魔法の使えない無能と呼ばれた私は実は歴代最強でした。

こずえ

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勇ましい者の目覚め

7話

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グラディオスがそう言っていると一組の冒険者と4人の冒険者とは言えない様子の人が入ってくる。

その中から見覚えのあるが私の目の前まで歩いて来る。

「おっす!ちびっこ達、元気にしてるかい?」

「サリアさん!私たちは元気ですよ。サリアさんも元気そうで良かったです。」

サリアは「アッハッハ!」と元気よく笑う。

「アタシの事はサリアでいいぜ!お互い、顔見知りなんだからな!」

「で、ですけど…」

その後ろで執事の様な服装の美しい青い目と整えられた銀髪の男性が言う。

「サリア、彼女たちも困っている。距離感には気をつけろといつも言っているだろう?」

「なんだよー!ゼルシアだって、今日の事楽しみにしてたんだから、良いじゃんか!」

ゼルシアと呼ばれた男性は頬を赤く染めながら言う。

「当然の事だ。元冒険者として若い冒険者を鍛える事が楽しくないわけないからな…」

緋色の長いツインテールで赤い目のメイド服の少女が眠そうに言う。

「それは良いんだけどさ…私たち、自己紹介した方が良くない?ほら、この子たち、固まっちゃってるじゃん。」

少女が私たちの方を指さす。

「私はメイドのノワール・ノイマンよ。まあ、冒険者ならの方がわかるだろうけど…」

ノワールは眠そうに微笑む。

続けて、ゼルシアがキラリと光るモノクルを直しながら言う。

「俺はゼルシアだ。元狙撃手ガンナーの冒険者だ。」

サリアはニカッと笑い綺麗な白い歯を覗かせながら言う。

「改めて、私はサリア・アミューレだ!得意分野は魔闘士だな!と言えば私の事だと思っていいぜ!」

そして、今まで一切喋らなかったこの世界では珍しい長い黒髪で黒い瞳の女性が言う。

「デューク……呪いなら…任せて…」

そうして、冒険者組以外の自己紹介が終わる。

私は一歩前に出る。

「私はアリス・アルフェノーツです。今は魔闘士として活動させてもらってます!よろしくお願いします!」

ゼルシアは少し驚いた様子で言う。

「お前、だったのか…あれって、相当高貴な一族じゃないと貰えないんだろ?すげぇな!しかも、アルフェノーツ家と言えば、代々変わった偉業を作り続けている天才研究者の一族じゃないか!」

