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21章 君に熱視線°!
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しおりを挟む‥グズッ‥‥‥ズッ‥
──あ゛ー辛ぇ‥‥
すんげー辛ぇ‥‥‥
「──‥っ‥‥苗!‥フ‥
ごめッ‥‥クッ‥」
夏目はボロボロだった‥
自分から送った別れのメールに涙が溢れてとまらない──
自分から好きになって‥
自分から告白して‥
そして自分から別れを告げた…
自分で何をやってんのかよく解らない…
ただ、苗を自分で助けてあげられなかった罪悪感と‥
晴樹に対しての敗北感‥
それが、苗を諦めさせたのかもしれなかった──
好きで、想いを告げて、
せっかく付き合えたのに‥
なんとなく赦されない気がして‥‥‥
別れを告げた‥‥
夏目は今日知ったばかりの苗の携帯番号とメアドを消した‥‥‥
かけたくなると困るから‥
忘れるまではッ‥
平気になるまではッ‥
まだ、ちょっとかかりそうだから‥‥‥
この想いが枯れるまでは‥
苗の笑顔は見れないから‥
・
ごめんッ苗──!
嫌いになった訳じゃないっ
すごく好きだからッ
だから‥
もっと俺がっ‥
俺がアイツと張り合えるくらいになったら‥
その時、もう一度‥‥
アイツに負けないって自信がついたら‥‥‥
それまでこの想いは‥
封印しておく‥‥
アイツにも‥
誰にも負けないッ‥
って──
そんな《自信》という名の《鍵》を見つけるまでは‥
この想いは大事に封印しておくから‥‥‥
別れのメールを送ってから苗からはまったく連絡がこなかった──
その方が都合いい…
着拒否設定はできなかった──
そんな事すると苗を傷つけるような気がして‥‥
でも、これはたんなる言い訳かもしれない…
心のどこかで待ってる気がする──。
《別れたくない──。》
苗からのすがるようなそんな電話を…
俺はどこかで期待していた…
・
帰りの車の中ではまだ、晴樹と苗がバトっていた──
「うぁあん!‥‥ズッ‥
兄さんは苗を恨んでるんだぁ〰!!‥」
「あぁ!!
よくわかってんじゃねぇかっ!!
だいたい、何だお前っ!?
なんでその携帯に夏目から掛って来るんだよ!!?
俺のゆーこたぁひとっつも守らねぇくせに勝手放題言いやがって!?
恨みたくもなるわ〰っ!」
「はぁぁぁ‥
ひどいよぉ‥ぅぇッ‥
メールはパケ放題だからお金かかんないと思って‥ぅぅ
電話だっでさッ‥
大ちゃんからかけたらお金掛らないからってッ‥
大ちゃんがッ‥‥‥ぅぅ‥
大ちゃんのばがぁ‥‥‥」
‥大ちゃん大ちゃんって、なんでコイツわかんねぇんだょ‥‥‥‥クソッ──!
「金の問題じゃねぇだろ!?
俺がッたかが携帯代のことでとやかく言ったか!?
お前は俺が、そんなセコイ奴だと思ってたのかよッ!?」
「 ぅぅ‥ぇッ‥
だって‥決まった人以外に番号教えるなってぇ‥ぅ
」
「‥‥な、‥
当たり前だろ!??
そう言わなかったら‥」
言わなかったら、夏目と連絡取り合うじゃねぇかょ‥
結局、は言っても無駄だったけど…
・
苗に押されて口ごもる晴樹を貴志はニヤニヤしながら眺めている。
「何だよ!?その顔はっ」
「べっつにぃ~♪」
‥なんだ‥完全に晴樹の片想いってことかよ?
しかも、全然気にかけてもらってねぇじゃん…
「‥‥‥‥
‥‥‥‥ぶふっ〰」
「──!?‥っ…//」
貴志の吹き出し笑いに晴樹は敏感に反応していた。
晴樹は切ない表情で未だにくずる苗を見つめる。
苗…
俺はいつまでこんな想いを抱え込めばいい?
手に入りそうで入らない‥
近すぎて遠い‥
やっぱり俺はお前を追うしかないんだな…
それでも心に決めたから‥
見失わないように俺は追う
熱い想いで‥
熱い視線で‥
いつか気づいてくれるまで
俺はお前を追うことに決めたから…
いつかは君に届け、この想い──
君に──‥熱視線゚。*゚。+゚*
~*~*~
切ない想いを抱えこみ‥
手中にあるのは
恋の片道切符だけ…
走り出した届かぬ想い‥
恋の終着駅はまだまだ遠い──
鈍ちん苗に惚れてしまった晴樹の果てしない苦悩はこれからもまだまだ続きそうだった──。
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