63 / 276
第3章「海と大地の箱庭」
62話 反撃
しおりを挟む
「っ、『イロウシェン・エングレイバー』!!」
「クレー!?」
しまった、魔法を使われた!? 慌ててレノの方を見る。
しかし、レノは穏やかな表情でシュノーに抱き着いたまま動かない。シュノーは驚いた様子で、こっちを見た。
「……レノに刻まれていた『呪い』が、消えてる」
「えぇ!?」
「どういうこと? 事件に巻き込まれた最初の段階で、クレーがレノに……」
レノにクレーの魔力が残っていたことは知っていたが、それどころかシュノーも正気に戻っている。全部、レノを包んでいる炎によるものなのか?
でも……これでわかった。
改めてクレーに目を向ける。奴は口をあんぐりと開けていたが、すぐにレノに向かって怒号を飛ばす。
「テメェ、さっさとシュノーを殺せよ!! オレの言う通りに動け!!」
「諦めなさい! レノの中にあったあんたの魔力、全部消えたんじゃないの!?」
黒々とした魔力に包まれた鎌を、光をまとったままの剣で受け止める。ギリギリと刃が軋み合い、力が相殺されたことで光も闇も弱まっていく。
事件に巻き込まれ、箱庭を渡り歩く中で何度も対峙してきた。仲間たちのおかげもあって、ようやく色々なことがわかってきた。
「あんたたちが私たちの居場所を何回も突き止められた理由、わかったわ」
「なんだと?」
「こうしてレノの近くに来れば、距離が近くなって干渉しやすくなる。だからああやってレノを操った。けれど、遠くにいるときは干渉しづらくなって好き勝手には操れない。せいぜい、レノの視界に干渉して私たちの動向を探るのが精一杯だったんじゃないの?」
恐らく、レノは私たちに出会う前からクレーに身体を支配されていたのだろう。普段は自由に泳がせておきながら、使いたいときには好き勝手に動かす人形扱い。ある意味、レノはシュノーにとっての人質だったのだろう。最低にも程がある。
ぎり、と奥歯が軋む音が聞こえた。なんだか様子がいつもと違う。手の内がバレて焦っているのかもしれない。
油断するつもりはないけれど、口元の力が緩むのを感じた。最初はただ殺されることに怯えるしかなかったのに、随分と余裕ができたものだ。
「あんたの魔法、案外大したことないのね。見たところ複数を一斉に操ることはできない。そもそも、最初に当たりさえしなければどうってことないんだから」
「ちっ……うっぜぇんだよ!! 若造が!!」
剣ごと身体を吹き飛ばされるが、もう怖くはなかった。相手は焦っているのに、私は妙に安心しているのだ。
地面にしっかりと足をつき、姿勢を低くして剣を構える。クレーも大きく鎌を振りかざし、首を刈り取ろうとしてくる。
「────ユキアを守るのは、私の役目だ」
背後から、頭上を光線が放たれる。クレーのローブのフードを、僅かに掠った。
それから間もなく、ガチャリと武器を構える音が響く。
「魔特隊の恨み、受け止めやがれです!!」
電撃をまとった矢が、クレーの仮面に突き刺さり、ひび割れる。今まで聞いたこともないくらいの絶叫が、洞窟中に響き渡る。
ビリビリとした電撃で、奴は動けない。仕掛けるなら今だ。
「ユキ、あとはレノに任せるのだ!」
仕留めようとした私の前を、レノが走り抜けていく。彼女の周囲が、あまりにも熱い。炎に身体が包まれているのに、焼けていない。むしろ、滾る熱は彼女の糧となっているように思えた。
そして、いつの間にか洞窟の中がかなり蒸し暑くなっていた。こちらが蒸し焼きになりそうだが、レノにとって力を発揮しやすい環境がこれなのかもしれない。
炎が噴き出す刀を握りしめ、クレーへ一直線に駆けていき、足先に魔力を込めて洞窟の天井近くまで飛び上がった。
「秘めし花よ、心を震わし好天に染まれ!」
いつもより少し大人びた声による詠唱が響く。炎をまとった刀が奇跡を描き、地に着いた瞬間に再び飛び上がりつつ、クレーに何度も斬撃を入れる。
「なんだか、シュノーの神幻術とちょっと似てる……」
「シュノー、大丈夫なの?」
「うん。レノと、ユキアたちのおかげ。それより、レノのあれ……見ててほしい」
シュノーがこちらに近寄ってきて、彼女を指し示す。
「熱望の時は起源、憂心は閃光となり爆ぜよ!!」
やがて、炎で空中に刻まれた軌跡は、星のような形になっていく。より勢いよく飛び上がったのと同時に、桃色の魔力で描かれた魔法陣がクレーの足元に現れた。
両手で刀を握りしめ、最後の一太刀と言わんばかりに大きく振りかざす。
「『禁秘不知火』!!!」