デュークが前に出て華奢な手で私の手を優しく握る。

「あなたのおじさん…いつも…お世話…なってる…ふふっ…」

次にリリアが私の隣に来て言う。

「リリア…です…戦乙女です…」

リリアは恥ずかしそうに私の後ろに隠れる。

ノワールがリリアの目の前に来て眠そうに優しく微笑む。

「リリアちゃん、よろしく~」

クレアは堂々と胸を張って言う。

「我は龍人のクレアだ!主人マスターはアリスだ!よろしくな!」

「お?クレアは元気があっていいな!後でアタシの特注の服を着せてやるよ!」

サリアが楽しそうに言う。

退屈そうに浮いていたダリアンが地に足をつけて言う。

「私はダリアンよ。今は召喚士をやっているわ。」

「宙に浮くほどの魔力か…あんたが魔道士だったら、この世がひっくり返りそうだな。」

ゼルシアは眼光鋭くダリアンを見る。

最後にマリアがまるで武士の様に片膝をつく。

「私はマリアと申します。現在は魔剣士として修行をさせてもらっています。よろしくお願いします。」

マリアはそう言うと姿勢を直して楽しそうに私に言う。

「ねぇねぇ、今の遥か東洋の国の武士モノノフっぽく無かった?」

「今ので迫真の名演技も台無しじゃのう…」

クレアが呆れた様子で言う。

続けて、パーティのリーダーらしき短い金髪の紫の目をした騎士を思わせる鎧姿の少年が前に出て言う。

「僕はS級ギルド所属のリーダー、ヴァリアスです。聖騎士ジェネラルとして修行を積ませてもらっています。よろしくお願いします。」

ヴァリアスは私に手を差し出し握手を求める。

私はその握手に応じて手を握る。

手を離して顔を見た時には少しだけヴァリアスの頬が赤くなっていた。

それを茶化すかのようにニヤニヤと短い茶色の髪のメイド服の少女が言う。

「おやおやー?ヴァリリン君、顔真っ赤じゃない?」

「う、うるさいぞ、レティンシア。」

レティンシアと呼ばれた少女は「アハハ!」と笑う。

「はーい!どうも!アルカノイド所属のリーダーお墨付きのうるさい暗殺者アサシンのレティナ・アイリシアでーす!ちなみにレティンシアはあだ名だから、気軽にレティンシアって呼んでね!」

続けて青く長い髪の黄色の目で傷のある胸元がガッツリ見える服装の少年が言う。

「俺はアルカノイド所属の魔闘士。名をモーラと言う。よろしく。」

最後に燃えるような赤い目と赤い髪の長い、マリアと似た袴姿の少年が言う。

「オレはアルカノイド所属の剣聖、グレンだ。ま、よろしくな。」

こうして全員の自己紹介が終わり、グラディオスが言う。

「今回集まってもらった者たちは全員、国防騎士隊の依頼を受けたものたちだ。私はギルドマスターなので国防騎士隊の依頼は受けられなかったのだがな。そして、これよりここに集まった者たちでさらに己の力を高める為の5泊6日の強化合宿に参加してもらう事となる。そして、この間、お前たちは教官役の元冒険者を含む3人1組のチームで強化訓練を乗り越えなければならない。相性補完のいいバランスの取れたパートナーを選ぶ事が何より大切となるだろう。準備が出来たものから、私の元に来い。」

