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4章 恋慕
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しおりを挟む『──……わ‥かった』
夏目はその一言だけを返し直ぐに電話を切った――
閉じた携帯を握る手に力が入る
何かを耐えるように夏目は膝を抱え、そして携帯を壁に投げつけた――
我慢しきれず、みっともない程に嗚咽が漏れる‥
声をしゃくり上げながら夏目は思いきり泣いていた――
自分から手放した人は容易に手元に帰って来てはくれない――
謝りたいだけだった‥
謝ってもう一度チャンスが欲しかった‥
もう好きになっちゃいけないのかッ?
なんでッ―――――!!
嫌いになって別れを告げた訳じゃないっ
大好きだったからッ
今の自分じゃ駄目だって思ったからッ――――
「‥ヒッ‥‥ックッ…苗ッ――
‥ごめッ‥‥ん…
フッ…ゥッ‥‥‥好きだッ
好きだッ‥…会いた…いッ」
夏目は自分の胸を鷲掴み、息苦しさを吐き出すように苗への想いを泣き叫んだ…
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