無垢なる密蕾は、愛しき腕にて咲き誇らん

古都助(幸織)

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~アレクディース・アメジスティー編~

王兄姫の冒険と、副団長の困った葛藤~アレク×幸希~

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※ウォルヴァンシア副騎士団長アレクディースとのお話となります。
 本編の時よりも、色々と自分の願望や振る舞いが素直です。
 ユキの状態は『少女期』のものとなります。


 ――Side アレクディース


『ルイヴェルゥウウウウウウウウウウウウウウ!! 貴方、何て事をしちゃったの!!』

 騎士団での訓練を終え王宮医務室に足を伸ばした俺は、突然扉の向こうから爆音のような響きを持って聞こえてきた王宮医師セレスフィーナの声に耳を押さえた。
 温厚なセレスが外の事も気にせずこんな怒声を響かせるとは……、姉弟喧嘩でも起きているのか?
 扉を僅かに開けて中を覗き見ると、彼女の双子の弟であるルイヴェルに怒声を向けているセレスの姿があった。
 ソファーに座り、優雅に足を組んでいるルイこと、ルイヴェルは、姉の怒りに動じもせず暢気に茶を啜っている。

「ユキ姫様に対して、何でそんな場所を教えるの!! しかも、幸運だとか嘘ばっかりじゃない!!」

「珍しい食材の場所を面白く話しただけだろう? 今頃は暢気に旅を楽しんでいる事だろう」

 旅……? それは一体どういう事だ。
 昨日の夜、ユキ……、このウォルヴァンシア王国の王兄殿下の愛娘であるユキから、今日の約束を用事が出来た為キャンセルしてほしいと連絡を貰いはしたが……。

「ルイ、それはどういう事だ?」

 医務室の中へと入り、怒っているセレスの隣に立った俺に、その銀フレームの眼鏡越しに、ルイがニヤリと悪戯めいた笑みを寄越した。

「今日の朝、ユキがファニルを連れて出掛けたという話だ」

 ファニルとは、この世界エリュセードの裏側にある国、ガデルフォーンに生息している、もふもふの希少生物の事だ。ユキが面倒を見ており、よく一緒にいる。

「……用事が出来たとは聞いていたが」

「アレク!! 貴方も一緒にお説教して頂戴!! ルイヴェルったら、ユキ姫様に大嘘をついたのよ!!」

「ルイ……」

 ユキを傷つけるような嘘なら、たとえ幼馴染のルイが相手であろうと容赦はしないつもりだ。
 だが、ルイが……、ユキが幼い頃を知り、その面倒を好んでみていた男が、彼女の害となる事をするとは思えないのだが。いや、傷つけることはないが、多大に困らせる事は日常茶飯事、か。

「エリュセードの各地には、幸運の謂れをもつ調味料や食材があると説明してやっただけだ」

「嘘おっしゃい!! その時一緒にいたメイドのリィーナから、ちゃんと聞いたのよ!! 幸運なんて嘘っぱちで、その場所の幾つかは厄介な場所じゃない!! 貴方、わかっていて、それをユキ姫様に教えたでしょう!! あの御方に何かあったらどうするの!!」

「ルイ……、危険な場所に、ユキを行かせたのか」

「そう怖い顔をするな。あれは至上最強ともガデルフォーンの女帝陛下に称された娘だ。目的を達するためなら、多少の危険は仕方がない」

「ルイ、ユキの事を大切に想っているはずのお前がそんな事を言うのはおかしいぞ」

 むしろ、危険から遠ざけるべきだろう。
 ルイの不可解な言動に俺は眉を顰めながら、今からでもユキを迎えに行く事にした。
 だが、ユキが向かった場所は一ヶ所ではなく、全部で七ヶ所。
 それも、エリュセードの各地に散っているため、一日ではまわれない場所ばかりだ。

