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反骨の意志
49話
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私は記憶を取り戻した事を報告した。
実はアルフェノーツの家に拾われた後、私は一度自分の家に帰ろうとした事があるんだ。
まあ、記憶が無いから結局森で迷子になったんだけどね。
その際にいろいろあって、グラディオスと出会う事になったんだ。
私に戦う力は無かったからグラディオスの手助けをしながら、モンスターの相手はグラディオスに任せて、アルフェノーツの家に戻ってきた。
今でも鮮明に思い出せるあの時の暖かい言葉は何も無かった私に生きる理由をくれた。
グラディオスは嬉しそうに言う。
「そうか…本当に良かった…」
私は人気が出始めた街並みを窓から見て言う。
「私は3つの力を持っていました。1つは悪魔の力、もう1つは妖精の力…」
私はグラディオスに向き合う。
「最後に世界樹が私に託した力…全ての力の原点にして頂点の力…」
私は目を閉じる。
「まだ最後の力は覚醒していないけど、覚醒すれば邪神ですらも討伐する事が可能になると思います。もちろん、失敗すれば何もかもが水の泡でしょうね。」
私はゆっくりと目を開ける。
「今の私なら、魔法も自由に使えます。悪魔の力も妖精の力も扱い方を思い出したので、今までとは比べ物にならない私になってるでしょう。」
ずっと黒く禍々しい色をしていた右腕が左腕と同じ様になっている。
変わりに神秘的な色の紋章が現れていた。
グラディオスがその紋章を見て言う。
「なるほどな…それが悪魔と精霊の力と言うわけか…そして、それよりも強くなるんだよな?さすが世界樹だぜ…すげぇな…」
パリスが嬉しそうに言う。
「確かにアリスさんの力が増したのがわかります。今もなお、力が増していってる感覚があるのではないでしょうか…」
ヴァティアは無気力に言う。
「…来る。」
その瞬間、「どごぉぉぉおおおおん!」と城の方で爆発音が聞こえ、地面が激しく揺れる。
しばらくして、揺れが収まるとグラディオスが安全確認をする。
ヴァティア以外の全員が大丈夫だと返す。
ヴァティアは無気力な瞳を向けていた。
『緊急事態です!城が何者かによって襲撃されました!セガールさんは無事でしたが、国王様含めて何人もの方々が重篤な怪我を負っています!さらに街の周囲に大災害級モンスターが6体も発生しました!地底王バハムート、海王ネプティル、獄炎王グランブラスター、樹海王ドリヤード、雷帝トルティス、天龍ヘブンズゲートの6体です!現在、この6体は街を囲っているだけですが、いつ攻撃されるかもわからない状態です!さらに邪神教団の団員が放った強化個体のA級モンスターの群れによって国防騎士隊にも壊滅的なダメージがあります!リリアさんとの連絡も取れないですし、リリアさんについても心配ですが、他の炎の女神メンバーには怪我人はいません。屋敷に残っていたアイフェットさん、アルさんの二人も無事ですが、屋敷に攻め入るモンスター達の対処におわれています!また英雄達の剣のメンバーの行方がわからなくなりました。』
グラディオスが頭を抱えながら言う。
『リリーフィル、報告ありがとう。俺もすぐに対処に向かうから、君たちは安全な場所に隠れてなさい。君たちが居なければ、我々は連絡を取り合う事すら難しくなる。そうなればより危機的な状況に陥る可能性がある。そちらにはデュークもいるから迎撃するだけなら、安全性は高いと言えるだろう。でも、無理はするなよ。』
当然ながらパーティー戦どころでは無いので、王国緊急事態警報が出され、街中のシェルターが解放されて住民の避難を開始する。
私はヴァティア、パリス、グラディオスの3人に言う。
「皆は住民たちと共に隠れててください…私が全てぶっ殺します!」
私はそのまま妖精の翼を出して城の方へ飛ぶ。
目の前には今にも殺されそうな国防騎士隊とそれを殺そうとするA級モンスターのブレイズドラゴンがいた。
私は空間から一振の剣を出す。
「おりゃ!」
私の通りすがりの一撃でドラゴンの首を切り落とし絶命させる。
私は力を解放しながら、休む間もなく次々とモンスターを討伐する。
