30 / 54
第30話 軍用結界破り
しおりを挟む
一世一代の魂の叫びだった。
この世に純粋な愛があるというのならば、今の自分こそが体現者であると言わんばかりの愛の咆哮。気軽に質問した青年すらドン引きするほどだ。
「あ、うん。なんだか、もういいかなって気もしたけれど、とりあえず規則があってね」
青年は転がっている異端者狩りを指さす。
「ンノル様の教えを捻じ曲げて、流布せんとする不逞の輩はこうやって身を滅ぼす。『二刺の釘』という呼び名の意味を理解出来るかい?」
ヴェロニカがアッシュを止めようと必死に抱き着き締め上げているが、びっくりするぐらい効果はない。
アッシュはそんなヴェロニカの腕を振りほどこうと、抗いながら答えた。
「当然だ。呪詛の神『ンノル』とは、現在滅亡した少数民族、ンジャンナ族が祭っていた神だとされている。ンジャンナ族は成人に際して目標を定めてから、不達成の折には死亡する呪いを自らにかけることで、覚悟を示す習わしがあった」
どうだと言わんばかりのアッシュの力説。
「おお、よく知っているね。流石」
青年は素直にアッシュを褒める。だが表情は苦笑い気味。
何故かと聞かれれば、それはアッシュを『二刺の釘』に辿り着かせてはならぬ、とヴェロニカが高速で呪文を詠唱していたからだ。
「いでまし、いでまし、おいでまし。木漏れ日の溢れる隠れの里よ。万事、素敵な晴れの宿――樹海空虚木漏れ日荘!」
高速詠唱で魔法を発動したヴェロニカ。アッシュを拘束しようと狙う。地面から生い茂る樹海が出現し始める。
「拘束隠蔽結界? 『こちらで如何でしょう』の術か。はっ、ちょろいな!」
一瞬確かに樹海が見えたが、刹那、アッシュがヴェロニカの結界魔法破りを行った。
「な、なんじゃと!? このッ、何をしやがったのじゃお主!」
渾身の結界を破られたヴェロニカ。その手法が全く分からずに大混乱。アッシュはそんなヴェロニカを無視し、青年の質問に答え続ける。
「呪詛の神『ンノル』の権能魔法は元々、他者ではなく自らを呪うためのモノだった訳だ。これを、他者を呪う用途に使用する者を不逞の輩とし、彼らを諌める為、どちらにも刺さってしまう二本の釘、そこから『二刺の釘』と聖典を呼びならわした」
アッシュの解答は花丸満点。青年は感心した様子で何度も頷いた。
「理解しているようだね。呪えば呪われる。当然のことだ。もっとも、己の破滅と引き換えにでも他者を呪う者が後を絶たない。本来は、そういった者こそを律する教えだというのにね。まぁそれは兎も角として、いいだろう。君には資格があることは分かった。これを授けよう」
青年が聖典『二刺の釘』を差し出すと、アッシュはついにヴェロニカの拘束を振りほどき、凄まじい勢いで飛びついた。
「ぃひゃっほぉぉぉぉぉぉう! 本物の『両二刺の釘』どわぁ! やった! やったぞおお! この野郎めがぁぁぁ!」
子供のように喜ぶアッシュ。一方で、ヴェロニカは地面に両手をついた。
「止められなかったのぉ。まさか軍用拘束隠蔽結界を、訳の分からん方法で破られるとは」
ヴェロニカの言葉に、青年が同情的な視線を向ける。
「魔力が地面を走ったように見えたけど、それ以上はさっぱりだったよ」
青年が言った。
「魔力が地面を?」
何かに気付いた様子のヴェロニカは、アッシュを見た。
「お、お主、さては埃取りの魔法で地面を調査して見つけた結界の要を、収納魔法に放り込みおったな!?」
血相を変え、ようやく理解出来たヴェロニカ。
