【完結】伯爵令嬢はハンサム公爵の騎士団長に恋をする

朝日みらい

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「そんなはずない」

と答えるものの、彼はそれ以上何も語ろうとしなかった。

 しばらく沈黙が続く中、彼女は意を決して口を開いた。

 そして彼に尋ねる。

「どうしても信じられないの……ウィリアム様、本当のことを教えてください」

 ウィリアムはしばらく沈黙していたが、やがて覚悟を決めたような表情を浮かべて話し始めた。

「あの時、瀕死のリンドン隊長を俺は背負って逃れようとした。だがルシウス子爵の敵兵は迫ってくる。隊長は俺の助けを拒絶した。そして剣を差し出し言われたんだ。『この剣で国を守れ。仲間をたのむ』と」

 彼は淡々と話すが、エドナはその内容に衝撃を受けていた。

 そして、ウィリアムの気持ちを想像していたら、涙が溢れ出してきた。

「……疑ってごめんなさい。ウィリアム様が罪悪感でどんなにつらい思いをしていたか……疑った私を許してください……」

 それを見たウィリアムは慌ててハンカチを取り出すと、エドナの目元を拭ってあげた。

「許しを請うのは俺の方だ」

 ハンカチには彼の香水の香りが染み付いていた。

 その匂いを感じながら、彼女は泣き止むまで彼に慰められた。


 その後、二人は無言のまま馬車の中で過ごし、屋敷へと戻った。

 ウィリアムはエドナを寝室に連れて行った。

「おやすみなさい、ウィリアム様」

「おやすみ、エドナ」

 ウィリアムは一礼してから出ていこうとした。

「ウィリアム様、キスしてください……」

 すると彼は驚いたような表情を見せたが、すぐに優しい顔に戻った。

「もちろんだ、エドナ」

と言って、彼女の手に触れると優しく包み込み、唇を寄せた。

「んっ……」

 二人は熱い口づけを交わしていた。

 しばらくの間、部屋には水音だけが響いていた。

 それからウィリアムは、エドナをお姫様抱っこして寝室へと連れていった。

 エドナを愛おしそうに見つめると、ウィリアムはそっと頭を撫でた。

 エドナは幸せそうな表情を浮かべている。

 そっと胸ボタンを外されて、その胸元をはだけさせた。

「綺麗だよ、エドナ」

そう言ってウィリアムは再び口付けを落とした。

 彼の舌が首筋から鎖骨へと降りていき胸元に到達すると、先端を優しく舌で転がした。

「あんっ……そこっ……だめですわぁ……」

と甘い声を漏らすエドナを見て彼は嬉しそうに目を細めた。

 それから舌先で転がすように弄び始めると、徐々にそこは硬く尖っていった。
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