そして、城の周辺と街中のモンスターを討伐し、雷を纏った足だけで90mはありそうな大きな鹿のようなモンスター、トルティスを足から順番に剣技を決めつつ、切り裂いていく。
「グェェエェェェ!!!」
トルティスは為す術なく、その強靭な身体がだるま落としのように崩れ落ちる。
続けて、燃え盛る巨大な火の鳥のグランブラスター、海を投げ飛ばさんがばかりの力を振るう巨大なドラゴンのネプティル、巨大な大木ごと森を操る人型のドリヤードを討伐する。
私一人のあまりの強さに皆が驚愕していた。
そして、土の力を操るダイヤモンドより硬い鱗に包まれた全長15kmはありそうな巨大魚のバハムートを綺麗な3枚におろし、オリハルコンと同等レベルの硬さの白銀の鱗に包まれた荒れ狂う暴風そのもののドラゴンのヘブンズゲートを討伐しようとしたその時だった。
「グオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
ヘブンズゲートが咆哮をあげると共にこちらの世界よりも強力なモンスター、魔物がいる世界の魔界へ繋がるゲートを出現させる。
私はヘブンズゲートを討伐しようとするがヘブンズゲートの様子がおかしい。
私は鑑定を使う。
ヘブンズゲート
状態:強制契約、強制暴走、魔力暴走、暴走、奴隷呪、強制操作
「これは彼らの意思では無いって事か…」
私はヘブンズゲートが魔界の扉を完全に開く前に討伐する。
「グオォォ…」
ヘブンズゲートの身体が力無く落ちていく。
「ごめんね…」
私はヘブンズゲートの開けたゲートに魔力を流しこんで破壊する。
私は探知を使って、特定の能力を持った人物を探す。
「見つけた。」
私が動こうとした直後、背中が裂けるような感覚がして、直後に鋭い痛みを感じた。
私の口の中一杯に血の味が弾け、吐血する。
私は即座に振り返って背後の気配を殴る。
「ほう?やるではないか。」
魔人の特徴的な大きな角に黒く長い髪、深紅の瞳のそいつは片手で私の拳を受け止めていた。
「さっきのゲートからか?」
私は魔人から距離を取り、背中の傷を精霊力で治しながら言う。
「いいえ、余は貴方が産まれる年よりも何年も前からこちらの世界に居ましたよ。」
魔人はニヤリと不気味に笑う。
私は身構える。
「ふむ…力はまだまだ発展途上と言ったところですか…」
魔人は冷静に分析をしていた。
「貴方、魔人のくせにそんな事をするのね。」
私がそう言って挑発すると魔人は楽しげに微笑む。
「当然でございます。余は誇り高き最高位の魔人ですので、その辺のバカ魔人どもみたいに無闇矢鱈に襲ったりはしませんよ。それに…」
魔人は私の右腕を指さして言う。
「妖精王と悪魔王の力を持つと言う類稀なる存在を簡単に殺してしまうのも勿体ないでしょう?」
「そういうわりには不意打ちなんて卑怯な真似をしてくれたわね。」
「あの程度で死ぬ様な相手で無いことは余もわかっておりましたとも!」
「そうね。その証拠に貴方もその爪についた精霊力も振り払わないものね。」
魔人は自身の爪を見る。
「おや?これは気がつきませんでしたね。道理で少しづつ力が抜けていたわけです。してやられました。」
魔人はそう言いつつも簡単に爪についた精霊力を振り払う。
「一応聞くけど、素直に退く気はあるかしら?」
魔人はニヤリと笑う。
「そうですね。今回は退いてさしあげましょう。では、また会いましょう。今度はゆっくりと心ゆくまで戦わさせてもらいますよ。」
魔人はそう言って何処かへと飛び去る。
私は再度探知を使うが、目的の人物を見失った。
「はぁ…こっちも目的だったか…」
私は地上付近を飛んで目的の人物を探し始める。
あの魔人は最上位の大災害級なんて足下にも及ばないくらいの桁違いの強さだと直感で感じ取った。
今回は魔人が逃がしてくれたようなものだ。
無理矢理、討伐難易度に当てはめるなら、低く見積っても世界崩壊級:特8(最小は特1、最大は特12、数字が1増える事に倍の強さになると言われている。)
私は特1にも満たないレベルだろう。
それこそ、神をも超える強さかもしれない。
そして、特化型にしていたとは言え、私の探知に一切かからない情報隠蔽技能の高さ…
あれが本気で殺しに来たら、きっと今の私では赤子の手をひねるかのごとく、一瞬で殺されてしまうだろう。
