憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち

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学生編

なんでこうなる?

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未来のお義母様との面接?を終えてやっと帰れるとたくさん被っていたネコが何匹か剥がれかけていると、案内されたのは離宮のサロン。
馬車乗り場に戻ってきたときは帰れると思ったのに乗せられたのは公爵家の馬車より更に豪華な馬車で次は離宮へ、ご案内致しますと言われた時は内心半泣き状態。
皇妃様だけにお土産をという訳には行かないのでファビアン殿下にもと渡しておいたら殿下がお待ちですと言うことでここに連れてこられたって訳。

「ユーナ、お疲れ様。」
「殿下」
「はは、母上の質問攻めはどうだった?」
「緊張しましたわ。それにしても目まぐるしく状況が変わってしまったので気持ちがおいついていませんし。」
ファビアン殿下とは学校で多少は会話する事が有るからか皇妃様よりは緊張は無いはずなのに、なんで隣に座ってるの?
しかも距離が近すぎてヤバいよ!
時々間近に紳士的な事をしているのを見かけてリアル皇子様だなと思っていたその人がこんな近くに居るのはテンパるよ。

「それはそうか、ユーナは私が誘っても冗談だとしか思ってくれなかったから。」
「私は平民でしたのでこういう風になるとは思ってません。」
「私は以前から君に皇家の血が流れていることは知っていたよ。」
「えっ?」
「入学試験の時に成績優秀者が居ると聞いてどんな子か調べてもらった時にね。だから私の側近は君に近づくことを何も言わなかったんだよ。」
それはそうか、殿下の方から声をかけて貰えたけど、その後も気安くお話をさせてもらえる事なんて普通は有り得ないよね。
「それに、初めて会った時からユーナのことは気になっていたんだ。」

リアル皇子にそんなこと言われて冷静になれる人なんて居ないよね?
恥ずかしすぎて顔が見れないから下を向くしか出来ない、恋愛初心者にはハードル高すぎだしどうしていいかわかんないよ。

頭の中がぐるぐるしている気分だったが、黙っている私の髪に手を絡めて来たので思わず目を向けると、髪にキスされてる!!!
もぉ私のキャパオーバー


「ユーナ!」
オーバーヒートのようにそのまま私は気絶してしまったのだった。


-----------------------------
「ユーナ!」
やっと側で触れられる事に我慢ができずユーナの艶のある髪をすくい口付けるとそれまで恥ずかしがって真っ赤になっていたユーナと目が合いそのまま後ろに倒れ込んでしまう。

慌てて支えたが気を失っているようでその顔はまだ恥じらいでほてった顔がまた可愛らしく自分の男としての欲望が出てくるがさすがに我慢しそっと額にキスをしてソファに横たえる。

「愛しているよユーナ」
そっとそう呟けることが幸せだと思い普段は見せないだらしない顔をしているファビアンだった。
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