「俺は暫く仮眠をとる。追いたければ好きにすればいいだろう。だが……、行かない方がユキの想いを無駄にしないと思うがな?」

 奥の部屋に向かったルイは、意味ありげに微笑みながら姿を消した。
 俺が追うと、ユキの想いを無駄にする……? どういう事だ。

「アレク、今から追うのだったら、転移石に私の力を込めるから、それを使って頂戴」

「あぁ……、すまない、セレス」

「ルイヴェルには、しっかりとお仕置きをしておくから、ユキ姫様の事、お願いね」

「わかった。……ところで、ユキも転移石を使って出かけたのか?」

 転移石を使えば、術が使えない者や、それを扱うまでに技量が達していない者でも、他の場所に時をかけず飛ぶ事が出来る。
 だが、どうやら見送りをしたメイドのリィーナ曰く、『最近お友達になった野生の竜さんと一緒にお出かけになられました~』との事。
 あれか……、俺の預り知らぬ所でユキが友好を築いたという野生の竜。
 ユキがこの世界エリュセードに移り住んでから、もう何年もの月日が経つが……。
 彼女は日に日に逞しく……、というか、色々と最強に近づいている気がしてならない。
 自分の中に在る力を完全に制御出来るようになったユキの前に立ちはだかる事の出来る敵は早々いないとは思うが、……それでもやはり、万が一という事もある。
 
「竜、か……。だとすると」

 俺も竜を使った方が追いやすいかとも考えたその時、医務室の窓から見える回廊の方に……、とても暇そうな『竜』が見えた。
 
「『あれ』を使おう」

「え……、アレク? 貴方、『誰』を見てそれを言っているのかしら?」

 俺の視線の先を追ったセレスが、ひくりと口端を引き攣らせた。
 転移石も勿論持っていくが、竜を使った方が色々と動きやすい。
 俺は医務室の窓を開けて外に出ると、もう一度言うが、とてつもなく暇そうな『竜』の首根っこを掴みに行く事にした。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ――Side 幸希


「ん~……、風が気持ちいい」

「ニュイ~!!」

 昔は竜の背に乗るだけでも怖かったものだけど、今では世界の風を心地よく感じられるほどには、この飛空を楽しめるようになっていた。

「アークちゃん、今日は来てくれてありがとう。貴方のお蔭で材料集めに出る事が出来たわ」

『キュイィ~』

 ご機嫌そうにひと声鳴いたこの大きくて真っ白な竜の名前は、アークちゃん。
 前に出かけた際に、まだ子竜だったアークちゃんが怪我をしていた所に出くわし、その手当をして親竜さんの所に届けにいったのだけど、何故か名づけ親になってほしいと親竜さんにお願いされてしまったのだ。
 この世界で一番大好きな人に似た名前を付けたのだけど、それを気に入ってくれたアークちゃんは、それから数ヶ月に私の許へと人型を纏って現れ、契約を申し込んできた。
 カインさんにも『ディジェス』さんというお友達がいるように、私にもアークちゃんというお友達が出来たというわけで、普段は別々の場所で暮らしているのだけど。
 私が詠唱を唱え、この声をアークちゃんの許に届けると、どこにいようとすぐに駆けつけてくれるから、時折こうやって空のお散歩を楽しんでいる。
 
「う~ん、まずは、……ここから近い場所の材料から、かな」

 ルイヴェルさんから教えて貰った材料は、それを使った料理に幸運の恩恵を授けるという謂れがある。
 もうすぐ、エリュセードにおける、日本でいうところの『バレンタインデー』の時期も近いし、その為に材料として使う素材を悩んでいる時に、それを教えて貰ったのだ。
 好きな人に自分の想いと幸せを届ける、チルフェートを使ったお菓子。
 今回は趣向を凝らして珍しい材料を使おうと思っていたから、丁度良い。
 私はアークちゃんと、もふもふの桃色ボディが自慢のファニルちゃんと一緒に、とある山を目指して先を急いだ。


 
 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ――パシャン、パシャン。


「フィルムの宝玉? あぁ、この湖の底にあるけど」

 暇そうに水面をその綺麗な魚のような尾で跳ねさせているのは、地球では絶対に生息していない種族の方で、『人魚』的な外見をしている女性だ。
 山の中にある湖でお仲間の方達とのんびりしていた所に現れた私を警戒する様子もなく、用件を聞いてきた。

「湖の……、底、ですか?」

「欲しかったら自分で取りに入って来ればいいさ……。けど、物凄く深い水底だからねぇ……、息が続くかどうか……、ひいいいっ!!」

「え?」

 ニヤリと意地悪な物言いで話していた女性が、……何故か、急に恐怖に満ちた悲鳴を上げた。

「あの、どうかしたんですか?」

「な、なななななな、ああぁぁっ、あ、アタシが取ってきてやるよ!! 感謝しな!!」

「え……、はぁ、あ、ありがとうございます」

 私の背後の方を見ながら震えすぎる程に震えた声を上げた女性の視線に疑問を感じた私は、水底に向かって潜った彼女を見送った後、後ろを振り返ってみた。

「……何も、ない」

 新緑の葉が茂る木々の群集を凝視してみるけれど、何も見当たらない。
 だけど、ミニ竜になったアークちゃんとファニルちゃんは、そちらの方にぴょんぴょんと向かって行ってしまう。
 何かに気付いたのだろうか? 暫くそちらを観察してみると、……あれ、何故か餌を加えたファニルちゃん達がご機嫌な様子でご帰還。

