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10章 バカンス
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しおりを挟む「‥‥‥どーしても、ここで遊ばなきゃなんないのか?💧」
「うん。
‥‥保護者命令なんだょ‥」
向こうで遊ぼう!‥そう言われ来てみたはいいが…
晴樹達が休んでいるビーチパラソルの真ん前に連れて来られた夏目は納得がいかなかった‥
‥すげーやりにくい…
なんで邪魔すんだよ💧
夏目は思ったが、ただ‥
邪魔されたと思ったのは晴樹も同じだった。
仕方なく晴樹達の目の前で苗と遊びながら二人きりになる策を考える。
‥見られてるよりはいっそのこと‥‥‥んで、汗かいたから海で泳ごうとか言ってあとから人ゴミに紛れれば💧‥‥
夏目はビーチボールを手にして、晴樹達に声をかけた。
「よかったら先輩達もどうですか?」
「──!?」
夏目は晴樹をビーチバレーに誘っていた
そして、誘う口調は柔らかいがどこか挑戦的な夏目の誘いを晴樹は受ける‥
「‥あぁ、いいぜ‥‥」
不敵な笑みを浮かべ思い出す‥
そう、あのスポーツ大会の屈辱を今、晴らす時がきたのだ‥
由美はオイルを塗ったばかりだからと遠慮をし、晴樹は陸達とチームを組んだ‥
「あ、ちょっと待って、日焼け止め塗るの忘れただょ」
・
色白の苗はそういいながらずっと全身を覆っていたバスタオルをとった‥‥
瞬間、晴樹と夏目の視線が集中する──
苗は中学のスクール水着を着用していた‥
「お前、なんでスクール水着なんだ?」
「え?‥なんで?おかしい?」
「いや‥‥
おかしくはないけど‥//」
‥周りの奴らの見る目がなんか気になる💧‥‥‥
晴樹は夏目と視線を交した瞬間、周りに目を配った!
‥‥‥やっぱりっ‥//
そう‥
色白ぽっちゃり幼児体型の苗は一部のマニアック達からの熱い視線を一身に浴びていたらしい‥‥
その上、マニアには堪らないスクール水着という必須アイテムを身につけて現れた苗は彼等にとって生唾モノだった💧
晴樹と夏目は怪しい目を光らせ苗を見ているマニア達に睨みを利かしている‥
「苗‥
ちょっと待ってろ‥」
晴樹はそう言って苗にバスタオルをかけ直しホテルの方に歩いていく‥
再び戻ってきた晴樹の手にはSHOPで購入してきたらしい膝丈のショートパンツと男物のタンクシャツが握られていた。
「やっぱお前はこれが一番だよ!」
「‥‥💧」
苗はロリータ少女から裸の大将へと華麗な転身を遂げていた……
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