ディバイン・レガシィー -箱庭の観測者-

月詠来夏

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第6章「最高神生誕祭」

126話 ルナステラの戦闘訓練

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 今日も、ユキアは朝から鍛錬に向かった。朝食を作った後、アスタはユキアを見送って一人で家に残る。
 本当は鍛錬についていこうと思っていたが、未だに魔物を相手にできない以上、自分は足手まといになってしまうだろう。今までみたいに陰から見守っていようとも考えたが、彼女はもうそこまで弱くない。オルフやレイチェルたちもいるため、大事に至ることはそうそうないだろう。

(そうだ。カルデルトに話したいことがあるんだった)

 今は朝なので、仕事もあるだろうから飲みに行ったりはしていないと思いたい。
 アスタはユキアの家から出て、戸締りを済ませてから中央都市に向かう。



 繁華街を抜けて、大通りへ向かう。アスタが初めて来た頃と比べて、街は随分と賑わっている。神たちも祭りの準備に勤しんでいて、誰もが楽しそうな表情を浮かべている。
 準備に夢中の彼らは、異質な存在に目もくれる様子もない。単純に忙しいから目に入っていないだけなのか、それともアスタたちがある程度この街に順応できたからなのか。

「おや、アスタ殿ではないですか。こんにちは」
「えっ? アルバトスと……ルナステラ?」
「こんにちは、アスタくん!」

 診療所のある方向から、黒い執事服の男と金髪碧眼の少女が手を繋いで歩いてきた。アスタは、ユキアと仲がいい不思議な二人組と捉えていた。
 というのも、アスタ自身この二人とあまり話したことがないのだ。ルナステラはユキアよりかなり年下であるが、背はアスタよりほんの少し高い。

「アスタくん、ユキアおねーちゃんと一緒じゃないの? どこ行くの?」
「うん。ユキは今、オルフたちと鍛錬してるから。今から診療所に行こうと思ってたんだ」
「診療所? 今日は閉まってたよ?」

 ルナステラが何気なく答えた。逆にアスタは呆気にとられてしまって、「そうなの!?」と素っ頓狂な声を上げるのにすら時間を要した。

「な、なんで? カルデルト、もしかして朝から飲みに行ってるの?」
「いいえ、魔特隊の方にちょっと出向いているようです。祭りも近いですし、健康面での指導だとかで……」

 特殊な用事で出払っていたということで、タイミングが悪すぎた。せっかく街に出てきたのに、暇を持て余すことになってしまう。

「えー、どうしよう。そうなるとボク、やることがないよぉ」
「ああ、それなら一つ頼みがあるのですが。付き合っていただけますか?」

 アスタは突然の頼み事に首を傾げる。隣にいるルナステラは、なぜか心躍る表情を浮かべていた。



 街に一度向かったはいいものの、二人に連れられて郊外の図書館の近くにやってくる。図書館の建物の後ろには広い草原が広がっており、その気になればどこまでも走って行けそうだった。

「────ルナステラも鍛錬するの?」

 アスタがアルバトスから聞いた「頼み」を聞いたとき、自分がこんな広々とした草原に連れてこられた理由をすぐに理解した。

「はい。ステラ様はまだ幼いので、グレイスガーデンでの戦闘訓練が始まっていないのです。それで、個人的に鍛錬を行おうと思いまして」
「それって、わざわざボクに頼むこと? ボクは神じゃないし、あまりいろいろ教えられないよ」
「ああ、教えるのは私です。アスタ殿は魔物役をしてください」

 ステラの前だからなのか、ずっとニコニコ執事モードのアルバトスが朗らかに答える。
 ひとに笑顔で「的になれ」って頼んでくるとは、冷静に考えなくても異常だった。

「や、やだよそんなの!? ボクだって攻撃を当てられたら痛いんだよ!?」
「ステラ様の成長を妨げるつもりか? それなら容赦しねぇぞ? あ゛?」

 爽やか笑顔を振りまきながら粗暴な喋り方になり、銃をアスタの額に突きつける。
 ルナステラが「ダメだよ、アルト!」と銃を構えるアルバトスをなだめつつ、アスタに申し訳なさそうな顔を向けた。

「アスタくん、ごめんね? わたし、精一杯頑張るから!」
「そ、そう? ルナステラがいいなら付き合うよ。ボクも動かないと鈍っちゃうしね」
「やった! じゃあ、いくよ!」

 あっという間に笑顔になったルナステラは、片手を天に掲げる。アルバトスも早々に離れたので身構えようとした瞬間に、眩しい光の波が飛んできた。
 さすがに避けられず、アスタの身体が軽く吹き飛ばされた。身体を打ったせいで、痛みが走る。傷がついたわけではなく、再生は起きていない。

