ディバイン・レガシィー -箱庭の観測者-

月詠来夏

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最終章「夢見る偽神の存在証明」

253話 Yukia(2)

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 ────こんな風に込み入った昔話をするのは、多分初めてだろうな。まあ、いい。絶望した彼女を再び勇気づけられるのなら、過去の恥などいくらでもさらしてやる。
 記憶の始まりは、血まみれの雪原だった。目の前で薄緑色の髪の少女が、得体の知れない闇に飲み込まれようとしていた。

「エフェメラ! 今助け────」
「来るな!!」

 伸ばした俺の手を、エフェメラは魂を振り絞るような絶叫で拒んだ。ダイヤの模様を宿した美しい紫色の瞳が俺を真っ直ぐに見据える。その瞳に一瞬だけ宿った強い光を最後に、彼女は抗うことなく闇に喰われてしまった。
 やがて、彼女を飲み込んだ闇は、その背後に佇む一人の子供へと霧のように吸い込まれていく。真っ白な肌、虚ろな黒い瞳。人間らしい感情の機微が微塵も感じられないその子供こそが、最凶最悪の存在、ヴァニタスなのだと本能で理解した。
 ヴァニタスが動くよりも先に、俺は駆けていた。エフェメラが消えた場所に、なぜか一冊の本が落ちていたのだ。確か、現代では「原罪の記録書」などと呼ばれている代物だったか。

『これを親父たちの元に持っていけば────!』

 俺はその本を固く胸に抱き、ただ一人雪原から逃げ出した。不思議と、ヴァニタスたちが追ってくる気配はなかった。現代にこの本が現存しているということは、この時の俺の役目は無事に果たされたということなのだろう。
 だが────あの悲劇は、確かにこの瞬間から始まったのだ。



 俺は、燃え盛る戦火の中に立たされていた。街も城も、すべてが炎に包まれ灰燼に帰そうとしている。
 人々は炎だけではなく、魔物や謎の人影からも逃げ惑っていた。間に合わず炎に囚われたり、敵に食われたり刃を避けられなかった者は、次々と呆気なく命を散らしていく。
 息をするように人間が死んでいく地獄の中で、俺は漆黒の剣を構え、一体の敵を睨みつけていた。

『あなたのお父さんはわたくしが殺しました。今頃あのお方に魂を食われていると思います。うふふ、わたくしに構っている余裕はあるのかしら?』

 ノーファ。俺が最も憎んだ性悪幼女。
 奴は熱気で白銀の髪を揺らしながら、二丁の巨大な戦斧を携えて、瓦礫の山の上から俺を見下ろしている。大きな銀の刃からは絶えず鮮血が滴り落ち、彼女の周囲には俺が守るべきだった民の骸が無数に積み上がっていた。

『戦いが始まって随分と経過しましたが、まだ希望を捨てきっていないのですね。大したものです』
『諦めるものか……これ以上、お前らにみんなを死なせるわけにはいかねぇんだよ!』
『その蛮勇で、一体どれだけの有象無象を守れるというのでしょう? まあ、いいですけどね! あなたのお仲間に騙し合いをさせて共食いさせるのは、結構面白かったですし!』

 ────そうだった。こいつは、俺が不在の間に城をかき乱してくれやがった。俺の部下の何人かを甘言や星幽術で惑わし、内側から城を崩壊させ、戦士や民を同士討ちさせたのだ。
 白い悪魔の甲高い声が炎の海に響き渡ると同時に、俺もまた地を蹴った。揺らめく白銀の残像を捉え、漆黒の剣を振るう。
 剣が反射した炎の煌めきを振りかざすたび、空気を切り裂く鋭い音が戦場に木霊する。ノーファは軽やかな足取りで跳躍しながら、その巨体に見合わぬ双斧を的確に振り回す。その一撃一撃は、血で汚れた大地を抉るほどの威力だった。

『あなたのような雑魚に星幽術を使うのはもったいないですわ』
『そうやって高を括っていられるのも今のうちだ!!』

 吠えながら、渾身の突きを放つ。刃を突き出すと同時に、俺の身体から迸った黒を帯びた炎が、意志を持ってノーファへと襲いかかった。エーテルを用いたごくありふれた魔法だが、効果はあるはずだ。
 しかし、ノーファは最小限の動きで身を翻し、まるで舞うように回避した。そのまま流れるような動作で反撃に出る。二本の斧が連続して襲いかかり、その速度は目で追うことすら困難だった。

