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 そんなことを考えているうちにアドニス侯爵はショーツを脱がせてきた。

 そして、セーリーヌの両膝の裏に手を入れるとぐいっと持ち上げてくる。

 秘所が丸見えになるような体勢を取らされると、流石に羞恥心が込み上げてきたが、それでも抵抗する気はなかった──。

 むしろ早く挿れて欲しいと思っているくらいだ。

「いくね……」

 アドニス侯爵は宣言すると、ゆっくりと挿入してきた。

 その瞬間、セーリーヌの口から甘い声が漏れ出す。

「あぁん……入って……きたぁ……」

 待ち望んでいた感覚に全身が震えるような感覚を覚えた──。

 それと同時に幸福感に包まれる。

 愛する人と一つになれたことが嬉しくてたまらなかったのだ。

 自然と涙が溢れてくるのを感じながら、彼女は言った。

「愛しています……アドニス様……」

 その言葉に彼は優しく微笑むと言った。

「私もだよ……」

 その言葉を聞いた瞬間、胸がキュンとなるのを感じた──。

 そして、自然と涙が溢れてくる。幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ……。

 アドニス侯爵はゆっくりとピストン運動を始めた──。

 最初は浅く小刻みに動かしていたが、徐々に深くなっていくにつれて動きが激しくなっていった。

 それに伴い、セーリーヌの口から漏れる声も大きくなっていく。

「あっ……んっ……ああっ……」

 パンッ!パァンッ!!

 肌同士がぶつかり合う乾いた音が響き渡る中、二人は絶頂へと上り詰めていった。

 そして──


「ダメ……クッ……イッちゃうぅぅ……」

 セーリーヌが絶叫すると同時に、アドニス侯爵もまた限界を迎えたようだった。

 膣内で大量の精液が吐き出される感覚を覚えながら、彼女は意識を失った……。


☆■▽☆■▽


 それから数ヶ月後──セーリーヌはアドニス侯爵と、教会で結婚式を執り行うことになった。

 招待した有力貴族たちの前で、純白のドレスに身を包み、幸せいっぱいの笑顔を振りまく彼女の姿は美しく輝いていた──。

「ああ、もう私はアドニス様なしでは生きていけません……」

 そう言いながら愛する夫の胸に顔を埋めるセーリーヌ。

 そんな彼女の頭を優しく撫でながらアドニス侯爵は言った。

「私も同じだよ……君と出会えたことこそが最高の幸せだよ」

 その言葉にセーリーヌは感激して涙を流していた──。

 その様子を見た彼は彼女を抱きしめると耳元で囁いた。

「愛しているよ、セーリーヌ……」

 その言葉に彼女は満面の笑みで答えた──。

 そして、彼と口づけを交わす。

(ああ、幸せすぎておかしくなりそう……)
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