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第41球 野球の神様が用意したシナリオ ~後編~
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延長10回の裏、俺はマウンドに上がった。9回に5点を捕られて同点に追いつかれたが、監督は俺にこの回のマウンドを託してくれた。やはり最後は、エースが締めろとゆうことなのだろう。
ヨウマ「今度はちゃんと抑えるぞ~!」
パル岡「頼むぞ!」
そして、5番内山が打席に立った。パル岡は初球、ストレートを要求した。サインにうなずき、俺はストレートを投じた!
効果音「ビュン!!」
審判「ストライーーク!!」
球速は150キロ!スピードは延長戦に入っても衰えることが無かった!
監督「大丈夫だ・・・いける!」
2球目・・・
効果音「ブン!!」
フォークで空振り!あっとゆう間に追い込んだ!
ヨウマ「よしよし・・・」
そして3球目・・・・・
効果音「ブン!!」
もう一回フォークを投げた!まずは空振り三振!
観客「わ~~~~~!!!!!」
1アウトをとり、場内が沸いた。
中ちゃん「ついにここまできたわね!」
さくら「あと2アウトよ!」
そして、6番中川が打席に立った。
ヨウマ「ふ~~~~~・・・・・」
俺は一度、深呼吸をした。心を落ち着かせ、パル岡のサインにうなずいた。
初球・・・
効果音「ブン!!」
外のスライダーで空振り!
ぴな「オッケーー!!」
2球目・・・
効果音「カン!」
高めのストレートをファール!またしても簡単に追い込んだ!
監督「いいぞ!その調子だ!」
そして、3球目・・・・・
効果音「ブン!」
二者連続フォークで空振り三振!!これでついに2アウト!
ヨウマ「オッケーー!!」
これにより、ベンチでは選手達が飛び出す準備を始めた。
泰彰「俺が一番に走り出すぞ!」
木村「いや~~いよいよだね~~」
田村「優勝だ~~!!」
杉本「やっべ~~」
落合「あと一人だね~~」
2アウトとなり、あと一人を抑えれば優勝・・・と、その時だった・・・
ヨウマ「・・・ん??」
真澄「・・・ありゃ??」
よこちん「・・・な、なんか嫌~~な予感が・・・」
監督「やばい・・・大丈夫かな・・・」
なんと・・・雨が降ってきた・・・雨といえば1年前、予選の決勝でもあと一人とゆう時に雨が降ってきて、しかもサヨナラホームランを打たれた苦い経験がある・・・
ヨウマ「うわーー・・・マジかよ・・・」
俺って雨男なのだろうか?それともこれは、野球の神様が用意したシナリオなのだろうか?またこれからも雨が降る度に嫌な事を思い出すようなことにはなりたくないよ・・・
そんな事を考えている間に、7番難波が打席に立った。
パル岡「ヨウマ!雨なんか気にするな!」
パル岡は俺を励ました。応援団からも「あと一人」コールが沸き起こった。
幸希「さ~~みなさん!ついに!ついにあと一人で優勝です!」
莉緒「みんなで「あと一人」コールお願いしま~す!!」
応援団「あと一人!あと一人!」
そして、よこちんは・・・
よこちん「ハ、ハンカチ・・・(涙)」
また泣いていた(笑)
そして7番難波との対決。このバッターで終わらせておきたい・・・ところだったが・・・
審判「フォアボール!!」
案の定、歩かせてしまった。俺って雨に弱いんだな(泣)
真澄「あちゃーー・・・こりゃやばいな・・・」
続く8番河原にも・・・
審判「フォアボール!!」
2アウトランナー無しから、連続でフォアボールを与えてしまった・・・一発出れば逆転サヨナラとゆう大ピンチを迎えてしまった・・・
監督「おいおい・・・うそだろ??・・・」
すかさず、応援団が応援する。
幸希「みなさん!有馬君が大ピンチです!!」
莉緒「彼を元気づけてあげてくださ~い!!」
幸希「頑張れ頑張れあーりーまー!!」
ここでナインがマウンドに集まる。
セオス「ヨウマ!頑張れ!あと一人なんだから!」
純「ここ抑えて監督を胴上げしようぜ!!」
八木っちょ「150キロ出てるんだから大丈夫だよ!」
大我「あと一人、頑張ろう!」
パル岡「俺のミットをしっかり見て投げろ!」
ヨウマ「みんなすまん!次のバッターでなんとか終わらせてみせるよ!」
俺はみんなから応援された。そして、相手ベンチが動いた。どうやら代打を出すようだ。
ぴな「・・・あれ!?」
代打の人間がベンチから出てきた。
真澄「・・・ん!!??」
浩一「え?まさかな・・・」
貞「マジで???」
ベンチから出てきたその人物は、なんと!先発の樋口にそっくりだった!