『やれやれ、ですわっ!』

 刃の鋭い煌めきが勢いを増す。何とか防御を試みるが、腕に深く刻まれた切り傷から鮮血が飛び散る。痛みに顔を歪ませながらも、なんとか踏みとどまって再び剣を構えた。

『わたくしがあなたを弱者と見ているのには、正当な理由がありますのに』
『……何?』
『原初神の子孫でありながら、星幽術を使えない。身の内にアストラルを秘めているだけの、無意味な弱者でしょう?』
『────うるさい!!』

 俺は民を守る王だ。弱者と罵られるのは許せなかった。挑発に乗る俺に対し、ノーファの表情が僅かに緩むのが見えた。
 大きく振りかぶられた両手の斧が同時に斬りかかってきたと気づく。身をひねって躱そうとしたものの────今度は胸を深く斬り裂かれてしまった。血しぶきが宙を舞い、戦火に落ちて蒸発する。膝から崩れ落ちそうになるのを、地面に突き刺した剣を杖代わりにして、必死で堪えた。

『あなたは原初神の両親にはほど遠い器でしたのね。まがい物にしかなれなかった人生で、気の毒ですわ』
『まがい……もの……?』
『ええ、そうです。あなたは王でありながら民を守れなかった。本当に滑稽で、無様なまがい物じゃありませんか』

 現実を突きつけられ、俺は己の絶対的な無力さを悟った。ああ、そうだ────俺は、誰も、何一つとして、守ることなどできなかったのだ。
 反抗の意志を完全にへし折るには、鬼畜の言葉は十分すぎた。悪魔は満足げな微笑を浮かべながら、戦斧を静かに横へと構える。その華奢な片腕で軽々と持ち上げられた刃が照り返す炎の光は、これから起こる悲劇を美しく彩ろうとするかのように、妖しく揺らめいていた。

『生まれ変わることができたら、次は一人くらい守れるといいですね。まあ、無理でしょうけど』

 その言葉を最後に、俺の意識はぷつりと途切れた。



 そして。目を塞ぎたくなるほどの惨劇の後。目の前には未だ、悲劇の炎に沈む街が広がっていることに気づく。

 ────ああ。死んでもなお、魂は残るんだな。

 それは、俺が死んだ後の物語。まだ自分が完全に消滅していないという事実に、正直心の底から落胆してしまったのを覚えている。
 俺の魂は、無残に斬り捨てられた肉体を離れさまよっていた。ノーファの趣味なのか、俺の首は胴体から断ち切られ、まるで晒しもののように瓦礫の上に転がされていた。
 すべての民を守ると豪語しておきながら、その最期はあまりにも呆気なく惨めなものだった。
 戦いが終わる気配は一向に訪れない。時間が経てば経つほど、死人は増えていくばかり。

 ────いっそのこと、意識も全部なくなってしまえばよかったのに。

 俺の魂は、絶望という名の毒にすっかり侵されていた。失意のどん底に突き落とされた俺は、まるで自らの死に場所を求めるように燃え盛る世界を漂う。
 そんな時、誰の目にも奇妙に映る光景が現れた。突然、燃え上がる夜空に巨大な亀裂が走ったのだ。

 ────何が、起きている?

 空間に亀裂が走るという歪な光景を前にして、異変の起きている場所へふらふらと飛んでいく。その間にも亀裂はさらに広がって、やがて大地も何もかも巻き込んでひび割れる。ひび割れの間から垣間見えたのは、星空だった。
 世界がひび割れ壊れていく中で、よく知る人影を見つけたのだ。

 ────アスタ!

 彼は砕け散る世界の狭間に向かって落下していた。俺は魂という不確かな形のまま、アスタの元へ飛んでいく。落ちていく夜空色の瞳には一切の輝きがなく、誰も手を伸ばさなければそのまま絶望へ沈んでいきそうだ。
 俺は、落ちていくアスタの懐へ飛び込む。そしてすぐさま、何か本のようなものが輝きを放った。エフェメラがアスタのために作った、永世翔華神物語の複製だ。



 本の中に宿った俺の視界には、何もなかった。物語の中はまったくの虚構で、誰かの心を満たせるようなものは何も映らなかった。
 色も、音も、風もない。触れることのできるものすらない、完全な静寂と空虚が広がる場所。永世翔華神物語の持ち主であろうアスタがどうなっているのかさえ、本の中にいてはわからなかった。

 ────何も見えない。

 虚構という名の世界で、光を求めて足掻いた。空虚の中で魂がもがく音は、まるで水中で叫ぶようだった。声は泡のように掻き消え、手を伸ばしても、触れられるものは何一つない。
 いっそのこと諦められたらよかった。その方が楽なはずだ。しかし、諦めそうになっていたからこそ気づけたのかもしれない。心の奥底で震える、ほんの微かな熱のようなものに。

