ベストナイン

秋本シラキ

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第25球 魔球に苦しむ決勝

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ついに!俺達は決勝まで駒を進めた!準決勝の勢いをそのままに、この決勝でも勝ちたいところだ。

ヨウマ「ついにきたね~~」

真澄「やってきたね~~」

パル岡「ヨウマ、今日は完封するつもりで頑張ってくれな!」

ヨウマ「おう!」



決勝の相手は、強豪飛鳥高校。飛鳥高校は何度も甲子園に出場している学校だ。

ヨウマ「絶対勝ってやる!」



俺は今までにないぐらいの集中力をもって、試合に臨んだ。



グランドに昭和ナインと飛鳥ナインが並び、互いに礼をし、試合開始となった。先攻は俺達昭和ナインだ。

監督「さ~~初回からガンガン点入れていきましょ~~!!」

ぴな「みんな頑張ってね~~!!」



まずは相手の先発投手の投球練習を見てみた。先発は菅野とゆう人だった。



そこで俺達は、思わず驚いてしまう・・・・・



ヨウマ「・・・・・え!?」

真澄「な・・・何!?」

セオス「あ、あんなの打てねーよ・・・」

泰彰「マジかよーーー・・・」



俺達昭和ナインは、とんでもない球種を見てしまった。



それは・・・・・投げる本人もどんな変化が起きるのか、投げてみないとわからない究極の魔球・ナックルボールだった!!

パル岡「ナックルなんて打てねーし!」



俺達は顔が青くなった。

真澄「と、とにかく打つしかねー!」



真澄はそういって、打席に向かった。1回の表、昭和ナインの攻撃が始まった。

真澄「しゃーー!!」

菅野「(俺はここまで防御率0点台だ。そう簡単には捕らえられんよ)」



そして、菅野は初球、ナックルから入った!



真澄はまず見逃した。



審判「ストライーーク!!」

真澄「・・・・・ま、魔球だ・・・・・」



そのナックルは、球速が100キロ台と遅めだが、球が無回転できて、しかも揺れながら落ちるので、バッターにとってはとても打ちにくい。しかも、毎回決まった変化をするわけではないので、はっきり言ってヒットになる確率が相当低い・・・



そして真澄は簡単に三振してしまった・・・

真澄「何あれ!?反則じゃね??(汗)」



続く大我も・・・



効果音「ブン!」

大我「うっ!」



さらに純も・・・

効果音「ブン!」

純「当たらないって!!(汗)」



なんと!三者連続で空振り三振に倒れてしまった!

菅野「へっへっへ♪」



昭和ナインはこのナックルを見て、呆然としてしまった。

監督「困ったなーー・・・何かいい手はないだろうか・・・」



1回の裏、俺はマウンドに向かった。

ヨウマ「ナックルが投げられる人はいいよなーー、ナックルだけで抑えられるから、他の球種を投げる必要が無いし・・・」



俺はそんな事を思いながら、マウンドに上がった。

よこちん「ヨウマ~~頑張って~~!!」



飛鳥高校の攻撃が始まった。1番打者が打席に立つ。

ヨウマ「うらっ!とう!うりゃっ!」



俺は初回から全力投球。

1番「ちっ!」

2番「あっ!」

3番「くそ!」



緩急をつけたピッチングで、まずは初回を簡単に3人で片付けた。

浩一「ナーーイスピッチーーング!!」

パル岡「いいぞヨウマ!」

セオス「このまま9回まで0点で頼むぜ!」

ヨウマ「おーー!!頑張ります!」



1回が終わり、これから2回の表。さぁ、打席に立つのは・・・・・



セオス「ナックルだかタックルだかサークルだか何だか知らんが、んなもん俺がスタンドまで運んでやるわ!!」



4番セオスだ!