セオス「へ??樋口は4番のはずじゃ??」
純「も、もしかして・・・」
パル岡「ま、まさか・・・」
ヨウマ「樋口の双子!!!???」
そう・・・樋口には双子の兄がいた!!岸和田学園の秘密兵器とも言える存在だ。相手の監督は、ずっとここ一番の代打で使おうと思っていたみたいだが、ついに起用する時がやってきたのだろう・・・
監督「顔、体格、全く一緒だ・・・」
泰彰「なんかいかにもホームラン打ちそうな感じだな~~・・・」
まさかの代打の切り札が、サヨナラのチャンスで登場した・・・
ヨウマ「ふ・・・双子がいたなんて・・・」
その樋口の兄が打席に立った。
ヨウマ「い・・・威圧感あるな~~・・・あの樋口と同じオーラが出てるわ・・・」
俺は正直ビビッた。敬遠しようかとも思ったが、満塁にするとヒット1本でまた同点に追いつかれてしまう。ここはなんとか抑えるしかない・・・
パル岡「ヨウマ!俺を信じろ!」
ヨウマ「・・・おう!」
俺達は勝負を選択した。
よこちん「頑張れ~~!!」
樋口の兄は打席に立つと、バットをライトスタンドに向けた!ホームラン予告だ!
ヨウマ「うっ・・・」
真澄「今時ホームラン予告なんてやるやついるんだなぁ(汗)」
俺はこいつを打ち捕ることが出来るのだろうか・・・不安を抱えたまま、樋口兄との勝負が始まった。
ヨウマ「もうやるしかねぇ!当たって砕けろだ!!」
パル岡「そうだ!おもいっきり投げろ!」
樋口兄「こい!!」
まずは初球、カーブから入った。
審判「ストライーーク!!」
アウトコース低目にうまく決まった!
幸希「オッケーーー!!!」
莉緒「その調子よ!!その調子!!」
雨は相変わらず降っているが、今の俺にはそんなものは関係無かった。そして、2球目はスライダーを投じた!
審判「ストライーーク!!」
インコースギリギリに入った!これで簡単に追い込んだ!!
友香「お~~~!!!すっご~~い♪」
ここで一旦、樋口兄が打席を外し、スクワットなどをしながら気持ちの切り替えを行なった。
ヨウマ「ん??運動始めたぞ??常にやってるからあんな体格なんかな・・・」
そして樋口兄が打席に戻ってきた。
樋口兄「よ~~し、絶対打ったるで!」
ここでパル岡がマウンドにやってきた。
パル岡「ヨウマ、最後の球だけど、今のお前だったら、フォークよりストレートの方がいいんじゃないか!?」
パル岡はストレートで行こうと提案してきた。
パル岡「万が一、またフォークが落ちなくてホームランにされたら大変だし・・・ストレートは150出るし、どうよ!?」
俺はここでやはりフォークを投げたかった。だが、ここは勝利・優勝が優先だ。俺はストレートで行くことに決めた。
ヨウマ「わかった!んじゃあストレートでいこう!」
パル岡「よろしく頼んだぞ!しっかり腕振ってな!」
ヨウマ「おう!」
パル岡が戻っていった。場内からは「あと一球」コールが沸き起こっている。そして俺は心臓がバクバクながらも、樋口兄を追い込んでいる。優勝の瞬間が近づいてきた。
セットポジションに入り、俺は全力でストレートを投じた!!