「隠蔽結界なんてものは、内側からの看破を全く想定していないからな。ましてや、樹海空虚木漏れ日荘は千人規模の兵士が中で過ごせるように作られた結界だ。生活魔法程度はほぼ例外なく使用出来る」
淡々と説明するアッシュだが、本人の気はもう『二刺の釘』にしか向いていない。
「軍用結界を、生活魔法で瞬時に全壊させるなど前代未聞じゃよ!」
「本来なら魔法使い百人で起動する結界魔法を、たかが俺一人を足止めする為に使う奴も前代未聞だ!」
「お主の足は止まらなかったじゃろう!」
「目の前に本があるんだ。止まる訳がないだろうが!」
青年がコホン、とわざとらしい咳払いを一つ。言い争う二人の注意を引いた。
「じゃあ僕はこの辺で失礼するよ。言うまでもないことだけど、くれぐれもその聖典を人目に触れさせないようにね。後は機会があれば、ンノル教会に祈りに来るといいよ」
「ありがとうございました」
アッシュが深々と頭を下げ、感謝の意を示す。
「僕が邪神の神官だと知った上で、畏怖の目も向けず素直に頭を下げたのは君が初めてだ」
最後まで苦笑いの青年。
「反応に困るよ」と青年は言い残し、立ち去ろうとする。
だがそこで、ヴェロニカが唐突に声をかけた。
「あ、待つのじゃ。何故お主は聖典をオークションに出したんだい?」
青年は足を止め、肩越しに振り返った。
「布教が理由の一つさ。でももっと大きな理由は、リッパー教会の動きが奇妙だったから、だね」
青年は異端者狩りの死体を見て、うっすらと笑みを零した。
「想像通りだった。実に迷惑な話だよ」と青年。
「何が分かったのかの?」とヴェロニカが聞く。
「僕たちはこの件に関与するつもりはないし、詳らかに語るつもりもない。僕たちンノルの神官にとっては、信条にかかわるからね。それに何より、僕はンノル様を信じている」
それだけ言って、青年は港へと去っていった。
この世に純粋な愛があるというのならば、今の自分こそが体現者であると言わんばかりの愛の咆哮。気軽に質問した青年すらドン引きするほどだ。
「あ、うん。なんだか、もういいかなって気もしたけれど、とりあえず規則があってね」
青年は転がっている異端者狩りを指さす。
「ンノル様の教えを捻じ曲げて、流布せんとする不逞の輩はこうやって身を滅ぼす。『二刺の釘』という呼び名の意味を理解出来るかい?」
ヴェロニカがアッシュを止めようと必死に抱き着き締め上げているが、びっくりするぐらい効果はない。
アッシュはそんなヴェロニカの腕を振りほどこうと、抗いながら答えた。
「当然だ。呪詛の神『ンノル』とは、現在滅亡した少数民族、ンジャンナ族が祭っていた神だとされている。ンジャンナ族は成人に際して目標を定めてから、不達成の折には死亡する呪いを自らにかけることで、覚悟を示す習わしがあった」
どうだと言わんばかりのアッシュの力説。
「おお、よく知っているね。流石」
青年は素直にアッシュを褒める。だが表情は苦笑い気味。
何故かと聞かれれば、それはアッシュを『二刺の釘』に辿り着かせてはならぬ、とヴェロニカが高速で呪文を詠唱していたからだ。
「いでまし、いでまし、おいでまし。木漏れ日の溢れる隠れの里よ。万事、素敵な晴れの宿――樹海空虚木漏れ日荘!」
高速詠唱で魔法を発動したヴェロニカ。アッシュを拘束しようと狙う。地面から生い茂る樹海が出現し始める。
「拘束隠蔽結界? 『こちらで如何でしょう』の術か。はっ、ちょろいな!」
一瞬確かに樹海が見えたが、刹那、アッシュがヴェロニカの結界魔法破りを行った。
「な、なんじゃと!? このッ、何をしやがったのじゃお主!」
渾身の結界を破られたヴェロニカ。その手法が全く分からずに大混乱。アッシュはそんなヴェロニカを無視し、青年の質問に答え続ける。
