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前編
しおりを挟む異世界物の漫画を読んだことがあるだろうか。主人公に転生して俺ツエーな展開、悪役令息に転生してザマァ。
どれもこれも魅力的である。
甘味を食べた後のスッキリ感が病みつきになる。
総じて今を生きていて憧れすらあるだろう。
前置きは置いといて。なんでこんなことをつらつらと話しているかと言うと
「俺の弟が悪役令息だからだよ!」
不肖ギムレット 27歳
一応前世の記憶はあるがほとんど覚えてない。夢との違いも分からないほどだ。
そんななんのアドバンテージもない俺だか、家族は濃い。濃すぎるのだ。
傾国と言われている母と近衛騎士団長の父
長男 俺ギムレット27歳
長女 リリーナ 17歳
次男 ルビー 16歳
お分かりだろか。
下の兄弟とは歳が離れてる。だからだろうか、父母がそれはもう甘やかして育ててしまった。
しかも身分は候爵。それなりに裕福な家系だ。
俺は跡取りとして緑豊かな領地で書類仕事に勤しんでるわけだが……
「おい、この商人ぼったくってないか?いくらなんでも高すぎる」
「いえ、私共も確認済みでございます。こちらリリーナお嬢様とルビー様が購入したもので間違いございません。あんな一点物中々お目にかかれませんよ」
「知らん知らん」
請求書には洋服やら耳飾りやら絵画やら、色々合わせて8000万ギーロ。日本円に換算して8000万円。
それを執事に聞けば金額合ってると??
「金銭感覚化け物かあいつら?つかなんで止めなかった?」
「ギムレット様が倹約家なだけでは。それにお二人は今帝都で学生生活中でございます。入り用の物もございましょう」
「今月2回目だぞ!!合計1億6000万ギーロ、平民の生涯年収だ!」
執事が諌めるようにお茶を出してきたが関係ない。
「いっそ帝都の使用人を解雇してしまおうか。甘い言葉なら鳥でも諮る。」
「そうおっしゃらずに。青春ってやつですよ、青春。
ギムレット様にはございませんでしたが、お二人は今を生きておられるのです。」
「あん?喧嘩売っとんのか?」
「とんでもございません。ただ好いた相手と仲良くなりたいだけでございましょう。ここは静かに見守ってあげるのが定石でしょう」
はあああーー?
普通どれだけ好きな相手でも億使うか?
諌めるのが大人の役割じゃないのか?
「とりあえず2人の報告書くれ」
すぐさま渡された報告を見て、俺は断末魔の叫びを上げながら机に激突した。
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