 ────消えたくない。

 荒んだ心がひたすら嘆く。自分の存在が溶けて、虚無に溶け込み始める。記憶も感情も、思考も何もかもが遠のいていく感覚。
 しかし、ほんの僅かに胸の奥底に残っていた情熱の熾火だけが、俺をこの空虚な空間に繋ぎ止めていた。

 ────まだ存在できてるってことは、俺は正真正銘の神なんだ。

 そこには、理不尽な運命への怨嗟も少なからず混じっていたことだろう。それでも、俺の脳裏にはいつまでも、あの光を失った夜空色の瞳が焼きついて離れない。

 ────俺はまがい物なんかじゃない。

 胸が再び熱を取り戻していく。誰の声も届かず、誰の手も触れられないその空間で、自分自身の意志だけを頼りに立ち上がろうとしていた。
 それだけが、俺をこの世界に留めさせてくれるものだと信じたかったから。

 ────俺はまだ、終わりじゃない!!

 現実とはかけ離れた記憶の中で、希望を胸に抱えながら声を上げる。まがい物と嘲られようと、すべてを失おうと諦められない。
 叶うことなら、どうかやり直させてくれ。俺にもう一度チャンスをくれ。たった一人でいい、大切なものを守らせてくれ。
 そのとき、空虚の中に初めて「風」が吹いた。それは思念の奔流となって虚無を押し流し、光を見出す。
 俺はその光の先へ走った。眩しい光の中には懐かしい光景が広がっていた。俺がかつて暮らしていた城に似た場所で、たった一人で佇む少女の前に颯爽と、なんてことのない風に現れてみせたのだ。

「何か、悩み事でもあるのか?」
「カイザー……?」

 俺の名を呼んだのは、見たことのない金髪碧眼の少女──ユキアだった。風貌からして、どうやら俺が生きていた時代の人間ではなさそうだった。というか、言動からして俺と同じ神であるらしかった。
 最初は信じられなかったな。まさか、現代の神があそこまで弱体化していたなんて。

「つらくてつらくて、どうしようもないのかもしれないけどさ。逃げてばかりじゃ、何も始まらないぜ?」

 俺はなぜか入り込めた彼女の精神の中で、できる限り明るく声をかけてみせた。当時のユキアは、巨悪の手先が生み出した魔物に潰されそうになっていたようだが、その時の俺はまだ知らなかった。
 ただ、得体の知れない重圧から少しでも解放されるようにと思ったのだ。魂だけになった俺にできることなど、たかが知れている。

「世界は残酷だ。でも、懸命に生きる奴に対しては優しくなったりするんだ。だから、大丈夫だ」

 自分でも笑えてしまうような、陳腐な綺麗事を並べ立てていた。今思えば、もっとマシな言葉選びができたかもしれないのにと、少しばかり後悔している。

「……だからって、私にどうしろと言うの。弱くて、誰も助けられないのに」

 ユキアはあまりにも弱い神だった。少しばかり魔法が使えるだけのか弱い人間と何ら変わりない。
 それでも、彼女がその胸に抱える夢の大きさと意志の強さだけは、はっきりと感じ取ることができた。
 諦めてしまった方が楽だと知っている。それなのに、どうしても諦めることができない────その気持ちが、俺には痛いほどわかるから。
 
「ピンチのときは、助けてやる。俺はいつだってお前の味方だからな」

 そう言って、俺は手を差し出した。
 青い瞳が涙を潤ませながら俺を見上げていた。この世に生きている者だからこそ、死者を悼み尊ぶことのできる優しい少女。自分の感情の行き場は、自分で決めるしかないのだと知っている。
 ユキアが俺の手を握ってきた。とても温かかった。確かに生きている者の温度が俺に安堵感をもたらしてくれる。

「忘れるなよ。生きることを諦めなければ、希望はすぐそこにあることを……」

 自分で言葉にしながら誓う。今度こそ、最後まで守ってみせると。彼女が俺を慕ってくれるというのなら、なおさら守り抜いてやると。
 魂だけとなった俺のすべてを、彼女へ捧げよう。彼女に取り憑いて、夢を叶えられる力をあげよう。親友が孤独になってしまわぬよう、彼女の中から見守っていよう。
 それでいつか自分が本当に消えてしまったって構いやしない。どうせ散りゆくのなら────親父とお袋がくれた誇りを抱えたまま散ってやる。
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