それほど圧倒的な力の差があった。
私はもっと強くならねばならなかった。
実はアルフェノーツの家に拾われた後、私は一度自分の家に帰ろうとした事があるんだ。
まあ、記憶が無いから結局森で迷子になったんだけどね。
その際にいろいろあって、グラディオスと出会う事になったんだ。
私に戦う力は無かったからグラディオスの手助けをしながら、モンスターの相手はグラディオスに任せて、アルフェノーツの家に戻ってきた。
今でも鮮明に思い出せるあの時の暖かい言葉は何も無かった私に生きる理由をくれた。
グラディオスは嬉しそうに言う。
「そうか…本当に良かった…」
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私はグラディオスに向き合う。
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私は目を閉じる。
「まだ最後の力は覚醒していないけど、覚醒すれば邪神ですらも討伐する事が可能になると思います。もちろん、失敗すれば何もかもが水の泡でしょうね。」
私はゆっくりと目を開ける。
「今の私なら、魔法も自由に使えます。悪魔の力も妖精の力も扱い方を思い出したので、今までとは比べ物にならない私になってるでしょう。」
ずっと黒く禍々しい色をしていた右腕が左腕と同じ様になっている。
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グラディオスがその紋章を見て言う。
「なるほどな…それが悪魔と精霊の力と言うわけか…そして、それよりも強くなるんだよな?さすが世界樹だぜ…すげぇな…」
パリスが嬉しそうに言う。
「確かにアリスさんの力が増したのがわかります。今もなお、力が増していってる感覚があるのではないでしょうか…」
ヴァティアは無気力に言う。
「…来る。」
その瞬間、「どごぉぉぉおおおおん!」と城の方で爆発音が聞こえ、地面が激しく揺れる。
しばらくして、揺れが収まるとグラディオスが安全確認をする。
ヴァティア以外の全員が大丈夫だと返す。
ヴァティアは無気力な瞳を向けていた。
『緊急事態です!城が何者かによって襲撃されました!セガールさんは無事でしたが、国王様含めて何人もの方々が重篤な怪我を負っています!さらに街の周囲に大災害級モンスターが6体も発生しました!地底王バハムート、海王ネプティル、獄炎王グランブラスター、樹海王ドリヤード、雷帝トルティス、天龍ヘブンズゲートの6体です!現在、この6体は街を囲っているだけですが、いつ攻撃されるかもわからない状態です!さらに邪神教団の団員が放った強化個体のA級モンスターの群れによって国防騎士隊にも壊滅的なダメージがあります!リリアさんとの連絡も取れないですし、リリアさんについても心配ですが、他の炎の女神メンバーには怪我人はいません。屋敷に残っていたアイフェットさん、アルさんの二人も無事ですが、屋敷に攻め入るモンスター達の対処におわれています!また英雄達の剣のメンバーの行方がわからなくなりました。』
グラディオスが頭を抱えながら言う。
『リリーフィル、報告ありがとう。俺もすぐに対処に向かうから、君たちは安全な場所に隠れてなさい。君たちが居なければ、我々は連絡を取り合う事すら難しくなる。そうなればより危機的な状況に陥る可能性がある。そちらにはデュークもいるから迎撃するだけなら、安全性は高いと言えるだろう。でも、無理はするなよ。』
当然ながらパーティー戦どころでは無いので、王国緊急事態警報が出され、街中のシェルターが解放されて住民の避難を開始する。
私はヴァティア、パリス、グラディオスの3人に言う。
「皆は住民たちと共に隠れててください…私が全てぶっ殺します!」
私はそのまま妖精の翼を出して城の方へ飛ぶ。
目の前には今にも殺されそうな国防騎士隊とそれを殺そうとするA級モンスターのブレイズドラゴンがいた。
私は空間から一振の剣を出す。
「おりゃ!」
私の通りすがりの一撃でドラゴンの首を切り落とし絶命させる。
私は力を解放しながら、休む間もなく次々とモンスターを討伐する。