ヨウマ「ゲームセットだーーー!!!」
効果音「カキーーーーーン!!!!!」
ヨウマ「!!!???」
樋口兄はストレートが来るのを読んでいたのか!?打球は高々と打ちあがり、ライトへ飛んでいった!
ヨウマ「え・・・」
真澄が懸命に打球を追う!
真澄「そうはさせるかよーーー!!!」
ナイン全員が、観客全員が祈っていた。「真澄、捕ってくれ」と・・・
ヨウマ「真澄・・・・・頼む!!」
そして真澄は俊足をいかし、フェンスまで辿り着いた!
真澄「ぜってーー外野フライにしてやる!!」
樋口兄「入れーーー!!!」
そして・・・打球が落ちてくる・・・ギリギリでスタンドに入りそうだ!!
真澄「今だ!!うらっっっ!!!」
真澄はホームランを阻止するため、ジャンプした!!
ヨウマ「と・・・捕った???」
俺は遠くから見ていたので、真澄が捕ったのかわからない。果たして、判定は!!??・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
審判「アウトーーーーー!!!!!」
と・・・・・捕った・・・・・
ゆ・・・・・優勝だ・・・・・
長かった・・・・・ここまでくるのが、本当に長かった・・・・・
夢じゃないよね?俺達、優勝したよね?あ、真澄が喜んでこっちにやってくる・・・
俺達・・・本当に優勝したんだよな??・・・
あ・・・パル岡もこっちに来てる・・・
パル岡「やったーーーーー!!!!!」
パル岡が俺に抱きついてきた!この時、俺は本当に優勝したんだと確信した。
ヨウマ「か、勝ったんだよね!?俺達、勝ったんだよね!?」
パル岡「そうだよ!!(笑)もっと喜べよ!」
ヨウマ「・・・や・・・やったーーーーー!!!!!」
俺はやっと実感した。涙がこみ上げてきた。
ナインがマウンドに集まり、ベンチからも選手達が飛び出してきた!
真澄「捕った!!俺捕ったぞ!!」
セオス「優勝だーーー!!!」
浩一「昭和最高~~!!ヨウマ最高~~!!」
場内が盛大な盛り上がりを見せた!
幸希・莉緒「おめでとうーーー!!!」
中ちゃん・さくら「よく頑張った!!」
友香「感動~~~(涙)」
ぴな「マネージャーやっててよかった~(涙)」
貞「胴上げしなきゃ!!」
そして、北原監督の胴上げを始めた!
ナイン「バンザ~イ!バンザ~イ!」
北原「みんなありがとう!!」
純「はいじゃあ次はヨウマの胴上げ!」
ヨウマ「え!?俺!?(笑)」
そして、俺の胴上げが始まった!
ナイン「バンザ~イ!バンザ~イ!」
よこちん「あ~~ヨウマが宙に舞ってる~~(涙)」
よこちんはバッチリ見ていた。
よこちん「ヨウマ、最高だよ!ヨウマ、真澄、本当に、私を甲子園に連れてきてくれてありがとう・・・(涙)」
真澄のファインプレーに阻まれ、ホームランを逃した樋口兄は、昭和ナインの胴上げを目に焼きつけていた。
樋口兄「・・・おめでとう・・・」
それから監督と俺のインタビューが行なわれ、優勝旗を頂いた。
ヨウマ「やった・・・やったよ・・・優勝旗だよ・・・本物だ・・・すげぇ・・・」
俺達はこの優勝旗を持ち帰るため、3年間頑張ってきた。努力の結晶だ。野球を辞めたいと思ったこともあったが、本当にここまで頑張ってきて、よかったと思う。
優勝した俺達はその日の夜、監督のおごりで豪華なご馳走を頂いた。店側も特別に割引してくれた。なんて優しい店なんだろうか・・・
そして翌日、俺達は新聞の一面を飾った。スポーツ新聞が飛ぶように売れていた。とても嬉しいことだ。