これ以上は跡を残さず、星型の軌跡に向かって刀身をぶつけるように斬りつけた。すると、星型の軌跡は五枚の花びらでできた花へと変わり、ふわりと舞い散った。
同時に、洞窟全体が吹き飛ばされそうなほどの爆発が起こる。粉塵や岩、熱風が全部吹き飛んでくる。シュノーが〈スティーリア・ガードサークル〉を唱えて私たちを守ってくれたので、難は逃れた。
「ぐああああぁぁぁ!!!」
爆音の中で断末魔が響きわたりしばらくすると、粉塵が落ち着いて辺りの様子がはっきりしてくる。岩肌が若干燃え、魔法陣は消えている。
レノは目を閉じて、クレーのそばに立ち尽くしたまま、固まっていた。
「つ、疲れたのだぁ~……」
刀を鞘に納める前に、その場にへたりと座り込んで寝っ転がってしまった。
「レノ! 大丈夫!?」
「シュノー、ユキ! メアもセルも! レノ、頑張ったのだ~!」
「うん……レノ、本当によく頑張ったね」
優しく微笑みながらレノを抱き起こして、そのまま強く抱きしめる。
どうやら、一気に魔力を消費したことによる疲労が原因らしい。疲れて休むのはいいのだが、周囲が燃えているのに気にも留めないのは怖い。
「……不幸中の幸いだったな。こんなタイミングで神幻術が発現するものなのか?」
「いや、ぼくはよく知らないです。レノは色々とイレギュラーですし……というかぼく、レノにひどいこと言っちゃいましたし……」
「シュノーを助けられたし、レノはなんでもいいのだ! セルもあんまり気にしないで、勝利を喜ぶのだ!」
「うぅ……レノぉ~……!!」
セルジュさんも目を潤ませて、レノとシュノーに思い切り抱き着いた。
確かに、あのタイミングでレノが神幻術を発現させなければ、シュノーは元に戻らなかったしクレーに攻撃されるところだった。クレーを倒せたかどうだって怪しい。何はともあれ、レノには大いに助けられた。
「おーい、大丈夫かー……ってあっつ!?」
「ユキ、みんな! 無事みたいでよかった!」
やがて、洞窟の中にシオン、ソル、アスタもやってきた。ようやく全員揃った……!
「あっ、チビ女! テメェ、よくも無茶ばかりしやがって!」
「だからシュノーはチビじゃない。やっぱりオマエムカつく、寝ぐせ男」
「なーんーだーとーぉ!?」
「あーもう、こんなところで喧嘩しないで」
ようやくいつも通りの空気が戻ってきた。一時はどうなるかと思ったが、これで一件落着だ。
しかし……何か、ゴゴゴゴゴと地面が唸り始めた。上から岩がぱらぱら落ちてきているが、一つ一つが大きくなってきているような……?
「ま、まずいです! 洞窟が崩れちゃいますよ!? 早く逃げましょう!!」
私たちは洞窟の出口へと急ぐ。誰も崩落に巻き込まれぬように。
外へ走り出ると、すぐに涼しい空気が肺に染み渡ってくる。既に辺りは暗く、夜になっていた。
一番後ろを走っていたセルジュさんが脱出したタイミングで、洞窟の入口がガラガラと音を立てて崩れていった。空洞もすべて岩で埋められ、もう戻れなくなってしまった。
「危なかったなー……お前ら、一体どういう戦い方したんだよ?」
「レノが神幻術をぶっ放したのだ! 死ぬかと思ったのだ!」
「いや、洞窟の中で爆破なんてしたらダメだろ!? どういう神経してんだテメェ!?」
「というか、神幻術は使えないって話じゃなかったの?」
あー、分断されていたせいで話がややこしいことになってる。シオンとソルとアスタには、あとでちゃんと事情を説明しておく必要があるな。
「そういやアスタ、エンゲルはどうしたの?」
「ん? なんか逃げてったよ。倒せてない」
「はぁ……?」
アスタ曰く、自分から逃げたというよりは姿を消したらしい。
最初だけは好印象だっただけに、敵とはいえ少し気になる。まだどこかに潜伏しているとしたら、警戒するに越したことはないし。
「なんてこと……してくれたんだよ、テメェら……」
虫の息同然の声が、岩の中から聞こえてきた。つかの間の和みムードが、一気に張り詰めた空気へ変わる。
「クレー!?」
しまった、魔法を使われた!? 慌ててレノの方を見る。
しかし、レノは穏やかな表情でシュノーに抱き着いたまま動かない。シュノーは驚いた様子で、こっちを見た。
「……レノに刻まれていた『呪い』が、消えてる」
「えぇ!?」
「どういうこと? 事件に巻き込まれた最初の段階で、クレーがレノに……」
レノにクレーの魔力が残っていたことは知っていたが、それどころかシュノーも正気に戻っている。全部、レノを包んでいる炎によるものなのか?
