしょ!」



放課後、いつものようにグランドへ。

純「ヨウマ~、ポスター見たぞ!なかなかいい出来だったよ!」

ヨウマ「本当~~??ありがとね」

浩一「女の子にウケそうな感じのポスターだったから、きっと誰かやってくれる人現れると思うよ」

ヨウマ「あざーーっす!!」



俺はみんなから誉められちゃった。

セオス「今日は来てくれるかな?」

ヨウマ「ん~~、ポスター貼った初日だからなぁ・・・まだ来ないんじゃないかな・・・」



まだ初日とゆうこともあり、俺はあまり期待していなかった。



結局、この日はグランドに現れた女性はいなかった。

真澄「誰も来なかったね~~」

ヨウマ「まぁ明日だよ明日!明日に期待!」



ここでパル岡があることを思いつく。

パル岡「ねぇ、よこちんにやってもらえばいいんじゃないの??」

ヨウマ「・・・・・いや、それだと逆にやりずらいから、やめとく(笑)それに彼女、他の事でも忙しいみたいだし・・・」

パル岡「ほぉ・・・そうなのか・・・」



俺はよこちんがマネージャーだと、きっと甘えとか、そうゆうものが起こると思ったので、彼女にはグランドの外から見守っててもらいたいと思っていた。



そして翌日、この日も誰もグランドに現れなかった。

泰彰「今日もか~~」

大我「残念・・・・・」

セオス「早く来ないかなぁ・・・」



その翌日も来なかった・・・

一郎「もしかして、誰もやる気無いんじゃ・・・」

八木っちょ「ん~~~・・・困ったなぁ・・・」



3日連続でグランドに誰も現れないまま、ポスターを貼って4日目が経った。

真澄「今日も来なかったらマジ困るよ(汗)」

ヨウマ「今日来なかったら、明日からの土日がすごく憂鬱だよ(泣)・・・」



俺達はマネージャーの事は一旦忘れ、練習に集中した。



この日は盗塁やバスターエンドランや牽制タッチアウトなど、レベルの高い技の練習を行なった。盗塁の練習では、やはり真澄が一番の注目を浴びた。

監督「うわ~~速い速い!」

パル岡「真澄、小学校からまた一段と速くなったな!あれは刺せないわ!」



そして日が暮れ、練習も終わりが近づいていた。

セオス「今日も来なかったなぁ・・・」

純「結局、誰もやってくれないんじゃ・・・」

ヨウマ「せ・・・せっかくポスター作ったのに(泣)」



部員達は諦めムード。と、このままガッカリした状態でグランドを後にしようとした、その時だった!!・・・



一人の女性がグランドに走ってきた。

パル岡「おい!誰か来てるぞ!」

真澄「え!?あ、本当だ!」

浩一「マネージャーやってくれる人かな??」



その女子が、走りながら部員達に声をかけた。

ぴな「すいませ~~ん!!あのー、私マネージャーやりたいんですけどーー!!」



その女子は、D組のぴなとゆう生徒だった。この話を聞き、部員達はテンションが上がった。

ヨウマ「本当!!??」

セオス「き・・・奇跡だ・・・」

泰彰「やったーーー!!!」

真澄「バンザーーーイ!!!」



やっとマネージャーが見つかった。



ぴなは自己紹介をした。

ぴな「初めまして、D組のぴなと申します。私は野球が大好きです!特にヤクルトが好きです」

セオス「お!俺と一緒じゃん!!」



セオスは喜んだ。

ぴな「あのポスターを見て、しばらく考えてたんですけど、おもしろそうなのでやってみることにしました!よろしくお願いします!!」

野球部員達「よろしくーーー!!!」

監督「頼もしい助っ人が入りましたね」



こうしてめでたく、マネージャーぴなが誕生した。

ヨウマ「ポスター作ってよかったわ~~♪♪」

ぴな「あ~~あれあなたが書いたの!?上手ね!」

ヨウマ「いや~~照れるなぁ(笑)」



俺は少し照れてしまった。



俺はこの事をよこちんに伝えた。

よこちん「本当~~??それはよかったね~~」

ヨウマ「うん!待望のマネージャー誕生だからね!」

よこちん「よかったね!・・・でもなぁ・・・」

ヨウマ「ん???どうしたの???」

よこちん「・・・・いや、何でもない!」

ヨウマ「何だよーー??何何??」



よこちんは謎な態度を取った。

よこちん「いや、気にしないで・・・」

ヨウマ「気になるって!(笑)何を言おうとしたんだよ!?」

よこちん「・・・いや、言わないでおく(笑)」

ヨウマ「何でだよーー??(笑)まぁいいや・・・」



俺はこれ以上問いかけるのを諦めた。



この時、よこちんはこんな事を考えていた。

よこちん「(なんか、ヨウマが他の女の子に奪られる感じがして、いやだなぁ・・・)」



よこちんはちょっぴり寂しかったのだろう・・・



時は流れ、高校に入学してから一ヶ月が経った。

真澄「早いなぁ・・・もう5月か」

ヨウマ「ね~~早いね!」



この日もいつものようにグランドで練習。今日は投手の俺もとことん打撃練習。金属バットにボールが当たる音が一日中鳴り響く。

効果音「カキーーーン!!!」

ヨウマ「う~~ん、たまんないねぇこの音♪」

真澄「俺は木のバットより金属バットの音の方が好きだな!」



今日は久しぶりによこちん・しまこ・さいち・歩が練習を見に来ていた。

よこちん「私もバット振りたくなってきたな~~」

しまこ「ね!こうゆう風景を見てるとそうなるわよね!」

さいち「それにしてもみんな本当に野球のセンスあるわね!」

歩「甲子園出場しないかなぁ~・・・」



と、その時!

セオス「あれ!?なんかすっげぇ綺麗な人がいるぞ!?」



一体、セオスが目撃した女子は、どんな人物なのだろうか!?



第6球へ続く
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