絶望と憂鬱の狭間で。

2・本当の自分

僕はほとんどの時間一人で過ごしている。だけどやっぱりひとりは怖い。レオンはほかの人に取られちゃうし、これと言って友達がいる訳でもないしそれに人と話す勇気もない。
でもそんな使えない性格と代わって頭は良かった。小学生の時に高校の勉強終わってたし今では研究所で博士と一緒にロボットを開発している。
学校から帰っていつものように研究所に行く。親は僕が小学校に入った頃に交通事故で死んでしまったからそれからは研究所でくらしている。

 「おかえりノアくん。」
 「グレイ博士ただいま、例のロボットの調子はどう？」
 「それが昨日から全く動かなくてなぁー何が悪いんだろうか。」
 「グレイ博士ちょっと貸してみてー、えっとここをこうやって..こうして...んー..こうだな！、はいできたよ。」
機械を治すのが研究所で、僕の役割の様なものだ簡単な故障であれ治すのが困難な物でも基本直せる。
博士はいつもどうり君は天才だ、私にもそんな才能があったらなぁなどと言うが正直、治せないものがないのも退屈である。


 何か退屈であることを忘れられることがあればいいのに...生きている感覚を...退屈な日々から逃げたい...。

また彼はそんなことを考えるのであった。