「どうしたの、それ?」

「ニュイッ、ニュイっ!!」

「キュイィイイ~!!」

 どうしてそんなに嬉しそうなの? 二匹は手を取り合って、何故かダンスを始めてしまう。
 その餌をどうしたのかとか、色々と聞きたいことがあるのだけど……。
 恐る恐る二匹が向かった茂みの方に足を向けてみた私は、そこに何もない事を確認して首を傾げる。
 
「ニュイッ」

「ん? どうしたのファニルちゃん」

「ニュイッ、ニュイ~」

 ……何だろう。小さい事は気にするなとでも言われているかのようだ。
 まぁ、結果的に何もなかったわけだし、気にしても仕方がないのだろうけれど。
 そうこうしている内に、水底に潜っていた女性が戻ってきた。

「はぁ、はぁ……、これだよ。フィルムの宝玉!! これだけあれば足りるだろう、さっさと帰りな!!」

「あ、ありがとうございます。何かお礼を」

「い、いらないよ!! 早くここから出て行きな!!」

 どうしてこんなに嫌われているんだろう……。
 私に、というよりは、別の何かに怯えているような気がするのだけど……。
 まぁ、何はともあれ、目的の物を手に入れた私は、早々に山を後にする事になったのだった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ――Side アレクディース


『だあああああああああ!! テメェ、あとで覚えてろよおおおお!!』

「ユキの反応が掴めない……。何故だ」

『人の話を聞けぇええええええええええええええええ!!』

「無駄口を叩くな。ユキの身に危険が及ぶ前に、俺達が迎えに行かないでどうする」

 そう言って手荒く手綱を引いた真下にいるのは、漆黒の巨大な竜だ。
 ユキを追いかける為に動きやすい『足』が必要だった為、『説得』をした後に、俺の同行をする事になった、イリューヴェル皇国の第三皇子カイン。
 こいつとは、ユキを巡って争った事もあったが、俺とユキが結ばれたとはいえ、想いが消えたわけじゃない。
 だから、ユキの身に危険が迫っていると知れば、協力をしないわけにはいかない。
 暇な所を見つけて引っ張って来たが、やはり文句が多い男だ。

『ってかよ……。ルイヴェルの野郎が、ユキを危険な目に遭わせるわけはねぇだろ? なんだかんだ言いながら、過保護一直線の奴だぜ? そんな心配しなくても』

「この鱗は、何度斬り裂けば肉に到達するだろうな……」

『ふざけんなよ、テメェ!! 協力してやってんのに、何愛用の剣取り出して、人の自慢の鱗を捌こうとしてやがんだああああああああ!!』

 もっと速度を速めろと剣を手に頼んでやれば、カインは嫌がらせのように急速回転飛行をし始めた。
 目的地に着くのなら何でもいいが、視界が面倒だな……。
 視点を定める為にもと、本気の一撃をカインの背に喰らわせると、幸運にもその鱗を見事に貫通した。

『ぎゃああああああああああああああ!!』

「よし、これで視界が安定したな……」

『テメェッ、あとで人型に戻ったら覚えてろよ!!』

 一刻も早くユキの無事な姿をこの目にする為に、手綱を捌く俺の事を振り返りながら怒声を放つ竜を駆る。
 何故か、魔力とその力の反応が掴めないユキの異変は……、一体何を意味するのか。
 俺はセレスフィーナから提供された各地の素材場所のひとつを目的地に定めると、加速をかけてそこへ急いだ。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 

「これで三ヶ所目か……」

「はぁ、はぁ……っ、休みなしで人を酷使すんのもいい加減にしろよっ。この番犬野郎」

 フィルムの宝玉と呼ばれる材料を求めて訪れたらしいユキの事を湖に住む水麗族から聞いた俺は、またかと溜息を零した。
 肩を荒々しく上下させ、疲労の呼吸を繰り返している男を振り返り、次の場所を目指そうと歩き出すが、面倒な事に抗議が入った。

