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謝罪と拒絶
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「ごめん!どうしよう、俺、そんなつもりじゃ、ユアリィ、立って。――あ。」
フェブは言ってしまってから自分の口を手で押さえても、遅かった。
ユアリィは立ち上がる――「立って」というフェブの命令に従って。
フェブはベッドの上、頭を下げる。
「ごめん、ユアリィ」
謝って、もう何も言えなかった。何か言ってしまったら、またユアリィに命令してしまうことになるかもしれない。
命令する時の注意
DomがSubに無理矢理、命令に従わせると、Sub dropを起こして、精神的に不安定な状態になります。Domが、決してやってはいけないことです。
学校で習ったのに!
フェブは顔を上げることができなかった。今、ユアリィがどうなってしまっているか、こわくて、見られない。
「だいじょうぶだよ、フェブ」
よしよしと、ユアリィは、フェブが下げている頭を撫でた。
「ちょっと心臓、ドキドキしてるけど、それ以外、だいじょうぶだよ」
「……ほんと?」
「うん。苦しいとか、気持ち悪いとか、ゼンゼンない」
「ほんとに?」
顔を上げられないフェブに焦れてユアリィは、フェブの両方のほっぺたを両手で、ぶにゅうと挟んで、顔を上げさせた。
両方のほっぺたが押しつぶされて、ピヨピヨ口になっちゃって、今にも涙がこぼれそうな焦茶の涙目のフェブを、ユアリィは青い瞳で見つめて、笑い出した。
「何で笑うんだよっ?!」
「フェブの変顔、マジウケる」
「お前が俺の顔、つぶして、変顔にしてんだろっ」
いつもの調子で言い合って、二人は笑い出す。笑うフェブの目から、ぽろっと涙がこぼれた。ぶにぶに、ユアリィは両手で、フェブの両方のほっぺたをつぶす。
「フェブ、泣いてる~」
「これはっ、笑いすぎて泣いてんのっ」
フェブはユアリィの両手を振り解き、びくっと動きを止める。
「ごめん!ユアリィ」
「だから、ゼンゼンだいじょうぶだって。フェブの命令、いやじゃなかったよ」
「こんなこと、もうしないように気を付ける。もう絶ッ対!しない」
断言するフェブに、ユアリィは小首を傾げる。
「フェブが、いやじゃなかったら、ぼくとプレイ、する?」
「何、言ってんだよ?俺たち、友達だろ。そんなのできないよ」
「ははは。そうだね。ごめん。ヘンなこと言って。」
ユアリィは傾げた首を真っすぐに伸ばして言った。、
「ぼく、もう帰るね。お大事にね。病院、行ってね」
「うん……。――本当にごめん」
もう一度、フェブは頭を下げた。ユアリィは手を伸ばし、でも、フェブには触れず、手を引っ込めた。
「さよなら、フェブ」
「うん。本当にごめん」
フェブが顔を上げた時には、ユアリィは背中を向けて、部屋を出て行こうとしていた。その背中に、もう一度、フェブは謝った。
「ごめんね、ユアリィ。本当にごめん」
ユアリィは振り返ると、笑顔で手を振ってくれた。「さよなら」の意味にも、「だいじょうぶだよ」の意味にも、フェブには見えた。
フェブは言ってしまってから自分の口を手で押さえても、遅かった。
ユアリィは立ち上がる――「立って」というフェブの命令に従って。
フェブはベッドの上、頭を下げる。
「ごめん、ユアリィ」
謝って、もう何も言えなかった。何か言ってしまったら、またユアリィに命令してしまうことになるかもしれない。
命令する時の注意
DomがSubに無理矢理、命令に従わせると、Sub dropを起こして、精神的に不安定な状態になります。Domが、決してやってはいけないことです。
学校で習ったのに!
フェブは顔を上げることができなかった。今、ユアリィがどうなってしまっているか、こわくて、見られない。
「だいじょうぶだよ、フェブ」
よしよしと、ユアリィは、フェブが下げている頭を撫でた。
「ちょっと心臓、ドキドキしてるけど、それ以外、だいじょうぶだよ」
「……ほんと?」
「うん。苦しいとか、気持ち悪いとか、ゼンゼンない」
「ほんとに?」
顔を上げられないフェブに焦れてユアリィは、フェブの両方のほっぺたを両手で、ぶにゅうと挟んで、顔を上げさせた。
両方のほっぺたが押しつぶされて、ピヨピヨ口になっちゃって、今にも涙がこぼれそうな焦茶の涙目のフェブを、ユアリィは青い瞳で見つめて、笑い出した。
「何で笑うんだよっ?!」
「フェブの変顔、マジウケる」
「お前が俺の顔、つぶして、変顔にしてんだろっ」
いつもの調子で言い合って、二人は笑い出す。笑うフェブの目から、ぽろっと涙がこぼれた。ぶにぶに、ユアリィは両手で、フェブの両方のほっぺたをつぶす。
「フェブ、泣いてる~」
「これはっ、笑いすぎて泣いてんのっ」
フェブはユアリィの両手を振り解き、びくっと動きを止める。
「ごめん!ユアリィ」
「だから、ゼンゼンだいじょうぶだって。フェブの命令、いやじゃなかったよ」
「こんなこと、もうしないように気を付ける。もう絶ッ対!しない」
断言するフェブに、ユアリィは小首を傾げる。
「フェブが、いやじゃなかったら、ぼくとプレイ、する?」
「何、言ってんだよ?俺たち、友達だろ。そんなのできないよ」
「ははは。そうだね。ごめん。ヘンなこと言って。」
ユアリィは傾げた首を真っすぐに伸ばして言った。、
「ぼく、もう帰るね。お大事にね。病院、行ってね」
「うん……。――本当にごめん」
もう一度、フェブは頭を下げた。ユアリィは手を伸ばし、でも、フェブには触れず、手を引っ込めた。
「さよなら、フェブ」
「うん。本当にごめん」
フェブが顔を上げた時には、ユアリィは背中を向けて、部屋を出て行こうとしていた。その背中に、もう一度、フェブは謝った。
「ごめんね、ユアリィ。本当にごめん」
ユアリィは振り返ると、笑顔で手を振ってくれた。「さよなら」の意味にも、「だいじょうぶだよ」の意味にも、フェブには見えた。
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