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第3章:エルフの国と優しい女王編
第26話:レッドオーク
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「何とか間に合ったみたいだな……」
俺は女王の前に立ち、オークと対峙する。
心配になってリズとシレイドにあの場を任せてきて良かった。
危うく、こちらの大将である女王がやられるところだった。
キアラはすでに手傷を負ってしまったようだが。
「レオ様……!」
「ルーティア女王、遅くなってすまない。あなたは俺が護ります」
「は……はい……!」
俺の言葉に、ルーティア女王は目を潤ませて頷く。
最大火力の火球をぶつけられたオークは、しばらくもがいていたが、痛みが引いたのか俺を鋭い眼光で睨みつけてくる。
豚頭で二足歩行の巨大な魔物。
だが、これまで見かけたオークの個体と違い、全身の体毛が真っ赤で大きさが三倍ほどある。
鑑定をかける。
名前:レッドオーク
危険度:C
説明:オークの上位種。他の魔物に比べて知能が高く、狡猾で凶暴。力も強く、攻撃力が高い。
素材:『レッドオークの毛皮』
レア素材:『レッドオークの大牙』
なるほど、危険度から察するにキングボアが言っていた『自分に代わる森の王』とは、こいつの事のようだな。
俺は鋼の剣を構える。
壁に叩きつけられたのであろうキアラが苦しそうに呻いている。
ケガの具合が心配だ。
「てめえ……俺様のお楽しみを邪魔するとはいい度胸だ……!!」
「女性を力任せに従わせようとするのは、良い趣味とは言えないな……。まあ、魔物に言っても仕方ないが」
「お前だな……? ルクシアから来た冒険者ってのは……。お前のせいで計画が台無しだったんだぜ? 蛇や小鬼、猪共と一緒に部下のオークをけしかけて、確実にガラテアを征服しようと思っていたのに。みんな倒していっちまいやがって……お陰で、俺自らが出陣する羽目になっちまったじゃねえか……!」
推理は当たっていたか。
この口ぶりじゃあ、こいつが全ての元凶ってことだ。
「そうか。なら、お前も狩って、その計画を完全に潰してやるよ」
「……くははっ、言いやがる……人間風情、がああっ!!」
レッドオークが帯刀していた大剣を抜いて振り回す。
ガギイイイインッ!!
鋼の剣でそれを受け止めるも、その凄まじい威力にこちらの刃が欠ける。
「くそ……なんて力だ……!」
こんなことなら、リズのクロスボウと一緒に剣も新調すればよかったか……。
いまさら言っても遅いが。
「はああああっ!!」
俺は跳躍して鋼の剣をレッドオークの頭上に振り下ろす。
――が!
ガキイイイン!!
大剣を使って弾かれてしまった。
「ファイア!! ファイア!!」
火球二発を放つ!
「今度は喰らわねえぞ!!」
レッドオークが叫びながら大剣で火球を斬る。
ジュワッという音と共に、ファイアが掻き消される。
「へへへ……魔法は効かねえぜ!! がっ……!?」
余裕を見せるレッドオークの首元にナイフが突き刺さる。
「レオ!!」
「ご主人様……!!」
扉の方を見るとリズとシレイドが立っていた。
「オークたちは!?」
「あらかた倒したよ!! あとはエルフの騎士が受け持つから、レオのところに行けって言われたの!!」
「そうか……!」
良かった、下の乱戦も何とかなっているみたいだ。
「くそが!! 俺を無視するんじゃねええ!!」
レッドオークが再び剣を振り回した。
やはり投げナイフくらいの傷じゃ致命傷には、なりっこないか。
俺は鋼の剣で再び大剣を受け止める!
ギギギギッという嫌な金属音がする。
「レオ!!」
リズがクロスボウの矢を放つ。
レッドオークの腕に数発の矢が刺さる!
「クソがぁあああ!!」
地味に効いたのか、レッドオークは苛立ち、リズの方に突撃していく。
「隙を見せたな……豚頭! ファイア!!」
その後頭部に高火力の火球をぶつけてやる。
「ぐあああっ!? くそっ!? 畜生が!!」
再び顔面が火にまみれて藻掻くレッドオーク。
「魔法は効かないんじゃなかったのか?」
「この野郎……! 俺を怒らせたようだな……! おおおおおおぉぉぉぉっ!!」
レッドオークが、凄まじい勢いで大剣を振り回してくる。
これまでよりも遥かに速い!
ガガガガッ……ガキイイイン!!
鋼の剣で受け止める――だが!