そして東京に帰って、何日か経ってからのことだった・・・
俺は真澄に近所の公園に呼び出されていた。
真澄「ごめんな急に呼び出して!」
ヨウマ「いいよいいよ♪んで、何??」
真澄「これ、お前に渡し忘れてたわ」
真澄はウイニングボールをカバンから取り出した。
真澄「これ、またお前からよこちんに渡してやれ」
ヨウマ「え・・・いいのまた俺で?今回は真澄から渡してやりなよ?」
真澄「いやいいよ。試合を作ったのはどう考えてもヨウマだし、俺は最後に捕っただけだしさ」
でも俺は前回、真澄が捕ったウイニングボールをよこちんに渡しているので、今回ばかりは真澄に渡してもらいたかった。
ヨウマ「いいよ、真澄が渡せって・・・」
真澄「うーーん・・・」
真澄は黙り始めてしまった。そこで俺が考えた。
ヨウマ「んじゃあ、二人で同時に渡す?ボールの半分ずつを持って(笑)」
真澄「・・・しょうがないなぁ(笑)」
真澄は承諾した。そして、1時間後・・・
よこちんが公園にやってきた。
よこちん「お待たせ~~」
そして・・・
ヨウマ・真澄「はい!」
よこちん「・・・え?」
ヨウマ「この前の決勝のウイニングボールだよ」
真澄「またよこちんにあげるって約束しただろ?あげるよ」
よこちん「ありがとう!!部屋に大事に飾るね!」
よこちんはとても喜んだ。
よこちん「私さ~、最後ヨウマが打たれた時どうなるか心配したよ~(笑)でも最後は真澄が捕ってくれて安心したよ~~」
ヨウマ「あれ少しでも球速が遅かったら、真澄のグローブの1センチぐらい上を飛び越えてホームランだったかもな」
真澄「ね~~、野球の神様が俺達を勝たせてくれたんだよ、きっと・・・」
それから俺達は、今後の話をした。
よこちん「そういえば、二人はこのままプロにいくの?」
ヨウマ「あぁ・・・声がかかればね!」
真澄「もちろんさ!ドラフトまであと4ヶ月・・・長いな~~・・・」
見事、甲子園初出場で昭和ナインは優勝した。だが、俺達には夢の続きがある。それは、プロ入りすること。果たして、12月の高校生ドラフトで、俺達はどこの球団から指名されるのだろうか!?
第42球へ続く
ヨウマ「今度はちゃんと抑えるぞ~!」
パル岡「頼むぞ!」
そして、5番内山が打席に立った。パル岡は初球、ストレートを要求した。サインにうなずき、俺はストレートを投じた!
効果音「ビュン!!」
審判「ストライーーク!!」
球速は150キロ!スピードは延長戦に入っても衰えることが無かった!
監督「大丈夫だ・・・いける!」
2球目・・・
効果音「ブン!!」
フォークで空振り!あっとゆう間に追い込んだ!
ヨウマ「よしよし・・・」
そして3球目・・・・・
効果音「ブン!!」
もう一回フォークを投げた!まずは空振り三振!
観客「わ~~~~~!!!!!」
1アウトをとり、場内が沸いた。
中ちゃん「ついにここまできたわね!」
さくら「あと2アウトよ!」
そして、6番中川が打席に立った。
ヨウマ「ふ~~~~~・・・・・」
俺は一度、深呼吸をした。心を落ち着かせ、パル岡のサインにうなずいた。
初球・・・
効果音「ブン!!」
外のスライダーで空振り!
ぴな「オッケーー!!」
2球目・・・
効果音「カン!」
高めのストレートをファール!またしても簡単に追い込んだ!
監督「いいぞ!その調子だ!」
そして、3球目・・・・・
効果音「ブン!」
二者連続フォークで空振り三振!!これでついに2アウト!
