【完結】彼は皇帝なので、彼女は薬師として尽くすことにしました。

朝日みらい

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15. 共に歩む未来

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あれからしばらく経って、私とアラクシウスは、やっとお互いの気持ちを確認し合った。

これでようやく、何もかもがはっきりした気がした。

でも、その後もやっぱり色々なことがある。

「エリナ、もう一度言ってもいいか?」  

アラクシウスの声が、少し照れくさそうに響く。

そんなところも、なんだか可愛くて、思わず笑っちゃう。

「うん、いいよ。」  

「俺は、君と一緒にいたい。ずっと、ずっと。」  

私はその言葉を聞いて、心があったかくなった。

ほんとに、こうやって言ってくれるのが嬉しくて仕方ない。  

「私も、アラクシウスと一緒にいたい。」  

その一言で、またお互いの距離が縮まった気がした。

今までは、少し離れていた気がするけど、今は本当に近くに感じる。

心が通じ合っているのを実感して、胸がいっぱいになる。

でも、現実ってやつは、そう簡単にはいかない。

アラクシウスが皇帝としての責任を果たさなければならないこと、私はよくわかっている。

でも、それでも私は彼と一緒にいたい。彼を支えたい。

「でも、あなたが忙しいのは知ってるし、私も無理しちゃいけないって思うけど…」  

「エリナ、君がいてくれるだけで、俺はすごく助かる。」  

彼は優しく私を見つめながら、そう言ってくれた。

その言葉に、胸がドキドキしちゃう。

でも、私は確信している。

どんなに大変でも、彼と一緒にいることで、私も何か力になれるって。

「私、アラクシウスを支えたい。」  

その言葉が、自然に出てきた。

どうしても彼に頼られると嬉しくなってしまうし、彼に対しての気持ちがどんどん大きくなっていく。

彼の苦しみや、責任を少しでも分かち合えたら、どんなに幸せだろうと思う。

アラクシウスは少し考えた後、私の手をしっかりと握った。

「ありがとう、エリナ。でも、無理をしないでほしい。俺が君を頼りすぎるのはダメだと思ってる。」  

「でも、アラクシウスがどんなに忙しくても、私はあなたを応援してるよ。あなたがいてくれるだけで、私はすごく心強いから。」  

その言葉を言った瞬間、アラクシウスが急に私を引き寄せた。

びっくりしたけど、すぐにその温もりが伝わってきて、ドキドキが止まらない。

「エリナ…君がそう言ってくれると、俺も心が軽くなる。」  

彼の言葉とともに、私は彼の胸に顔を埋めた。

こんなに幸せでいいのかなって思うくらい、心が温かかった。

でも、もちろん、これからもまだ解決しなきゃいけない問題がある。

アラクシウスが皇帝として直面している問題、私たちの関係をどうしていくか、それに加えて私の気持ちをどうやって支えていくか。

そんなことが、どんどん私たちを試すように思えてきた。

でも、私は決めた。

どんなに時間がかかっても、アラクシウスと一緒に歩む道を信じて進んでいくって。

「私、あなたと一緒に未来を歩んでいきたい。」  

アラクシウスはその言葉を聞くと、少し照れながらも真剣な表情を浮かべて私を見つめた。

「俺もだよ、エリナ。君と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられる。」  

その言葉に、私は強くうなずいた。私たちが共に歩んでいく未来は、どんなに厳しくても、きっと乗り越えられる。

アラクシウスと一緒にいる限り、何があっても支え合っていけると思ったから。

「ねえ、アラクシウス。」  

「ん?」  

「これから、もっともっとあなたと一緒に過ごしたいんだ。」  

「もちろんだよ、エリナ。ずっと一緒にいよう。」  

私はその言葉を聞いて、心の中で「うん」と答えた。
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