バキイイイイイン!!
「ぐああああっ!!」
鋼の剣がぽっきりと折れ、大剣が横っ腹にぶち当たる!
俺は勢いよく吹っ飛んだ。
「レオ!!」
「ご主人様……!!」
リズとシレイドが心配そうな声を上げる。
鋼の剣で威力は大分削がれていたようだが、めちゃくちゃ痛い。
キングボア、オークの群れ、そしてレッドオークと、連戦なのもかなりキツイ。
早めに勝負をつけないとまずいな……。
「はああああっ!!」
リズがクロスボウの矢を連発する。
が、レッドオークは大剣を盾にして弾き返してしまう。
「不意打ちじゃなければ、なんてことねえ攻撃だ……!!」
「くっ……! 危険度Cは伊達じゃないか……!」
レッドオークの言葉にリズが歯嚙みする。
俺たちの攻撃は通るものの、大したダメージは与えられていない。
「へへっ……おや? そう言えば、女王の奴がいねえな……。ひでえ奴だ、自分を護ってくれる冒険者様も、国の民も見捨てて逃げたか!? ぎゃはははは!!」
「女王はそんなことはしない!!」
キアラがよろめきながら立ち上がる。
「まだ息があったか……槍騎士ぃ……。今度こそ、息の根を止めてやるぜ……!」
レッドオークがキアラの所に向かっていく。
「……させない……!!」
シレイドが紫色に光ったダガーを持って、跳躍する。
「……連発は危ないけど……仕方ない……!! 『デスエッジ』!!」
レッドオークの頭上にダガーを振り下ろす!!
「くそっ!? あれはやべえ……!! おらああああっ!!」
レッドオークが技の危なさに気付いたのか、大剣でシレイドを弾き飛ばす!
「ぐぅっ……!!」
シレイドはあえなく吹っ飛んでいく。
「シレイドちゃん!!」
リズが心配そうにシレイドに駆け寄っていく。
「う……当たらなかった……」
床に叩きつけられたシレイドはリズに肩を抱かれて力なくうずくまる。
衝撃で鉄のダガーがボロボロに欠けている。
どうすればいい……。
途方に暮れていると、後ろから肩を叩かれる。
振り返ると、ルーティア女王が息を切らして、布にくるまれた何かを持っていた。
「レオ様……! これを……! ガラテアの宝物庫から持ってきた宝剣『風霊の剣』です……! 剣が砕けたのを見て、急いで持ってきました……!」
ありがたい。
渡された布を外すと、深緑の鞘の剣が出てきた。
すぐさま抜きさり、刀身を見る。
驚くほど静かに煌めく直刃だ。
切れ味は、鋼の剣とは段違いに良いだろう。
そして、何よりも軽い。
木の棒でも振り回しているみたいだ。
俺は一つの賭けをしてみることにした。
魔剣士になり覚えたが使ったことのないアクティブスキル……。
風霊の剣にありったけの魔力を溜める。
じんわりと刀身が光を帯びる。
「くっ……!」
「げへへ、女王よりも前に、まずお前をいただくことに……んっ!? なんだ……!? この魔力は!?」
キアラに手を伸ばしていたレッドオークが俺の方に振り向く。
「畜生……! あの魔力はやべえ!! 早く、あの男をぶった斬って阻止を……!!」
レッドオークが俺の元に突撃してくる……が!!
「ガアアッ!? な、なんだ!? 身体に力が入らねえ……!? 動かねえ……!!」
その場で大剣を落として、ブルブルと震えだす。
「むふー……♪ ようやく……効いた……!」
シレイドがリズに支えられながらニヤリと笑う。
「てめえ……!? 何を……!! ま、まさか……!?」
レッドオークは自分の首元に刺さった投げナイフを見る。
「……シレイド特製……ポイズンスネークの毒に浸して作った『毒投げナイフ』……小型の魔物なら一撃だけど……お前ほど大きかったら……麻痺させるのが限界か……後は任せた……ご主人様……」
「ああ。ありがとうな、シレイド……!!」
毒袋が欲しいと言ってたのはこの為だったか。
魔力が溜った……!!
俺はレッドオークに向かって突進していく!!
「よ、よせ!! 悪かった!! もうガラテアから手を引く!! だから……!!」
「もう遅いんだよ!! 『ルーンブレード』おおおおおおおお!!」
凄まじい魔力を帯びた剣を振り下ろす。
ズバアアアアアン!!
