虐げられた王女は隣国の王太子と出会ったので、真実の愛を見つけることにしました。

朝日みらい

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第21章: 過去との対面 

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ある日、私は城内の図書館で何気なく古い書簡を見つけた。

いや、正確には「何気なく」ではない。

だって、あんなに積み重ねられた本の山を掻き分けるなんて、普通じゃないでしょ? 

でも、どうしてもその一冊を手に取ってしまった。

本の間から出てきたのは、黄ばんだ紙と古びたインクで書かれた手紙。

少し破れていて、でもその字はとても綺麗で、どこか温かさを感じさせるものだった。

何度も読み返すうちに、ふと気づいた。

「…これ、母様と先王の手紙?」

その手紙の中には、「平和のために我が子を託す」という言葉があり、まるで暗号みたいな意味深な一文が私を驚かせた。

何だか急に、私の胸がドキドキしてきて、頭が混乱し始めた。

託される? 

子供を? 

それが、私?

思わず自分の名前を声に出してみる。

でも、どこか信じられない気持ちが湧いてきて、私が本当に「何か特別な使命」を背負っているのかどうか、すぐに理解できなかった。

その時、背後から静かな声が聞こえてきた。

「それ、見つけたんだな。」

振り向くと、レオニードがちょっと微笑んでいた。

あぁ、この表情…どうして彼がいるだけで、こんなに心が落ち着くんだろう?

「レオニード…これ、母様と先王の手紙みたいなんだけど。」

私は手紙を彼に見せると、レオニードは一瞬、それをじっと見つめた。

彼の目が真剣で、まるで私の気持ちを読み取っているみたいだ。

「君が託される子供だったのかもしれない。」

彼の言葉に、胸が一瞬、ギュッと締め付けられるような気がした。

でも、レオニードのその目を見ていると、何故か少しだけ安心した気持ちになる。

「でも、どうして? 私、ただの王女だと思ってた…それに、これが何を意味するのか、まだ全然分からないの。」

私は少し不安そうに呟いた。

レオニードは少しの間、黙っていた。そして、ゆっくりと私に近づいてきて、目を合わせた。

「俺が言っただろ? 君が特別な存在だって。君の存在が、ただの王女じゃないって、俺はずっと感じていた。」

彼の言葉は、少し照れくさそうだったけど、真剣そのもので、私の心はさらに揺れ動いた。

その瞬間、私はレオニードの手が私の腕を優しく触れるのを感じた。

彼が私に寄り添ってくれるその温かさが、まるで心の中まで包み込んでくれるようだった。

「でも、もしそれが本当だとして…君がどんなに特別な使命を持っていたとしても、俺は君の味方だからな。」

レオニードは、いつもより少し低い声で言った。

「ありがとう、レオニード。」

私の言葉に、彼は微笑んだ。

その微笑みは、ただの優しさだけでなく、どこか安心したような表情でもあった。

その後、レオニードはふと目を細めて、私を見つめた。

「でも、君の母親が先王に何を託したのか、それが分からない限り、私たちはまだ何もできない。」

「そうね…」

私はちょっと悩んだ。

実際、母のことをあまり知っているわけじゃないし、過去のことについても何も話してくれなかった。  

それに、これから先、何が待ち受けているのか分からない。

「でも、どんなことがあっても、俺は君と一緒にいるぞ。」

レオニードのその言葉には、強い決意が込められていた。

それが、すごく心に響いて、思わず顔が赤くなりそうになった。

「レオニード…あなたがいてくれるなら、私は大丈夫だから。」

私は思わずその手を握り返した。

少し恥ずかしいけれど、でも、今の私にはその手の温もりが何よりも大切だった。

レオニードは、私の手をしっかりと握り返し、少し照れくさそうに笑った。

「あまり心配しないでくれ。俺がちゃんと守るから。」

その言葉に、私はもう一度彼を見つめた。

これから先、どんな試練が待っていようとも、私はレオニードと一緒に乗り越えられる気がした。
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