「ねぇ!? 始めるの早くない!?」
「いいですよーステラ様! ウォーミングアップはそこそこにー」
「聞いてるの!? アルバトスも止めてよぉ!?」

 アスタはすぐに立ち上がって、草原を駆けつつルナステラの動きを注視する。見たところ、ルナステラは武器を持っていない。現段階では、単純な魔法勝負だった。
 自信満々な様子を隠せていないルナステラは、もう一度片手を空に突き上げて、真っ白な魔力を指先に収束させる。

「まだまだいくよー、アスタくん! 〈ルクス・ブラストブレイク〉っ!」
「ってちょっとちょっと、『〈Polophylaxポロフィラックス〉』!」

 指先をアスタに向かって振り下ろした瞬間、収束された光が飛んでいき、目の前で炸裂する。衝撃でまた身体が吹き飛ぶところだったが、今度は星幽術で幻体に肩代わりさせて防ぐことができた。
 しかし、幻体の受けたダメージは、アスタが思っていたよりも大きいようだった。ユキアと同じ魔法を使っているはずなのに、パワーが凄まじい。

「じゃあ、最近お勉強したこれ! 〈ルクス・パラライズミスト〉!」

 今度は、薄い金色の霧が撒き散らされた。ほんの少し吸い込んだだけで、小さな身体がピリっと痺れそうになる。
 魔力の作用からして、敵を麻痺させる魔法のようだ。普通の人間や神だったら確実に動きを封じられていただろう。普通の身体ではないから、少し動きが鈍っただけで済んだが、あえてアスタはあまり大きく動かないようにする。

「やったー! うまくいったよー!」
「さすがです、ステラ様!」

 ルナステラは平均よりも魔力量が多いのか、魔力の質が普通よりも良い。年齢の割に潜在能力が高い傾向があるが、それゆえに少し余裕を見せすぎていた。本人はアスタがあまり動いていないのを見て、魔法が成功したと無邪気に喜んでいる。
 これはあまりよくない傾向だな、とアスタは自分からアクションを起こすことにした。

「ルナステラ! これは避けられるかな!?」
「えっ? なになに? ……わぁ!?」

 アスタも指先にアストラルを集中させ、ルナステラへと放ってみる。いきなりの攻撃にびっくりしたのか、その場に転んでしまう。そのおかげで、彼女が攻撃が当たることはなかった。

「アスタ殿ぉ!! ステラ様に攻撃するな!! ぶっ殺すぞ!!」
「それじゃ鍛錬にならないでしょ! アルバトスはそこにいて!」

 過保護なアルバトスに怒鳴られることは想定内だった。一応鍛錬は鍛錬なので、アルバトスにはそこに留まってもらうことにする。
 アスタの扱うアストラルは、普通とは違いエーテルにかなり近づけられたものだ。ユキアの「戦女神化」にも含まれている力で、アストラルに耐性のない人間や普通の神が触れても、影響は小さい。
 ただ、それは侵食される心配がないというだけで、ダメージがないわけではない。当たったらひとたまりもないくらい痛い。
 ルナステラはアスタの攻撃から逃れるべく走りながら、彼を不思議そうに眺めていた。

「な、なんで動けるの? 魔法は成功したはずなのに!」
「ごめんごめん! ボク、麻痺とか毒とかあまり効かない体質なんだよね~」
「そんなの聞いてないよぉ! あう~、どうしよう……」

 まだまだ攻撃を続ける。しかし、ルナステラは逃げの一手で、反撃してくる気配がない。アスタに麻痺が効かないと知って、焦っているように見える。
 ────このままじゃダメだ。
 彼女は若すぎるがゆえに、逃げてばかりじゃ戦いは終わらないということを知らない。
 一度攻撃をやめると、ルナステラが立ち止まる。アスタも走るのをやめて、ルナステラの青い瞳をしっかりと見据えた。

「それより、ルナステラ。ちょっと余裕を見せすぎだし、全体的に甘すぎ。戦うときはどんな状況でも、絶対油断しちゃダメ」
「ゆ、油断……そっか、油断してたんだ、わたし」
「それに、こうして話している時間にも、敵はキミを倒しに来るかもしれない。自分を守るためにも、キミの大事なひとを守るためにも、逃げているだけじゃいけないんだよ」
「うっ……そ、そうだよね」