「あのなぁ……、少しは人の事も考えろよ? 大体、ユキが生半可な奴に害される危険性なんて、最初の頃ならともなく、今は皆無だろ」

「ユキの事が心配じゃないのか?」

「心配、つーか、少しはあるけどよ。まず、ルイヴェルがユキに対して危険を近づかせるわけがねぇってのが一番の安心どころだな。俺はテメェみてぇに過保護すぎるって気質でもねぇし……」

 それは、俺としても理解をしているつもりだ。
 だが、危険な可能性のある場所にユキが出掛けたと聞いた以上、黙ってられるほど肝が太いわけでもない。
 趣味の料理の為に、ユキが珍しい食材を求める事を咎める気はないが、……やはり、王宮で暢気に待つという選択肢を選ぶ事も出来ず……、せめてその旅路に同行させて貰いたいというわけだ。

「十分だけ……、休息を許す」

「はっ、何でテメェに決められなきゃいけないんだよ。ったく……。お前、ユキに対してもう少し寛容になれよな、本当」

 草地にカインが寝そべると、俺は周囲を見回しながら歩みを進めた。
 
「俺はユキの身に危険が起きる事を望まないだけだ……」

「それが過保護っつーんだよ。好きな女を縛り付けすぎんのは、身勝手だろ」

「それでユキの身に何かあった場合、どう責任をとるつもりだ」

 大体、前よりはユキの事に関して過保護になりすぎないようにしているつもりだ。
 仰向けに寝そべって四肢を投げ出しているカインを睨み付けていると、不意に……、見知った気配がある一角から感じられた。いや……、これは、残滓、と呼ぶべきだろうか。

「……そういう事か」

 どおりで、やけに余裕じみていたわけだ。
 これなら確かに心配はないだろうが、……どうせならユキと一緒に各地を巡るのも悪くはない。
 それでなくても、二週間ぶりのユキとの約束の日になど出てしまったのか。
 むくりと湧き上がるのは、……食材集めの旅に、自分の存在が負けてしまった悔しさ。
 こうなったら材料集めに是が非でも同行しよう。
 ユキと両想いになる前は、彼女を傷つけたくなくて、遠慮ばかりしていたが……。
 今ではすっかり、自分の我儘を主張出来るようになっていた。……時々ではあるが。

「にしても、ユキの奴……一体何作る気なんだよ。アイツの料理の腕は信用出来るが、……七ヶ所も回ってんのが意味わかんねぇ」

「幸運を冠する食材を求めているという事だったが……、確かに、張り切っているというか……、何が出来るのか想像も出来ないな」

「あれだろ~……。どうせ、テメェの為に菓子とか作る気満々なんだろ。良かったな~? 幸せいっぱいで、ふんっ」

「ユキが……、俺の為に」

 なるほど。だとすれば、ユキが俺に何も言わずに出かけた理由も頷ける。
 おそらくは、謂れのある食材を集め、俺に内緒で何かを仕上げる気なのだろう。
 思わず、口元が嬉しげに笑むのが抑えられない。

「だが……、やはり危険性のある場所から戻ってくるのを待つのは性に合わない。ユキの後を追いかけて、陰から見守る事にしよう」

「おい、そこの自分勝手幸せ野郎……。テメェのストーカーまっしぐらの行動に、何で俺がまだ付き合わなきゃいけねぇんだよ。もういい加減に一人で行きやがれ。俺はもう帰るぞ」

「カイン……」

「やめろ。その似合わねぇ笑顔やめろ!! 幸せいっぱいの顔で、俺を引きずって行こうとすんな!!」

「帰ったらお前の鱗を綺麗に洗ってやる。だから付いて来い」

 普段であれば、こんな奴の鱗になど触れたくはないが、ユキの健気な心遣いを知った俺の機嫌は急上昇している。
 腹の立つ男が相手でも、慈悲の心を分け与えてやるくらいには……。
 
「嫌だああああああああああ!! 離しやがれぇえええええええええええ!!」

「さぁ、行くぞ。ユキが危険な目に遭わない内に、早く合流だ」

「だから、テメェ一人で行けって言ってんだろうが!! ぐええっ」

 俺に同行すれば、ユキが作る料理か菓子の一部を、ほんの僅かであれば分けてやってもいい。
 そう仄めかしながら、再び大空へと飛翔していく。
 なんだかんだ言いつつも、こうやって俺に同行するあたり、こいつも心の底ではユキの動向が気になるのだろう。
 同じ女性に対して、一途な愛を抱いていた者同士だ。
 たとえ想いが叶わずとも、……それを消すことなど、容易に出来はしない。
 俺は手綱を引くと、次の場所を目指して飛び始めた。
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