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取り巻きになりません
前世の記憶が戻ってから散々やらかした事が幸か不幸か評価されたらしくしがない名だけの子爵に第2王子の側近の打診をしに来たのは公爵令息のハラルディル。
「何を悩む?光栄な事だろう。」
ハラルディルはそう言うけどさ、私は絵を描く時間が減るだろう事はしたくない。
身分が低い事を理由に難色を示しているていは取っているが本音はちがう。
「しかし、サイラス殿下の評価が私などがそばに居ることで下がってしまうと思うのです。」
私は知っている、第2王子と言えど将来の国王陛下であることは。
第1王子(特に優秀では無い)が女好き過ぎて自滅するのはメインストーリーの途中のイベントだったからね。
外交で来ていた隣国の王太子妃を襲いかかるという大問題(未遂)を起こして生涯幽閉が決まってる。
第2王子に子供ができなかった時の直系の血筋を残すための種馬扱いというなんとも雑な設定だったはずだ。
そんな王子の側近なんて将来そのままスライドで国王の側近にならないとも言えないしね。
「そのような事は無いだろう、君は既に子爵でしかも親から受け継いだ商会もココ最近では順調、養子先の侯爵家でも嫡男と同レベルの教育は既に終わっている程の能力があるだろう?」
うわ、王家の諜報部からの情報なの?そこまで知られているとかちょー怖いわ。
「はぁ、そこまで知られているのならば正直に申し上げます。側近とかそういうのは私には向いていないんです、静かに商会の仕事と子爵家を絶やさないようにする事だけしたらのんびり趣味を堪能したいんです。」
どうせ絵の趣味も知られているのだろう。
ちなみにこの頃私の絵は抽象画風(専門では無かったからそれぽいの)が爆発的な人気が出ていて謎の作家として我が家の商会のみの取り扱いとして莫大な利益をうみだしていた。
「サイラス殿下は君のファンなんだよ。そういう経緯もあるからその時間位は融通するつもりが有るから安心していい。」
もちろんそこまでバレてますよね…
「分かりました、私の負けですそのお話を謹んでお受け致します。」
外堀埋められてる感じで殿下の側近を受ける事になったのはきっと前世で好みだった生ハラルディルの腹黒トークにときめいたとかじゃないからね!
自分が男になったことはそれなりに受け入れてきてるし恋愛対象が男になる感じも無いけどきっと自分の中の過去の私が勝手に感動していただけだろう。
「ふっ、それはなにより。それでは早速殿下のところに行こう。」
うゎ、その笑顔スチルで書くの苦労したけど腹黒さを残しつつヒロインがときめくようにと何度も描き直したハラルディルに幼さが少し残っていると言うイラストレーターとしての感動で固まってしまうが、
「リーフ?行くぞ?」
すぐに冷たい目で見られ慌てて追いかける。
王族専用の校内に用意されているサロンでハラルディルの2つ上の姉であるキャサリンとサイラス殿下が仲良さそうにお茶を飲んでいるところにお邪魔したのだが、自分の考えたキャラクターがこうして動いているのはやっぱり感動するね。
もちろん現世の自分は別で緊張もしてるんだけどさ。
「サイラス、連れてきたぞ。」
ハラルディルはサイラス殿下と幼なじみなので人目が無いと砕けた感じになるのは知っていたがこの世界に生きていてそういう所は一緒なんだな。
「お初お目にかかります。リーフ・タンザニアと申します。」
「あぁ、ワガママ言って済まなかったね、君はきっと私の側近なんてと言うだろうとは思ったけど君と仲良くなりたいんだ。」
うぉーキラキラスマイルキター、ド定番の王子様と言う指定だったからね、白馬に乗ってそうな金髪碧眼のイケメンに描いたんだけど幼くてもその辺は既に王族としてのカリスマなのかキラキラが見えそうだよ。
「いえ、光栄なお話しで私に務まるかどうかが心配でございます。」
ちなみにサラウ兄様は不本意そうに第1王子の側近に加えられている。
「そんなに畏まらないでいいさ、私は君のファンなのだから今度その話なども聞かせて貰えると嬉しい。」
「それでしたら今度なにか用意させていただきます。あまり時間が有りませんので小さな物になるかと思いますが、なにかご希望などございますか?」
とりあえず賄賂的な気分で提案しておく。
「あら、わたくしもお願いしたいわ。」
キャサリンも知っていたんだね。まぁおかしくは無いけどさ。
「殿下の次で良ければ是非用意させてください。」
キャサリンって男装するシーンがあったんだけどちょっとヅカ系というかベルバラ系なイメージで描いている時はそんなに思入れなく悪ノリくらいなイメージで描いたんだけど男になってみるとなんか素敵な人だなと思ってしまう、
「どうしたリーフ、キャシーに惚れたか?」
サイラス殿下がからかうように言ってくるがあんたの婚約者だろうが!
「い、いえ。身内以外のレディとお話するのが初めてでつい綺麗な方だなと。惚れるなんてお恐れおおいでふ。」
あ、噛んちゃった…
「ブハ!くっくっくっ、リーフ良いな気に入ったよ。ちなみにキャシーは婚約者だが私たちは幼なじみとしての情しか無いのとお互い好きな相手が見つかるまでの虫除けとしての婚約だから気に入ったなら口説き落としてみるといい。」
な、なんだそら。あの設定の裏側ってこうなってたのかい!