でも……これでわかった。
改めてクレーに目を向ける。奴は口をあんぐりと開けていたが、すぐにレノに向かって怒号を飛ばす。
「テメェ、さっさとシュノーを殺せよ!! オレの言う通りに動け!!」
「諦めなさい! レノの中にあったあんたの魔力、全部消えたんじゃないの!?」
黒々とした魔力に包まれた鎌を、光をまとったままの剣で受け止める。ギリギリと刃が軋み合い、力が相殺されたことで光も闇も弱まっていく。
事件に巻き込まれ、箱庭を渡り歩く中で何度も対峙してきた。仲間たちのおかげもあって、ようやく色々なことがわかってきた。
「あんたたちが私たちの居場所を何回も突き止められた理由、わかったわ」
「なんだと?」
「こうしてレノの近くに来れば、距離が近くなって干渉しやすくなる。だからああやってレノを操った。けれど、遠くにいるときは干渉しづらくなって好き勝手には操れない。せいぜい、レノの視界に干渉して私たちの動向を探るのが精一杯だったんじゃないの?」
恐らく、レノは私たちに出会う前からクレーに身体を支配されていたのだろう。普段は自由に泳がせておきながら、使いたいときには好き勝手に動かす人形扱い。ある意味、レノはシュノーにとっての人質だったのだろう。最低にも程がある。
ぎり、と奥歯が軋む音が聞こえた。なんだか様子がいつもと違う。手の内がバレて焦っているのかもしれない。
油断するつもりはないけれど、口元の力が緩むのを感じた。最初はただ殺されることに怯えるしかなかったのに、随分と余裕ができたものだ。
「あんたの魔法、案外大したことないのね。見たところ複数を一斉に操ることはできない。そもそも、最初に当たりさえしなければどうってことないんだから」
「ちっ……うっぜぇんだよ!! 若造が!!」
剣ごと身体を吹き飛ばされるが、もう怖くはなかった。相手は焦っているのに、私は妙に安心しているのだ。
地面にしっかりと足をつき、姿勢を低くして剣を構える。クレーも大きく鎌を振りかざし、首を刈り取ろうとしてくる。
「────ユキアを守るのは、私の役目だ」
背後から、頭上を光線が放たれる。クレーのローブのフードを、僅かに掠った。
それから間もなく、ガチャリと武器を構える音が響く。
「魔特隊の恨み、受け止めやがれです!!」
電撃をまとった矢が、クレーの仮面に突き刺さり、ひび割れる。今まで聞いたこともないくらいの絶叫が、洞窟中に響き渡る。
ビリビリとした電撃で、奴は動けない。仕掛けるなら今だ。
「ユキ、あとはレノに任せるのだ!」
仕留めようとした私の前を、レノが走り抜けていく。彼女の周囲が、あまりにも熱い。炎に身体が包まれているのに、焼けていない。むしろ、滾る熱は彼女の糧となっているように思えた。
そして、いつの間にか洞窟の中がかなり蒸し暑くなっていた。こちらが蒸し焼きになりそうだが、レノにとって力を発揮しやすい環境がこれなのかもしれない。
炎が噴き出す刀を握りしめ、クレーへ一直線に駆けていき、足先に魔力を込めて洞窟の天井近くまで飛び上がった。
「秘めし花よ、心を震わし好天に染まれ!」
いつもより少し大人びた声による詠唱が響く。炎をまとった刀が奇跡を描き、地に着いた瞬間に再び飛び上がりつつ、クレーに何度も斬撃を入れる。
「なんだか、シュノーの神幻術とちょっと似てる……」
「シュノー、大丈夫なの?」
「うん。レノと、ユキアたちのおかげ。それより、レノのあれ……見ててほしい」
シュノーがこちらに近寄ってきて、彼女を指し示す。
「熱望の時は起源、憂心は閃光となり爆ぜよ!!」
やがて、炎で空中に刻まれた軌跡は、星のような形になっていく。より勢いよく飛び上がったのと同時に、桃色の魔力で描かれた魔法陣がクレーの足元に現れた。
両手で刀を握りしめ、最後の一太刀と言わんばかりに大きく振りかざす。
「『禁秘不知火』!!!」
これ以上は跡を残さず、星型の軌跡に向かって刀身をぶつけるように斬りつけた。すると、星型の軌跡は五枚の花びらでできた花へと変わり、ふわりと舞い散った。