そう言って、ダリアンに目配せをして、グラディオスは部屋の奥側に行く。

ダリアンは面白そうにグラディオスの元に行った。

そこで何かを話しているようだった。

私は誰と組もうかと悩んでいるとリリアが私の服の裾を引っ張った。

「アリス…決まってる?」

「決まってない…リリアは誰と組むつもりなの?」

リリアは私の顔をジーッと見るが、思い直したかのように他の冒険者を見る。

「アリス…一緒がいい…けど…」

「そうね…私たちの依頼は国防騎士隊の指導役だから、それを踏まえると私たちは別行動の方が良いかもしれないわね。」

「うん…ちょっと心細いけど、頑張る…勇気ブレイブ…」

リリアは自身に精神強化魔法をかける。

その後、足取りは重かったが、パートナーを探しに行った。

「私…指導役…やるわ…」

突然背後から聞こえた声に驚いて振り返るとデュークが居た。

するともう一人がデュークの後ろから現れる。

「デューク、この子は私が担当するのだから、貴方は別の子を担当しなさいな。」

ノワールが少しだけ覇気のある声でデュークに言う。

「うふふ…ダメよ…」

デュークが怪しく微笑んで対抗心を露わにする。

二人の間には今にも戦いが始まりそうなくらいバチバチと火花が散っていた。

「ねぇねぇ!アリーちゃんはパートナー決まってる?」

レティナが後ろから元気よく言う。

なんとなくアリーが私の事だと理解した。

「いえ…まだ決まってないです。」

「じゃあ、決まりね!」

レティナはそう言うと楽しそうに周りを見始める。

「あの子、行動力凄いわね…」

ノワールは関心した様子で言う。

「直感…」

デュークは静かに言う。

「はぁ?直感だなんて、信じろって言う方が無理じゃない!あれは超直感に限りなく近い、神感覚しんかんかくクラスよ!」

「スキル…認められてない…だから……」

「あー…それは確かにそうだったわね。全く、ギルド教会もめんどくさいもんよね。」

二人が仲良く話し始めた途端にゼルシアが私の前で片膝をついて言う。

「もしよかったら、俺に指導させてほしい。あんたの一族には間接的にではあるが、世話になってんだ。」

二人がゼルシアに気がついて言う。

「お世話なる…皆…同じ…抜け駆け…ダメ…」

「デュークの言う通りよ。この世界に住む者なら、誰だってアリスの一族には恩があるわ。」

「だったら、冒険者らしく、一対一タイマンでやりあうか?」

三人がバチバチと火花を散らしていると見かねた様子でサリアがやってくる。

「お前ら、いい歳して恥ずかしくないのかい!周りを見てみな!皆ビビっちまってるだろうが!」

サリアは有無を言わせぬ気迫で3人を圧倒する。

3人はサリアに喝を入れられて冷静になったのか、周りの冒険者達にすまなかったと謝る。

サリアは私の方に向き直りながら言う。

「全く…先の思いやられる連中だ…アリス、邪魔して悪かったね。ゆっくりでいい。自分の頭でしっかり考えるんだ。背中を預けるなら、誰がいいか。そして、そいつの特徴をしっかり見極めな。私らはではあるが、同時に背中を預けるパートナーともなるものだ。戦場では感情的になったものから死んでいく。だから、よく考えて行動しなきゃならねぇんだ。」

いつの間にかサリアの隣にレティナが居た。

「ちょうど良かったわ!サリサリ、アリーちゃんの教官になってくれない?レティーはともかく、アリーちゃんにとって、貴方と言う魔闘士はとても相性がいいと思うの!あ、もちろん、アリーちゃんさえ良ければ…だけど… 」

レティナが私の顔を見る。

「私は…」

私は考える。

確かに同じ魔闘士同士で無ければわからない事もあるだろう。

しかし、今、このタイミングでそれが優先事項に当てはめれるかと言えばそうでも無いかもしれない。

理由は簡単だ。

担当する新規国防騎士隊のメンバーが必ずしも、私と同じ魔闘士であるとは限らないからだ。

だが、その点に関してはレティナと連携が取れれば取れるほど、応用は効かせられるようになるだろう。

私は考えた。

じっくりと慎重に…

そして、出た結論は…




「私は今回はノワールさんに教官役をしてもらおうかと思います。確かに同じ魔闘士同士で無ければわからない事もあります。ですが、今回に限っては私たちは新規の国防騎士隊の教官としての学びを優先し、様々な連携を取れる方法を重視した方が良いのでは無いかと考えました。なので、今回はメイドと言うのノワールさんを教官役として選ばさせてもらいます。」

サリアはそれを聞くととても嬉しそうな表情をする。

「そうかい。なら、その目に何が見えているのか、楽しみだな!」

ノワールは自分が選ばれるとは思っていなかったようで、ほんの少しだけ驚いたような様子だった。

サリアはテキパキとパートナーを決めて、グラディオスの元へと向かっていた。

デュークは少し残念そうだったが、アリスが自分で決めたなら…と自分のパートナーを探してグラディオスの元へと言った。

最後にゼルシアが私の顔を見て言う。

「一つだけ、聞いてもいいか?」

「はい。私に答えられることなら…」

ゼルシアはゆっくりと深呼吸をした。

「俺はどう見えた?」

私はその意味を考える。

「そうですね…この答えがゼルシアさんの知りたかったものかはわかりませんが、いつか貴方の様な頼れる存在になれるといいなと思います。もちろん、その中にはデュークさんやサリアさんやノワールさんも含まれてますが…」