そして、城の周辺と街中のモンスターを討伐し、雷を纏った足だけで90mはありそうな大きな鹿のようなモンスター、トルティスを足から順番に剣技を決めつつ、切り裂いていく。
「グェェエェェェ!!!」
トルティスは為す術なく、その強靭な身体がだるま落としのように崩れ落ちる。
続けて、燃え盛る巨大な火の鳥のグランブラスター、海を投げ飛ばさんがばかりの力を振るう巨大なドラゴンのネプティル、巨大な大木ごと森を操る人型のドリヤードを討伐する。
私一人のあまりの強さに皆が驚愕していた。
そして、土の力を操るダイヤモンドより硬い鱗に包まれた全長15kmはありそうな巨大魚のバハムートを綺麗な3枚におろし、オリハルコンと同等レベルの硬さの白銀の鱗に包まれた荒れ狂う暴風そのもののドラゴンのヘブンズゲートを討伐しようとしたその時だった。
「グオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
ヘブンズゲートが咆哮をあげると共にこちらの世界よりも強力なモンスター、魔物がいる世界の魔界へ繋がるゲートを出現させる。
私はヘブンズゲートを討伐しようとするがヘブンズゲートの様子がおかしい。
私は鑑定を使う。
ヘブンズゲート
状態:強制契約、強制暴走、魔力暴走、暴走、奴隷呪、強制操作
「これは彼らの意思では無いって事か…」
私はヘブンズゲートが魔界の扉を完全に開く前に討伐する。
「グオォォ…」
ヘブンズゲートの身体が力無く落ちていく。
「ごめんね…」
私はヘブンズゲートの開けたゲートに魔力を流しこんで破壊する。
私は探知を使って、特定の能力を持った人物を探す。
「見つけた。」
私が動こうとした直後、背中が裂けるような感覚がして、直後に鋭い痛みを感じた。
私の口の中一杯に血の味が弾け、吐血する。
私は即座に振り返って背後の気配を殴る。
「ほう?やるではないか。」
魔人の特徴的な大きな角に黒く長い髪、深紅の瞳のそいつは片手で私の拳を受け止めていた。
「さっきのゲートからか?」
私は魔人から距離を取り、背中の傷を精霊力で治しながら言う。
「いいえ、余は貴方が産まれる年よりも何年も前からこちらの世界に居ましたよ。」
魔人はニヤリと不気味に笑う。
私は身構える。
「ふむ…力はまだまだ発展途上と言ったところですか…」
魔人は冷静に分析をしていた。
「貴方、魔人のくせにそんな事をするのね。」
私がそう言って挑発すると魔人は楽しげに微笑む。
「当然でございます。余は誇り高き最高位の魔人ですので、その辺のバカ魔人どもみたいに無闇矢鱈に襲ったりはしませんよ。それに…」
魔人は私の右腕を指さして言う。
「妖精王と悪魔王の力を持つと言う類稀なる存在を簡単に殺してしまうのも勿体ないでしょう?」
「そういうわりには不意打ちなんて卑怯な真似をしてくれたわね。」
「あの程度で死ぬ様な相手で無いことは余もわかっておりましたとも!」
「そうね。その証拠に貴方もその爪についた精霊力も振り払わないものね。」
魔人は自身の爪を見る。
「おや?これは気がつきませんでしたね。道理で少しづつ力が抜けていたわけです。してやられました。」
魔人はそう言いつつも簡単に爪についた精霊力を振り払う。
「一応聞くけど、素直に退く気はあるかしら?」
魔人はニヤリと笑う。
「そうですね。今回は退いてさしあげましょう。では、また会いましょう。今度はゆっくりと心ゆくまで戦わさせてもらいますよ。」
魔人はそう言って何処かへと飛び去る。
私は再度探知を使うが、目的の人物を見失った。
「はぁ…こっちも目的だったか…」
私は地上付近を飛んで目的の人物を探し始める。
あの魔人は最上位の大災害級なんて足下にも及ばないくらいの桁違いの強さだと直感で感じ取った。
今回は魔人が逃がしてくれたようなものだ。
無理矢理、討伐難易度に当てはめるなら、低く見積っても世界崩壊級:特8(最小は特1、最大は特12、数字が1増える事に倍の強さになると言われている。)
私は特1にも満たないレベルだろう。
それこそ、神をも超える強さかもしれない。
そして、特化型にしていたとは言え、私の探知に一切かからない情報隠蔽技能の高さ…
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