同時に、洞窟全体が吹き飛ばされそうなほどの爆発が起こる。粉塵や岩、熱風が全部吹き飛んでくる。シュノーが〈スティーリア・ガードサークル〉を唱えて私たちを守ってくれたので、難は逃れた。
「ぐああああぁぁぁ!!!」
爆音の中で断末魔が響きわたりしばらくすると、粉塵が落ち着いて辺りの様子がはっきりしてくる。岩肌が若干燃え、魔法陣は消えている。
レノは目を閉じて、クレーのそばに立ち尽くしたまま、固まっていた。
「つ、疲れたのだぁ~……」
刀を鞘に納める前に、その場にへたりと座り込んで寝っ転がってしまった。
「レノ! 大丈夫!?」
「シュノー、ユキ! メアもセルも! レノ、頑張ったのだ~!」
「うん……レノ、本当によく頑張ったね」
優しく微笑みながらレノを抱き起こして、そのまま強く抱きしめる。
どうやら、一気に魔力を消費したことによる疲労が原因らしい。疲れて休むのはいいのだが、周囲が燃えているのに気にも留めないのは怖い。
「……不幸中の幸いだったな。こんなタイミングで神幻術が発現するものなのか?」
「いや、ぼくはよく知らないです。レノは色々とイレギュラーですし……というかぼく、レノにひどいこと言っちゃいましたし……」
「シュノーを助けられたし、レノはなんでもいいのだ! セルもあんまり気にしないで、勝利を喜ぶのだ!」
「うぅ……レノぉ~……!!」
セルジュさんも目を潤ませて、レノとシュノーに思い切り抱き着いた。
確かに、あのタイミングでレノが神幻術を発現させなければ、シュノーは元に戻らなかったしクレーに攻撃されるところだった。クレーを倒せたかどうだって怪しい。何はともあれ、レノには大いに助けられた。
「おーい、大丈夫かー……ってあっつ!?」
「ユキ、みんな! 無事みたいでよかった!」
やがて、洞窟の中にシオン、ソル、アスタもやってきた。ようやく全員揃った……!
「あっ、チビ女! テメェ、よくも無茶ばかりしやがって!」
「だからシュノーはチビじゃない。やっぱりオマエムカつく、寝ぐせ男」
「なーんーだーとーぉ!?」
「あーもう、こんなところで喧嘩しないで」
ようやくいつも通りの空気が戻ってきた。一時はどうなるかと思ったが、これで一件落着だ。
しかし……何か、ゴゴゴゴゴと地面が唸り始めた。上から岩がぱらぱら落ちてきているが、一つ一つが大きくなってきているような……?
「ま、まずいです! 洞窟が崩れちゃいますよ!? 早く逃げましょう!!」
私たちは洞窟の出口へと急ぐ。誰も崩落に巻き込まれぬように。
外へ走り出ると、すぐに涼しい空気が肺に染み渡ってくる。既に辺りは暗く、夜になっていた。
一番後ろを走っていたセルジュさんが脱出したタイミングで、洞窟の入口がガラガラと音を立てて崩れていった。空洞もすべて岩で埋められ、もう戻れなくなってしまった。
「危なかったなー……お前ら、一体どういう戦い方したんだよ?」
「レノが神幻術をぶっ放したのだ! 死ぬかと思ったのだ!」
「いや、洞窟の中で爆破なんてしたらダメだろ!? どういう神経してんだテメェ!?」
「というか、神幻術は使えないって話じゃなかったの?」
あー、分断されていたせいで話がややこしいことになってる。シオンとソルとアスタには、あとでちゃんと事情を説明しておく必要があるな。
「そういやアスタ、エンゲルはどうしたの?」
「ん? なんか逃げてったよ。倒せてない」
「はぁ……?」
アスタ曰く、自分から逃げたというよりは姿を消したらしい。
最初だけは好印象だっただけに、敵とはいえ少し気になる。まだどこかに潜伏しているとしたら、警戒するに越したことはないし。
「なんてこと……してくれたんだよ、テメェら……」
虫の息同然の声が、岩の中から聞こえてきた。つかの間の和みムードが、一気に張り詰めた空気へ変わる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる