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中編
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「…おい。この報告は本当か」
「嘘偽りは無いと思いますが。誤字でもございましたか?」
違え、そこじゃねえ。
報告書にはリリーナが子女トップになったこと、そして王太子という婚約者がいるルビーが平民を虐めていることが書かれていた。
お茶会で平民の子にお茶をこぼしてしまった、だぁ?貴族のマナーどこいったんだよ。何がまだまだお茶目だよ。
オブラートに包んで報告されている内容だけでも明らかイジメの主犯になっていることが窺える。
「とりあえずこの報告書書いたの誰だ?」
「ルビー様付きのトマスでございます。」
「おけ、トマスね。じゃあトマスとこの現場にいた使用人全員クビ。暇をとらせろ」
「さ、さすがにやりすぎてでは?お怒りは分かりますが」
冷や汗をかいて弁明する執事に同情する。
だって仲良しな使用人だもんな?よく帝都を行ったり来たりしてるほど。
それがトマス目当てなのかはたまた他の人目当てなのか知らんが。
「こいつらの給料無くせば2人の散財の補填にも雀の涙ほどは使える。どした?早く働け」
一瞬力んだ執事は退出していった。
候爵を辞めた連中は当然今より給料が下がるだろう。
そこそこ払っていた自負がある。しかも弟がイジメをしているとはいえ、家族全員元来の性格は悪くない。
だが俺は候爵の跡取りだ。
どれだけ母やリリーナが社交界の花になろうとも落ちるのは一瞬だ。
落とさないようにするのが俺の役割だ。そのための権限だ。
「はああ」
頭を抱え、ため息もでるってもんだ。
きっとあいつらはこの苦労が分からないであろう。
とりあえず2人を領地に呼び戻すか、いや、俺が行った方が早いか。
どうせもうすぐ実りの秋。
つまり社交界が一層華やかになる季節だ。
結論、無理。
むりだわーこれ、ホントむり
何がって?2人のお花畑を治すのがだよ。帝都について2人の話を聞いたさ。ちょうど両親もタイミング良かったし一緒に。
そしたらどーなったと思う?
両親とも諌めることはせず何なら母が助言まで言う始末。
リリーナは完全にルビーの味方として燃えている。何がクラス全員ルビーの味方だ。それ砂上の楼閣だ。
にしても王太子、結構ガチで平民に惚れてる臭いんだよな。話を聞く限りだけど。
そんな平民にイジメ?
ザマァ待ったなし。
お家取り潰し。
リリーナ、ルビーどっちとも顔がいいから娼館かキモデブの後妻?
この時ばかりは前世で見た漫画がありありと浮かんでくる。
「どうすっかな…」
「お兄様悩み事?僕ができることならお手伝いするよ!」
思わず漏れたため息にルビーが反応した。
良い子、良い子なんやけど原因あんたや。
「ルビーにはその気配りを周りにも向けてあげてほしいな」
特に平民とか平民とか平民とか。
ん?って首を傾げても今はため息しか出てこない。なんでこう、微妙に頭が緩いんだろう。
横で父が静かに頷いてるが何に対してだ?
とりあえず謁見申し込むかーーー。
「嘘偽りは無いと思いますが。誤字でもございましたか?」
違え、そこじゃねえ。
報告書にはリリーナが子女トップになったこと、そして王太子という婚約者がいるルビーが平民を虐めていることが書かれていた。
お茶会で平民の子にお茶をこぼしてしまった、だぁ?貴族のマナーどこいったんだよ。何がまだまだお茶目だよ。
オブラートに包んで報告されている内容だけでも明らかイジメの主犯になっていることが窺える。
「とりあえずこの報告書書いたの誰だ?」
「ルビー様付きのトマスでございます。」
「おけ、トマスね。じゃあトマスとこの現場にいた使用人全員クビ。暇をとらせろ」
「さ、さすがにやりすぎてでは?お怒りは分かりますが」
冷や汗をかいて弁明する執事に同情する。
だって仲良しな使用人だもんな?よく帝都を行ったり来たりしてるほど。
それがトマス目当てなのかはたまた他の人目当てなのか知らんが。
「こいつらの給料無くせば2人の散財の補填にも雀の涙ほどは使える。どした?早く働け」
一瞬力んだ執事は退出していった。
候爵を辞めた連中は当然今より給料が下がるだろう。
そこそこ払っていた自負がある。しかも弟がイジメをしているとはいえ、家族全員元来の性格は悪くない。
だが俺は候爵の跡取りだ。
どれだけ母やリリーナが社交界の花になろうとも落ちるのは一瞬だ。
落とさないようにするのが俺の役割だ。そのための権限だ。
「はああ」
頭を抱え、ため息もでるってもんだ。
きっとあいつらはこの苦労が分からないであろう。
とりあえず2人を領地に呼び戻すか、いや、俺が行った方が早いか。
どうせもうすぐ実りの秋。
つまり社交界が一層華やかになる季節だ。
結論、無理。
むりだわーこれ、ホントむり
何がって?2人のお花畑を治すのがだよ。帝都について2人の話を聞いたさ。ちょうど両親もタイミング良かったし一緒に。
そしたらどーなったと思う?
両親とも諌めることはせず何なら母が助言まで言う始末。
リリーナは完全にルビーの味方として燃えている。何がクラス全員ルビーの味方だ。それ砂上の楼閣だ。
にしても王太子、結構ガチで平民に惚れてる臭いんだよな。話を聞く限りだけど。
そんな平民にイジメ?
ザマァ待ったなし。
お家取り潰し。
リリーナ、ルビーどっちとも顔がいいから娼館かキモデブの後妻?
この時ばかりは前世で見た漫画がありありと浮かんでくる。
「どうすっかな…」
「お兄様悩み事?僕ができることならお手伝いするよ!」
思わず漏れたため息にルビーが反応した。
良い子、良い子なんやけど原因あんたや。
「ルビーにはその気配りを周りにも向けてあげてほしいな」
特に平民とか平民とか平民とか。
ん?って首を傾げても今はため息しか出てこない。なんでこう、微妙に頭が緩いんだろう。
横で父が静かに頷いてるが何に対してだ?
とりあえず謁見申し込むかーーー。
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