 不安そうな顔で逃げていたルナステラへ、真剣にそう告げる。返す言葉もなさそうだった。
 幼い彼女には厳しい言葉かもしれなかった。だが、アスタはまだ世界を知らないルナステラに、許容できるだけの現実を伝えたかった。まだ自分の武器も持っていない未熟な子が、いつか来たる不条理に打ちのめされてほしくなかったから。
 ルナステラはユキアたちの妹分というのもあり、どことなくユキアに似ているから、悲しい目に遭ってほしくない。

「……うん! わたし、もう油断しない! もう逃げない!」

 厳しい言葉をかけられたにもかかわらず、拳を握って引き締まった表情を見せる。へこたれる様子もない。全然気にしていない彼女の精神は、意外と強靭そうに見えた。
 さて、もう一度鍛錬を続けようか────とアスタが思った矢先、ルナステラがアルバトスに向かって手を上げた。

「アルトー! 『あれ』使ってもいいかなー?」
「いいですよ、ステラ様ー。何かあっても私がどうにか致しますので」

 あれ、の正体が何なのかも察することができないまま、ルナステラは両手を横に広げて深く息を吸い込んだ。彼女の周囲に白い光が舞い、アスタよりも僅かに背の高い少女の身体が光を帯び始める。
 アスタも、もう一度『〈Polophylaxポロフィラックス〉』で攻撃を受け流せるよう身構える。

「アスタくん、わたし本気になるよ! 『フェリシタス・コーラー』!」
「えっ────ぎゃあああああぁぁぁぁ!?」

 高らかな詠唱により、頭上から光が降り注ぎ────頭に次々と衝撃が走った。
 一瞬ぶれた視界に映っていたのは、膨大な数の金ダライ。アスタはあっという間に、金ダライの山の下敷きにされてしまったのだ。

「あはは、ステラ様。素晴らしいですがやりすぎですね」
「あ、あわわ……アスタくん、大丈夫?」
「重いよこのタライ! 二人ともどけてよー!」

 一つだけならともかく、山の中だと身動きが取れない。アストラルで吹き飛ばしたら二人にぶつかってしまうので、アルバトスとルナステラに助け出してもらった。
 油断するなと言ったのは紛れもなくアスタの方だが、まさかあの会話の直後にこうなるとは思っていなかった。

「さっきの、もしかしてルナステラの『固有魔法』って奴?」
「ええ、そうです。ステラ様の固有魔法は、結構ランダム性が強いものでして。何が起こるのか、誰にも予測できないんです。唯一わかっているのは、『ステラ様にとって幸運と呼べる事象が起こる』……くらいですね」

 下手したら味方に大変なことが起こりそうで、心の中で戦慄する。
 現代神の固有魔法や神幻術について、アスタはまだよく知らない。アイリスが彼らを作っているから、みんなの魔法も作られているのだろうかと予想していた。その辺りも、昨日にアイリスに聞いておけばよかったと少し後悔する。

「というか、ルナステラって本当にすごいね。系統魔法だけでも、だいぶ威力が大きかったよ」
「ふふ、そうでしょう? ステラ様は少々『特別』なんです。神としての素質が平均よりも高いのですよ」

 なぜかアルバトスが誇らしそうに胸を張っている。特別と言われても、アスタにはピンとこなかった。

「ルナステラくらいの年だと、まだ神幻術は発現してないのかな?」
「まだ幼いですからね。神幻術が発現するのは生まれてからおよそ二十年前後になりますので。ちなみに、神幻術が発現したら大人の神としてみなされます」
「だからわたし、早く大人になるんだ! そのために、もっと成長しなきゃ!」

 ルナステラは笑顔を絶やすことなく、ニッコリとアスタに笑いかける。純粋で無邪気で、あどけない笑顔だった。
 神も人間と同じように、子供から大人になっていく。ユキアもルナステラも、他の神たちも、生きている限り成長していく。生命は生きていれば成長できるのだ。
 ただ────自分は、ずっと子供のまま。アスタは、遠い場所から彼女たちを眺めているような気分になる。

「ルナステラ、もっと強くなれるように頑張ってね。ボクも手伝うから」
「ありがとう! アルト、図書館に行ってお勉強しようよ!」
「やる気満々ですね。それでは、参りましょうか。アスタ殿はどうします?」
「あ。じゃあ、ボクも行く」
「じゃあアスタくん、わたしと一緒に勉強しよー!」

 ルナステラに手を引かれ、アルバトスも一緒に図書館へと足を踏み入れた。
 カルデルトに早く話をつけたいが、いつなら会えるのかわからない。明日の朝一にでも、診療所へ突撃しようと密かに考えるアスタだった。
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