虐げられた王女は隣国の王太子と出会ったので、真実の愛を見つけることにしました。

朝日みらい

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第25章: 祖国での再会 

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祖国に到着してから、私の心はどこか落ち着かない。

かつて慕っていた場所に戻ってきたはずなのに、なんだか違和感があった。

空気も重く、思い出に浸っている暇もない。

レオニードが隣で、少し緊張した様子で私を見ているのがわかる。

「アリシア、大丈夫か?」

彼が低い声で聞いてきた。

普段の頼もしい彼とは思えないほど、ちょっと不安そうな顔をしていた。

「うん、大丈夫。ありがとう。」

私は少し力を込めて、彼の方を向いた。

私の目が少し潤んでいるのを感じるけれど、レオニードには気づかれたくない。

だから、軽く笑って答えた。

そして、城に入った瞬間、すぐにローザが私を見つけて駆け寄ってきた。

私が目にしたその姿は、昔と変わらず、優しさと力強さを兼ね備えたローザそのものだった。

「お嬢様!」

彼女が私を見て、涙を浮かべて叫んだ。

私は思わず駆け寄り、彼女をしっかり抱きしめた。

「ローザ…!会いたかった。」

私は涙が溢れてくるのを抑えきれず、声を震わせながら言った。

「お帰りなさいませ、お嬢様。」

ローザは私を抱きしめたまま、涙をこぼしながら言った。

私もその温かさに包まれて、しばらくそのままでいた。

でも、再会の喜びも束の間。

城内は見るも無残に荒らされており、私たちがかつて知っていた美しい場所はもはや無惨な景色と化していた。

床には血痕があり、壊れた家具が散乱している。

「父様は…父様は?」

私は震える声で尋ねた。

ローザはしばらく黙っていたが、やがて静かに言った。

「お父様は…囚われの身です。」

彼女の言葉は重く、私の心に冷たい波が押し寄せてきた。

「嘘…そんなの、嘘だよね…?」

私は必死にローザを見つめた。

でも、彼女の目は何も言わず、ただ静かに頷いた。

その瞬間、私の中に冷たい絶望が広がり、足元がふらつくような感覚に襲われた。

どうしてこんなことが起こったのか、どうして私の国がこんな目に遭うのか。

心が張り裂けそうだった。

でも、そんな私にレオニードが静かに肩に手を置いてきた。

「君がいる限り、この国は立ち上がる。」

彼の言葉は優しく、でもどこか強い。

私の心に届くその言葉に、少しだけ落ち着きを取り戻すことができた。

「でも…どうすれば…?」

私は涙をこらえながら、どうしても前に進めなかった。

レオニードは私をじっと見つめ、そして微笑みながら言った。

「君が変わらず、ここに立ち上がろうとすれば、きっとみんなもついてくる。」

彼の目には、私を信じているという強い意志が宿っていた。

その言葉に、私は胸が熱くなった。

私はまだ、こんなに無力だった。

だけど、レオニードの言葉が私の中に火を灯した気がした。

私が立ち上がらなければ、この国は救えない。

私がここに戻ってきた意味が、きっとある。

「わかった。私は…諦めないわ。」

私は力強く決意を込めて言った。

レオニードが少し驚いたように私を見つめ、その後に嬉しそうに微笑んだ。

「それでこそ、アリシアだ。」

彼の声は、まるで私を誇らしげに思っているかのようだった。

その微笑みに、私は少し照れくさくなり、でも心の中では嬉しさが込み上げてきた。

レオニードと一緒なら、どんな困難も乗り越えられる気がした。

「ありがとう、レオニード。」

私は彼に向かって微笑んだ。

その笑顔に、彼は少し顔を赤らめながらも、照れくさそうに言った。

「何もしてないけどな。」

でも、私にはその照れ隠しのような態度が、逆にとても可愛く感じた。

そして、ローザと一緒に、私たちはこれから何をすべきかを話し合い始めた。

状況は厳しいが、もう一度立ち上がるためには、すべてを変えていかなければならない。

私の心には、レオニードと一緒に戦う決意が固まっていた。

この国のため、そして私自身のために。
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