ヨウマ「頼んだぞ~~!!」



セオスが打席に立った。菅野は当然、初球ナックルから入った。



効果音「ヒュッ!」



審判「ストライーーク!!」

セオス「うおっ・・・結構落ちるなこれ・・・」



続く2球目も・・・



効果音「ヒュッ!」



審判「ストライーーク!!」

セオス「うわっ!さっきと全然変化が違うじゃねーか!これどうやったら打てるんだか・・・」



そして、3球目・・・・・




効果音「ビューーン!!」




セオス「・・・・・え!!??」



 ここでストレートが来たが、セオスは全く手が出す、三振に倒れてしまった。

セオス「何だあいつ!?ナックルだけじゃなくて、あんな速いストレートまで持ってるのか・・・」



セオスがベンチに戻ってくると、監督に質問された。

監督「セオス!なんであんな遅いストレートに手が出なかったんだ!?」

セオス「え?遅かった??めちゃめちゃ速かったっすよ?」



ここで監督が、セオスだけでなく、俺達全員が驚く事を話した。

監督「いや、スピードガン見たら、125キロだったぞ!」

ナイン「・・・・・何!!??」



そう、あの遅いナックルの残像が残ってしまっているせいで、120キロ台のストレートでも、とても速く感じてしまうのである。

セオス「ば・・・馬鹿な・・・」



俺達は唖然とした・・・

ヨウマ「こりゃ困りましたな(汗)」



そしてこの回も八木っちょ・泰彰がナックルに全く歯が立たず、3人で攻撃が終わった。

ぴな「う~~ん・・・厳しいわねぇ・・・」



そして俺は、2回の裏のマウンドへ。

ヨウマ「みんなが点を取ってくれるまで、俺は絶対に点はやらん!」



俺はその強い意志を持って、4、5、6番と対戦した。



4番「がっ!」

5番「ちぇっ!」

6番「ぬおっ!」



この回も三者凡退だった。序盤から投手戦だ。

ヨウマ「なんだか今日は、今までで一番緊迫した試合になりそうだな~~(汗)」



その後もお互い、菅野・俺を捕らえることができないでいた。

監督「投手戦って、見ててすっごく緊張するよなぁ・・・」



お互いノーヒットのまま、回は6回の裏まで進んだ。そう、ここまでお互い、パーフェクトピッチングだ!

一郎「すっげ~~試合だな・・・」



だが俺はこの回、ついに四球でランナーを出してしまう。

よこちん「うわ~~、ここまでずっと完璧だったのに・・・」

歩「でもまだノーヒットノーランの可能性が!」

しまこ「そうね~~、でも本当によくここまで頑張ってるわね!」

さいち「来年ドラフトの目玉にならないかな~~」



この回、ついにランナーを出してしまった俺だったが、なんとかノーヒットで抑えた!

ヨウマ「ふ~~~、あっぶね~~」



続く7回の裏もまた四球でランナーを出してしまうが、ここもなんとかノーヒットで切り抜けた。

幸希「頑張ってるわね~~」

莉緒「残るはあと8回と9回ね!」



試合の均衡が破れないまま、ついに8回の表までゲームが進んだ。飛鳥高校は四球でランナーが出ているが、昭和ナインはここまでパーフェクトに抑えられている。ここでナインが円陣を組んだ。

監督「みんなよく聞くんだ!あいつを捕らえる雄一の方法を見つけたんだ!もうこれしかない!」



監督は菅野を捕らえる方法を、ナインに伝授した。

監督「とゆうわけでセオス、頑張ってきてくれ!」

セオス「はい!」



セオスは打席に立った。

菅野「ふっ、何やら円陣を組んでいたようだが、俺のナックルは絶対に打てねーー!!」



カウントが2‐1となった。

セオス「(くるかな??くるかな??)」



そして・・・・・

菅野「うりゃっ!!」





効果音「カキーーーーーン!!!!!」




菅野「・・・・・・・はへ!?」



打球は勢いよく飛んでいった!!

ナイン「おーーーーー!!!!!」

監督「そうだよ!!それそれ!!」



セオスは入るのを確信し、右手を高々と上げて、今ゆっくりと走り出した。

セオス「もう、お前を捕らえるにはこれしか方法が無かったんだよ」



そして打球は、レフトスタンド上段まで飛んでいった。

菅野「う・・・ウソだろ・・・マジかよ・・・予選で初めてホームラン打たれたよ・・・」



菅野はマウンド上で呆然としていた。そしてセオスがホームイン!1対0。ついに8回の表、先制点がスコアボードに刻まれた!

監督「よくやった!すごい!」

純「お前天才!」

真澄「最強の4番だな!」

セオス「いや~~、俺ヤクルトで4番打ちたいんだもん。これぐらい朝飯前っすよ♪」



昭和高校の怪物の一振りで、ナインのムードは最高潮に達した。



ちなみに、セオスが捕らえた球は、122キロの遅いストレートだった。監督が考えた策とは、ナックルには絶対に手を出さず、ストレートだけを待つとゆうもの。そして、ナックルを見てしまうとナックルの残像が残ってしまって、遅いストレートが速く感じてしまうので、ナックルが来たら無視する。そしてストレートを完璧に振りぬく、とゆうものだった。



ここまで菅野が投げたストレートは、セオスに打たれたのも含めて、わずかに4球。セオスはそのストレートを待っていたのだった。

監督「よ~~し、あとはヨウマが0点に抑えてくれれば・・・」



続く八木っちょ・泰彰・パル岡もストレートを待っていたが、ナックルしか投げず、凡退した。



そして8回の裏。この回も四球を出してしまったが、ここもノーヒットに抑えた。もしかしたら俺、ノーヒットノーランを達成してしまうかも??



9回の表。この回もマウンドにはナックルボーラー菅野。浩一・俺・真澄もストレートを待ったが、ナックルしか投げず、三者凡退だった。

ヨウマ「1対0か。よ~~し!やるぞノーヒットノーラン!!」



ついに、俺は9回の裏のマウンドに上がった。

ヨウマ「あ~~緊張してきた・・・」



俺は全員から声援を浴びた。

監督「頼む~~!!」

ナイン「決勝行こうぜ~~!!」

ぴな「決勝決勝!!♪」



よこちん・しまこ・さいち・歩「ヨウマ~~!!頑張って~~!!」



友香「甲子園まで、あと3アウトね!」



中ちゃん「あと3人・・・あと3人・・・」

さくら「もうゴールは目の前ね!」



幸希「さ~~みなさん!有馬君はここまでノーヒットノーランを続けています!!」

莉緒「ノーヒットノーランで決勝に進出しましょ~~!!」

幸希「頑張れ頑張れあーりーまー!」



甲子園出場まで、あと3アウト・・・・・




第26球へ続く
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