「呪詛の神『ンノル』の権能魔法は元々、他者ではなく自らを呪うためのモノだった訳だ。これを、他者を呪う用途に使用する者を不逞の輩とし、彼らを諌める為、どちらにも刺さってしまう二本の釘、そこから『二刺の釘』と聖典を呼びならわした」
アッシュの解答は花丸満点。青年は感心した様子で何度も頷いた。
「理解しているようだね。呪えば呪われる。当然のことだ。もっとも、己の破滅と引き換えにでも他者を呪う者が後を絶たない。本来は、そういった者こそを律する教えだというのにね。まぁそれは兎も角として、いいだろう。君には資格があることは分かった。これを授けよう」
青年が聖典『二刺の釘』を差し出すと、アッシュはついにヴェロニカの拘束を振りほどき、凄まじい勢いで飛びついた。
「ぃひゃっほぉぉぉぉぉぉう! 本物の『両二刺の釘』どわぁ! やった! やったぞおお! この野郎めがぁぁぁ!」
子供のように喜ぶアッシュ。一方で、ヴェロニカは地面に両手をついた。
「止められなかったのぉ。まさか軍用拘束隠蔽結界を、訳の分からん方法で破られるとは」
ヴェロニカの言葉に、青年が同情的な視線を向ける。
「魔力が地面を走ったように見えたけど、それ以上はさっぱりだったよ」
青年が言った。
「魔力が地面を?」
何かに気付いた様子のヴェロニカは、アッシュを見た。
「お、お主、さては埃取りの魔法で地面を調査して見つけた結界の要を、収納魔法に放り込みおったな!?」
血相を変え、ようやく理解出来たヴェロニカ。
「隠蔽結界なんてものは、内側からの看破を全く想定していないからな。ましてや、樹海空虚木漏れ日荘は千人規模の兵士が中で過ごせるように作られた結界だ。生活魔法程度はほぼ例外なく使用出来る」
淡々と説明するアッシュだが、本人の気はもう『二刺の釘』にしか向いていない。
「軍用結界を、生活魔法で瞬時に全壊させるなど前代未聞じゃよ!」
「本来なら魔法使い百人で起動する結界魔法を、たかが俺一人を足止めする為に使う奴も前代未聞だ!」
「お主の足は止まらなかったじゃろう!」
「目の前に本があるんだ。止まる訳がないだろうが!」
青年がコホン、とわざとらしい咳払いを一つ。言い争う二人の注意を引いた。
「じゃあ僕はこの辺で失礼するよ。言うまでもないことだけど、くれぐれもその聖典を人目に触れさせないようにね。後は機会があれば、ンノル教会に祈りに来るといいよ」
「ありがとうございました」
アッシュが深々と頭を下げ、感謝の意を示す。
「僕が邪神の神官だと知った上で、畏怖の目も向けず素直に頭を下げたのは君が初めてだ」
最後まで苦笑いの青年。
「反応に困るよ」と青年は言い残し、立ち去ろうとする。
だがそこで、ヴェロニカが唐突に声をかけた。
「あ、待つのじゃ。何故お主は聖典をオークションに出したんだい?」
青年は足を止め、肩越しに振り返った。
「布教が理由の一つさ。でももっと大きな理由は、リッパー教会の動きが奇妙だったから、だね」
青年は異端者狩りの死体を見て、うっすらと笑みを零した。
「想像通りだった。実に迷惑な話だよ」と青年。
「何が分かったのかの?」とヴェロニカが聞く。
「僕たちはこの件に関与するつもりはないし、詳らかに語るつもりもない。僕たちンノルの神官にとっては、信条にかかわるからね。それに何より、僕はンノル様を信じている」
それだけ言って、青年は港へと去っていった。
7
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる