ベストナイン

秋本シラキ

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第20球 守護神、降臨

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9回の裏、ストッパー一郎がついにマウンドに上がった。

監督「頼んだぞ~~!!」



一郎が投球練習を行なう・・・・・




効果音「ヒューーン!!」



パル岡「痛ぇっっ!!」



セオス「え?今パル岡が痛ぇって・・・」

純「ものすっげぇ球速ぇぞ!」



その時、スピードガンは、151キロを記録していた!

ヨウマ「速いな~~~(汗)」

真澄「こりゃ~~打てないだろ!」



そして、大和高校の最後の攻撃が始まった。



バッターは3番から。この回はクリーンナップ全員と勝負しなければいけない。



まずは初球・・・



効果音「ヒューーン!!」



審判「ストライーーク!!」

3番「何これ!?!?(汗)」



球速は150キロ!

一郎「よしよし。初登板にしちゃ調子がいいぞ♪」



続いて、2球目・・・



効果音「ヒューーーン!!!」



審判「ストライーーク!!」

3番「はぁーーー???」



球速はなんと152キロ!!

ヨウマ「えーー??速すぎでしょ!?(笑)」



ベンチからも応援席からもどよめきがおきた。



そして3球目・・・



3番「もらった!」



効果音「ブン!」



3番「何ーーー???」



一郎はキレのあるフォークを投じた!

一郎「よし!これで1アウト!」

3番「な、何だあいつ!?こんなとんでもない隠し球がいたのか!!」



1回戦突破まで、あと2アウト。バッターは4番。

4番「そう簡単に終わらせてたまるかよ!」



一郎は迷うことなく、初球ストレートから入った。

4番「どりゃっ!」



効果音「カン!」



151キロの球がバットに当たった!



だがしかし、一郎の球には重みがあり、そう簡単には安打にはならなかった。

4番「あーーーなんでだよ!!」



打球は力無く打ちあがり、セカンド純が捕って2アウト。

純「よーーし!あと一人だ!」

八木っちょ「ついにあと一人!あ~~ドキドキする!」

泰彰「最後は三振で締めてくれ!」



そして5番が打席に立つ。

5番「もう、このまま俺達の夏は終わってしまうのか・・・」



一郎はやはりストレートから入った。



効果音「ヒューーン!!」



審判「ストライーーク!!」



一郎「よしよし♪」



ゲームセットの瞬間が近づくにつれ、守ってるナイン・ベンチ・応援席が盛り上がる。

よこちん「あともう少し!」

しまこ「あ~~ドキドキね~~!」

さいち「早く終わって~~!!」

歩「あと2球よ!」



杉本「ついにここまで来たか!」

落合「あと少しだね!」

木村「早く!早く!」

田村「試合に出てないのに、なぜか緊張する(笑)」



一郎は2球目もストレートを投じた!5番はバットを出すことすらできないでいる。



審判「ストライーーク!!」

ヨウマ「よーーし!!」

真澄「いいぞいいぞ!!」

セオス「追い込んだぞ!!」

大我「あと少しだ!あと少し!」



友香「あ~~、1回戦突破まであと1球ね!すごいわね~~・・・」



そして応援団から、「あと1球」コールが起きた。

幸希「さ~~みなさん、あと1球ストライクが入ればゲームセットですよ~~!!」

莉緒「みなさん、「あと1球」コールお願いしま~~す!!」

応援団「あと1球!あと1球!」



そして一郎は、パル岡のサインにうなずき、渾身の1球を投じた!

一郎「これでゲームセットだ!!」



一郎はその球に、ナイン全員の思いを乗せて、魂を込めて投げた!

一郎「頼む!決まってくれ!」



その一郎の球に、5番打者がバットを出した!!・・・・・



効果音「ブン!!」




審判「ストライーーク!!ゲームセット!!」



この瞬間、球場全体が沸いた!

ナイン「よっしゃーーー!!!」

監督「勝った!勝ったぞ!」

ぴな「やった~~~!!!」

よこちん「すご~~い!1回戦突破ね!」

友香「来てよかった~~♪」



一郎は決め球にフォークを投じたのだった。

一郎「やっぱ最後はこれしかないっしょ♪」



試合終了後、昭和ナインと大和ナインが互いに礼をし、解散となった。

ナイン「ありがとうございましたーー!!」



試合終了後、ベンチ裏で北原監督からねぎらいの言葉を頂いた。

監督「いや~~初回はどうなっちゃうかと思いましたが、みなさん今日は本当によく頑張ってくれました!とても安心して観ていられましたよ。次は2回戦です!次も勝ちましょう!」

ナイン「ハイ!!!」



ナインは着替え終わり、そして、セオスはあるところへ向かった・・・

真澄「お、行ったぞ行ったぞ」

ヨウマ「行きましたな~~」



セオスは球場の入り口付近である人物を待っていた。まぁ誰の事かは言わないでもわかるが(笑)

セオス「早く!早く!」



そして・・・・・



友香「お待たせしました~~」



ミス昭和・友香が現れた。

セオス「あ、今日は応援に来ていただいて、ありがとうございました!おかげ様でホームラン打てました!」

友香「こちらこそ、楽しい試合と豪快なホームランをありがとうございました♪2回戦もいかせていただきます♪」

セオス「ほ、本当ですか!?あ、あざーーっす!!」



セオスは喜んだ。そして、約束の時が・・・・・



友香「1年も待たせちゃってすいませんね(笑)」

友香さんは右手をあげ、セオスの頭をなでた!!セオスの顔が急激に赤くなった!

セオス「あ、ありがとうございま~~す!!ふ~~~!!!」



このシーンを、昭和ナインは隠れて見ていた(笑)

パル岡「あいつ、夢が叶ってよかったな!」

純「ドラマのワンシーンみたいだね!」

浩一「てか、俺ちょっと感動してます(泣)」



そして俺と真澄はよこちんに会った。

よこちん「二人ともお疲れ!よく頑張ったね!」

ヨウマ「おう!初回はマジハラハラさせちゃってごめんね(笑)」

真澄「ま~~トータルで見たら今日のピッチングはとてもよかったぞ!次も頼むな!」

ヨウマ「任せろ!」




それから俺達昭和ナインは、2回戦8‐1、3回戦7‐0、準々決勝11‐2と、順調に勝ち続けた。

真澄「マジ俺達強すぎだな!」

泰彰「巨人並に強いね!」

八木っちょ「いや、ヤンキース並っしょ!?」

セオス「いや、キューバ代表並っしょ!?(笑)」



そしてついに、準決勝まで駒を進めた。果たして俺達は、決勝まで行くことはできるのか!?




第21球へ続く
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