ヨウマ「オッケーー!!」
これにより、ベンチでは選手達が飛び出す準備を始めた。
泰彰「俺が一番に走り出すぞ!」
木村「いや~~いよいよだね~~」
田村「優勝だ~~!!」
杉本「やっべ~~」
落合「あと一人だね~~」
2アウトとなり、あと一人を抑えれば優勝・・・と、その時だった・・・
ヨウマ「・・・ん??」
真澄「・・・ありゃ??」
よこちん「・・・な、なんか嫌~~な予感が・・・」
監督「やばい・・・大丈夫かな・・・」
なんと・・・雨が降ってきた・・・雨といえば1年前、予選の決勝でもあと一人とゆう時に雨が降ってきて、しかもサヨナラホームランを打たれた苦い経験がある・・・
ヨウマ「うわーー・・・マジかよ・・・」
俺って雨男なのだろうか?それともこれは、野球の神様が用意したシナリオなのだろうか?またこれからも雨が降る度に嫌な事を思い出すようなことにはなりたくないよ・・・
そんな事を考えている間に、7番難波が打席に立った。
パル岡「ヨウマ!雨なんか気にするな!」
パル岡は俺を励ました。応援団からも「あと一人」コールが沸き起こった。
幸希「さ~~みなさん!ついに!ついにあと一人で優勝です!」
莉緒「みんなで「あと一人」コールお願いしま~す!!」
応援団「あと一人!あと一人!」
そして、よこちんは・・・
よこちん「ハ、ハンカチ・・・(涙)」
また泣いていた(笑)
そして7番難波との対決。このバッターで終わらせておきたい・・・ところだったが・・・
審判「フォアボール!!」
案の定、歩かせてしまった。俺って雨に弱いんだな(泣)
真澄「あちゃーー・・・こりゃやばいな・・・」
続く8番河原にも・・・
審判「フォアボール!!」
2アウトランナー無しから、連続でフォアボールを与えてしまった・・・一発出れば逆転サヨナラとゆう大ピンチを迎えてしまった・・・
監督「おいおい・・・うそだろ??・・・」
すかさず、応援団が応援する。
幸希「みなさん!有馬君が大ピンチです!!」
莉緒「彼を元気づけてあげてくださ~い!!」
幸希「頑張れ頑張れあーりーまー!!」
ここでナインがマウンドに集まる。
セオス「ヨウマ!頑張れ!あと一人なんだから!」
純「ここ抑えて監督を胴上げしようぜ!!」
八木っちょ「150キロ出てるんだから大丈夫だよ!」
大我「あと一人、頑張ろう!」
パル岡「俺のミットをしっかり見て投げろ!」
ヨウマ「みんなすまん!次のバッターでなんとか終わらせてみせるよ!」
俺はみんなから応援された。そして、相手ベンチが動いた。どうやら代打を出すようだ。
ぴな「・・・あれ!?」
代打の人間がベンチから出てきた。
真澄「・・・ん!!??」
浩一「え?まさかな・・・」
貞「マジで???」
ベンチから出てきたその人物は、なんと!先発の樋口にそっくりだった!
セオス「へ??樋口は4番のはずじゃ??」
純「も、もしかして・・・」
パル岡「ま、まさか・・・」
ヨウマ「樋口の双子!!!???」
そう・・・樋口には双子の兄がいた!!岸和田学園の秘密兵器とも言える存在だ。相手の監督は、ずっとここ一番の代打で使おうと思っていたみたいだが、ついに起用する時がやってきたのだろう・・・
監督「顔、体格、全く一緒だ・・・」
泰彰「なんかいかにもホームラン打ちそうな感じだな~~・・・」
まさかの代打の切り札が、サヨナラのチャンスで登場した・・・
ヨウマ「ふ・・・双子がいたなんて・・・」
その樋口の兄が打席に立った。
ヨウマ「い・・・威圧感あるな~~・・・あの樋口と同じオーラが出てるわ・・・」
俺は正直ビビッた。敬遠しようかとも思ったが、満塁にするとヒット1本でまた同点に追いつかれてしまう。ここはなんとか抑えるしかない・・・
パル岡「ヨウマ!俺を信じろ!」
ヨウマ「・・・おう!」
俺達は勝負を選択した。
よこちん「頑張れ~~!!」
樋口の兄は打席に立つと、バットをライトスタンドに向けた!ホームラン予告だ!
