【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい

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 エリーナの声を聞いて、周りの騎士たちも興奮しました。

「いいぞ! 彼女は本気だ!」

「いいぞ! ヴィクトール様、エドワードをやっつけろ!」

 騎士たちの、ヴィクトールへの声援が大きくなるにつれて、エドワードの心は落ち着きを失いました。

 彼は再びヴィクトールに向かっていきました。しかし、今度は動きにキレがなくなりました。彼の攻撃は簡単にかわされてしまい、逆に大きな隙ができてしまいました。

 それでも、エドワードは諦めませんでした。彼は何度も立ち向かいましたが、その度に敗北を喫しました。

「ヴィクトール様、もういいです」

 エリーナが叫びました。

「これ以上続けたら、お兄様が怪我するわ」

 エリーナの声を聞いた瞬間、ヴィクトールは動きを止めました。

「わたしのために、ごめんなさい」

 エリーナは戸惑いながら言葉を詰まらせました。ヴィクトールはエリーナを見ながら静かに言いました。

「大丈夫ですよ。お兄さんは平気だ。それに、殺すつもりなどないから」

 ヴィクトールはエリーナを慰めました。そして、彼はエドワードに向かって歩き出しました。

「あなたと戦ってわかったことがある。あなたの動きは速くて正確だが、謙遜さが欠けている」

 ヴィクトールは微笑みました。

「これからは彼女を侮辱するのはやめろ」

 彼はそう言うと、その場を離れました。

 エドワードは自分の弱さに気づき、ショックを受けました。彼はしばらくの間立ち尽くしていましたが、やがてその場に座り込みました。

「父上の……愛人の子女のくせに」

 彼は独り言を言いました。
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