凄まじい光と共に肉を焼き切るような音がした後、その巨体は真っ二つになり、崩れ落ちたのだった。
俺は女王の前に立ち、オークと対峙する。
心配になってリズとシレイドにあの場を任せてきて良かった。
危うく、こちらの大将である女王がやられるところだった。
キアラはすでに手傷を負ってしまったようだが。
「レオ様……!」
「ルーティア女王、遅くなってすまない。あなたは俺が護ります」
「は……はい……!」
俺の言葉に、ルーティア女王は目を潤ませて頷く。
最大火力の火球をぶつけられたオークは、しばらくもがいていたが、痛みが引いたのか俺を鋭い眼光で睨みつけてくる。
豚頭で二足歩行の巨大な魔物。
だが、これまで見かけたオークの個体と違い、全身の体毛が真っ赤で大きさが三倍ほどある。
鑑定をかける。
名前:レッドオーク
危険度:C
説明:オークの上位種。他の魔物に比べて知能が高く、狡猾で凶暴。力も強く、攻撃力が高い。
素材:『レッドオークの毛皮』
レア素材:『レッドオークの大牙』
なるほど、危険度から察するにキングボアが言っていた『自分に代わる森の王』とは、こいつの事のようだな。
俺は鋼の剣を構える。
壁に叩きつけられたのであろうキアラが苦しそうに呻いている。
ケガの具合が心配だ。
「てめえ……俺様のお楽しみを邪魔するとはいい度胸だ……!!」
「女性を力任せに従わせようとするのは、良い趣味とは言えないな……。まあ、魔物に言っても仕方ないが」
「お前だな……? ルクシアから来た冒険者ってのは……。お前のせいで計画が台無しだったんだぜ? 蛇や小鬼、猪共と一緒に部下のオークをけしかけて、確実にガラテアを征服しようと思っていたのに。みんな倒していっちまいやがって……お陰で、俺自らが出陣する羽目になっちまったじゃねえか……!」
推理は当たっていたか。
この口ぶりじゃあ、こいつが全ての元凶ってことだ。
「そうか。なら、お前も狩って、その計画を完全に潰してやるよ」
「……くははっ、言いやがる……人間風情、がああっ!!」
レッドオークが帯刀していた大剣を抜いて振り回す。
ガギイイイインッ!!
鋼の剣でそれを受け止めるも、その凄まじい威力にこちらの刃が欠ける。
「くそ……なんて力だ……!」
こんなことなら、リズのクロスボウと一緒に剣も新調すればよかったか……。
いまさら言っても遅いが。
「はああああっ!!」
俺は跳躍して鋼の剣をレッドオークの頭上に振り下ろす。
――が!
ガキイイイン!!
大剣を使って弾かれてしまった。
「ファイア!! ファイア!!」
火球二発を放つ!
「今度は喰らわねえぞ!!」
レッドオークが叫びながら大剣で火球を斬る。
ジュワッという音と共に、ファイアが掻き消される。
「へへへ……魔法は効かねえぜ!! がっ……!?」
余裕を見せるレッドオークの首元にナイフが突き刺さる。
「レオ!!」
「ご主人様……!!」
扉の方を見るとリズとシレイドが立っていた。
「オークたちは!?」
「あらかた倒したよ!! あとはエルフの騎士が受け持つから、レオのところに行けって言われたの!!」
「そうか……!」
良かった、下の乱戦も何とかなっているみたいだ。
「くそが!! 俺を無視するんじゃねええ!!」
レッドオークが再び剣を振り回した。
やはり投げナイフくらいの傷じゃ致命傷には、なりっこないか。
俺は鋼の剣で再び大剣を受け止める!
ギギギギッという嫌な金属音がする。
「レオ!!」
リズがクロスボウの矢を放つ。
レッドオークの腕に数発の矢が刺さる!
「クソがぁあああ!!」
地味に効いたのか、レッドオークは苛立ち、リズの方に突撃していく。
「隙を見せたな……豚頭! ファイア!!」
その後頭部に高火力の火球をぶつけてやる。
「ぐあああっ!? くそっ!? 畜生が!!」
再び顔面が火にまみれて藻掻くレッドオーク。
「魔法は効かないんじゃなかったのか?」
「この野郎……! 俺を怒らせたようだな……! おおおおおおぉぉぉぉっ!!」
レッドオークが、凄まじい勢いで大剣を振り回してくる。
これまでよりも遥かに速い!
ガガガガッ……ガキイイイン!!
鋼の剣で受け止める――だが!
バキイイイイイン!!
