男装バレてイケメン達に狙われてます【逆ハーラブコメファンタジー】

中村 心響

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第三章 恋愛編

3

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──コンコン!


ノックした後に扉がカチャリと開く。

「まあ、ロイド?久し振りね?いったい何用かしら」

中から顔を出したジュリアはロイドを見てそう口にしていた。


「ああ、そろそろアルを解放してもらいに来たんだが──アイツも最近疲れてきてる……今日はこの辺で見逃してもらえないか?」


ロイドがお願いすると、ジュリアは部屋の扉を開け放した


「アルとは街で別れたわよ?街からの方が家まで近いから、たまには早く帰してあげようかと思って…
嘘だと思うなら探してみるといいわ💧」


ロイドの疑いの表情を見てジュリアはロイドを部屋に招いた


そう、小さいときからジュリアはロイドを良くからかって遊ぶ事が多かった為、ロイドはいまいちジュリアのいうことが信用できなかった💧


ロイドはジュリアの部屋に2.3歩入り部屋を見渡した


… 確かに居ない……

んっ、なにっ!?──



ロイドは突然、目を見張る。


部屋のテーブルには数枚のアルをモデルにした絵が広げてあった💧



‥あら、見られちゃったわっ…どうしましょ💧


焦るジュリアを後目に、ロイドは唖然としながら絵を手に取ると、途端に顔から火を吹き真っ赤になった。


そう…ロイドが釘付けになったその絵は──


シフォン生地のスケスケの布を全裸にまとい、あられもない悩殺ポーズで妖艶に微笑むロイドの知らないアルが描かれていたのだ……



乳房は鮮明過ぎる程に艶やかなピンク色で描かれており、弾くと今にも揺れ動きそうなほど立体的で柔らかみや暖かい体温まで伝わってきそうなほどの出来映えだ。


すらりと伸びた白い足はまさしくロイドがいつかの朝に見たそのもののラインで描かれている……

そして足のつけね部分をたどって見れば、シフォンの布地から黒鳥の羽毛のような黒い綿毛が控え目に透けて見えていた。



////…っ…──
裸婦画のモデルだったのか!?


他の絵を見ればほとんどが悩殺ポーズばっかりだ。


....メイド姿に裸にエプロンまでっ…//!?





「……っ…」


ロイドは顔を赤らめながらもこめかみに筋を立たせて眉間を寄せる。

ちょっと待て…っ…!?
担当の画家は確か若手の男だったはずだ!?

じゃあ何か!?毎回アルのこんな姿を見てるってことか…っ…


──クソ!…っ…



「おぃっジュリアっ!

普通のモデルじゃなかったのかよっ!?
なんでこんな──…っ…///
こんな格好ばっかりっ…」

…あら、女の子ってのはそっち退けなのね💧
それとも・・・・

「ロイド…あなたもしかしてアルが女の子だって知ってるのかしら?」




「……ああ///💧」




「……知ってるのなら別に大丈夫ね。他に知ってる人は?」


「たしか…ザドルとエバだけだ……ジェシカももう知ってるんだろ?」


「えぇ💧……」


「まあいい…
ただ──…っ…この絵はちょっとあんまりじゃないか!?…//」


「あら、いいじゃない~?
あたくし達だけで楽しむんだから。……それ、欲しい?」


ジュリアはロイドが手にしていたアルの裸婦画を指差した



「…////…っ…な、バカっ!こんなのいらんっ」

…こんな絵見たら眠れねぇだろうがっ…///
俺の生活を脅かす気か!?



欲しいのは確かだが今夜は確実に眠れないっ…

そう確信するロイドだった💧


「とにかく……
なるべくなら普通の肖像画にしてくれよ💧」


「あらっ、あるわよ普通の絵も!ほらっ」


そう言われジュリアに手渡された絵を見ると──
行かず後家二人に挟まれてソファに腰掛ける満面の笑みのアルが描かれていた



‥///
‥可愛い……


「……しかしこの両端の絵は余計だな?」


「…っ…何か言ったかしら!?
その絵あげないわよっ」




「いやっ…ジュリア達もすごく綺麗に描けてるよっ!」


「……💧」


ロイドは慌てて口にしながら一枚の絵を大事そうに胸にしまった💧








「おやっ、ロイドじゃないですか?
今からお帰りですか?
遅かったですね今日は」



ちょうど調査から帰ってきたアレンが城門に向かってきたロイドに気づき声をかけてきた


「ああ、ちょっとな……。アレンも今帰りか?」


「えぇ、街の調査をしていたらアルに偶然会いまして。今、送ってきたところです」


「なにっ?‥
アルを送った!?」

途端にロイドの表情が険しくなっていく

「──…っアイツは男だっ!!
わざわざお前が遠回りしてまで送ってく必要はないだろ!?」


「えっ!?──ええ‥まぁ、そうなんですが……話が弾んでしまいましてそのついでに…っ…」 


「話!?……なら、馬車で一人送らせればいいだろっ?…っ…珍しいな?お前が仕事を置いてまで自分で送っていくなんて!?
なんの話してそんなに弾んだんだ!?」


「…っ…いや、ほんとに他愛もない話でしてっ」

‥な、何をこんなに怒っているんでしょうかっ…?



「なんの話だ!?‥」




ロイドは自分で抑えているつもりだったが、嫉妬という感情は明らかに剥き出していた



…俺がここで待ちぼうけくってる間にこいつらは楽しんでたわけか!?
俺はあいつと話込んで弾んだなんて記憶はない!!


あるにはあるが嫉妬にトチ狂った猛獣は限りなく自己中だった💧


「なんの話で弾んだんだっ!?」


うろたえるアレンに再度聞き返す


「はあ、あの‥私の夢を見たとっ…」


……夢!?

──…っ…!


ロイドは思い出した。
あの時、可愛い寝顔でつぶやくアルの口から出た男の名前…

幸せな気分に浸っていた自分をあっさりと現実に引きずり戻した男の名を…


『‥‥ァレン‥‥‥イクノ‥


‥‥‥‥ハヤイヨ‥‥‥‥』




ロイドは胸の痛みと怒りで真っ赤になりながらも必死で奥歯を噛み締め堪える



「その夢の内容がアルと私二人で……」


「っるさいっ!
聞きたくないっ!!!」

「‥えっ?」

…聞きたかったのではっ?


ロイドは夢の内容を語り始めたアレンを怒鳴りつけた。
そんなつもりはなかったのだがつい抑えきれずロイドはアレンを睨みつけてしまう



「そ、そうですか…っ…?」

‥私は何か怒らせるようなことしたんでしょうか💧

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