そんなこんなで結局3人からリクエストを聞きその日はお開きになったのだがドっと疲れた。
「何を悩む?光栄な事だろう。」
ハラルディルはそう言うけどさ、私は絵を描く時間が減るだろう事はしたくない。
身分が低い事を理由に難色を示しているていは取っているが本音はちがう。
「しかし、サイラス殿下の評価が私などがそばに居ることで下がってしまうと思うのです。」
私は知っている、第2王子と言えど将来の国王陛下であることは。
第1王子(特に優秀では無い)が女好き過ぎて自滅するのはメインストーリーの途中のイベントだったからね。
外交で来ていた隣国の王太子妃を襲いかかるという大問題(未遂)を起こして生涯幽閉が決まってる。
第2王子に子供ができなかった時の直系の血筋を残すための種馬扱いというなんとも雑な設定だったはずだ。
そんな王子の側近なんて将来そのままスライドで国王の側近にならないとも言えないしね。
「そのような事は無いだろう、君は既に子爵でしかも親から受け継いだ商会もココ最近では順調、養子先の侯爵家でも嫡男と同レベルの教育は既に終わっている程の能力があるだろう?」
うわ、王家の諜報部からの情報なの?そこまで知られているとかちょー怖いわ。
「はぁ、そこまで知られているのならば正直に申し上げます。側近とかそういうのは私には向いていないんです、静かに商会の仕事と子爵家を絶やさないようにする事だけしたらのんびり趣味を堪能したいんです。」
どうせ絵の趣味も知られているのだろう。
ちなみにこの頃私の絵は抽象画風(専門では無かったからそれぽいの)が爆発的な人気が出ていて謎の作家として我が家の商会のみの取り扱いとして莫大な利益をうみだしていた。
「サイラス殿下は君のファンなんだよ。そういう経緯もあるからその時間位は融通するつもりが有るから安心していい。」
もちろんそこまでバレてますよね…
「分かりました、私の負けですそのお話を謹んでお受け致します。」
外堀埋められてる感じで殿下の側近を受ける事になったのはきっと前世で好みだった生ハラルディルの腹黒トークにときめいたとかじゃないからね!
自分が男になったことはそれなりに受け入れてきてるし恋愛対象が男になる感じも無いけどきっと自分の中の過去の私が勝手に感動していただけだろう。
「ふっ、それはなにより。それでは早速殿下のところに行こう。」
うゎ、その笑顔スチルで書くの苦労したけど腹黒さを残しつつヒロインがときめくようにと何度も描き直したハラルディルに幼さが少し残っていると言うイラストレーターとしての感動で固まってしまうが、
「リーフ?行くぞ?」
すぐに冷たい目で見られ慌てて追いかける。
王族専用の校内に用意されているサロンでハラルディルの2つ上の姉であるキャサリンとサイラス殿下が仲良さそうにお茶を飲んでいるところにお邪魔したのだが、自分の考えたキャラクターがこうして動いているのはやっぱり感動するね。
もちろん現世の自分は別で緊張もしてるんだけどさ。
「サイラス、連れてきたぞ。」
ハラルディルはサイラス殿下と幼なじみなので人目が無いと砕けた感じになるのは知っていたがこの世界に生きていてそういう所は一緒なんだな。
「お初お目にかかります。リーフ・タンザニアと申します。」
「あぁ、ワガママ言って済まなかったね、君はきっと私の側近なんてと言うだろうとは思ったけど君と仲良くなりたいんだ。」
うぉーキラキラスマイルキター、ド定番の王子様と言う指定だったからね、白馬に乗ってそうな金髪碧眼のイケメンに描いたんだけど幼くてもその辺は既に王族としてのカリスマなのかキラキラが見えそうだよ。
「いえ、光栄なお話しで私に務まるかどうかが心配でございます。」
ちなみにサラウ兄様は不本意そうに第1王子の側近に加えられている。
「そんなに畏まらないでいいさ、私は君のファンなのだから今度その話なども聞かせて貰えると嬉しい。」
「それでしたら今度なにか用意させていただきます。あまり時間が有りませんので小さな物になるかと思いますが、なにかご希望などございますか?」
とりあえず賄賂的な気分で提案しておく。
「あら、わたくしもお願いしたいわ。」
キャサリンも知っていたんだね。まぁおかしくは無いけどさ。
「殿下の次で良ければ是非用意させてください。」
キャサリンって男装するシーンがあったんだけどちょっとヅカ系というかベルバラ系なイメージで描いている時はそんなに思入れなく悪ノリくらいなイメージで描いたんだけど男になってみるとなんか素敵な人だなと思ってしまう、
「どうしたリーフ、キャシーに惚れたか?」
サイラス殿下がからかうように言ってくるがあんたの婚約者だろうが!
「い、いえ。身内以外のレディとお話するのが初めてでつい綺麗な方だなと。惚れるなんてお恐れおおいでふ。」
あ、噛んちゃった…
「ブハ!くっくっくっ、リーフ良いな気に入ったよ。ちなみにキャシーは婚約者だが私たちは幼なじみとしての情しか無いのとお互い好きな相手が見つかるまでの虫除けとしての婚約だから気に入ったなら口説き落としてみるといい。」
な、なんだそら。あの設定の裏側ってこうなってたのかい!
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