「ぐああああっ!!」
鋼の剣がぽっきりと折れ、大剣が横っ腹にぶち当たる!
俺は勢いよく吹っ飛んだ。
「レオ!!」
「ご主人様……!!」
リズとシレイドが心配そうな声を上げる。
鋼の剣で威力は大分削がれていたようだが、めちゃくちゃ痛い。
キングボア、オークの群れ、そしてレッドオークと、連戦なのもかなりキツイ。
早めに勝負をつけないとまずいな……。
「はああああっ!!」
リズがクロスボウの矢を連発する。
が、レッドオークは大剣を盾にして弾き返してしまう。
「不意打ちじゃなければ、なんてことねえ攻撃だ……!!」
「くっ……! 危険度Cは伊達じゃないか……!」
レッドオークの言葉にリズが歯嚙みする。
俺たちの攻撃は通るものの、大したダメージは与えられていない。
「へへっ……おや? そう言えば、女王の奴がいねえな……。ひでえ奴だ、自分を護ってくれる冒険者様も、国の民も見捨てて逃げたか!? ぎゃはははは!!」
「女王はそんなことはしない!!」
キアラがよろめきながら立ち上がる。
「まだ息があったか……槍騎士ぃ……。今度こそ、息の根を止めてやるぜ……!」
レッドオークがキアラの所に向かっていく。
「……させない……!!」
シレイドが紫色に光ったダガーを持って、跳躍する。
「……連発は危ないけど……仕方ない……!! 『デスエッジ』!!」
レッドオークの頭上にダガーを振り下ろす!!
「くそっ!? あれはやべえ……!! おらああああっ!!」
レッドオークが技の危なさに気付いたのか、大剣でシレイドを弾き飛ばす!
「ぐぅっ……!!」
シレイドはあえなく吹っ飛んでいく。
「シレイドちゃん!!」
リズが心配そうにシレイドに駆け寄っていく。
「う……当たらなかった……」
床に叩きつけられたシレイドはリズに肩を抱かれて力なくうずくまる。
衝撃で鉄のダガーがボロボロに欠けている。
どうすればいい……。
途方に暮れていると、後ろから肩を叩かれる。
振り返ると、ルーティア女王が息を切らして、布にくるまれた何かを持っていた。
「レオ様……! これを……! ガラテアの宝物庫から持ってきた宝剣『風霊の剣』です……! 剣が砕けたのを見て、急いで持ってきました……!」
ありがたい。
渡された布を外すと、深緑の鞘の剣が出てきた。
すぐさま抜きさり、刀身を見る。
驚くほど静かに煌めく直刃だ。
切れ味は、鋼の剣とは段違いに良いだろう。
そして、何よりも軽い。
木の棒でも振り回しているみたいだ。
俺は一つの賭けをしてみることにした。
魔剣士になり覚えたが使ったことのないアクティブスキル……。
風霊の剣にありったけの魔力を溜める。
じんわりと刀身が光を帯びる。
「くっ……!」
「げへへ、女王よりも前に、まずお前をいただくことに……んっ!? なんだ……!? この魔力は!?」
キアラに手を伸ばしていたレッドオークが俺の方に振り向く。
「畜生……! あの魔力はやべえ!! 早く、あの男をぶった斬って阻止を……!!」
レッドオークが俺の元に突撃してくる……が!!
「ガアアッ!? な、なんだ!? 身体に力が入らねえ……!? 動かねえ……!!」
その場で大剣を落として、ブルブルと震えだす。
「むふー……♪ ようやく……効いた……!」
シレイドがリズに支えられながらニヤリと笑う。
「てめえ……!? 何を……!! ま、まさか……!?」
レッドオークは自分の首元に刺さった投げナイフを見る。
「……シレイド特製……ポイズンスネークの毒に浸して作った『毒投げナイフ』……小型の魔物なら一撃だけど……お前ほど大きかったら……麻痺させるのが限界か……後は任せた……ご主人様……」
「ああ。ありがとうな、シレイド……!!」
毒袋が欲しいと言ってたのはこの為だったか。
魔力が溜った……!!
俺はレッドオークに向かって突進していく!!
「よ、よせ!! 悪かった!! もうガラテアから手を引く!! だから……!!」
「もう遅いんだよ!! 『ルーンブレード』おおおおおおおお!!」
凄まじい魔力を帯びた剣を振り下ろす。
ズバアアアアアン!!
凄まじい光と共に肉を焼き切るような音がした後、その巨体は真っ二つになり、崩れ落ちたのだった。
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