ヨウマ「うっ・・・」
真澄「今時ホームラン予告なんてやるやついるんだなぁ(汗)」
俺はこいつを打ち捕ることが出来るのだろうか・・・不安を抱えたまま、樋口兄との勝負が始まった。
ヨウマ「もうやるしかねぇ!当たって砕けろだ!!」
パル岡「そうだ!おもいっきり投げろ!」
樋口兄「こい!!」
まずは初球、カーブから入った。
審判「ストライーーク!!」
アウトコース低目にうまく決まった!
幸希「オッケーーー!!!」
莉緒「その調子よ!!その調子!!」
雨は相変わらず降っているが、今の俺にはそんなものは関係無かった。そして、2球目はスライダーを投じた!
審判「ストライーーク!!」
インコースギリギリに入った!これで簡単に追い込んだ!!
友香「お~~~!!!すっご~~い♪」
ここで一旦、樋口兄が打席を外し、スクワットなどをしながら気持ちの切り替えを行なった。
ヨウマ「ん??運動始めたぞ??常にやってるからあんな体格なんかな・・・」
そして樋口兄が打席に戻ってきた。
樋口兄「よ~~し、絶対打ったるで!」
ここでパル岡がマウンドにやってきた。
パル岡「ヨウマ、最後の球だけど、今のお前だったら、フォークよりストレートの方がいいんじゃないか!?」
パル岡はストレートで行こうと提案してきた。
パル岡「万が一、またフォークが落ちなくてホームランにされたら大変だし・・・ストレートは150出るし、どうよ!?」
俺はここでやはりフォークを投げたかった。だが、ここは勝利・優勝が優先だ。俺はストレートで行くことに決めた。
ヨウマ「わかった!んじゃあストレートでいこう!」
パル岡「よろしく頼んだぞ!しっかり腕振ってな!」
ヨウマ「おう!」
パル岡が戻っていった。場内からは「あと一球」コールが沸き起こっている。そして俺は心臓がバクバクながらも、樋口兄を追い込んでいる。優勝の瞬間が近づいてきた。
セットポジションに入り、俺は全力でストレートを投じた!!
ヨウマ「ゲームセットだーーー!!!」
効果音「カキーーーーーン!!!!!」
ヨウマ「!!!???」
樋口兄はストレートが来るのを読んでいたのか!?打球は高々と打ちあがり、ライトへ飛んでいった!
ヨウマ「え・・・」
真澄が懸命に打球を追う!
真澄「そうはさせるかよーーー!!!」
ナイン全員が、観客全員が祈っていた。「真澄、捕ってくれ」と・・・
ヨウマ「真澄・・・・・頼む!!」
そして真澄は俊足をいかし、フェンスまで辿り着いた!
真澄「ぜってーー外野フライにしてやる!!」
樋口兄「入れーーー!!!」
そして・・・打球が落ちてくる・・・ギリギリでスタンドに入りそうだ!!
真澄「今だ!!うらっっっ!!!」
真澄はホームランを阻止するため、ジャンプした!!
ヨウマ「と・・・捕った???」
俺は遠くから見ていたので、真澄が捕ったのかわからない。果たして、判定は!!??・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
審判「アウトーーーーー!!!!!」
と・・・・・捕った・・・・・
ゆ・・・・・優勝だ・・・・・
長かった・・・・・ここまでくるのが、本当に長かった・・・・・
夢じゃないよね?俺達、優勝したよね?あ、真澄が喜んでこっちにやってくる・・・
俺達・・・本当に優勝したんだよな??・・・
あ・・・パル岡もこっちに来てる・・・
パル岡「やったーーーーー!!!!!」
パル岡が俺に抱きついてきた!この時、俺は本当に優勝したんだと確信した。
ヨウマ「か、勝ったんだよね!?俺達、勝ったんだよね!?」
パル岡「そうだよ!!(笑)もっと喜べよ!」
ヨウマ「・・・や・・・やったーーーーー!!!!!」
俺はやっと実感した。涙がこみ上げてきた。
ナインがマウンドに集まり、ベンチからも選手達が飛び出してきた!
真澄「捕った!!俺捕ったぞ!!」
セオス「優勝だーーー!!!」
浩一「昭和最高~~!!ヨウマ最高~~!!」
場内が盛大な盛り上がりを見せた!