「そうか…なら、良かった…」

ゼルシアはどことなく嬉しそうにそう言うと自分のパートナーを探してグラディオスの元へと向かう。

レティナが楽しそうに笑いながら言う。

「あはは!私の思った通り、アリーちゃんは面白い子だね!ノワワンもそう思うでしょ?」

「そうね…ほんとに面白い子だわ…まるで全てわかってるみたいに…」

ノワールは少し眠そうにしながら楽しそうに微笑む。

そして、パートナーの決まった私たちが最後にグラディオスの元へと行く。

「おう。ようやく来たか。」

「遅くなってすみません…ですが、グラディオスさんとしては都合が良かったのでは無いかと感じますが…」

グラディオスは「ガッハッハッ!」ととても愉快そうに笑う。

「まるで私のかのような口ぶりだねぇ!もしかして、妖精の目フェアリーアイでも使っているのかい?」

「妖精の目…?」

私はステータスを見る。

アリス:SSランク冒険者

種族:人型獣人アニマ猫族キャルス、女性

状態:神速鑑定状態スーパーサーチ、無手の極意、フェアリーアイ、悪意無効アンチデバフ

「なんだこれ…」

思わずそう言ってしまうほどに見慣れない状態のオンパレードだ。

とりあえず、神速鑑定状態を利用して全ての状態を確認する。


【神速鑑定状態】
神速鑑定が発動している状態。
この状態の者は無手の極意以外の如何なる認識阻害も受けずに完全な鑑定を行う事が可能。

全てを見通す神の力。

【無手の極意】
アリスの固有能力、無手の極意が発動している状態。
この状態と無手の極意は他者からは秘匿にされる認識阻害効果がある。
任意の相手には開示可能。

孤独に舞う少女の力。

【フェアリーアイ】
魔眼まがん:妖精の目フェアリーアイが発動している状態。
精霊力を使用して、相手の動きを見極める事が可能になる。
さらに精霊力を使う事で相手の思考や、少し先の未来まで見えるようになる。

妖精と歌った王の力。

悪意無効アンチデバフ
悪意無効が発動している状態。
全ての悪意状態デバフを無効にする状態。
魔力を使用する事で影響範囲を味方に付随する事も可能となるが、代償として無効にする度に使用者のHPが消費される。
さらに魔力を使用する事で相手の戦意を阻害する事も出来るようになり、味方に付随した影響範囲の代償を使用した魔力に応じて軽減させる。

悪魔と眠った王の力。


それぞれの状態の説明と謎の言葉が現れる。

でも、何となくその言葉の意味がわかったような気がした。

おそらく、これは能力のなのだろう。

悪魔王レーヴァテイン妖精王シルフ創世王そうせいおう

そして、アリスリリス

それぞれの冠する能力なんだろうな。

私はなんとなくだが、それでいて確信に近い感覚を感じていた。

がこっそりと私に言う。

「アリスは私たちの大事な大事な一人娘だ。これくらいはしてもいいわよね?」

グラディオスは少しだけ呆れた表情をしていたが、すぐに真剣な顔で言う。

「各パーティ事に違う場所に行ってもらって居るが、お前たちには他の者よりキツい場所に行ってもらう事になる。その場所はだ。」

ノワールは眠そうにしながら言う。

「それって…固有個体ユニークドの魔物が大量に居て、やばい所じゃなかったっけ?そんな場所で6日過ごせって…実質死刑宣告じゃないの…」

「今はその呼称は違うぞ。固有種ユニークだ。それと、その点は安心しろ。ちゃんと私の目で見て大丈夫だと思った場所にしか行かせてないからな。むしろ、お前たちレベルとなるとここくらい昼寝しながらでも戦えるくらいには強くなってもらわなければならん。それほどにお前たちは強いのだよ。」

ダリアンは愉しげに微笑む。

「そうね…他の子は知らないけど、私は貴方たちなら余裕を持って生きて帰ってくると思うわ。初めは苦戦するでしょうけど、それぞれが上手くやれば大丈夫よ。」

レティナは元気に言う。

「だってさ。よーし!私たちの力を見せつけてやるわよ!」

グラディオスが魔法陣を発動させる。

「お前たちの健闘を祈る。」

私たちが魔法陣の中に入ると視界が揺らめいて暗転する。

身体がフワリと宙を舞っているかのような感覚に身を任せる。

そして、視界に光が差し込む。

揺らめいていた視界がはっきりし始めるとそこにはとんでもない景色が広がっていた。
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