幸希・莉緒「おめでとうーーー!!!」
中ちゃん・さくら「よく頑張った!!」
友香「感動~~~(涙)」
ぴな「マネージャーやっててよかった~(涙)」
貞「胴上げしなきゃ!!」
そして、北原監督の胴上げを始めた!
ナイン「バンザ~イ!バンザ~イ!」
北原「みんなありがとう!!」
純「はいじゃあ次はヨウマの胴上げ!」
ヨウマ「え!?俺!?(笑)」
そして、俺の胴上げが始まった!
ナイン「バンザ~イ!バンザ~イ!」
よこちん「あ~~ヨウマが宙に舞ってる~~(涙)」
よこちんはバッチリ見ていた。
よこちん「ヨウマ、最高だよ!ヨウマ、真澄、本当に、私を甲子園に連れてきてくれてありがとう・・・(涙)」
真澄のファインプレーに阻まれ、ホームランを逃した樋口兄は、昭和ナインの胴上げを目に焼きつけていた。
樋口兄「・・・おめでとう・・・」
それから監督と俺のインタビューが行なわれ、優勝旗を頂いた。
ヨウマ「やった・・・やったよ・・・優勝旗だよ・・・本物だ・・・すげぇ・・・」
俺達はこの優勝旗を持ち帰るため、3年間頑張ってきた。努力の結晶だ。野球を辞めたいと思ったこともあったが、本当にここまで頑張ってきて、よかったと思う。
優勝した俺達はその日の夜、監督のおごりで豪華なご馳走を頂いた。店側も特別に割引してくれた。なんて優しい店なんだろうか・・・
そして翌日、俺達は新聞の一面を飾った。スポーツ新聞が飛ぶように売れていた。とても嬉しいことだ。
そして東京に帰って、何日か経ってからのことだった・・・
俺は真澄に近所の公園に呼び出されていた。
真澄「ごめんな急に呼び出して!」
ヨウマ「いいよいいよ♪んで、何??」
真澄「これ、お前に渡し忘れてたわ」
真澄はウイニングボールをカバンから取り出した。
真澄「これ、またお前からよこちんに渡してやれ」
ヨウマ「え・・・いいのまた俺で?今回は真澄から渡してやりなよ?」
真澄「いやいいよ。試合を作ったのはどう考えてもヨウマだし、俺は最後に捕っただけだしさ」
でも俺は前回、真澄が捕ったウイニングボールをよこちんに渡しているので、今回ばかりは真澄に渡してもらいたかった。
ヨウマ「いいよ、真澄が渡せって・・・」
真澄「うーーん・・・」
真澄は黙り始めてしまった。そこで俺が考えた。
ヨウマ「んじゃあ、二人で同時に渡す?ボールの半分ずつを持って(笑)」
真澄「・・・しょうがないなぁ(笑)」
真澄は承諾した。そして、1時間後・・・
よこちんが公園にやってきた。
よこちん「お待たせ~~」
そして・・・
ヨウマ・真澄「はい!」
よこちん「・・・え?」
ヨウマ「この前の決勝のウイニングボールだよ」
真澄「またよこちんにあげるって約束しただろ?あげるよ」
よこちん「ありがとう!!部屋に大事に飾るね!」
よこちんはとても喜んだ。
よこちん「私さ~、最後ヨウマが打たれた時どうなるか心配したよ~(笑)でも最後は真澄が捕ってくれて安心したよ~~」
ヨウマ「あれ少しでも球速が遅かったら、真澄のグローブの1センチぐらい上を飛び越えてホームランだったかもな」
真澄「ね~~、野球の神様が俺達を勝たせてくれたんだよ、きっと・・・」
それから俺達は、今後の話をした。
よこちん「そういえば、二人はこのままプロにいくの?」
ヨウマ「あぁ・・・声がかかればね!」
真澄「もちろんさ!ドラフトまであと4ヶ月・・・長いな~~・・・」
見事、甲子園初出場で昭和ナインは優勝した。だが、俺達には夢の続きがある。それは、プロ入りすること。果たして、12月の高校生ドラフトで、俺達はどこの球団から指名されるのだろうか!?
第42球へ続く
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また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
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